【資料2-1】 教育相談支援事業報告書 1.事業の目的 「相談活動」 、「不登校などの指導」 、「学校教育支援」の三つの柱で、学校教育を充実させる。そ の中で、児童生徒を非行及び犯罪被害から守り、健全な育成を図ることにより、学校を安心で健全な 環境とし、本市への子育て世代の流入促進、少子高齢化による人口減の抑制、地域の活性化を図る。 2.事業内容 教育相談室、学校支援事業など学校教育活動の支援体制を充実する。また、新たに学校支援アド バイザーを配置して、教育力の向上を目指すための支援、非行防止及び立ち直り支援、学校等におけ る安全確保、非行・犯罪防止教育、安全情報の把握・提供を行う。 3.事業費 9,867,231 円(地方創生先行型交付金を 100%充当) 4.KPI(重要業績評価指標)※施策ごとの進捗状況を検証するために設定する指標 KPI①「不登校児童数を減らす:2%未満」 (小中学校不登校者数÷小中学校児童生徒数) KPI②「非行、犯罪件数を減らす:1.5%未満」 (非行等発生件数÷中学校生徒数) KPI③「学校環境が安心で安全な場所であると考える人の数を増やす :90%以上」 5.KPI達成状況 KPI①は、平成 27 年度不登校率(全小中学校)が、1.84%(2%未満)だったため、KPI ①を達成できたと判断する。 KPI②は、平成 27 年度非行等発生率(全中学校)が、0.70%(1.5%未満)だったため、K PI②を達成できたと判断する。 KPI③については、各小中学校で実施の学校評価アンケート結果から分析する。 (学校ごとでア ンケート形式が異なるため、本KPIに関連する設問を抜粋して検証する。 ) 以下のアンケートの回答が一部 90%未満のものがあるが、概ね 90%以上となったことから、K PI③については、達成できたと判断する。 学校評価アンケートの回答(抜粋) 小学校A (保護者) ・学校や先生達は生徒指導上の問題が起きたときは迅速に対応してくれる。 90% ・学校では、施設・設備の点検を適切に行い、安全な環境が保たれている。 97% ・学校は、計画的に安全指導を実施している。 95% (児童) ・先生は、仲良く助け合って活動するよう指導している。 95% ・学校の施設や道具は、いつも安全に使えている。 97% ・安全学習や避難訓練で緊急時どのように対応すればよいか知っている。 94% 1 小学校B (保護者) ・学校は、子ども達の校外・校内安全を考えて取り組んでいる。 90% 小学校C (保護者) ・学校は、火事や地震、不審者への対応方法を子どもに知らせ、訓練を行っている。91% (児童) ・私は、火事や地震が起きたときや「不審者」に出会ったとき、どうすればよいか 知っています。 95% 小学校D (保護者) ・安全体制が整い、子どもを安心して学校に行かせることができる。 前回 93%) 92% ・学校(先生)は、いじめのない学級づくりにつとめている。 (前回 94%) 92% 中学校A (保護者) ・教育相談活動を充実させ、温かい人間関係づくりに取り組んでいる。(前回 93% 91% ・いじめのない学校づくりに十分に取り組んでいる。 (前回 93% 93% (生徒) ・教育相談活動を充実させ、温かい人間関係づくりに取り組んでいる。 89% ・いじめのない学校づくりに十分に取り組んでいる。 94% 中学校B (保護者) ・事故や災害などに備えた安全対策・安全指導は適切に行われていると思う。(%) 91% ・いじめの撲滅を目指し、日々生徒の様子を観察し、生徒からのサインを見逃さ ないよう努力してると思う。 83% (生徒) ・交通安全に対する理解を深め、いっそう交通安全に気をつけるようになった。 90% ・自分がいじめにあったり、周囲でいじめを目撃したりして悩んでいない。 88% 6.効果検証 学校支援アドバイザーは、警察官OBを配置し、学校訪問巡回や地域巡回の実施、生徒指導部 会やいじめ・不登校対策委員会への出席、警察との情報交換や連携、保護者に対する助言などを 実施した。 これらの取組により、教員の生徒指導能力の向上を図ることができ、結果的に非行等の件数が 前年度より約 44%減少した。 また、数字に直接表れていないが、各教育現場による雰囲気が以前と比較して良くなったとの 声が多く聞かれた。 7.今後の方針 本事業により学校を安心で健全な環境とする効果が見込めると判断し、28 年度以降も継続実 施することが望ましい事業と考える。 2
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