WWFジャパン 「日本のクマプロジェクト」 WWFジャパン 自然保護室 優先種担当 那須嘉明 日本のクマの分布状況 ・全国規模のクマの分布調査は、1978年と 2003年に環境省が行なった2回のみ。 ・そこで、2014年、日本クマネットワークが 、2003年の調査をもとに、クマの分布前線が どう変化したかを調べた。 ・その調査によれば、2003年(水色)と比べ て、クマの分布域が新たに拡大(赤色)して いる。 ・ただし、四国は例外。 ツキノワグマ絶滅の 恐れのある地域個体群 下北半島 紀伊半島 四国 東中国 西中国 日本クマネットワーク(2014)ツキノワグマおよびヒグマの分布域拡縮の現状把握と軋轢防止および危機個体群回復ための支援事業,より。 かつてクマが減った西日本に注目 2つのフィールド 大きく異なる状況 かつて森林開発や有害捕獲などによってツキノワグマの生息数が減 少してしまった西日本に注目。 ◆四国のフィールド 四国地域では推定生息数が数十頭とされ、国内で最も絶滅が 危惧される。 ◆島根のフィールド 西中国地域では、生息数・生息域ともに回復傾向にあるが、 それに伴い人間とのトラブルが問題に。 2つのフィールドプロジェクト フィールドと現地パートナー フィールド活動では、実績があり信頼できる現地パートナーの存在 が必要不可欠。 ◆四国でのフィールドプロジェクト パートナー:認定NPO法人四国自然史科学研究センター クマの絶滅回避に向けて 生態・生息地調査、行政への働きかけ ◆島根でのフィールドプロジェクト パートナー:島根県 住民主体、地域一体となって クマと人間とのトラブル軽減 四国でのフィールドプロジェクト WWF&四国自然史科学研究センター 共同プロジェクト 山奥にひっそりと暮らす、数少ないクマについての調査。 ©四国自然史科学研究センター 島根でのフィールドプロジェクト WWF&島根県 共同プロジェクト 住民が主体となって、地域で協力しながら、クマと人間とのトラブル を未然に防ぐ取組み(鳥獣被害対策) 。
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