電気泳動検査が発見の端緒となった自己免疫性勝

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電気泳動検査が発見の端緒となった自 己免疫性勝炎 の診断基準
0 菅野光俊 1L 石 嶺南生 " 、字住葺陽子 1 人 川崎健治 " 、上原
剛 2L 高 野英明 3人 本田孝行 "
1)信州大学医学部附属病院臨床検査部、 2) 信州大学医学部病態解析診断学、 3) 信州大学医学部附属病院医療情報部
I はじめに I 血清蛋自分画検 査は、血清蛋白の質的異
ようになった 。 その桂 2 00 2 年に世界で初めて A1P の診断
常を示す M 蛋自の検出や、各分画の 量的変化を捉える
基準が日本勝臓学会から尭表され、疾患概;主として確 立
ことにより病態変化を知る事が出来るため臨床上有用
した 図 4 年後に A1P 診断基 準 2 006 が措表され、血清学的
な検査である。我々はこの検査がきっかけとなり新し
所見として高 Ig白 血症が追加された。 診断基準 2011 で
い疾患概志が提唱された事例を経験したので報告する 。
も変わらず診断項 目 とされている 。 勝癌との鑑別におけ
I 血清蛋白異常分画報告書 l 当 検 査部では、血清蛋自
る IgG4 の感度、特異度、正確度は、 86% 、 96% 、 91 % と
分画検査 において、特異な βγ ブリッジングを示す複
非常に良好で、疾患活動性の指標としても有用である。
数の患者が存在し、その原因が IgG4 高値である事を血
)IgG4 関連疾患 I A1P には硬化性唾液腺炎、硬化性胆管
清蛋白異常分画報告書として臨床に返却していた 。 臨
舟、前立腺舟など多彩な枠外病変を認める九これらは当
床医が自己免疫性騨史 (Autoimmune pancr四 titis : AIP
)
初他疾患との合併と理解されていたが、 A1P と同様の病変
患者でこの異常報告書 が高頗度に返却されている事に
がそれぞれの臓器に有子主していると考えられるようにな
気づき、 A1P 患者血清中の I gG4 測 定 を行い、 2曲 1 年に
り、 I gG4 関連全身性疾患と認識されるようになった。
AIP では血清 IgG4 の上昇を高率に認めるとの報告が信
大病院からされた九
I 自己免疫性際費 I A1P は 19回 年土畦らにより「びま
ん性醇管狭細型枠長 J として報告された 。 その桂本病
態は高 γ グロプリン血症、各種自己抗体が陽性、リン
パ球
形質細胞の梓病変局所への浸潤、ステロイド治
療に反応することから、 四9 5 年以佳 A1P と呼称される
I 文献 1
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:11 8-125, 2008