◇ダイカストマシン需要、2016 年出荷は 902 台で 0.4%減予測 -国内増えるが輸出は減少見通し/2015 年生産は 895 台- 日本ダイカストマシン工業会が3月 29 日に発表した「ダイカストマシン概括的需要見通し」によると、 2016 年のダイカストマシン需要は全出荷台数が 902 台(前年比 0.4%減)の見通し。 うち国内は 231 台(24.2%増)と予測。自動車産業のエコカー需要増に対する継続的軽量化要請とその関連 部品の開発による設備投資意欲の増大、さrに環境対応型設備への転換と金融緩和政策による需要増に期 待。輸出は 671 台(6.8%減)と予測。北米の継続的な自動車需要に期待できるが、中国での自動車やスマー トフォン需要の鈍化と過剰設備の調整、 さらに東南アジア経済の回復遅れで輸出需要は減速すると見通して いる。 機種別に見ると、 コールドチャンバ機は835 台(前年比0.9%減)と予測。 うち国内需要は201 台(21.1%増)、 輸出は 634 台(11.9%減)。主な増減要因としては①政府の成長戦略による各種補助金の効果、②環境対応、 省エネ設備への転換の進展、③エコカーの需要増、④老朽化設備の更新、⑤北米自動車生産の増加に伴う国 内成形業者およびメキシコに拠点を持つ日系企業の設備投資による増加、 ⑥中国経済の成長鈍化による設備 投資の抑制、⑦韓国における自動車生産と IT 関連投資の減少、⑧ベトナムにおける韓国系 IT 企業の設備投 資減少、⑨東南アジアの景気回復遅れによる設備投資の低迷--を挙げている。 型締力別では、150 トン未満が 93 台(前年比 30.6%減)、150~300 トン未満 112 台(横ばい)、300~500 ト ン未満 340 台(横ばい)、500~1,000 トン未満 219 台(26.6%増)、1,000 トン以上 71 台(15.5%減)と予測した。 ホットチャンバ機は 67 台(6.3%増)と予測。うち国内は 30 台(50%増)、輸出は 37 台(14.0%減)の見通し。 主な増減要因としては、①国内は老朽化設備の定期的な更新による需要増。②海外は東南アジアの景気回復 遅れによる設備投資の低迷、中国での人件費高騰で、他地域への生産移行に伴う設備投資が期待できない点 を挙げた。型締力別では、30 トン未満 30 台(3.4%増)、30~100 トン未満 18 台(100%増)、200 トン以上 19 台(24.0%減)と予測した。 なお、2015 年のダイカストマシン生産は 895 台(前年比 0.8%減)、付帯装置を含めた生産額は 337 億 5,000 万円(3.9%減)となった。 全出荷実績は 906 台(1.5%増)、全出荷金額は 298 億 6,100 万円(3.9%減)。うち国内出荷は 186 台(20.0% 増)・59 億 4,900 万円(43.7%増)。輸出は 720 台(2.4%減)・239 億 1,200 万円(11.2%減)。国別では輸出金額 が大きな順に中国、韓国、メキシコ、ベトナム、インド、台湾。東アジアと東南アジアが全輸出額の 75.6% を占めた。 ■ダイカストマシン需要見通し(出荷) 型締力 コ ~150t未満 | 150~300t未満 チル 300~500t未満 ャド 500~1000t未満 ン 1,000t以上 バ 小計 チホ ~30t未満 ャッ 30~100t未満 ント 100t以上 バ 小計 C国内コールド機 ・ 国内ホット機 統H 輸出コールド機 合 輸出ホット機 合計 単位:台 2014年 国内 25 25 39 28 8 125 15 10 5 30 155 輸出 90 69 267 198 82 706 33 18 11 62 125 30 706 32 893 2015年 合計 115 94 306 226 90 831 48 28 16 92 125 30 706 32 1,048 国内 30 34 54 34 14 166 15 5 0 20 輸出 104 78 286 139 70 677 14 4 25 43 186 720 2016年 合計 134 112 340 173 84 843 29 9 25 63 166 20 677 43 906 国内 36 24 75 47 19 201 15 10 5 30 輸出 57 88 265 172 52 634 15 8 14 37 合計 93 112 340 219 71 835 30 18 19 67 231 671 902
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