中小企業地域資源 活用促進法に基づく いいなん 島根県飯南町 が応援するふるさと名物 ●日本一の大しめ縄 ●神々の森と森林セラピー ●飯南米と日本酒 飯神 南・ 町人 の・ 日自 本然 一が 育 ん だ 平成29年3月3日 い い な ん 島根県飯南町 いいなん 地域の プロフィール 飯南町は、島根県の中南部、広島県との県境に位置し、人口約5000人、 面積は242k㎡です。中国山地に抱かれた高原の町で、西日本有数の多雪 地帯として知られ、県内の主要三河川の源流域となっており、その自然環 境が育む農林産物は市場で高い評価を得ています。 飯南町の歴史は古く、県内最古の土器が出土したほか、日本最古級とい われる稲の化石が発見されています。また、飯南町を含む出雲地域は、 「出雲国風土記」に記す出雲神話の舞台であり、旧暦の10月に出雲大社 へ参集する全国の神々は、先ず、飯南町にある琴引山に降臨すると伝えら れています。 出雲大社のシンボルともいわれる長さ13.5m、 重さ4.5tを誇る神楽殿の大しめ縄は日本最大 とされ、古くから飯南町で製作されてきました。 飯南町では次の架け替えに向けた準備が 飯南町マスコットキャラクター 既に始まっています。 い~にゃん ふるさと名物の内容 ◆神・人・自然が育んだ飯南の日本一 主な地域資源 自然 人 琴引山神迎え神事 飯南米 多雪地帯 ~ 酒造に適した気候、冬仕事としてのしめ縄技術 3つの河川の源流域 ~ 良質な水資源が育む日本酒 たたら製鉄 ~かんな流しによる耕地の拡大 水田、りんご園 ひめのえ しんじ 神 赤来高原りんご園 高原の寒暖差 ~ 飯南米・酒米の旨味、しなやかな稲ワラ 「米」そのものを神とする祭りを受け継ぐ ~ 姫之飯神事 全国の神々が集う山 ~ 琴引山神迎え神事、森林セラピー 高原地帯と豊富な雪、縄文時代に遡る稲作とたたら製鉄とい う人の営み、地域に受け継がれてきた神と人との距離感。 「日本一の大しめ縄」「神々の森と森林セラピー」「飯南米と日 本酒」はこうした特別なバックボーンから誕生した飯南町のふ るさと名物です。 ふるさと名物の内容 ◆ 日本一の大しめ縄 ふるさと名物 出雲大社のシンボルともいわれる長さ13.5m、重さ4.5tを誇る 神楽殿の大しめ縄は日本最大とされ、古くから飯南町で製作さ れてきました。標高450mの高原地帯、飯南町の稲ワラは昼 夜の寒暖の差により多くの脂分を蓄え強くしなやかに育ちます。 大しめ縄の取付け また、中国地方有数の多雪地域であるこの地域では、農作業 のできない冬期間、ワラ細工をする伝統があります。 自然環境が育む良質な素材と町の伝統文化が日本一の大し め縄を誕生させました。 しめ縄専用ワラの刈取り ふるさと名物の内容 ◆ 神々の森と森林セラピー ふるさと名物 旧暦の10月、全国の神々は出雲大社に集まるといわれ、飯 おおくにぬしのかみ かみごと 南町にある琴引山に降臨し、そこで大国主神の奏でる「神琴」 の音色に疲れを癒した後、出雲大社に旅立つとされています。 森林セラピーは森林浴の持つ「癒し効果」を医学的に解明し、 琴引山 積極的に活用する取組みで、神々を癒した伝説を持つ琴引山 の麓に位置する飯南町ふるさとの森は、山陰地方では初めて 森林セラピー基地に認定され、健康増進メニューに基づいた 森林散策を提供しています。 森林セラピー ふるさと名物の内容 ◆ 飯南米と日本酒 ふるさと名物 縄文時代に起源を持つ米作りの歴史と米への想いを今に伝 ひめのえ しんじ える「姫之飯神事」は飯南町と米との結びつきの強さを物語っ ています。 昼夜の気温差が10℃以上にもなる飯南高原、冷気に触れた かんど 飯南町の日本酒 お米は旨味を貯え、神戸川の源流が良質なお米を育てます。 お米の品質の高さは酒米も同じ。全量飯南町産酒米、源流 の水、県下で唯一、醸造用アルコール無添加の純米蔵で仕込 まれる日本酒は飯南町の風土を醸したふるさと名物です。 姫之飯神事 飯南町の取り組み ◆ しめ縄技術の継承と地域づくり ●しめ縄技術の伝承 「大しめなわ創作館」を建設し、しめ縄技術を伝える活動を行っています。また、全ての 小・中・高校で、しめ縄文化の伝承を目的に、授業の中で「しめ縄体験」を実施しています。 ●日本一大しめ縄の里飯南町 「日本一の大しめ縄の町」を町民自らが再認識し、地域外へも積極的にPRしています。 しめ縄をあしらった飯南町オリジナルの婚姻届や地域の郵便局と連携した「しめ縄ご縁 ポスト」の設置など、町をあげてしめ縄をキーワードとした地域づくりに取り組んでいます。 大しめなわ創作館 小学生の体験教室 オリジナル婚姻届 しめ縄ご縁ポスト 飯南町の取り組み ◆ 森林セラピーと健康づくり ●森を活用した取組み 豊な森林資源に着目し、森林セラピー事業に取り組んでいます。森の持つ癒し効果を最 大限に活用するため、飯南町ふるさとの森に快適に森林散策ができるコースの整備、森 林セラピスト・ガイドの育成などにも取り組んでいます。 ●町民の健康づくりに活用 町の健康推進部局、町立病院が連携して、町民の健康づくりに取り組んでいます。森林 セラピーを、公民館単位での自発的な取組みとするための支援を重点的に実施しています。 飯南町ふるさとの森 森林セラピー セラピーロード 森林セラピーガイド研修会 飯南町の取り組み ◆ 米のブランド化と地酒で乾杯 ●飯南米のブランド化 自然環境に恵まれた飯南町では有名産地に負けないおいしいお米を生産しています。 生産者のレベルアップとブランド化を目的に「飯南町うまい米コンテスト」を開催しています。 ●地酒で乾杯を推進する条例制定 平成26年、飯南町は近隣の自治体とともに、世界に誇る日本酒文化を将来にわたっ て引き継いでいくことを目的に条例を制定しました。また、町の酒造会社の海外展開を積 極的に支援しています。 源流域の飯南町 うまい米コンテスト 地酒を生産する酒蔵 地元酒造会社の海外展開 飯南町の取り組み ◆ 地域資源を活かした観光誘客 ●体験プログラムの充実による着地型観光の推進 りんご園でのりんご狩り、大しめ縄の製作工房の見学としめ縄づくり体験、スキーツアー、 飯南町の自然・風土を体感できるサイクリングなどの地域資源を生かした旅行商品の企 画販売を観光協会で行っています。 ●訪日外国人旅行者に対する誘客事業 外国人旅行者をターゲットに、飯南町ならではの地域資源を活かしたツアー造成、また、 台湾観光局へのトップセールスなど、積極的に外国人旅行者の誘客に取り組んでいます。 自然・風土を満喫するサイクリング 台湾からの旅行者 台湾観光局へのトップセールス 飯南町での結婚式前撮り その他 ◆ 大しめ縄と飯南町 出雲大社の分院があったことから、飯南町では古くから地域住民によって出雲大社のしめ縄 が製作されていました。昭和56年に神楽殿が新築された際に、より大きなしめ縄の製作を求 められ、長さ13.5メートル、重さ4.5トン、日本最大の大しめ縄を製作することとなりました。 現在、社頭を飾る大しめ縄は、昭和56年の奉納から数えて6代目のもので、平成24年に架 け替えられたものです。 製作に必要な稲ワラはおよそ2ヘクタール、 そのうち半分は、米が実る前に刈り取られる しめ縄専用の稲です。製作はおよそ半年間、 長さ16メートルの2本の長い縄を重機を使っ て撚り合せる最後の工程まで、町民を中心に 延べ1000人が携わる町の一大事業です。 大しめ縄の完成記念写真(昭和56年)
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