ファミリーハウス・フォーラム2016 (2016年8月7日開催) 講演I 「英国小児緩和ケアの今 ~英国小児ホスピスの歩んだ道と、日本への助言~」 ブリストルロイヤル子ども病院小児緩和ケアリエゾン 看護師 フランシス エドワーズ 【日本語訳スライド】 ファミリーハウス・フォーラム2016 小児緩和ケアに 変化を... フランシス エドワーズ ブリストルロイヤル子ども病院 小児緩和ケアリエゾン 看護師 Making a difference – Well-coordinated services, well-informed families able to exercise real choice 1.小児緩和ケアとは 小児緩和ケアについて語るとき、私たちは何を 意味しているのだろうか? 望ましい緩和ケアを支援することができるのは 誰だろうか? 緩和ケアをいつ開始するのか? 治癒や生命の維持を目的とした治療は、緩和ケ アとどのような関連があるのだろうか? あなたが心配に思うことは何か? Making a difference – Well-coordinated services, well-informed families able to exercise real choice 2 1 ファミリーハウス・フォーラム2016 (2016年8月7日開催) 講演I 「英国小児緩和ケアの今 ~英国小児ホスピスの歩んだ道と、日本への助言~」 ブリストルロイヤル子ども病院小児緩和ケアリエゾン 看護師 フランシス エドワーズ 【日本語訳スライド】 緩和ケアを開始する… もはや為す術はないと考えたり、諦 めの感覚を抱くべきではない… 緩和ケアは診断でも、個々の介入で もなく、ケアの哲学である。緩和ケア は、死にいたる病を抱えるすべての 子どもたちが、積極的な介入や治療 を受けながら、その生の営みを通じ て編み込む一本の糸としてとらえる ことができる… 3 Making a difference – Well-coordinated services, well-informed families able to exercise real choice 1.小児緩和ケアとは 積極的な治療 診断 緩和ケア 治癒を目指した 治療を終える Making a difference – Well-coordinated services, well-informed families able to exercise real choice 死 4 2 ファミリーハウス・フォーラム2016 (2016年8月7日開催) 講演I 「英国小児緩和ケアの今 ~英国小児ホスピスの歩んだ道と、日本への助言~」 ブリストルロイヤル子ども病院小児緩和ケアリエゾン 看護師 フランシス エドワーズ 【日本語訳スライド】 1.小児緩和ケアとは 積極的な治療 緩和ケア 診断 Making a difference – Well-coordinated services, well-informed families able to exercise real choice 死 5 1.小児緩和ケアとは 緩和ケアとは、死にいたる病をもつ子ども、家族、 ケア提供者の安楽、well-being、生活の質を最大 にするケアである。終末期ケアとは大きく異なる。 緩和ケアは終末期に開始されるものではなく、子 どもが死に至る病と診断された時点から関わって いる。 終末期ケアは、子どもの死が間近に迫った最後 の段階の緩和ケアである。 Making a difference – Well-coordinated services, well-informed families able to exercise real choice 6 3 ファミリーハウス・フォーラム2016 (2016年8月7日開催) 講演I 「英国小児緩和ケアの今 ~英国小児ホスピスの歩んだ道と、日本への助言~」 ブリストルロイヤル子ども病院小児緩和ケアリエゾン 看護師 フランシス エドワーズ 【日本語訳スライド】 私たちが伝えようとしていることは… 病が診断あるいは認識された時点から開始 される、子どもの生と死、そしてその後に亘る 積極的で全人的なアプローチ 身体的、情緒的、社会的、スピリチュアルな 要素を含み、子どもの生活の質の向上と家 族へのサポートに焦点をあてる 苦痛を伴う症状の管理、小休止の提供、さら に、死や死別までを含めたケア(2009) Making a difference – Well-coordinated services, well-informed families able to exercise real choice 7 つまり... 緩和ケアはケアの哲学 であり、ケアを提供する 場所ではない... ホスピスは巡礼者が休 息し、回復するための 場所である… Making a difference – Well-coordinated services, well-informed families able to exercise real choice 8 4 ファミリーハウス・フォーラム2016 (2016年8月7日開催) 講演I 「英国小児緩和ケアの今 ~英国小児ホスピスの歩んだ道と、日本への助言~」 ブリストルロイヤル子ども病院小児緩和ケアリエゾン 看護師 フランシス エドワーズ 【日本語訳スライド】 この仕事の目的… この仕事の目的は、子どもの死に際して、その子が 生きた“十分な”記憶を、家族に、時に子どもたちに残す ことである... Making a difference – Well-coordinated services, well-informed families able to exercise real choice 9 9 どのようにしてその目的を果たすか… 生活の質を向上させる 痛みやそれ以外の苦痛を伴う症状を軽減させる 命をつなぎ、死を正常な過程としてみなす 死を早めたり、延ばしたりしない 心理学的なケアとスピリチュアルなケアを結びつける 子どもと家族が、死を迎えるまで、できる限り積極的に生活 することを助ける支援システムを提供する 家族の闘病中の対処を手助けする支援システムや、死別に 際しての支援を提供する チームアプローチを用いて、死にいたる病と共に生きる子ど もや家族のニーズに取り組む 延命を目指した他のセラピストとともに、病気の初期の段階 からも適応する Making a difference – Well-coordinated services, well-informed families able to exercise real choice 10 5 ファミリーハウス・フォーラム2016 (2016年8月7日開催) 講演I 「英国小児緩和ケアの今 ~英国小児ホスピスの歩んだ道と、日本への助言~」 ブリストルロイヤル子ども病院小児緩和ケアリエゾン 看護師 フランシス エドワーズ 【日本語訳スライド】 2.チームアプローチの重要性 私たち全員が、その能力や資源の限りを尽くして、 質の高いケアに貢献する責任がある 家族 専門職者 • 医師 • 関連する医療従事者 • 看護師 • ソーシャルワーカー • 家族支援チーム • プレイ・スペシャリスト • 心理ケアのスタッフとサポート • スピリチュアルケアのスタッフ Making a difference – Well-coordinated services, well-informed families able to exercise real choice 11 診断/認識 すべての家族は、プライバシーに配慮された対面 での話し合いにおいて子どもの予後に関する告知 を受けるとともに、敬意と、誠実さと、感受性を持っ て扱われるべきである すべての子どもと家族は、病院、地域サービ ス、家族を含めた緩和ケアへの移行計画に合意 し、退院前に必要とされる資源が提供されてい るべきである 病とともに生きる すべての家族は、病気の診断及び認識の後、 できるだけ早期に、複数機関によるニーズの 評価を受け、そのニーズは適切な間隔で見直さ れる必要がある すべての子どもと家族には、双方の同意のもと に、複数機関が協働したケアプランが立案さ れ、それぞれのニーズを満たすために調整され たケアやサポートが提供されるべきである。 また、これらを支援するために必要不可欠な ワーカーを特定すべきである 終末期 すべての子どもと家族は、終末期の計画に関する決定を支えられるべきであり、 できる限りそれらが達成できるように、ケアやサポートが提供されるべきである Making a difference – Well-coordinated services, well-informed families able to exercise real choice 12 6 ファミリーハウス・フォーラム2016 (2016年8月7日開催) 講演I 「英国小児緩和ケアの今 ~英国小児ホスピスの歩んだ道と、日本への助言~」 ブリストルロイヤル子ども病院小児緩和ケアリエゾン 看護師 フランシス エドワーズ 【日本語訳スライド】 考慮すべき重要な点... 重篤な疾患を抱える子どもへのケアには、技術的判断 と価値判断の双方が含まれる 倫理的サポートに関する分析や、専門的多職種チーム [及び家族]に対するトレーニングが重要である 子どもの最善の利益が、意思決定を行う上での最も重要 な基準となるべきである 緩和ケアは、延命治療の倫理的側面を補うものであり、 注意義務の一部でもある ケアの目標を変更することは、法的な同意を伴う倫理的 な行為である 根拠のない確信は非倫理的であるが、不確実であることは そうではない Making a difference – Well-coordinated services, well-informed families able to exercise real choice 13 考慮すべき重要な点... 緩和ケアの目標は、総合的な評価を行い、子どもや家族 が経験する身体的、心理社会的、スピリチュアルな症状を 治療することによって、子どもと家族の苦痛を和らげること である 死が近づくにつれ、子どもの症状に合わせてより積極的な 緩和が必要となるかもしれない。疼痛の緩和がより強度に なるにつれ、死がせまる子どもの家族へのサポートも同様 に強化されるべきである 子どもが亡くなった後、緩和ケアの焦点は主に、死別と家族 のサポートに向けられる Making a difference – Well-coordinated services, well-informed families able to exercise real choice 14 7 ファミリーハウス・フォーラム2016 (2016年8月7日開催) 講演I 「英国小児緩和ケアの今 ~英国小児ホスピスの歩んだ道と、日本への助言~」 ブリストルロイヤル子ども病院小児緩和ケアリエゾン 看護師 フランシス エドワーズ 【日本語訳スライド】 終末期ケアの計画を立てる上で重要な目標 終末期が近づいていることが認められた時、専門家は家族 に対して率直で、正直であるべきである できる限り早期に、家族と関連する専門家が共同で計画を 立案する必要がある 蘇生方法に関する決定を含め、ケアプランは書面にし、同意 を得るべきである;緊急時のサービスについての情報を伝え る必要がある 状況の変化を考慮に入れるために、ケアプランは見直され、 変更される必要がある Making a difference – Well-coordinated services, well-informed families able to exercise real choice 15 終末期ケアの計画を立てる上で重要な目標 薬剤の使用も含め、疼痛や症状のコントロールに対し、 24時間対応が可能な体制が必要である 症状コントロールの管理は、適切な資格を有し、 経験が豊富なスタッフが行うべきである 子どもやケア提供者は、必要な時に、情緒的、 スピリチュアルなサポートが受けられるべきである 子どもと家族が、最後まで自分らしい生活を送ることができる ように、決定や目標をサポートされるべきである Making a difference – Well-coordinated services, well-informed families able to exercise real choice 16 8 ファミリーハウス・フォーラム2016 (2016年8月7日開催) 講演I 「英国小児緩和ケアの今 ~英国小児ホスピスの歩んだ道と、日本への助言~」 ブリストルロイヤル子ども病院小児緩和ケアリエゾン 看護師 フランシス エドワーズ 【日本語訳スライド】 緩和ケアを必要とする子どもたち 治癒を目的とした治療が可能であるが、それらが上手くいか ない可能性もある状態(例 小児がん) 早期に死にいたることが避けられないが、長期的な集中治 療によって、質の高い生活を延長させることが可能な疾患 (例 嚢胞性繊維症) 診断時から、主に緩和治療が行われる進行性の状態(例 バッテン病、筋ジストロフィー) 合併症の出現や早期死亡にいたる可能性を高める重度の 障害を引き起こし、非可逆的であるが、非進行性の状態(例 重度の脳性麻痺、脳又は脊髄の損傷) Making a difference – Well-coordinated services, well-informed families able to exercise real choice 17 定義… 死にいたる状態 治癒への合理的な望みが なく、その病によって、 子どもが死にいたること が避けられない状態 多くの場合、状態は進行 的に悪化し、子どもは ますます、親やケア提供 者の助けを必要とする ことが多くなる 生命が脅かされた状態 小児がんの子どものように、 治癒を目的とした治療を行え る可能性があるが、上手くい かない場合もある状態。 長期的に寛解の状態にある 子どもや、その後の治療で 治癒に至った子どもは含まれ ない Making a difference – Well-coordinated services, well-informed families able to exercise real choice 18 9 ファミリーハウス・フォーラム2016 (2016年8月7日開催) 講演I 「英国小児緩和ケアの今 ~英国小児ホスピスの歩んだ道と、日本への助言~」 ブリストルロイヤル子ども病院小児緩和ケアリエゾン 看護師 フランシス エドワーズ 【日本語訳スライド】 緩和ケアにおける多職種チーム 多職種チームは、様々な学問分野や役割の医療福 祉の専門家集団であり、患者に最適なケアを提供す る共通の目標に向けて協働する。 現在、医療の多くの領域では、多職種チームが機能 を発揮している。しかし、緩和ケアそれ自体が、緩和 医療を受ける患児の身体、社会、心理、家族との深 いつながりなど多様な側面をケアするため、多職種 チームアプローチが特に適している Making a difference – Well-coordinated services, well-informed families able to exercise real choice 身体 心理 19 スピリチュアル 患児 レスパイトケア 家族の ニーズ 社会 ケア計画の進行 ケアの 質 ケアの調整 死別へのサポート 20 症状へのケア計画 10 ファミリーハウス・フォーラム2016 (2016年8月7日開催) 講演I 「英国小児緩和ケアの今 ~英国小児ホスピスの歩んだ道と、日本への助言~」 ブリストルロイヤル子ども病院小児緩和ケアリエゾン 看護師 フランシス エドワーズ 【日本語訳スライド】 3.最良なケアを行うために 俗説 緩和ケアは、あなたが 他に何も考えられない ときに行うことである 現実 緩和ケアはケアへの積極的 なアプローチであり、前向 きな選択を提供しうる Making a difference – Well-coordinated services, well-informed families able to exercise real choice 21 3.最良なケアを行うために 俗説 緩和ケアの主軸は 疼痛緩和である 現実 緩和ケアは、症状マネジ メント、心理社会的支援、 スピリチュアルや実際的 なケアを含む Making a difference – Well-coordinated services, well-informed families able to exercise real choice 22 11 ファミリーハウス・フォーラム2016 (2016年8月7日開催) 講演I 「英国小児緩和ケアの今 ~英国小児ホスピスの歩んだ道と、日本への助言~」 ブリストルロイヤル子ども病院小児緩和ケアリエゾン 看護師 フランシス エドワーズ 【日本語訳スライド】 3.最良なケアを行うために 俗説 緩和ケアは、死が差 し迫ったときにのみ 開始できる 現実 緩和ケアは常に、死にい たる病をもつ子どものケ アの一部であるべき Making a difference – Well-coordinated services, well-informed families able to exercise real choice 23 3.最良なケアを行うために 行動に移す 家族は何を知っているか、 もしくは疑っているか 家族のペースに沿った 情報提供 情報共有 場所の提供 反応への対応 計画の遂行とフォロー アップ Making a difference – Well-coordinated services, well-informed families able to exercise real choice 24 12 ファミリーハウス・フォーラム2016 (2016年8月7日開催) 講演I 「英国小児緩和ケアの今 ~英国小児ホスピスの歩んだ道と、日本への助言~」 ブリストルロイヤル子ども病院小児緩和ケアリエゾン 看護師 フランシス エドワーズ 【日本語訳スライド】 正しく理解する... Making a difference – Well-coordinated services, well-informed families able to exercise real choice 25 遺される家族の支え...... どこで死を迎えるの? 子どもを家に連れて帰る ことができる? 誰が私たちのことを 気にかけてくれるの? 家でうまくいかなかった場 合、何が起こるの? 亡くなった後も子どもはお 家にいられるの? Making a difference – Well-coordinated services, well-informed families able to exercise real choice 26 13 ファミリーハウス・フォーラム2016 (2016年8月7日開催) 講演I 「英国小児緩和ケアの今 ~英国小児ホスピスの歩んだ道と、日本への助言~」 ブリストルロイヤル子ども病院小児緩和ケアリエゾン 看護師 フランシス エドワーズ 【日本語訳スライド】 3.最良なケアを行うために 家族とスタッフにとって ‘十分な良い思い出’ エンパワメント 調整 繋がり ネットワーク 選択肢 家族とスタッフが展望を持つ クリエイティブな思考 – 変化をもたらすための Making a difference – Well-coordinated services, well-informed families able to exercise real choice 緩和ケアニーズのある 子どもや若者とその 家族は子どもの状態の 段階に合わせて必要と するサービスを利用 することができる 専門的な緩和ケア サービス 第三の専門的な 小児ケアと 症状コントロール 27 中心となる人は サービス提供の 組み合わせと 調整を保証する 責任がある 中心的な緩和ケアサービス 緩和ケアニーズのある子どもや 若者とその家族が必要とする大 多数のサービス (例:地域看護チーム、ホスピ ス、遺族へのサービス、きょう 和訳 だい支援など) 一般的なサービス 良い緩和ケアサービスの基盤は全ての子 どもや若者が利用できるサービスを含ん でいる(例:家庭医、教育、遊び場など) 28 14 ファミリーハウス・フォーラム2016 (2016年8月7日開催) 講演I 「英国小児緩和ケアの今 ~英国小児ホスピスの歩んだ道と、日本への助言~」 ブリストルロイヤル子ども病院小児緩和ケアリエゾン 看護師 フランシス エドワーズ 【日本語訳スライド】 基準の設定(CQC:ケア・クオリティ・コミッション) サービスについて問う5つの重要な質問… そのサービスは安全? そのサービスは効果がある? そのサービスは思いやりがある? そのサービスはすぐに応える? そのサービスは良い人生を送らせる? Making a difference – Well-coordinated services, well-informed families able to exercise real choice 29 4.小児緩和ケアの課題 研究とデータ: • 誰について話しているか? (定義) • 何のデータを集めるのか • 病気の経過はどう変化するのか? • 子どもは何人いる? どこにいる? 誰が世話をしてい る? いつ頃にその子ども達は亡くなるのか? 子ども 達のニーズは何か? Making a difference – Well-coordinated services, well-informed families able to exercise real choice 30 15 ファミリーハウス・フォーラム2016 (2016年8月7日開催) 講演I 「英国小児緩和ケアの今 ~英国小児ホスピスの歩んだ道と、日本への助言~」 ブリストルロイヤル子ども病院小児緩和ケアリエゾン 看護師 フランシス エドワーズ 【日本語訳スライド】 更なる挑戦 • 専門家の教育 • 新しいサービスの発展のための調整 • 限られた資源 • 伝統と安楽の境界をまたぐ • 公衆の意見を変える 私達の実践に関する倫理を探求する Making a difference – Well-coordinated services, well-informed families able to exercise real choice 31 相互関係... 標準的な 教育の提供 ケア 教育の委託 サービスの委託 サービス の提供 Making a difference – Well-coordinated services, well-informed families able to exercise real choice 32 16 ファミリーハウス・フォーラム2016 (2016年8月7日開催) 講演I 「英国小児緩和ケアの今 ~英国小児ホスピスの歩んだ道と、日本への助言~」 ブリストルロイヤル子ども病院小児緩和ケアリエゾン 看護師 フランシス エドワーズ 【日本語訳スライド】 5.結論 :機会 • 国際協力 International Children's Palliative Care Network(ICPCN) 国際小児緩和ケアネットワーク; the European Association or Palliative Care(EAPC) 欧州緩和ケア学会; World Health Organization(WHO) 世界保健機関 • 出生前の緩和ケア– “ホスピスとしての子宮” • 新生児の緩和ケア • 生存者の増加 • より多くの子どもや若者へ 気づきの増加 Making a difference – Well-coordinated services, well-informed families able to exercise real choice 33 実行の指標 (1) サービスの立案 地域医療における緩和ケア, 教育や社会的なサービスを 包括した計画 地域の主要な小児科医の特定 レスパイトケアや緩和ケアを含む、Certified Health Professional レベルの複数の機関が協同した戦略的計画 小児緩和ケアの利用の確認 訪問看護 多職種によるケアプラン 主要な職種 Making a difference – Well-coordinated services, well-informed families able to exercise real choice 34 17 ファミリーハウス・フォーラム2016 (2016年8月7日開催) 講演I 「英国小児緩和ケアの今 ~英国小児ホスピスの歩んだ道と、日本への助言~」 ブリストルロイヤル子ども病院小児緩和ケアリエゾン 看護師 フランシス エドワーズ 【日本語訳スライド】 実行の指標 (2) 専門的技術と支援に24時間アクセスできる 患児と家族を擁護する人達 選択するための情報 文化の違いに配慮したサービス レスパイトケアの範囲 大人向けのサービスへの移行モデル 適切な大人向けのサービス 死についての情報と支援 スタッフ コミュニケーションスキル 適切なトレーニングと能力 サポート Making a difference – Well-coordinated services, well-informed families able to exercise real choice 35 5.結論 重篤な疾患を抱える子どもへのケアには、技術的判断と価値判断 の双方が含まれる 倫理的サポートに関する分析や、専門的多職種チーム [及び家族] に対するトレーニングが重要である 子どもの最善の利益が、意思決定を行う上での最も重要な基準と なるべきである 緩和ケアは、延命治療の倫理的側面を補うものであり、注意義務 の一部でもある ケアの目標を変更することは、法的な同意を伴う倫理的な行為 である 根拠のない確信は非倫理的であるが、不確実であることはそうで はない Making a difference – Well-coordinated services, well-informed families able to exercise real choice 36 18 ファミリーハウス・フォーラム2016 (2016年8月7日開催) 講演I 「英国小児緩和ケアの今 ~英国小児ホスピスの歩んだ道と、日本への助言~」 ブリストルロイヤル子ども病院小児緩和ケアリエゾン 看護師 フランシス エドワーズ 【日本語訳スライド】 5.結論 :要約すると • 英国における小児緩和ケアは、1980年代から始まり発展し 続けている。– 私達は生涯学習者にならなければならない… • 学ぶことは多くある–緩和ケアを上手く用いるために… • 将来のための多くのチャレンジがある – 始める前に、それらを組み合わせた明確な目標をたてる… • 国際協力は現実である あなたがたは、素晴らしい機会を与えられている 私達には、小児緩和ケアにおいて想像力のある リーダーの存在があった 目標を実現するために、 根気強さと忍耐力、情熱を抱くことを忘れないでください Making a difference – Well-coordinated services, well-informed families able to exercise real choice 37 5.結論 : 日本へのメッセージ • 英国と欧米での実践から学ぶ素晴らしい機会があ り、同じ過ちを犯してはならない…. • 世界中の人々が互いの学びを共有することに寛大 であること–それらを使うために… • 国際協力は現実である–国際小児緩和ケアネット ワークや欧州緩和ケア学会は活動を始めるための 適切な場である Making a difference – Well-coordinated services, well-informed families able to exercise real choice 38 19 ファミリーハウス・フォーラム2016 (2016年8月7日開催) 講演I 「英国小児緩和ケアの今 ~英国小児ホスピスの歩んだ道と、日本への助言~」 ブリストルロイヤル子ども病院小児緩和ケアリエゾン 看護師 フランシス エドワーズ 【日本語訳スライド】 アダムについて話しましょう... Making a difference – Well-coordinated services, well-informed families able to exercise real choice 39 小児緩和ケアに変化を… 子どもと家族のために、支援があるのであり、 支援のために、子どもと家族がいるのではない。 Making a difference – Well-coordinated services, well-informed families able to exercise real choice 40 20 ファミリーハウス・フォーラム2016 (2016年8月7日開催) 講演I 「英国小児緩和ケアの今 ~英国小児ホスピスの歩んだ道と、日本への助言~」 ブリストルロイヤル子ども病院小児緩和ケアリエゾン 看護師 フランシス エドワーズ 【日本語訳スライド】 Making a difference – Well-coordinated services, well-informed families able to exercise real choice 21
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