講演ポスター(195KB) - 富山大学大学院 生命融合科学教育部

平成28年度
生命融合科学教育部 特別講演会
日時: 平成28年10月6日(木) 午後5時から
場所: 杉谷キャンパス 薬学部研究棟Ⅱ7階 セミナー室8
講師: 楠山 譲二 先生
(鹿児島大学大学院医歯学総合研究科)
演題: 「低出力超音波 (LIPUS) を応用した細胞機能制御」
内容:
生体内の細胞や組織はメカニカルストレスと総称される物理的、機
械的刺激による負荷を常に受けており、細胞機能を制御する重要な
調節因子の1つである。低出力超音波 (LIPUS; low-intensity pulsed
ultrasound) は超音波による音圧をメカニカルストレスとして利用した
もので、臨床的に骨折治癒促進能があることが実証され、一部の骨
折症例には保険適用されている。我々はLIPUSを用いて、間葉系幹
細胞の骨分化を促進し脂肪分化を抑制できることを報告し、そのシグ
ナル経路と分子メカニズムを明らかにした。更にLIPUSを応用するこ
とで、骨芽細胞のLPS誘導性炎症応答を抑制できたり、未分化間葉
系幹細胞の分化能を維持できたりすることを見出した。本セミナーで
はLIPUSを応用することで可能な広範な細胞機能制御法と、ヒト歯根
膜由来幹細胞を用いた成果についても紹介したい。
関連論文:J Biol Chem 289: 10330-44 (2014)
Bone 58: 17-25 (2014)
多数の教職員・学生の来聴を歓迎します。
◎問い合わせ先
田渕圭章
研究推進機構研究推進総合支援センター
生命科学先端研究支援ユニット遺伝子実験施設
電話: 076-434-7185; メール: [email protected]