中小企業地域資源 活用促進法に基づく 資料3 高知県土佐市 が応援するふるさと名物 ◎土佐和紙 ◎土佐和紙の技術を用いた製品群 土佐和紙製品 平成28年8月1日 高知県土佐市 地域の プロフィール 高知県の南側ほぼ中央に位置する土佐 市は、温暖な気候と豊かな自然の恩恵を受 け、施設園芸や花卉栽培、露地野菜や柑橘 栽培のほか、沿岸漁業、水産物加工など、 多彩な産業が盛んな地です。 市域には日本一の水質を誇る奇跡の清流 仁淀川が流れており、現在高知県や流域市 町村が「仁淀ブルー」と称し、全国にその美 しさを発信しているところであります。 土佐市の産業の中でも、清流仁淀川の恩 恵を受けての製紙工業(土佐和紙)は盛ん で、現在は手すき和紙職人は減ってきたも のの、機械すきの会社は多く存在し、家庭 紙から特殊紙まで多様な紙が生産され、 本市の基幹産業となっています。 パラグライダーで眺める 市中心部の遠景 ふるさと名物の内容 ◆由緒ある献上品 主な地域資源 土佐和紙 土佐和紙の起源は定かではありませんが、平安時代の「延喜式」献上品として土佐の紙の名が文献に登場 します。さらに、16世紀末に土佐七色紙が出現したことにより、この紙が徳川幕府への献上品となり、その後 明治時代の中頃には圧倒的な全国一の生産を誇るようになりました。現在では、時代のニーズの変化などに より、手すき和紙の販路は狭められてきています。しかし、新しい和紙の可能性の広がりにより、土佐市にお いては、主要産業となっています。 ◆土佐和紙の技術を用いた製品群 ふるさと名物 土佐和紙は主にコウゾを原料とし、ミツマタ・ガンピなどを米粉で混ぜ合わせます。土佐和紙の製造には、こ の中に混じるわずか数ミリのちりをひとつひとつ取り除くという根気のいる作業が必要となります。和紙を漉く というのは、工程で言えば2週間のうち2日ほどで、大半はこのような根気のいる作業です。しかし、伝統的な 和紙の製造法に基づく層構造の微細繊維は、現代の我々の生活を豊かにする様々な利点・利用方法がある ことが研究され、明らかにされてきています。また、土佐和紙の特徴としては、強くて柔らかい独特の風合いや 保存性の高さがあげられます。これらの利点を生かした土佐和紙製品として、美術工芸紙、書道用紙、色紙、 障子紙、卒業証書用紙、特殊工業紙、美容化粧紙など、多種多様なものがあります。 ◆市域に息づく土佐和紙文化 その他 土佐市内には、コウゾを自社栽培し6次産業化(made in TOSA)に取り組んでいる事業者もあります。 また、土佐市の夏の一大イベント「土佐市大綱まつり」では、 長さ約80m、重さ1トンというとても大きな綱を使って勇壮な 大綱引きが行われます。この縄は、以前は荒縄で作られてい ましたが、土佐市の基幹産業のひとつに製紙業があることか ら、現在は土佐和紙(不織布)を使って毎年編み上げられて います。 その他にも、他の素材と和紙を合わせた商品開発もされ、 土佐和紙製紙業と他業種による異業種連携も数々行われて います。 土佐市大綱まつり コウゾ畑 市町村の取り組み ◆土佐市から 支援策 土佐市製紙工業協同組合へ、紙業振興事 業を業務委託 高知県手すき和紙協同組合へ、土佐和紙 振興事業計画補助金を交付 高知県手すき和紙協同組合へ、土佐市伝 統的工芸品産業等後継者育成対策事業費 補助金を交付 ◆審議会 協議会 事務局 土佐市製紙工業振興審議会を置き、製 紙業に関する様々な問題を審議していま す。 製紙工場と井筋(水路)の ある街並み
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