平成 28 年 一級建築士 設計製図試験「課題の概要説明会」 Ⅰ.課題分析 子ども・子育て支援センター (保育所、児童館・子育て支援施設) 要求図書 ●1階平面図兼配置図(縮尺1/200) ●2階平面図(縮尺1/200) ●3階平面図(縮尺1/200) ●断面図(縮尺1/200) ●面積表 ●計画の要点等 (注1)パッシブデザインを積極的に取り入れた建築物の計画 (注2)地盤条件を考慮した基礎構造の計画 (注3)天井の高い居室における天井等落下防止対策の考え方 (注4)要求図面に、図示又は記入するもの ・主要寸法、室名、床面積 ・設備スペース、設備シャフトの位置 ・避難階段に至る歩行距離・歩行経路 等 【注意点】 ① 注意書きがこれほど細かい課題は初めて。 (注1)は、環境・設備設計に関する設計条件 (注2)と(注3)は、構造設計に関する設計条件 である。 特に設備と構造について、いつも以上に重点が置かれていると考えるべき。 1 1.「子ども・子育て支援センター(保育所、児童館・子育て支援施設)」とは どんなイメージか 「保育所、児童館・子育て支援施設」と示されていることから、「保育所」、「児童館」、「子育て 支援施設」の3つで構成される複合施設です。ただし、それぞれが完全に独立した施設ではなく、 「保育所」と「児童館・子育て支援施設」とが併設されたものと解釈するのが妥当で、児童館を子 育て支援の連携施設とする「連携型地域子育て支援拠点」に該当すると思われます。 皆さんもご存じのとおり、現在のわが国では、共働き家庭が増加し、地域のつながりが希薄とな り、多くの待機児童がいることや子育て家庭における育児不安や社会的な孤立感から、子どもの成 育をめぐる環境は大きく変化しています。 そこで平成 27 年4月より「子ども・子育て支援新制度」が施行されました。 子ども・子育て支援とは、地域や社会が保護者に寄り添い、子育てに対する負担や不安、孤立感 を和らげることを通じて、保護者が子どもと向き合える環境を整え、子育てや子どもの成長に喜び や生きがいを感じることができるような支援をしていくことです。 どのように実施していくかといえば、国等が保育所・幼稚園・認定こども園などの施設への教育・ 保育給付を行う制度で、既設の保育所や児童館の遊戯室や、育児相談室を使って、例えば、お誕生 会などの各種イベントを通じて、地域の親子が交流し、育児相談もできるような集う場を提供する のです。 子育て家庭の負担を軽減するために、一時的な託児を行う場合もあります。 主な事業の内容は、次のとおりとなっています。 ①「親子の交流の場の提供と交流の促進」 ②「子育て等に関する相談、援助の実施」 ③「地域の子育て関連情報の提供」 ④「子育て及び子育て支援に関する講習等の実施(月1回以上) 」 すなわち今年は、 「保育所」と「子育て支援を行う児童館」が一体となった「子ども・子育て支 援センター」という1つの地域の拠点施設が出題されたということです。 ただし、保育所は、厳しいセキュリティが求められるのに対して、児童館は自由に子供が出入り する施設ですから、それぞれ部門は明確に分離する必要があります。 2.保育所と児童館 保育所は、児童福祉法で定められた基準による認可保育所と認可外保育所があります。いずれも 保育所と呼ばれるのですが、試験においては、認可保育所を指していると思われます。したがって、 主に、0歳(乳児) 、1歳から5歳の幼児を対象とし、乳児室やほふく室、保育室や遊戯室の設置、 さらに屋外遊戯場(園庭)を設けることなどが必要になります。試験対策としては、入所人数に応 じた各諸室の規模は、しっかり押さえておかなければなりません。 2 ・乳児室 1.65 ㎡/人 ・ほふく室 3.3 ㎡/人 ・保育室又は遊戯室 1.98 ㎡/人 ・屋外遊戯場 3.3 ㎡/人 児童館は、児童福祉法による児童厚生施設の一つで、子どもたちの健全育成を目的とした遊びを 提供し、健康を増進し、情操を豊かにするための施設といえます。ですから、集会室や遊戯室、図 書室はもちろんですが、その他運動機能や文化・教養に関する活動施設が整備されています。今回 出題の児童館は、児童センターと比べ、小規模なものと考えてよいと思います。 児童館を利用するのは、18 歳未満のすべての児童です。したがって、中学生、高校生が利用する ことも十分に考えられます。 児童館については、学校のある日は、昼間閑散としていますから、昼間は親子が遊びに来て、夕 方からは学童が遊びに来るといった施設の利用形態がイメージできると思います。 3.保育所と児童館のゾーニングと立体構成 先に述べたとおり、保育所と児童館ではセキュリティ管理に大きな差があります。また、利用時 間帯に差があり、保育所が午後7時まで利用できるのに対して、児童館や子育て支援は、原則午後 5時頃までですから、各部門ごとにゾーニングされ、管理上も明確に区画されていなければなりま せん。 したがって、主要なアプローチ及び玄関は、分離して設けることも考えられるのですが、2つを 完全に独立した併設施設とすることは考えにくく、屋内で連絡できる計画が求められると思われま す。平成 27 年の出題のように、共用のエントランスホールを介して、各部門にアクセスする場合 も考えておかなければなりません。 階の構成は、保育所は、災害時の避難に配慮しなければなりませんし、園庭がありますから、建 築物の1階、又は1階と2階に保育所が設置され、2階と3階が児童館となる構成が最も妥当です。 4.「要求図面」から 本年の課題は、昨年同様、平面図が3面出題されました。昨年と今年は、平成 21 年から6年間 出題されていた「梁伏図」の出題がありません。答案用紙のスペースの関係から、平成 23 年の「平 面図3面+梁伏図」の課題に比べて梁伏図がない分、敷地面積は東西 45m~52m、南北 35m~37 m程度のやや大き目の敷地となることが考えられます。 その場合、建築物の規模は、地上部分で 2,500 ㎡程度であることが容易に推定できます。 また、要求図書は平面図3面ですが、地上3階建てとは銘打たれておりません。つまり、地階の 設備機械室が許容される課題となる可能性もありますので、地階がある場合の1階平面図での表現 の仕方やドライエリアの計画、設備配管の計画などを理解しておく必要があります。 3 5.「パッシブデザインを積極的に取り入れた建築物の計画」 パッシブデザインとは、 「地域の気候風土に合わせた建築物自体のデザインで、熱や光や空気な どの流れを制御して、地球環境への負荷を極力少なくするとともに、快適な室内環境を得る設計手 法」と定義され、その不足分を機械的な手法(建築設備)で補うことです。 したがって、自然採光、自然通風、屋上緑化、水平ルーバー(南面)、垂直ルーバー(東西面)、 日射遮蔽、高断熱などの様々な建築物自体の工夫(建築的手法)を適切に組み合わせ、できるだけ 快適な室内環境を確保することがテーマの1つになります。 6.「地盤条件を考慮した基礎構造の計画」 昨年の出題では、 「基礎免震構造」の採用が指定され、断面図に図示し、計画の要点等でその説 明が求められました。今年度は要求内容が不明ですが、問題文の建築物欄などの要求によって、地 盤の耐力が劣るため、杭打ちなどを必要とする場合や、昨年と同様に免震構造の採用を解答者が判 断することなどが考えられます。 したがって、一般的な直接基礎以外の基礎形式や、免震層の構成についての知識も備えておくこ とが求められます。 【基礎の種類】 4 【杭基礎】 【土質柱状図】 7.「天井の高い居室における天井等落下防止対策の考え方」 東日本大震災での落下事故の多発から、脱落によって重大な危害を生ずる恐れのある天井(特定 天井)に関する法令が定められ、その構造方法が示されています。 縮尺 1/200 の断面図で構造を図示することはむずかしいのですが、計画の要点等の中に図示する 欄が設けられることも考えられるため、概要を把握し、説明図を描けるようにしておく必要があり ます。また、ここで、把握しておかなければならないのは、要求室の中に、必ず天井の高い居室が あるということです。 5 【特定天井の定義】 吊り天井であって、次のすべての条件に該当するもの。 (1)居室、廊下その他の人が日常立ち入る場所に設けられるもの (2)高さが6mを超える天井の部分で、その水平投影面積が 200 ㎡を超えるものを含むもの (3)天井面構成部材等(天井板、天井下地材や、照明設備等)の質量が、天井面1㎡当たり2㎏ を超えるもの 【特定天井の構造方法】 6 ₁.敷 地 及 び 周 辺 条 件 (1) 敷地の形状、接道条件、周辺状況等は、下図のとおりである。 (2) 敷地は、平坦で、道路及び隣地との高低差はないものとする。また、歩道 の切り開きは、1箇所当たり6mまでできるものとする。 (3) 敷地は、第一種住居地域及び準防火地域に指定されている。また、建ぺい 率の限度は70%(特定行政庁が指定した角地における加算を含む。)、容積 率の限度は300%である。 (4) 電気、ガス及び上下水道は、完備している。 (5) 地盤は良好である。 (6) 気候は温暖で、積雪についての特別の配慮はしなくてよい。 商業施設 商業施設 18m 自転車歩行者道 車 道 自転車歩行者道 道 路 集合住宅 敷 地 1,924㎡ 公共駐車場 N 10m 縮尺1/1,500 52m 公 園 ₂.建 築 物 (1) 構造、階数等 構造種別は自由とし、地下1階、地上3階建の1棟の建築物とする。 (2) 床面積の合計 地下1階を除く床面積の合計は、2,300㎡以上、2,700㎡以下とする。 この課題の床面積の算定においては、ピロティ、塔屋、バルコニ一、屋外 階段、屋外テラス等は、床面積に算入しないものとする。 (3) 要求室 下表の室は、すべて計画する。 部門 室 名 特 記 事 項 床面積 ・保育所の入所定員は50人、受入れ対象は0~5歳児とし、保育士の数は7 人とする。 ・裸足又は上履きで利用する計画とする。 ・利用時間は、午前9時から午後7時までとする。 ・保育所部門の入口とし、共用エントランスホー 受付ホール ルからアクセスする。 適 宜 ・下足箱及びベビーカー置場(約10㎡)を設ける。 ・0歳児(5人程度)を対象とし、沐浴室、調乳室 乳 児 室 約 20㎡ を設ける。 ほ ふ く 室 ・主に1歳児(5人程度)を対象とする 約 20㎡ ・幼児(2~5歳児)用として年齢ごとに1室(約 保 育 室 10人/室)計4室を設ける。 計約160㎡ ・屋外遊戯場との動線に配慮した計画とする。 幼 児 用 便 所 ・幼児用シャワー室を設ける。 適 宜 遊 戯 室 ・ステージを設ける。 約100㎡ 調 理 室 約 30㎡ 保 育 士 室 約 20㎡ ・受付を設け、保育所部門の運営・管理を行う。 保育所事務室 約 40㎡ ・男性用及び女性用の更衣スペースを設ける。 医 務 室 適 宜 ・裸足又は上履きで利用する計画とする。 ・利用時間は、午前9時から午後5時までとする。 ・天井高は6m以上とする。 ・子どもが運動等を行うスペース (直径10m以上 小 体 育 館 約200㎡ の円が1つ入るスペース。)とする。 ・屋外テラスへ直接行き来できるようにする。 小体育館専用倉庫 ・小体育館に隣接させる。 約 20㎡ ・乳幼児から小学校低学年の児童の遊び場とする。 プレイルーム 約120㎡ ・一時託児室(約20㎡)及び授乳室を設ける。 育 児 相 談 室 ・2室を設ける。 適 宜 図 書 室 ・書架、受付カウンター及び閲覧コーナーを設ける。 約120㎡ ・インターネットを利用して、各種情報を検索す 情報検索室 適 宜 るためのPC端末スペースを15席設ける。 ・サークル活動、各種講義、上映会等に利用する。 集 会 室 ・可動間仕切により3室に分割して個別に利用で 計約120㎡ きるようにする。 音楽スタジオ ・2室を設ける。 計約 80㎡ A ・ B ・前室を設け、防音に配慮する。 工 作 室 ・準備室を含む。 約 80㎡ ラ ウ ン ジ 適 宜 和 室 ・12畳とし、茶道教室・華道教室等に利用する。 スタッフルーム ・職員、指導員、ボランティアなどが使用する。 約 30㎡ ・5人分の事務スペースを確保する。 管 理 事 務 室 ・受付を設け、入館者の管理や施設全体の管理を 適 宜 行う。 職 員 休 憩 室 ・男女共用とする。 ・風除室を設ける。 エントランス ・保育所部門と児童館部門との共用とする。午後5 ホ ー ル 時以降は、児童館部門に入れないように計画する。 ・20席程度のカウンター、テーブル等を設ける。 喫 茶 室 ・外部からも直接利用できるようにする。 適 宜 ・地下1階に設けてもよい。 設備スペース ・採用した設備計画に応じて、設備機械室(空調、 (設置階は適宜) 給排水衛生、電気、消火等)、屋外機器置場等 を計画する。 ・便所、倉庫及びゴミ置場については、適切に計画する。 ・その他必要と思われる室等は、適宜計画するものとする。 保育所部門(1階又は2階) 年 一 級建築士設計製図 課題1 問 題 用 紙 この課題は、ある地方都市の市街地において、児童を預り、保育することを目 的とする「保育所部門」と児童に健全な遊びを提供し、健全育成活動を行う「児童館 部門」とからなる地域の子育て支援の拠点となる施設を計画するものである。 「児童館部門」は、本来の機能に加え、地域と連携して、子育てに関する情報提 供や相談等を行うとともに、地域の親子が集う交流の場及び乳児から小学校低学 年までの児童の遊び場を提供する子育て支援を行うものとする。 37m 平成 28 設 計 課 題 子ども・子育て支援センター(保育所、児童館・子育て支援施設) Ⅰ.設 計 条 件 建築士講座 ₃.そ の 他 の 施 設 等 (1) 屋外遊戯場(保育所の幼児の遊び場をいう。)は、次のとおり計画する。 ① 屋外遊戯場は、地上に設けるものとし、まとまったスペース(直径7mの円 が1つ以上入るスペースとする。)で200㎡以上(ピロティの部分及び上部に屋 根、ひさし等がある部分は算入しない。)とする。 ② 敷地内において、屋外遊戯場から公園へアプローチできるようにする。 ③ 砂場、ぶらんこ、鉄棒、足洗場、公園側の門塀、その他を設置する。 (2) 屋上テラスを、次のとおり計画する。 ① 1階又は2階の屋上に設けるものとし、まとまったスペースで約100㎡を確 保する。 ② 児童の屋外運動スペースとして、小体育館と一体的に利用できるようにする。 (3) 敷地内の駐車場は、地上に平面駐車とし車椅子使用者用として1台分、サービ ス用として2台分のスペースを設ける。また、来館者用及び職員用の駐車場に ついては、近隣の公共駐車場を利用するものとし、考慮しなくてよい。 (4) 敷地内の駐輪場は、利用者用として30台分を設ける。 (5) (1)~(4)の「その他の施設等」は、床面積に算入しないものとする。 ₄.計画に当たっての留意事項 (1) 建築計画については、次の点に留意して計画する。 ① 敷地の周辺環境に配慮する。 ② 建築物はバリアフリー、セキュリティ等に配慮する。 ③ 保育所部門、児童館部門及び共用部門を適切にゾーニングし、明快な動線計 画とするとともに、災害時の避難等に配慮する。 ④ パッシブデザインを積極的に取り入れ、採光、通風及び日射の遮蔽に配慮する。 (2) 構造計画については、次の点に留意して計画する。 ① 建築物全体が、構造耐力上、安全であるように計画するとともに、経済性に 配慮する。 ② 耐震性に配慮した基礎構造を採用し、構造種別、架構形式及びスパン割りを 適切に計画する。 ③ 部材の断面寸法を適切に計画する。 ④ 天井等の落下防止対策について適切に計画する。 (3) 設備計画については、次の点に留意して計画する。 ① 空調設備、給排水衛生設備、電気設備、消火設備等を適切に設けるとともに、 環境負荷低減に配慮する。 ② エレベーターを適切に設ける。 Ⅱ.要 求 図 書 答案用紙Ⅰ及び答案用紙Ⅱの定められた枠内(寸法線については枠外でもよい。)に、 黒鉛筆を用いて記入する。 児童館部門(1階~3階) ₁.要 求 図 面(答案用紙Ⅰに記入) 下表により、所定の図面を作成し (フリーハンドでもよい。 ) 、必要な事項を記入する。 図 面 及 び 縮 尺 特 記 事 項 (1) 1 階 平 面 図 ① 各平面図には、次のものを図示又は記入する。 兼 イ.建築物の主要寸法(スパン割り及び床面積の計算に必 配 置 図 要な程度) 1/200 ロ.室名等 ハ.要求室の床面積 (2) 2 階 平 面 図 ニ.採用した構造種別、架構形式及びスパン割りに応じて 1/200 必要となる構造要素 ホ.設備シャフト〔パイプシャフト(PS)、ダクトスペース (3) 3 階 平 面 図 (DS)、電気シャフト(EPS)〕の位置 1/200 ヘ.設備計画に応じた設備スペース ト.断面図の切断位置 チ.要求室の特記事項に記載されている什器等 ② 1階平面図兼配置図には、次のものを図示又は記入する。 イ.建築物の出入口 ロ.地下1階部分(地下1階に設備機械室を設ける場合は、 位置を図示し、床面積を記入する。) ハ.屋外遊戯場の面積 ニ.駐車場及び駐輪場(台数及び出入口を明示する。) ホ.ごみ置場 ヘ.通路、植栽等 ③ 2階及び3階平面図には、次のものを図示又は記入する。 イ.居室の最も遠い位置から直通階段の一に至る歩行距離 及び経路 ロ.1階又は2階の屋根、ひさし等となる部分 ハ.屋上テラスの面積 (4) 断 面 図 ① 切断位置は、小体育館を含み、建築物の全体の立体構成 1/200 がわかる断面とする。なお、水平方向、鉛直方向の省略 は行わないものとする。 ② 屋上に設備スペースを設けた場合は図示する。 ③ 塔屋を除く建築物の高さ、階高、天井高並びに1階床高 及び主要な室名を記入する。 ④ 基礎、梁及びスラブの断面を図示する。 ₂.面 積 表(答案用紙Ⅰに記入) 地上1~3階の床面積及びその合計を記入する。なお、各階の床面積については、 その算定式も記入する。 共用部門 〈TAC〉無断複写・複製を禁じます。 ※開講時に一部変更になる場合がございます。 ₃.計画の要点等(答案用紙Ⅱに記入) (1) 建築計画について、次の①~③の要点等を具体的に記述する。なお、要求図面 では表せない部分についても記述する。 ① 利用者・スタッフ等のアプローチ及び駐車場等の配置について考慮したこと ② 保育所部門のセキュリティ管理及び平面計画について考慮したこと ③ 児童館部門において、利用者・スタッフ等の動線及び要求室の配置について 考慮したこと (2) 構造計画について、次の①~③の要点等を具体的に記述する。なお、要求図面 では表せない部分についても記述する。 ① 建築物に設定した目標耐震性能(地震力の程度と建築物の状態)と採用した基 礎構造の種別 ② 上部構造の構造種別、架構形式、スパン割り及び主要な部材の断面寸法につ いて考慮したこと ③ 小体育館の計画において、天井の落下防止の対策について考慮したこと (3) 設備計画について、次の①及び②の要点等を具体的に記述する。なお、要求図 面では表せない部分についても記述する。 ① 小体育館において、採用した空調方式、空調機の設置位置及び良好な室内環 境とするための吹出口・吸込口の計画について工夫したこと ② 受変電設備、空調設備の設置位置及び給水方式について工夫したこと (4) パッシブデザインを取り入れ、対応した環境負荷低減について、配慮したこと を具体的に記述する。なお、断面図等において補足してもよい。 平成 建築士講座 1階平面図兼配置図 縮尺1/200 3階平面図 縮尺1/200 年 一級建築士設計製図 課題1 答 案 例 28 N 面積表 床面積 ︿TAC﹀無断複写・複製を禁じます。 ︵この方眼用紙の1目盛は、5ミリメートルです。︶ 断 面 図 縮尺1/200 2階平面図 縮尺1/200 (算定式は、床面積の算出過程がわかるものであればよい。また、算出結果は、小数点以下第1位までとし、第2位以下は切り捨てる。) 3 階 (算定式) 2 階 (算定式) 1 階 (算定式) 床面積の合計 ㎡ 建築士講座 ※開講時に一部変更になる場合がございます。
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