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分析手法詳細編B0192 2013/11/21 2016/07/29
クライオSEMについて
クライオ加工 冷却 SEM: 走査電子顕微鏡法
液状試料の構造を観察するには、試料本来の構造を維持した状態で一連の分析をする必要があります。
クライオSEMでは、試料を急速凍結して割断面を作製することで、試料構造を観察することができます。
さらにFIB加工による断面作製技術を組み合わせることで、より詳細な内部構造の情報を得ることが可能
です。
クライオ-SEM
試料セット
SEM
急速凍結
試料
a
割断面
b
Y
X
冶具
凍結割断
SEM観察
10μm
バター凍結割断面のSEM観察
■短所
□長所
○試料本来の構造を維持したまま観察が可能
●平坦な断面作製ができない
○簡便に広範囲の構造情報を取得可能
●10μm以下の微細粒子はへき開せず、
外形のみの観察となる
クライオ-FIB-SEM
急速凍結
Gaイオン
ビーム
SEM
FIB
FIB加工
粒子b
粒子a
断面観察
5μm
X-Y面で作製したFIB断面(昇華後)
□FIB断面作製の長所
○ナノオーダーで狙った位置の
粒子a
ゲル構造
粒子b
平坦な断面の作製
○粒子径・分布情報の可視化
○水分昇華によるゲル構造の可視化
バターの水溶性成分 1μm
連続相中の乳脂肪 1μm
割断ではへき開されない粒子・形態による成分の区別が難しい粒子も、
FIBを用いて断面を形成してSEM観察することで明瞭に区別できます。
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