仕様書(PDF:231KB)

尾張旭市水道事業量水器検針等業務委託仕様書
この仕様書は、尾張旭市水道事業(以下「甲」という。)が委託する量水器検針等業
務(以下「委託業務」という。)について適用する。委託業務は、仕様書のとおり受託
者(以下「乙」という。)が履行するものとする。
第1章 一般事務
1 委託業務の目的
蓄積した経験とノウハウを持った民間企業に業務を委託することにより、事務の
効率化・収納率の確保を図り、市民へ質の高いサービスを提供し、甲の健全経営の
推進を図るものである。
2 法令の遵守
乙は、委託業務の履行に当たり、尾張旭市水道事業給水条例、関係規程等を遵守
しなければならない。
3 委託業務監督者
甲は、乙又は乙が選任した業務責任者を指示監督するため、委託業務監督者を選
任する。なお、委託業務監督者は、甲の都市整備部上水道課長とする。ただし、甲
は必要に応じ、他の職員を選任することができる。
4 委託業務監督者の役割
⑴ 乙又は乙が選任した業務責任者に対する指示、承諾及び協議をする。
⑵ 委託業務の履行に係る帳票類等の承認をする。
⑶ 委託業務の履行状況の検査をする。
⑷ その他甲が指示する業務の連絡調整をする。
5 委託業務の時間
委託業務の時間は、平日の午前8時30分から午後5時15分までとする。ただ
し、土・日曜日、祝・休日及び年末年始は、緊急な開閉栓、検針、滞納整理等に備
えて自宅待機する者を置く体制を整えるものとする。
6 業務従事者届
乙は、委託業務に従事する者(臨時雇用者を含む。)について、業務従事者届を
甲に提出しなければならない。
7 業務責任者の選任
乙は、従事者の中から仕様書等に定められた事項の処理に当たり、委託業務を履
行管理するために業務責任者を選任し、甲に届け出なければならない。
また、乙は、水道業務経験5年以上の者を業務責任者として選任しなければなら
ない。
8 業務責任者の役割
業務責任者は、仕様書等に定められた事項の処理に当たり、その運営管理及び取
締りをしなければならない。
9 現金取扱者の指定
乙は、委託業務の履行に当たり、現金取扱者を指定し、甲に届け出なければなら
ない。また、乙は、現金取扱者に貸与する領収印を調整し、甲に届け出なければな
らない。
10
業務使用印鑑の届出
乙は、業務で使用する印鑑を甲に届け出なければならない。
11 届出の変更
乙は、次に該当する事項が生じたときは、速やかに甲に届け出なければならない。
⑴ 乙の名称、所在地、代表者、業務責任者、現金取扱者、業務使用印鑑、業務従
事者等に変更があったとき。
⑵ 前記の事項のほか、委託業務履行上必要があると認められたとき。
12 秘密の保持
⑴ 乙は、委託業務の履行に際して知り得た個人情報その他の事項を第三者に漏ら
してはならない。
⑵ 乙は、委託業務を履行するために用いた資料及び電子計算機に入力されている
情報について、甲の承諾を得ずに第三者に転写、複写、閲覧、貸出し等をしては
ならない。
⑶ 乙は、委託業務履行後、甲の指示により保管を要するものを除き、その資料、
情報等を抹消、焼却、裁断等、再生使用不能の状態に処分しなければならない。
13 履行義務
乙は、仕様書等に明記されていない事項においても、業務の性質上必要とみなさ
れるものは、乙の負担で履行しなければならない。
14 損害賠償義務
乙は、委託業務の履行に伴い第三者に損害を与えたときは、乙の責任によりこれ
を賠償しなければならない。
15 履行保証保険
乙は、委託業務受託と同時に委託業務の不履行により生ずる損害を塡補するため、
甲を被保険者とする履行保証保険契約の締結をしなければならない。
保険金額は、委託契約金額の100分の10以上としなければならない。
第2章 委託業務の内容
1 量水器検針業務
⑴ 量水器指針値の読み取り
⑵ ハンディターミナルの検針データ出入力作業
⑶ 「水道使用量等のお知らせ」(検針票)の出力及び交付(郵送分を含む。)
⑷ ハンディターミナルへの入力誤りのおそれのあるものについての再調査
⑸ 使用水量過大・過小の水道使用者の指針値の再読み取り及び面接
⑹ 上水道課からの指示及び使用者から苦情等があった検針内容についての調査
⑺ 屋内漏水、不動メーター等による減免のための調査及び報告
⑻ 漏水認定の資料作成の補助
2 滞納整理業務
⑴ 督促状、催告状、未納通知書及び再口座振替のお知らせ(以下「督促状等」と
いう。)の出力及び発送処理
⑵ 督促状等返戻分の調査、配布及び発送先修正処理(現地直接投函を含む。)
⑶ 未納者の自宅訪問及び徴収
⑷
長期未納者(2期以上及び4か月以上の未納者)の自宅訪問及び徴収、停水対
象抽出
⑸ 収納金の整理及び保管(釣り銭を含む。)
⑹ 閉栓未納者の調査及び徴収(近隣他市の転居先訪問調査及び徴収)
⑺ 水道料金徴収等に関する苦情処理
⑻ 滞納整理により現地訪問した場合の滞納整理日報及び月報の作成
3 受付業務
⑴ 給水開始・中止・廃止・名義変更等の申込受付(電話、窓口)及びそれに係る
端末機の操作
⑵ 検針、水道料金等に関する各種問合せ及び苦情処理の対応
⑶ 水道料金等の収納、口座振替申込等の案内
⑷ 開閉栓、新設、移設、口径変更等のデータ入力業務
⑸ 委託業務の範囲以外の電話取次ぎ
⑹ 無断使用の調査及び請求処理
⑺ その他窓口対応事務全般
4 量水器関連業務(⑵から⑸までは、平成29年度から委託する。)
⑴ 新設、移設、取替等の量水器の出入庫在庫管理
⑵ 量水器の在庫用倉庫と入出庫用倉庫間での移動及び整理
⑶ 各倉庫内量水器の月末時点での在庫管理(棚卸し)
⑷ 量水器定期取替委託業者への量水器の引渡し及び受領
⑸ 量水器交換時指針のシステムへのデータ入力
⑹ 定期取替量水器(交換後引取品)の保管場所整理作業(倉庫内での積上げ・積
下ろし作業)
5 調定補助業務
水道料金等の調定算定及び年度末の決算処理
6 徴収業務
⑴ 納付書の出力及び発送処理
⑵ 納付書返戻分の調査、配布及び発送先修正処理(現地直接投函を含む。)
⑶ 金融機関からの水道料金等入金分の消し込み
⑷ 金融機関への口座振替データ(再口座振替を含む。)の作成及び配布
⑸ 重複納付の還付、充当及び通知
⑹ 口座振替情報の入力及び管理
⑺ 領収済通知書の整理及び保管
⑻ コンビニエンスストアからの入金確認及び消し込み
⑼ コンビニエンスストア収納手数料の支払に関する帳票作成処理
⑽ 閉栓精算分の納付書出力及び発送処理
⑾ 口座振替収納手数料の支払に関する帳票作成処理
7 開栓・閉栓・名義変更業務
⑴ 開栓の際の口座振替依頼書を指定する送付先へ配付
⑵ 転居等に伴う現地精算業務
⑶ 閉栓中のメーターボックスに設置する札の作成
⑷
開栓・閉栓・名義変更作業における苦情対応、作業の注意義務及び損害賠償責
任
⑸
本市工務員が作業できない場合の開栓・閉栓・名義変更作業
※ 止水栓の開閉作業、指針確認及びデータ入力を行う。
(無断使用等悪質な場合は、パッキン等による止水を行う。)
※ 当初開閉栓稼働見込日数(140日)と実績とがかい離した場合(3割以上)
の費用は、甲乙協議の上決定する。
⑹ ガラス割れ、不動、検定満期等の量水器取替作業
8 緊急待機業務
⑴ 土・日曜日、祝・休日、年末年始の担当者は、常に携帯電話を所持し、市役所
へ速やかに出勤できるように待機する。
⑵ 市役所の日直から緊急な開栓、閉栓、検針、滞納整理等の連絡があった場合は、
電話応対をし、現地にて速やかに対処する。
⑶ 給水停止措置者から連絡があった場合は、入金を確認し、停水の解除を行う。
⑷ 緊急対応等により対応した事柄については、その詳細を緊急待機勤務報告書に
記載する。
9 給水停止業務
⑴ 停水対象者の抽出及び一覧作成
⑵ 停水予告書の作成及び発送
⑶ 停水執行書の現地投函及び面接
⑷ 停水の実施及び解除(悪質な場合は、パッキン等による止水を行う。)
⑸ 停水及び停水解除における苦情対応、作業の注意義務及び損害賠償責任
⑹ 閉栓忘れ等の調査及び職権閉栓の実施
第3章 委託業務の履行
1 検針員の確保
委託業務を受けた日から、検針業務に支障が生じないよう検針員を確保しなけれ
ばならない。なお、地元での雇用創出のため、可能な限り本市市民の採用に努める
ものとする。
2 制服の着用
委託業務中は、統一的な服装(制服)を着用しなければならない。
3 身分証明書の携行
現地訪問するときは、身分証明書を常に携帯し、使用者等から提示を求められた
際は、速やかにこれを提示しなければならない。
4 業務専念義務
委託業務履行中は、業務に専念し、他の営業行為に類することをしてはならない。
5 業務従事者研修
業務従事者の資質向上のため、研修の機会を設け、委託業務の確実かつ安定的な
遂行に努めるものとする。
6 帳票類の取扱い
⑴ 水道料金等に関する帳票類等は、汚損又は亡失しないように細心の注意を払っ
て取り扱わなければならない。
⑵
甲から貸与された端末機、ハンディターミナル、関連機器等は、破損及び亡失
しないよう十分注意して取り扱わなければならない。
⑶ 前記について汚損、破損、盗難、亡失等が発生したときは、速やかに甲に報告
し、甲の指示により修復その他の処理をしなければならない。
7 研修期間の取扱い
委託実施状況等により甲が第2章に明記していない業務について委託する必要が
生じた場合は、甲は、委託する時期を決定するものとする。その場合、乙は、委託
開始日の2月前の期間を委託業務引継ぎ研修期間として無償で業務を履行するもの
とする。
8 委託料の請求
⑴ 委託料は月払いとし、乙は、委託業務を履行した翌月の10日までに、委託金
額のうち当該月分の委託料の支払請求書を甲に提出するものとする。
⑵ 乙が緊急漏水等により、やむを得ず委託業務以外の業務に従事した場合は、甲
と協議の上、別途に委託料を請求できるものとする。
⑶ 甲は、乙から適法な支払請求書を受理したときは、その日から30日以内に委
託料を支払うものとする。
9 マニュアルの作成及び仕様書の更新
⑴ 第2章の各業務内容について、甲と協議の上、マニュアルを作成し、定期的に
業務手順の見直し又は変更を行うものとする。
⑵ 見直し又は変更した箇所について、必要があれば仕様書を更新し、円滑に業務
が遂行できるようにする。
10 応援人員及び車両の派遣
繁忙時及び緊急時(地震等自然災害、システム障害発生時等)において、現行の
人員及び車両数では業務遂行に支障が生じると判断される場合は、必要に応じ他事
務所からの応援人員及び車両の派遣を受け、業務を遂行するものとする。なお、応
援に係る費用は、別途、甲乙協議の上決定する。
第4章 負担物品
1 委託者の負担物品
⑴ 各種帳票類
⑵ 電子計算機端末及び周辺機器
⑶ ハンディターミナル及び関連機器
⑷ 電話、FAX、机及び椅子
2 受託者の負担物品
⑴ 受託業務履行のための車両及び携帯電話
⑵ 受託業務履行のための備品及び消耗品
⑶ 業務使用印鑑
⑷ 従事者に係る物品
⑸ 開閉栓作業従事者の検便検査(年2回)
第5章 協議
この仕様書の解釈に疑義が生じた場合は、甲乙協議の上決定する。