組合:団体交渉再開にあたり東京支社の認識を求める。昨日、本社は本部に対して 「留保」と「2重勤務の 作成」を通告したが、東京支社として、どのように考え、しようとしているのか示すべきだ。 会社:支社としても本部―本社間の議論をうかがい、また東京地本と協定締結に向けて鋭意進めている。し かし、例年と比べて議論の進捗が1項の途中と考えると、現場のことを考えて留保の指示を行った。 また、万が一のために勤務作成の指示も行った。 組合:本部―本社間の議論が東京地本―東京支社間の議論につながると考えており、今日の団体交渉を行う ことを前提にして真摯に議論をしようとしているが、これでは信義誠実に団体交渉を行う前提が崩れ てしまう。 会社:留保の取り扱いは断言するものでない。また信義誠実は崩れるものはないと考えており、この時期で 出すのは苦渋の思いで判断した。 組合:東京地本は、本社が本部に通告したのは9事業所に対して留保を通告したと理解している。本部―本 社間で東京地本―東京支社間を締結するわけでないから、東京支社の認識は非常に残念だ。 3.33発動の適用については法令の趣旨に則り厳正に取り扱うこと。 組合:平成27年度の33発動が適用された事象を見ると、10件の自然災害の他、10件の部内要因 が適用されている。適用条件は「災害その他避けることができない事象」とされており、適用範 囲 は「 天 災 事 変 」だ 。よ っ て 、平 成 2 7 年 度 の 適 用 範 囲 は 拡 大 さ れ て お り 、厳 格 に 適 用 す べ き だ 。 会社:人命にかかわる事象や公益の保護の観点から労基署に届け出ている。会社としても拡大解釈とな らないように、法令や労働基準法の趣旨に則り、厳格に適用することは大事なことだ。今後は、 会社としてもチェック機能を高めていく。 組合:現場では「時間外労働が長くなるから33発動を適用している」との声がある。一昨年から比較 し て 輸 送 障 害 で 1 0 件 適 用 さ れ て い る こ と を み る と 、時 間 外 労 働 の 隠 れ 蓑 と し て い る の で な い か 。 あくまで基本は、労働基準法第32条・36条で取り扱うべきであり、社員の健康を守るために 厳正な管理に努めるべきだ。 33発 動 の適 用 を拡 大 解 釈 とならないように勤 労 課 としてもチェックを行 い、法 令 ・労 働 基 準 法 の趣 旨 に則 り、厳 格 な適 用 に努 めていく。また、現 場 は社 員 代 表 へ、33発 動 を適 用 し たことを事 前 に知 らせる努 力 を行 っていく。 4.社員が時間外労働をおこなう際は、管理者の業務指示を受けて行うことの指導・教育を徹底すること。 会 社:大 崎 駅 で 1 件 、神 田 駅 で 1 件 、労 働 基 準 法 第 3 4 条 違 反 が 発 生 し 、残 念 な 事 象 と 受 け 止 め て い る 。 労働基準法第34条違反が発生したことは残念に思っている。 組合:休憩を与えなければ質の高い労働を提供することはできないし、休憩を与えないことは罰せられ る重いものだ。 会社:時間外労働は、管理者の業務指示を受けて行うことが基本だ。労働時間の適正な管理等について は、今までも管理者に対して研修・勉強会等を通じて必要な教育を行っており、引き続き実施し ていく。なお、社員一人ひとりの労働時間に対する意識も重要であ る。 組合:会社が社員に対して休憩を与える趣旨について明らかにすること。 会社:法律上付与しなければならず、さらに質の高い労働を提供するために必要だと考えている。 労 働 基 準 法 第 34条 の「使 用 者 は、労 働 時 間 が6時 間 を超 える場 合 は少 なくとも45分 、8 時 間 を超 える場 合 においては少 なくとも1時 間 の休 憩 時 間 を労 働 時 間 の途 中 に与 える」の 趣 旨 に則 り、厳 正 ・厳 格 に取 り扱 う。なお、労 働 基 準 法 第 36条 に基 づく時 間 外 労 働 の管理 については、引 き続 き緊 張 感 をもって進 めていく。
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