Ethernet トランスミッタ・テスト・アプリケーショ ン・ソフトウェア TekExpress 10GBASE-T/NBASE-T データ・シート 製品概要 テスト自動化のためのフレームワーク、TekExpress に基づ いた Ethernet トランスミッタ・テスト・アプリケーション を使用することにより、802.3an/802.3bz 規格、および NBASE-T 仕様により規定された、PMA の電気的特性に 関するあらゆる測定を実行できます。そのため、2.5G、 5G、および 10G といったデータ・レートで実行される Ethernet デバイスを、すばやく、効率的にテストできます。 これらの測定を正確に行うためには、当社の TF-XGBT 型テ スト・フィクスチャを使用する必要があります。テスト・ フィクスチャを使用すれば、差動プローブまたはマッチング のとれた SMA ケーブルのいずれかを使用して、被測定デバ イス(DUT)を確実かつ簡単に接続できます。 Ethernet トランスミッタ・テスト・アプリケーションは、 10GBASE-T 、 NBASE-T 、 お よ び IEEE802.3bz ( 2.5G/ 5G)規格に準拠した物理媒体接続部(PMA)の物理層 (PHY)に対する電気テストが自動化でき、Ethernet 設計 をすばやく、正確に検証できます。 特長 2.5GBASE-T、5GBASE-T、および 10GBASE-T PHY の テストに対応した包括的な自動化ソリューション ワンボタン操作によるマルチ・テストと 4 チャンネル・ サポート 解析のためのマージンと統計情報を含む詳細なテスト・ レポート パワー・スペクトル密度(PSD)の測定 ユーザ定義モードではパラメータが設定でき、特性評価、 マージン解析が可能 オシロスコープ上、または PC によるリモート制御で効 率的なテストが実行可能 1 台の計測器で時間ドメインと周波数ドメインの測定が 実行可能 差動プローブまたはダイレクト SMA ケーブル接続に よる 1 回の取込みと解析 jp.tektronix.com 1 データ・シート テスト項目の選択と計測器のセットアップ TekExpress のワークフローはきわめて直感的で、テスト項 目の選択も分かりやすく、簡単です。測定したい項目をオン にするだけで、実行できます。 選択された測定項目のそれぞれについて、Ethernet トラン スミッタ・アプリケーションによって、自動的にオシロス コープのセットアップと設定が行われます。そのため、時間 を節約できるだけでなく、再現性と信頼性に優れた結果が得 られます。 また、それぞれのテストを実行するたびに、必要な接続を適 切に行う方法を示した詳細な接続図も表示されます。 接続図 レポート テストが終わると、各テストのパス/フェイル・ステータス を含んだサマリ・レポートが生成されます。このレポートに はテスト構成の詳細、波形プロット、およびマージン解析が 含まれており、設計をさらに詳細に分析することができ ます。 パス/フェイル・レポート 2 jp.tektronix.com TekExpress 10GBASE-T 自動コンプライアンス・ソフトウェア マージン・テスト リターン・ロス リミット値や他のテスト・パラメータを変更することでマー ジン解析が行え、デバイスの動作限界を確認することができ ます。 Ethernet トランスミッタ・テスト・アプリケーションによ り、リターン・ロスのテストを簡素化できます。特許技術の オシロスコープ・ベースの測定機能と当社 AWG を組み合 わせて使用すると、ベクトル・ネットワーク・アナライザを 使用する必要がありません。校正データ(オープン、ロー ド、ショート)はファイルに保存し、呼び出すことができ ます。 ドループの設定パラメータ 差動/シングルエンド・アクイジションのサ ポート マッチングのとれた SMA ケーブル、または差動プローブを 使用した信号の取込みと解析に対応しています。 リターン・ロス 優れたプログラム・インタフェース Ethernet トランスミッタ・テスト・アプリケーションには、 プログラム・インタフェースがシームレスに統合されている ため、Visual Basic、Microsoft .NET、C#、C++、Python、 または Web アプリケーションなどを使用した、高レベルの 自動化機能を活用できます。プログラムを使用することに より、ローカルまたはリモート・コンピュータで実行されて いる TekExpress アプリケーションを制御できます。 アプリケーションの examples フォルダには、サンプル・ プログラムも用意されています。 差動およびシングルエンドのサポート jp.tektronix.com 3 データ・シート 波形ファイル オシロスコープが使えない場合には、代わりに波形ライブラ リを使用することができ、さまざまな場所から波形を共有で きます。 波形ファイル 仕様 10GBASE-T の測定項目 IEEE802.3-2012 規 格 に 従 っ て 、 以 下 の テ ス ト が 実 行 さ れ ま す 。 被 測 定 デ バ イ ス ( DUT ) は 、 IEEE802.3-2012 Subclause 55.5.2 に示されたテスト・モード信号を供給できなければなりません。 2.5GBASE-T and 5GBASE-T 測定項目 参照規格およびテスト・モード 最大出力ドループ IEEE802.3-2012 Subclause 55.5.3.1 トランスミッタのタイミング・ジッタ‐マスタ IEEE802.3-2012 Subclause 55.5.3.3 伝送クロック周波数 IEEE802.3-2012 Subclause 55.5.3.5 トランスミッタのタイミング・ジッタ - スレーブ IEEE802.3-2012 Subclause 55.5.3.3 トランスミッタの直線性 IEEE802.3-2012 Subclause 55.5.3.2 トランスミッタのパワー・スペクトル密度(PSD)とパワー IEEE802.3-2012 Subclause 55.5.3.4 リターン・ロス IEEE802.3-2012 Subclause 55.8.2.1 The following tests are performed per IEEE802.3bz/D1.0 draft standard. The device under Measurements (requires test (DUT) must be able to provide the test mode signals as indicated in IEEE802.3bz/ NBASET option) D1.0 Subclause 126.5.2. 4 jp.tektronix.com Measurement Test mode Maximum Output Droop IEEE80.bz/D1.0 Subclause 126.5.3.1 Transmitter Timing Jitter - Master IEEE80.bz/D1.0 Subclause 126.5.3.3 Transmit Clock Frequency IEEE80.bz/D1.0 Subclause 126.5.3.5 Transmitter Timing Jitter - Slave IEEE80.bz/D1.0 Subclause 126.5.3.3 Transmitter Linearity IEEE80.bz/D1.0 Subclause 126.5.3.2 Transmitter Power Spectral Density (PSD) and Power IEEE80.bz/D1.0 Subclause 126.5.3.4 Return Loss IEEE80.bz/D1.0 Subclause 126.8.2.1 TekExpress 10GBASE-T 自動コンプライアンス・ソフトウェア NBASE-T の測定項目(Opt. NBASE-T の物理層の仕様に従って、以下のテストが実行されます。被測定デバイス(DUT)は、 NBASET が必要) NBASE-T の物理層の仕様(バージョン 1.1、Subclause 2.9)に示されたテスト・モード信号を供給 できなければなりません。 測定項目 テスト・モード 最大出力ドループ Subclause 55.5.3.1、Test Mode 6 トランスミッタのタイミング・ジッタ‐マスタ Subclause 55.5.3.3、Test Mode 2 伝送クロック周波数 Subclause 55.5.3.5、Test Mode 2 トランスミッタのタイミング・ジッタ - スレーブ Subclause 55.5.3.3、Test Mode 1 and Mode 3 トランスミッタの直線性 Subclause 55.5.3.2、Test Mode 4、Tones 1-5 トランスミッタのパワー・スペクトル密度(PSD)とパワー Subclause 55.5.3.4、Test Mode 5 リターン・ロス Subclause 55.8.2.1、Test Mode 5 ご注文の際は以下の型名をご使用ください。 10GBASE-T 新規に機器をご購入される 場合 型名 Opt. 概要 DPO/MSO70000 シリーズ XGBT2 TekExpress 10GBASE-T 自動化ソリューショ ン DPO7354C 型 XGBT2 TekExpress 10GBASE-T 自動化ソリューショ ン DPO/DSA/ MS070000C/D/DX/SX シリーズまたは DPO7354C 型オシロス コープをすでに使用されて 型名 Opt. 概要 DPO-UP XGBT2 TekExpress 10GBASE-T 自動化ソリューショ ン・アップグレード DPOFL-XGBT2 - ン - フローティング・ライセンス いる場合は、以下の型名を ご指定ください。 TekExpress 10GBASE-T 自動化ソリューショ DPOFT-XGBT2 - TekExpress 10GBASE-T 自動化ソリューショ ン - トライアル用フローティング・ライセンス jp.tektronix.com 5 データ・シート NBASE-T and IEEE802.3bz New instrument orders Product Option Description DPO/MSO70000 NBASET TekExpress Automated NBASE-T and IEEE802.3bz Solution DPO7354C NBASET TekExpress Automated NBASE-T and IEEE802.3bz Solution DPO7254C NBASET TekExpress Automated NBASE-T and IEEE802.3bz Solution For users with existing Product Option Description DPO/DSA/ DPO-UP NBASET TekExpress Automated NBASE-T and MSO70000C/D/DX/SX Series Oscilloscope or DPO7254C/DPO7354C IEEE802.3bz Solution Upgrade DPOFL-XGBT2 - TekExpress Automated NBASE-T and IEEE802.3bz Solution - Floating License Oscilloscope DPOFT-XGBT2 - TekExpress Automated NBASE-T and IEEE802.3bz Solution - Floating Trial 対応プローブ オシロスコープ ドループ、PSD、直線性、クロック周波数、ジッタ(マスタ)、 リターン・ロスの測定 およびジッタ(スレーブ)の測定 DPO7254C/DPO7354C 型 DPO/DSA/MSO70000C/D/DX/SX シリーズ P6300 型 - 最低 1 本、最大 4 本 P6300 型 - 最低 2 本 TDP3500 型 - 最低 1 本、最大 4 本 TDP3500 型 - 最低 2 本 SMA ケーブル - 最低 2 本 - P6300 型 - 最低 1 本、最大 4 本 P6300 型 - 最低 2 本 P7330 型、P7340A 型、P7350 型、P7360A 型、P7380A P7330 型、P7340A 型、P7350 型、P7360A 型、P7380A 型、および P7313 型 - 最低 1 本、最大 4 本 型、および P7313 型 - 最低 2 本 TriMode プローブ(P7504 型、P7506 型、P7508 型、P7513A TriMode プローブ(P7504 型、P7506 型、P7508 型、P7513A 型、P7516 型、および P7520 型) - 最低 1 本、最大 4 本 型、P7516 型、および P7520 型) - 最低 2 本 P7350SMA 型、P7380SMA 型、および P7313SMA 型 - 最 - 低 1 本、最大 4 本 SMA ケーブル - 最低 2 本 6 jp.tektronix.com - TekExpress 10GBASE-T 自動コンプライアンス・ソフトウェア 対応するオシロスコープ 10GBASE-T 推奨帯域幅 DPO7354C 型 3.5GHz DPO/DSA/MSO70000C/D/DX/SX シリーズ 4GHz 以上 NBASE-T および IEEE802.3bz(2.5G および 5G) 推奨帯域幅 DPO7000C シリーズ 2.5GHz 以上 DPO/DSA/MSO70000C/D/DX/SX シリーズ 4GHz 以上 対応する AWG(リターン・ロスの測定用) どのデータ・レートの場合も、リターン・ロスを測定するには AWG7122C 型が必要です。 TF-XGbT 10GBASE-T、NBASE-T、および IEEE802.3bz トランスミッタ用電気テスト・フィク スチャ 以下のすべての測定を実行するには、該当するそれぞれの仕様/規格の要件を満たした、TF-XGbT 型テスト・フィクスチャが必要です。 TF-XGbT 型の内容 数量 テスト・フィクスチャ・メイン・ボード 1 概要 メイン・テスト・フィクスチャは、TC1、TC2、および TC3 という 3 種類のセクションで構成されています。 テスト・フィクスチャ TC1:ドループ、トランスミッタのタイミング・ジッタ‐マスタ、伝送クロック周波数、トランスミッタの直線性、 トランスミッタのパワー・スペクトル密度(PSD)、およびパワー・レベル・コンプライアンス・テスト測定で使用 注:SMA(Ma-Fe)アダプタ×8、50Ω SMA ターミネーション×8 (SMA コネクタに装備)が付属 テスト・フィクスチャ TC2:トランスミッタのタイミング・ジッタ‐スレーブのコンプライアンス・テストで使用 注:SMA(Ma-Fe)アダプタ×2(SMA コネクタに装備)が付属 テスト・フィクスチャ TC3:リターン・ロスのコンプライアンス・テスト測定で使用 注:SMA(Ma-Fe)アダプタ×2(SMA コネクタに装備)が付属 テスト・フィクスチャ・キャリブレー 1 リターン・ロス校正用 RJ45 パッチ・コード 2 8cm、テスト・フィクスチャ、リターン・ロス・キャリブレーション・ボード、DUT を接続するためのシールドされた RJ45 ケーブル 中国版 RoHS シート 1 ション・ボード TF-XGbT テスト・フィクスチャ 当社は SRI Quality System Registrar により ISO 9001 および ISO 14001 に登録されています。 製品は、IEEE 規格 488.1-1987、RS-232-C および当社標準コード&フォーマットに適合しています。 jp.tektronix.com 7 データ・シート ASEAN/オーストラリア・ニュージーランドと付近の諸島 (65) 6356 3900 ベルギー 00800 2255 4835* 中央/東ヨーロッパ、バルト海諸国 +41 52 675 3777 フィンランド +41 52 675 3777 香港 400 820 5835 日本 81 (3) 6714 3086 中東、アジア、北アフリカ +41 52 675 3777 中国 400 820 5835 韓国 +822-6917-5084, 822-6917-5080 スペイン 00800 2255 4835* 台湾 886 (2) 2656 6688 オーストリア 00800 2255 4835* ブラジル +55 (11) 3759 7627 中央ヨーロッパ/ギリシャ +41 52 675 3777 フランス 00800 2255 4835* インド 000 800 650 1835 ルクセンブルク +41 52 675 3777 オランダ 00800 2255 4835* ポーランド +41 52 675 3777 ロシア/CIS +7 (495) 6647564 スウェーデン 00800 2255 4835* イギリス/アイルランド 00800 2255 4835* バルカン諸国、イスラエル、南アフリカ、その他 ISE 諸国 +41 52 675 3777 カナダ 1 800 833 9200 デンマーク +45 80 88 1401 ドイツ 00800 2255 4835* イタリア 00800 2255 4835* メキシコ、中央/南アメリカ、カリブ海諸国 52 (55) 56 04 50 90 ノルウェー 800 16098 ポルトガル 80 08 12370 南アフリカ +41 52 675 3777 スイス 00800 2255 4835* 米国 1 800 833 9200 * ヨーロッパにおけるフリーダイヤルです。ご利用になれない場合はこちらにおかけください: +41 52 675 3777 詳細については、当社ウェブ・サイト(jp.tek.com または www.tek.com)をご参照ください。 Copyright © Tektronix, Inc. All rights reserved. Tektronix 製品は、登録済みおよび出願中の米国その他の国の特許等により保護されています。 本書の内容は、既に発行されている他の資 料の内容に代わるものです。 また、本製品の仕様および価格は、予告なく変更させていただく場合がございますので、予めご了承ください。 TEKTRONIX および TEK は登録商標です。他 のすべての商品名は、各社の商標または登録商標です。 26 Jul 2016 jp.tektronix.com 61Z-24430-6
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