高温に対する今後の水稲管理

平 成 25 年 8 月
JA山口東・岩国農林事務所
高温に対する今後の水稲管理
~収穫適期が早まっています!~
本年は、7 月以降、平年より 2 度程度高くなっており、今後も高温が続くと
予想されます。
これは、高温による品質低下が深刻であった、平成 22 年に似ており、乳白
粒の発生等による品質低下が本年も懸念されます。
このため、今後の気温の動きには十分注意して、品質低下を防止するため
に適正な管理の徹底を図りましょう。
◎品質低下を防止するための留意点
●稲体(根)の活力維持
~登熟歩合向上、乳白粒・腹白粒の発生防止~
・可能な限り用水の入れ替えや夜間かけ流し等により、水温を低く保ちましょう。
・できるだけ落水時期を遅らせて、土壌水分の維持を図りましょう。
・落水後、収穫期までにほ場が白乾しそうな場合は、かけ流しを行いましょう。
●刈遅れの防止
~胴割粒・乳白粒の発生防止、早め収穫による品質の安定~
【青味もみ率による刈取適期の目安】
※2,3の穂を抜き取り、不稔籾を除いて少しでも青みが残っている籾の割合が
青味籾率です。
収穫期の穂のイメージ
コシヒカリ・ひとめぼれ
きぬむすめ・ヒノヒカリ
15%
20%
・登熟期間が高温で推移することにより、
収穫期の前進、刈り取り適期幅の縮小が
予想されます。コンバインや乾燥調製施
設の点検整備は早めに行い、適期収穫に
つとめましょう。
●病害虫防除の徹底
青味籾率 20%
15%
~斑点米等の発生防止~
・現在、斑点米カメムシ類、トビイロウンカ、コブノメイガが多発しています
・情報に注意するとともに、ほ場の見回りを行い、再度防除を徹底しましょう。