H28. 8月号 この度は、当薬局をご利用頂きありがとうございます。 今月は『熱中症』についてのお話です。 ◆熱中症とは 人間は暑さを感じたとき、主に汗をかいて熱を体外に放出するこ とで体温を調節します。しかし、すごく高温だったり、激しい運動・ 労働で体温が上昇し、体外に熱を放出しきれなくなると、身体のな かに熱が溜め込まれてしまいます。この結果、起こる様々な病態 を総称して「熱中症」といいます。 その症状は軽度から重度までありますが、病態 の度合いから熱失神(日射病)、熱けいれん、 熱疲労、熱射病の4つに分類されます。 ◆4つの病態について ◎熱失神(日射病) 発汗による脱水と、血管の拡張で血圧が下がり、めまい、一時的 な失神などを起こします。 ◎熱けいれん 大量の発汗により、塩分やミネラルが不足し、筋肉のけいれんを 起こします。 ◎熱疲労 多量の発汗に水分や塩分の補給が追いつかず、 脱水症状となった時に発生します。 ◎熱射病 体温調節機能が失われることによって起こります。 熱中症の重症度分類では、熱けいれんや熱失神が「軽症」、熱疲 労は「中等症」、熱射病は「重症」にあたります。 ◆効果的な水分補給 一般的に、人は1日約2.5Lを体内から失います。夏場は汗をか く分、意識して水分の摂取を心がける必要があります。水分補 給として一度に大量の水を摂取すると、かえって体内の電解質 バランスを崩して体調不良を引き起こしてしまいます。飲む量は、 かいた汗の量を目安にし、汗で失われる塩分(ナトリウム)もき ちんと補給しましょう。 ◆寝ている間も注意! 温度が28℃を超えないよう、そして湿度が60%を超えないよう に、室内の環境を保つことを心がけます。「温度」と「湿度」、両 方のバランスをキープすることが重要です。エアコンを設定温度 高めにして扇風機で風を循環させるのも効果的 です。 人は普通に夜寝ているだけで、発汗によって約 500mlの水分を失っています。そのため起き抜け の朝は「軽い脱水状態」にあります。まずはコッ プ1~2杯の水を飲むようにしましょう。 ◆経口補水療法について 所ジョージさんのCMでおなじみのオーエスワン®は、電解質と糖 質の配合バランスを考慮した経口補水液です。 通常の水分・電解質補給であれ ばスポーツドリンクでも充分です が、下痢や嘔吐、発熱、激しい 発汗、経口摂取不足で脱水状態 になりやすくなっている時や脱水 状態になってしまったときには オーエスワン®が適しています。 ★ご不明な点がありましたらお気軽にご相談ください★ 町田市原町田4-2-2 メディカルスペース町田1F 042-705-7818
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