別紙1 那覇市空家等実態調査及び空家等対策支援業務委託 仕 様 書 平成 28 年度 那覇市 総務部 総務課 市民防災室 1.目的 那覇市内における適切な管理が行われていない空家等について、その件数や所在及び 分布状況、所有者特定等の実態を把握し、所有者又は管理者による空家等の適切な管理 の促進や、空家等及びその跡地の利活用の促進、特定空家等に対する適正な措置を実施 し、地域住民の生活環境の保全を図るため、 「空家等対策の推進に関する特別措置法(平 成 26 年法律第 127 号) 」 (以下、 「特措法」という)に基づき、空家等対策について専門 知識と資格を有する事業者と連携し、那覇市の空家等実態調査及び空家等対策支援業務 を推進することを目的とする。 2.用語の定義 本仕様書において、用語を次のとおり定める。 (1)空家等 那覇市内に所在する建築物又はこれに附属する工作物であって居住その他の使 用がなされていないことが常態であるもの及びその敷地(立木その他の土地に定 着する物を含む)をいう。ただし、国又は地方公共団体が所有し、又は管理する ものを除く。 (2)特定空家等 那覇市内に所在する空家等のうち、そのまま放置すれば倒壊等著しく保安上危 険となるおそれのある状態又は衛生上有害となるおそれのある状態、適切な管理 が行われていないことにより著しく景観を損なっている状態その他周辺の生活環 境の保全を図るため放置することが不適切である状態にあると認められる空家等 をいう。 3.業務の概要 業務概要は、以下のとおりとする。 (1)業務名称 那覇市空家等実態調査及び空家等対策支援業務 (2)調査区域 那覇市内全域 (3)調査対象 那覇市に所在する空家等及び特定空家等 (4)委託期間 契約締結日から平成 29 年3月 31 日までとする (5)業務内容 那覇市全域において、空家等及び特定空家等の実態を把握し、対策を 推進するために、特措法第9条に基づく調査を実施し、調査結果をもと に空家等台帳及び空家等データベースを整備し、空家等の詳細情報(台 帳) 、写真、資料等の情報をシステムにて一元管理できるよう構築する。 4.関係法令等 受託者は、本業務を実施するにあたり、本仕様書に定めるもののほか、次に掲げる関係 法令等に準拠して実施するものとする。 (1)空家等対策の推進に関する特別措置法 (2)空家等に関する施策を総合的かつ計画的に実施するための基本的な指針 (3)「特定空家等に対する措置」に関する適切な実施を図るために必要な指針(ガイドライン) (4)測量法 (5)那覇市公共測量作業規程 (6)作業規程の準則 (7)那覇市個人情報保護条例 (8)那覇市契約規則 (9)那覇市地域防災計画 (10)その他本業務の実施にあたり関係する法令及び規定等 5.提出書類 受託者は、本業務を実施する前に、下記の書類等を本市に提出し、あらかじめ承認を 得るものとする。 (1) 業務着手届 (2)業務工程表 (3)業務実施計画書 (4)情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)又は P マークの取得証明書の写し (5)品質マネジメントシステム(QMS)の取得証明書の写し 6.事業スケジュール 受託者は、業務委託契約後、「5.提出書類」を提出後に、業務内容や工程等について 本市と調整した後に業務を開始することとする。また、調査の進捗については、本市へ 随時報告するものとする。 7.委託上限金額 本業務を実施するために委託上限金額 8,316,000 円(消費税及び地方消費税含む) 8.業務の詳細 那覇市内の空家等の実態把握及び空家等対策支援の推進に関する目的を達成するにあ たり、次に掲げる業務を行うこととし、空家等実態調査の具体的な調査項目・方法等に ついてはそれぞれ提案を求める。 (1)現地調査 受託者は、那覇市内全域の空家等と思われる建築物に対し、現地調査票を用い て外観目視による現地調査を実施し、調査結果を整理する。 ① 調査方法 受託者は、那覇市内全域の空家等と思われる建築物等の調査対象を把握し、 外観目視による現地調査を実施する。なお、調査にあたり、本市が有効と認め た受託者の保有する空家等所在地が把握できる資料をもとに調査対象リストを 作成した場合は、これを基に現地調査を実施することができるものとする。 ② 現地調査票の作成 現地調査に先立ち、本市と協議のうえ、現地調査票を作成する。現地調査票 は空家等の適否を判定するだけではなく、空家等の管理の不良度を判定するた めに必要な情報を外観目視において可能な限り網羅するものとする。 なお、現地調査にあたっては、調査員証を常時携行し、住民等からの質問や 問い合わせについて適切に対応する。 (2)所有者特定 現地調査で得られた空家等の所有者を特定するために必要な下記資料を本市か ら貸与することとし、また、下記の他必要となる資料を収集整理するものとする。 ① 土地登記データ(Excel 形式) ② 家屋登記データ(Excel 形式) ③ 地番現況図(Shapefile 形式) ④ 家屋現況図(Shapefile 形式) ※①②ともに固定資産情報からの提供とする。 (3)所有者意向調査 受託者は、現地調査で得られた空家等の所有者に対し、アンケート方式による 意向調査を行い、集計結果を取りまとめるものとする。アンケート項目は手引き を参考に本市と協議のうえ決定し、これに基づきアンケート用紙を作成すること とする。なお、アンケートに係る郵送料、用紙代などの経費は委託料に含めるも のとする (4)空家等データベースの作成 管理番号、空家等の所在地、所有者及び住所、現地調査結果、所有者意向調査 結果、外観撮影写真ファイル名等を整理したデータベースを構築するものとする。 なお、新規データの入力、既存データの編集・更新等がシステムにより可能であ れば形式を問わない。 (5)空家等管理システム 構築した家屋等データベースは、担当部局で運用できる事を前提として、職員 で編集・更新等が可能なスタンドアローンタイプ型システムを、本市が指定する 端末にセットアップし、空家等データベースの取り入れ、取り出しが可能なシス テムとする。また、システムの使用ライセンスは1台とするが、導入後、組織改 正等に伴いシステム導入端末に変更が生じる場合は、システム移設は無償で行え るものとする。なお、本業務委託におけるシステムはスタンドアローンタイプ型 システムとなるが、今後、関係各課で共有できる体制を整備するにあたり、ネッ トワーク対応が可能なシステムとする。 (6)空家等地図帳の作製 空家等地図帳(住宅地図上に空家等の位置をプロットし、管理番号を記入した もの)を作製する。ベースとなる住宅地図は、空家等地図帳の作製時点から1年 以内に更新・編集されたものであり、測量法第 44 条に基づいて使用承認を得たう えで、各関係機関の承認番号を取得したものとし、作製事業者の著作権を侵害し てはならない。また、空家等地図帳及び分布図等は、前項(5)空家等管理シス テムにおいて電子地図としても表示が可能であることとする。 (7)特定空家等候補の抽出 現地調査結果・所有者意向調査結果、那覇市内における不動産市場等、地域の 状況等を踏まえ、そのまま放置すれば周辺に保安上の危険等の悪影響を与える可 能性のある管理不良な空家等を判定するための基準(案)を作成し、特定空家等の 候補となり得る物件の抽出を行う。 (8)空家等台帳の作成 空家等の所在、現地調査結果、所有者情報、所有者意向調査結果、管理番号、 外観写真等の基礎情報の他、「(7)特定空家等候補の抽出」において、特定空家 等となる可能性のある物件として抽出された空家等については、空家等ごとに管 理状態を記載した空家等台帳を紙ベースと PDF 形式、編集・更新が可能なデータ 形式(Word 形式等)で作成するものとする。 (9)空家等対策の実施に関し必要な事項の提案 那覇市内の空家等の数、実態、分布状況等を整理し、本市における空家等の現 状や課題を分析するとともに、効率的かつ効果的な空家等対策を実施できるよう 空家等対策基本計画(素案)を作成し提案するものとする。 (10)調査報告書の作成 上記の調査結果について、分かりやすくまとめた調査報告書を作成し提出する ものとする。 9.成果品の提出等 本業務の成果品として、以下の書類やデータ類を提出すること。その他、以下に記載 のないものについても、本業務にて必要となる資料等は全て提出するものとする。 (1)成果品 ① 空家等管理システム (手引書・仕様書を含む) ② 空家等台帳 紙ベース及び PDF 形式、更新が可能なデータ(Word 形式等) ③ 空家等写真 JPEG 形式 ④ 空家等地図帳 紙ベース及び PDF 形式(20 部) ⑤ 空家等分布図 紙ベース及び PDF 形式(20 部) ⑥ 空家等データベース ⑦ 特定空家等データベース ⑧ 調査業務報告書 ⑨ 各成果品のバックアップデータ(DVD-R 等の記録媒体) ⑩ 空家等対策基本計画(素案) CSV 形式等、汎用的に利用できる形式 CSV 形式等、汎用的に利用できる形式 紙ベース及び PDF 形式(30 部) (2)成果品の納期 成果品の納期は、平成 29 年1月 31 日までとする。 ※但し、中間報告として 12 月中に、空家等及び特定空家等の件数や所在地及び 分布状況、所有者特定等の実態について報告できるものとする。 (3)成果品の納入場所 那覇市 総務部 総務課 市民防災室とする。 (4)その他 本仕様書に記載のないものについても、本業務にて必要となる資料等について は受託者と別途協議することとする。 10.検査 本業務完了後は、成果品を提出し、本市の検査を受けるものとする。 11.本業務を行う上での留意事項 本業務を行うにあたり、以下の点に留意すること。 (1)受託者は、本業務を実施するにあたり、本仕様書に定める基本要件を満たしている ことを前提とする。 (2)受託者は、業務の円滑な遂行を図るため、本市担当職員と連絡を密にし、業務着手 時及び業務の主要な区切りにおいて、本市と調整を重ね本市が要求する事項は、可能 な限り業務に反映させるものとする。また、本市が作業の途中経過の報告を求めたと きは、速やかに報告を行うものとする。 (3)受託者は、進捗予定、報告の時期及び内容等について、本市担当職員と協議のうえ 工程表を提出すること。また、提出後に工程表の重要な内容を変更する場合は、その 都度本市担当職員に変更工程表を提出することとする。 (4)本市が行う空家等対策に関係する庁内関係部局を招集した協議等において、必要が ある場合はこれに参加し、技術的な説明等を行うものとする。また、必要に応じ資料 の提供又は作成に協力するものとする。 (5)本業務を実施する上で必要となる関係官公署等に対する諸手続きは、本市の指示に 従い、受託者において処理するものとする。ただし、本市にのみ申請可能な手続きは 本市が処理するものとする。 (6)本業務を実施する上で必要となる諸手続き費用等については、原則として全て受託 者の負担で行うものとする。 (7)業務実施に関し発生した損害や本業務中に生じた事故や第三者に与えた損害につい ては、受託者の責任において解決するとともに、速やかに本市へ報告することとする。 (8)受託者は、業務の実施にあたり事故発生の未然防止に努めるとともに、関係法規等 に準拠し、円滑にこれを行うこと。また関係者や住民等より苦情があった場合、受託 者が誠意をもって丁寧に対応するとともに、その結果を速やかに本市へ報告すること。 なお、これらに要する費用等の一切は、受託者の負担において処理するものとする。 (9)受託者は、本業務に係る個人情報の漏えい、紛失、または改ざんの防止その他個人 情報の適正な管理のため「情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS) 」や「P マーク」に準拠した適切な個人情報管理体制とセキュリティ体制を担保し業務を実施 しなければならない。 (10)受託者は、本市から貸与された資料等について、その重要性を十分に認識し、破損 紛失等の事故のないようにするとともに、業務完了後に速やかに本市に返却するもの とする。また、複製した資料等についても同様とする。 (11)受託者は、業務上知り得た情報及び成果品を、本市の承諾なく第三者に提供しては ならない。また、本業務の業務完了後においても同様とする。 (12)業務を実施する上で当然必要となる費用については、本仕様書に記載のないもので あっても、原則として受託者の負担とする。 (13)本業務の実施にあたり、社会一般に通常実施される業務項目については、本仕様 書に記載のない事項であっても業務の範囲とする。また、受託者は、本仕様書に定 めのない事項について定める必要が生じたとき、または本仕様書に定める事項につ いて疑義が生じたときは、本市と文書で協議して承認を得たうえで別途定めるもの とする。 (14)本業務において作成した資料及び成果品等については、全て本市に帰属するものと し、受託者は本市の許可なく第三者に開示、貸与または使用できないものとする。ま た、本業務の実施による成果品は、画像やデータ等の著作権上の権利関係を済ませた 上で提出することとし、それらに関する紛争が生じた場合は、受託者の責任において 対応するものとし、本市は責任を負わないこととする。 (15)受託者は、成果品納入に伴なう各データのインストールと初期設定作業を実施し、 操作説明を行う。なお、インストール、初期設定作業、操作説明は受託者が行い、 第三者への委託は禁ずることとする。 (16)受託者は、成果品納入後、システムの操作及び運用や空家対策等に関する助言等 のサポートをメールや電話等で適宜実施するものする。なお、サポートは受託者が 行い、第三者への委託は禁ずることとする。 (17)受託者は、本業務の成果品に対する瑕疵の取り扱いについて、瑕疵が発見された 場合は、本市の指示に従い速やかに無償で是正しなければならないこととする。 (18)那覇市暴力団排除条例第2条第1項第1号に規定する暴力団及び、同条第2号に 規定する暴力団員に該当しておらず、又は、関係していないこと。
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