制限行為能力者

制限行為能力者
NO.1 原則⇒未成年者が、法律行為(契約等)を行うには法定代理人(親権者又は後
見人)の同意を得なければならない。同意がない場合には、取り消すことができる。
取り消せば無効。取り消さなければ有効のまま。
①AはCの同意を得ないで自己の土地
C
法
売買契約
をBに 3000 万円で売却
A
B
定
②A又はCは、取り消すことができる。
代
未
3000 万円
理
成
取り消されるとAは 3000 万円をBに
人
年
返し、Bは土地をAに返す。
者
※Cが追認すると、売買契約は取り消せ
土 地
なくなる。追認=取消権消滅
NO.2
図1【未成年者】
取消権
者法
,追認権
又定
は代
後理
見人
取消権 ,追認権
未
人(
成
※1
)親
年
者
権
図2【成年被後見人】
取消権
人後
,追認権
)見
成
人
年
(
被
法
取消権 ,追認権
後
定
※2
見
代
人
理
相
手
方
※2成年被後見人は、全く追認できない。例
え後見人の同意を得ても追認できない。
※1未成年者は、単独で追認できない。但
し、法定代理人の同意を得れば追認できる
図3【被保佐人】
取消権
保
佐
人
被
保
佐
人
取消権
図4【被補助人】
取消権
補
助
人
,追認権
,追認権
※3
相
手
方
相
手
方
被
補
助
人
取消権
,追認権
,追認権
※4
相
手
方
※4被補助人は、単独で追認できない。
但し補助人の同意を得れば追認できる。
※3被保佐人は単独で追認できない。但
し、保佐人の同意を得れば追認できる。
(注1)補助開始の審判を受けた者を被補助人という。被補助人には補助人が付く。
(注2)被補助人は、補助人の同意が必要な法律行為について、同意を得ないで契約を締
結したときは、当該被補助人の法律行為を取り消すことができる。
NO.3
取り消された行為は、初めから無効であったものとみなす。ただし、制限行為能力
者は、その行為によって現に利益を受けている限度において、返還の義務を負う。
コメント⇒浪費した場合には、その分を返還する必要はないが、生活費に使った分は
返還しなければならない。代金 1000 万円のうち、海外旅行に 100 万円使い、生活費
に 200 万円使った場合には、900 万円返還しなければならない。
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