( ) 【研究紹介】 組織球肉腫罹患犬における免疫チェックポイント解析 田川 道人 ) )帯広畜産大学動物医療センター(〒 ‐ 高木 哲) 帯広市稲田町西 )北海道大学大学院獣医学研究科 先端獣医療学教室(〒 ‐ 線 番地) 札幌市北区北 条西 ) 路も CTLA-4 同様 T 細胞を抑制する(図 はじめに [ ]。 ) 腫瘍が発生した場合、生体内の免疫機構は腫瘍抗原を 犬の組織球肉腫はマクロファージおよび間質の樹状細 認識して腫瘍を攻撃し、アポトーシスを誘導する。この 胞を由来とする悪性腫瘍であり、極めて悪性度の高い腫 過程の中で腫瘍細胞は様々な機構により免疫を回避し、 瘍とされる。バーニーズマウンテンドッグやフラット 増大していくとされ、近年の研究により免疫チェックポ コーテッドレトリーバー、ゴールデンレトリーバーが好 イント分子が腫瘍の免疫回避に重要な役割を果たすこと 発犬種とされ、我が国ではウェルシュコーギーペンブ が明らかとなった。つまり、腫瘍細胞が CTLA-4 および ロークでの好発が知られている[ ]。治療は腫瘍が局所 PD-1 のリガンドである CD80/86 および PD-L1 を過剰に 病変の場合は積極的な外科的切除が推奨されるが、多く 発現することで宿主の腫瘍免疫を抑制(疲弊化)してい は肺やリンパ節、腹腔内臓器への転移が急速に進行し、 る[ ]。それらの結合をブロックすることで生体が本来 抗がん剤を用いた全身療法が必須となる。これまでいく 有している腫瘍への免疫応答を賦活化させる点に着目し つかの抗がん剤治療が本疾患に行われてきたが、いずれ た免疫チェックポイント阻害剤が開発され、根治切除不 も十分な効果は得られておらず、ロムスチン(CCNU) 能な悪性黒色腫や非小細胞肺癌、尿路系の癌などで臨床 を用いた場合の生存期間中央値は 試験が行われており、有望な結果が得られている[ ]。 ∼ 日程度とされ、 現時点で有効性の高い治療法は確立されていない[ ]。 このような背景から、免疫チェックポイント阻害剤は 免疫チェックポイントとは、主にリンパ球上に発現し 免疫を正または負の方向に制御する分子であり、近年ヒ ト医療において極めて高い注目を集めている。CD28、 CTLA-4(Cytotoxic T-lymphocyte antigen 4)および PD -1(Programmed cell death 1)はリンパ球表面に発現 するレセプターであり、抗原提示細胞側に発現するリガ ンドと結合することで T 細胞の活性化を制御する免疫 チェックポイント分子である。CD28 は T 細胞に恒常的 に発現しており、抗原提示細胞が発現する CD80 もしく は CD86 と結合することで、T 細胞に活性化のシグナル を伝達する。一方、CTLA-4 は CD28 と同じ CD80/86 を リガンドとし、T 細胞を抑制する。CTLA-4 は CD80/86 に対し CD28 の数十∼数百倍高い結合性を有しており、 CTLA-4 が発現した場合 T 細胞は優先的に抑制されるこ ととなる。また PD-1 とそのリガンドである PD-L1 の経 連絡責任者:田川 〒 道人 ‐ TEL: 北 獣 会 誌 ( 帯広畜産大学動物医療センター 帯広市稲田町西 − ) − 線 番地 E-mail : [email protected] 図 .免疫チェックポイントによる T 細胞の活性化制御 機構。T cell 側の上向き矢印は活性化、下向き矢 印は抑制を示しており、どの分子が発現するかで T 細胞の活性化は正または負に制御されている。 (文献 より引用改変) ( ) 獣医領域においても有効性の高い治療選択になり得る可 れを打開する可能性を有した画期的な治療薬といえる。 能性を有しており、さらにマクロファージおよび樹状細 .犬組織球肉腫における研究について 胞という抗原提示細胞が由来である組織球肉腫において は宿主の腫瘍免疫に対し免疫チェックポイント分子が何 らかの影響を与えている可能性がある。過去の報告[ ] 犬組織球肉腫では CRP やフィブリノーゲン等の炎症 マーカーの上昇が知られており[ ]、腫瘍局所において で、CD28 お よ び CTLA-4 の リ ガ ン ド で あ る CD86 の 強い炎症反応が誘起されているものと思われる。免疫 mRNA が組織球肉腫の腫瘍組織中において高発現であ チェックポイントである CTLA-4 や PD-1 は腫瘍性疾患 ることが明らかとなっていることからも、組織球肉腫罹 の他、炎症性疾患においても発現が増加することが知ら 患犬における免疫状態を免疫チェックポイントに着目し れている。つまり組織球肉腫が引き起こす炎症反応が免 て評価する必要があると考えた。そこで本稿では、ヒト 疫チェックポイントに影響し、宿主の抗腫瘍免疫の低下 での免疫チェックポイント研究を簡略に解説するととも を引き起こしている可能性があり、とくに組織球肉腫自 に、筆者が北海道大学獣医学部先端獣医療学教室に所属 体が CD28 および CTLA-4 の共通リガンドである CD86 していた時に行った研究について紹介する。 を強く発現していることからも免疫チェックポイントの 解析はそれら阻害剤の使用の是非を決定する上で重要な .免疫チェックポイント研究の動向 ファクターになるものと思われる。そこで著者らは組織 免疫チェックポイントの概要については前述のとおり であるが、CTLA-4 と PD-1 および宿主免疫との関係性 球肉腫罹患犬の末梢血中免疫状態を評価することを目的 とし、以下の検討を行った。 について、ヒトで様々な研究が行われている。CTLA-4 . .材料と方法 に関して、非小細胞肺癌や喉頭の 平成 平上皮癌患者の末梢 年 月 年 月に北海道大学動物医療 セ ン 血中 CD4 および CD8 陽性リンパ球において CTLA-4 の ターに来院した組織球肉腫罹患犬 発現増加が認められている[ 肉腫以外の腫瘍罹患犬 の 、] 。また、乳癌および喉頭 平上皮癌患者では末梢血中の CTLA-4 遺伝子発現が 増加しており、とくに喉頭の 平上皮癌では病期の進行 頭(HS 群)、組織球 頭(other tumor 群) 、健常犬 頭 (control 群)を対象とした。HS 群および other tumor 群については全症例で外科的切除もしくは生検により組 と発現増加に関連がみられている[ 、]。PD-1 に関しても、 織学的に確定された。また、control 群については健康 末梢血中 CD4 陽性 PD-1 陽性率の高い非小細胞肺癌や前 診断等で来院し臨床的に異常のみられない犬より許可を 立腺癌患者で生存期間の短縮がみられており[ 得て採材を行った。その他の腫瘍群は全て治療前に採材 、 ]、ま た、いくつかの血液腫瘍患者では病期と PD-1 陽性率に を行っているが、HS 群については 関連がみられている[ チンによる治療が行われていた。 ] 。このように様々な固形癌や血 例ですでにロムス 液腫瘍において上記免疫チェックポイントは末梢血液中 全症例より末梢血液を採取し、末梢血単核球(PBMC) で発現が亢進しており、進行度、予後との関連が示唆さ を比重遠心法にて分離した。分離した PBMC は抗 CD4/ れている。また、それら免疫チェックポイント経路を阻 CD8 抗体(YKIX302.9/YCATE55.9, AbD Serotec)とと 害する抗体薬はすでに臨床応用されており、抗 CTLA-4 もに抗 CD28(5B8, Affymetrix) 、CTLA-4(ANC152.2, Ⓡ 抗体である Ipilimumab(ヤーボイ 、小野薬品)は悪性 Ancell Corporation) 、PD-1(BAF1086, R&D Systems) 黒色腫、非小細胞肺癌、小細胞肺癌、膀胱癌、前立腺癌 抗体にて染色、フローサイトメトリーにて各免疫チェッ Ⓡ に対して、抗 PD-1 抗体である Nivolumab(オプジーボ 、 クポイント分子の発現率を解析した。また、全血から血 小野薬品)は悪性黒色腫、非小細胞性肺癌、腎細胞癌に 清を分離し、血清中 IFN-γ 濃度を ELISA 法(Canine IFN 対して適応もしくは臨床試験中である。両薬剤ともに悪 -γ immunoassay kit,R&D Systems)にて測定した。 性黒色腫に対する臨床研究が盛んであり、単剤投与、標 統計解析には 準化学療法との併用等が検討され、いずれにおいても生 には Kruskal-Wallis 検定および Steel-Dwass 検定を用い 存期間の延長をもたらす場合が多く、良好な結果が得ら た。 群間には Mann-Whitney U 検定、 れている[ ]。免疫チェックポイント阻害剤は腫瘍に対 . .結果 する免疫の疲弊化を解除するという特異的な作用機序か 各群の年齢中央値は HS 群 .歳( 歳( − − 群間 歳) 、other tu- ら今後も様々な腫瘍性疾患に応用されるものと思われ、 mor 群 歳)、control 群 . 歳( 既存の治療では治癒の見込めない進行状態であってもそ であり、群間に有意差は認められなかった。また性差も 北 獣 会 誌 − ( 歳) ) ( 群間で差はみられなかった。HS 群は )。 頭が局所性、 IFN-γ については、HS 群 ( 頭が播種性であり、other tumor 群には悪性黒色腫、 平上皮癌、肺腺癌、血管肉腫、骨肉腫、移行上皮癌、軟 部組織肉腫、肛門嚢腺癌が含まれた(表 tumor 群において )。なお、other tumor 群( . ± . ± . pg/m )、control 群( 4、CD8 ともに群間で有意差は認められなかった。一方、 HS 群( . %± . %)の CD4 陽性細胞における CTLA -4 陽 性 率 は、control 群( . %± . %; = . ) .各群の臨床情報 群(n) 犬種(n) HS WC( ) ( ) FCR( ) 発現率を各群間で比較したところ、CD28 については CD 年齢*(範囲) 性別(n) オス( ) ( 、脳: 、肺; 、皮膚) 播種性 HS( ) Other tumor BMD( ) ( − ) メス( ) 移行上皮癌( 、膀胱) ( ) MD( ) オス( ) メラノーマ( 、下顎) その他( ) 平上皮癌( 、下顎) 肺腺癌( 、肺) お い て も HS 群( . %± . %)は other tumor 群 ( . %± . %; = . 血管肉腫( 、脾臓) )、control 群( . %± 骨肉腫( 、下顎) )と比較し有意に高い CTLA-4 陽性 軟部組織肉腫( 、皮下) 肛門嚢腺癌( 、肛門嚢) 率であった。PD-1 については、CD8 陽性細胞において . %± あった(図 . % ) は control 群 ( . %± Control Beagle( ) .( − ) メス( ) ( ) BMD( ) )と比較し有意に高い PD-1 陽性率で ) 。 少数例ずつではあるが、HS 群を局所性と播種性、other 診断(n、部位) .( − ) メス( ) 局所性 HS( ) その他( ) と比較し有意に増加していた。さらに CD8 陽性細胞に . %; = . . ± . pg/m )間で有意な差は認められなかった。 表 CD4 および CD8 陽性細胞中の CD28、CTLA-4、PD-1 HS 群 ( . pg/m ) 、other 頭が採材時に肺、リンパ節、腹腔内 臓器などに転移がみられた。 . %; = . ) オス( ) その他( ) HS;組織球肉腫、WC;ウェルシュコーギーペ ン ブ ロ ー ク、 FCR;フラットコーテッドレトリーバー、BMD;バーニーズマ ウンテンドッグ、MD;ミニチュアダックスフント、*;中央値 tumor 群を転移の有無で分け、それぞれ各発現率を比較 したところ、有意差は認められないものの播種性( ± .%)は 局 所 性( .± .%; = . . )と 比 較し CD4 陽性 PD-1 陽性率が高い傾向にあった(表 )。 一方、other tumor 群では転移のあるもの( .± .%) がないもの( .± .%; = . )と比較し、有意 に高い CD8 陽性 CTLA-4 陽性率であり、CD4 陽性細胞 表 .局所性および播種性組織球肉腫(HS)における 免疫チェックポイント発現率の比較 免疫チェック ポイント CD28 CTLA-4 においても転移のあるもの( .± .%vs .± .%; = . )で CTLA-4 陽性率が高い傾向にあった(表 PD-1 リンパ球 サブセット 局所性 HS (n= ) CD4+ .± . .± . . .± . .± . CD4+ .± . .± . . CD8+ .± . .± . . CD4+ .± . .± . . CD8+ .± . .± . . A;CD28、B;CTLA-4、C;PD-1、HS;組織球肉腫 獣 会 誌 ( ) 値 CD8+ 図 .CD4 陽性および CD8 陽性細胞における免疫チェックポイント発現率 北 播種性 HS (n= ) . ( ) 表 .Other tumor 群における転移の 有 無 に よ る 免 疫 チェックポイント発現率の比較 免疫チェック ポイント リンパ球 サブセット CD28 CTLA-4 PD-1 ものの、組織球肉腫罹患犬はその他の腫瘍群と比較し低 値であり健常犬と同等で あ っ た。 に お い て、 転移あり (n= ) 転移なし (n= ) CD4+ .± . .± . . 細胞では IFN-γ の産生が低下することが報告されてい CD8+ .± .± . る[ CD4+ .± . .± . . IFN-γ の産生低下をもたらした可能性が考えられた。 CD8+ .± . .± . . CD4+ .± . .± . . CD8+ .± . .± . . . . 値 CTLA-4 の阻害は IFN-γ の産生を亢進し、また PD-1 陽性 ]。組織球肉腫における CTLA-4、PD-1 の高発現が .まとめと今後の展望 本研究により、犬組織球肉腫の末梢血中リンパ球にお . .考察 いて CTLA-4 および PD-1 の発現上昇が明らかとなった。 組織球肉腫罹患犬、組織球肉腫以外の腫瘍罹患犬、健 これは組織球肉腫罹患犬における抗腫瘍免疫の低下を示 常犬で末梢血中の免疫チェックポイント解析を行ったと 唆するものであり、今後それら免疫チェックポイントに ころ、組織球肉腫罹患犬において CD4 陽性細胞、CD8 対する阻害薬を用いた新規治療法開発の足掛かりになる 陽性細胞ともに CTLA-4 陽性率の有意な上昇がみられた。 ものと思われる。ごく最近、抗炎症薬の使用が組織球肉 CTLA-4 は、CD28 と CD80/86 が結合し T 細胞が活性化 腫の発生リスクの低下と関連がみられることが報告され した後に発現が増強する。また、感染症や自己免疫疾患 た[ 等の炎症反応によってその発現が上昇することが知られ 引き起こされることがわかっており、 炎症 をどのよ ている。過去の報告[ うに制御していくかが今後の課題であると思われる。 ] において、組織球肉腫罹患犬で ]。先に示したように、組織球肉腫では強い炎症が は強い炎症反応が引き起こされていることが明らかと 疲弊化した腫瘍免疫の再活性化をコンセプトとしてい なっており、CTLA-4 の発現率に影響を与えた可能性が る免疫チェックポイント阻害療法は、多くの腫瘍で効果 ある。CTLA-4 は制御性 T 細胞(Treg)において恒常 を発揮しているが、いくつかの問題点も抱えている。ひ 的に発現、機能的に重要な役割を有している[ ]。組織 とつはその副作用であり、 球肉腫罹患犬における CTLA-4 の増加は Treg の増加と 示したことが報告されている[ 関連している可能性があり、今後さらなる検討が必要で 除による自己免疫反応と考えられ、大腸炎、皮膚炎、肝 ある。また、局所性および播種性組織球肉腫では CTLA 炎、甲状腺炎、下垂体炎、糖尿病などが発生する。他の -4 の発現に明らかな差は認められなかった。組織球肉腫 問題点として薬剤自体の価格がある。抗体薬であること は局所性、播種性に関わらず特異的に CTLA-4 の発現を から開発、製造に多くの費用がかかり、現在のヒト医療 高めているとも考えられる。一方、組織球肉腫以外の腫 における薬価設定で獣医療に応用することは現実的では 瘍においては、CD8 陽性細胞での CTLA-4 の発現は転移 ない。また、人体薬を犬猫に直接用いることは異種蛋白 の有無と関連していた。これは転移症例における免疫の に対する抗体産生を誘起し、効果の減弱のみならず自ら 疲弊化と関連しているものと思われ、CTLA-4 の発現は の免疫チェックポイント分子に対する自己抗体が産生さ 様々な腫瘍での予後因子となり得る可能性を有しており、 れる可能性がある。現在、獣医療においても免疫チェッ 症例数を増やした更なる検討が必要である。 クポイント阻害剤の研究、開発が進められており、近い PD-1 について、組織球肉腫罹患犬では CD8 陽性細胞 %前後の患者で高い毒性を ]。多くは免疫抑制の解 将来使用可能になるものと思われる。 において健常犬と比較し有意に高い PD-1 陽性率であっ 今回紹介させていただいた研究内容は、筆者が北海道 た。CD8 陽性細胞における PD-1 の発現は IL-10 や IL-6 と 大学獣医学部先端獣医療学教室に所属していた際に行っ 関連しているとされる[ ] 。しかしながら、犬の組織球 たものです。多大なご指導を賜りました北海道大学獣医 肉腫を用いた検討ではそれらのサイトカインに有意な変 学部感染症学教室の今内覚准教授、前川直也先生に深謝 化はみられていない[ を申し上げます。また、ここまで読んでくださった皆様 ] 。組織球肉腫罹患犬における PD -1 発現の詳細な機序は不明であるが、組織球肉腫細胞株 にも感謝を申し上げます。 において PD-1 のリガンドである PD-L1 の高発現が認め 本研究は JSPS 科研費 JP られており[ ] 、PD-1/PD-L1 経路の阻害は犬組織球肉腫 の助成を受けたも のです。 における新たな治療戦略となる可能性を有している。 IFN-γ については、各群間で有意な差を認めなかった 北 獣 会 誌 ( ) ( 引用文献 ) (2013) [ ]Waki K, Yamada T, Yoshiyama K, Terazaki Y, [ ]Tagawa M, Maekawa N, Konnai S, Takagi S : Sakamoto S, Matsueda S, Komatsu N, Sugawara S, Evaluation of costimulatory molecules in peripheral Takamori S, Itoh K, Yamada A : PD-1 expression on blood lymphocytes of canine patients with histio- peripheral blood T-cell subsets correlates with prog- cytic sarcoma, PLoS One, 11, e0150030 (2016) nosis in non-small cell lung cancer, Cancer Sci, 105, 1229-1235 (2014) [ ]Rassnick KM, Moore AS, Russell DS, Northrup NC, Kristal O, Bailey DB, Flory AB, Kiselow MA, [ ]Kwek SS, Lewis J, Zhang L, Weinberg V, Gre- Intile JL : Phase II, open-label trial of single-agent aney SK, Harzstark AL, Lin AM, Ryan CJ, Small EJ, CCNU in dogs with previously untreated histiocytic Fong L : Preexisting levels of CD4 T cells express- sarcoma, J Vet Intern Med, 24, 1528-1531 (2010) ing PD-1 are related to overall survival in prostate cancer patients treated with Ipilimumab, Cancer Im- [ ]Leung J, Suh WK : The CD28-B7 family in anti-tu- munol Res, 3, 1008-1016 (2015) mor immunity : Emerging concepts in cancer immunotherapy, Immune Netw, 14, 265-276 (2014) [ ]Rusak M, Eljaszewicz A, BołkunŁ, Łuksza E, [ ]Capece D, Verzella D, Fischietti M, Zazzeroni F, Łapu㶛 I, Piszcz J, Singh P, D㶁browska M, Bodzenta- Alesse E : Targeting costimulatory molecules to im- Łukaszyk A, Kłoczko J, Moniuszko M : Prognostic prove antitumor immunity, J Biomed Biotechnol, significance of PD-1 expression on peripheral blood 2012, Article ID 926321 (2012) CD4+ T cells in patients with newly diagnosed chronic lymphocytic leukemia, Pol Arch Med Wewn, [ ]Yamazaki H, Takagi S, Oh N, Hoshino Y, Hosoya 125, 553-559 (2015) K, Okumura M : Comparative analysis of mRNA expression of surface antigens between histiocytic and [ ]Tsai KK, Daud AI : Nivolumab plus ipilimumab nonhistiocytic sarcoma in dogs, J Vet Intern Med, 28, in the treatment of advanced melanoma, J Hematol 204-210 (2014) Oncol, 8, 123 (2015) [ ]Erfani N, Mehrabadi SM, Ghayumi MA, Hagh- [ ]Nikolic Nielsen L, Kjelgaard-Hansen M, Kris- shenas MR, Mojtahedi Z, Ghaderi A, Amani D : In- tensen AT : Monocyte chemotactic protein-1 and crease of regulatory T cells in metastatic stage and other inflammatory parameters in Bernese Moun- CTLA-4 over expression in lymphocytes of patients tain dogs with disseminated histiocytic sarcoma, with non-small cell lung cancer (NSCLC), Lung Can- Vet J, 198, 424-428 (2013) cer, 77, 306-311 (2012) [ ]Saito H, Kuroda H, Matsunaga T, Osaki T, [ ]Erfani N, Khademi B, Haghshenas MR, Mojtahedi Ikeguchi M : Increased PD-1 expression on CD4+ Z, Khademi B, Ghaderi A : Intracellular CTLA4 and and CD8+ T cells is involved in immune evasion in regulatory T cells in patients with laryngeal gastric cancer, J Surg Oncol, 107, 517-522 (2013) squamous cell carcinoma, Immunol Invest, 42, 81-90 [ hara J, Guth A, Regan D, Dow S : Immune regulation (2013) of canine tumour and macrophage PD-L1 expression, [ ]Jaberipour M, Habibagahi M, Hosseini A, Habib- Vet Comp Oncol. 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