Visual Studio 2015 での課題プログラム作成

Visual Studio 2015 での課題プログラム作成方法
1
Visual Studio 2015 での課題プログラム作成
情報ネットワーク導入ユニット I では Visual Studio 2015 を用いて Win32 コンソール型プロ
グラムを作成する.ここではその作成手順を説明する.
(Visual Studio 2013、2010、2008、2005
も操作はほとんど同じ)
プログラム作成手順
Visual Studio 2015 では,プログラムを次の順番で作成します.
0) プログラムを考える.
(与えられた問題を解決するプログラムを考える)
1) Visual Studio 2015 を起動してプロジェクトを作成する.
2) ソースファイル(プログラム入力用)を作成する.
3) プログラムコード(ソース)を入力する.
4) ビルドして,実行プログラムを作成する.
プログラムにエラーがあれば,3)に戻り再度ビルドする.
5) 実行する.
プロジェクト
・ 保存先,実行コード作成方法などを指定
・ ソースファイル,実行ファイルの管理など
◆ソースファイル
ソースプログラムが
書かれたもの
<ビルド>
実行コード
への翻訳
◆実行ファイル
プログラムとして
実行できる
演習
次のページからの作成手順を参考に,13~14 ページの練習問題のプログラムを入力,実行
しなさい.
2
(参考)Visual Studio 2015 による演習プログラム作成手順
(1)Visual Studio 2015 の起動
スタートメニュー
↓
すべてのアプリ
↓
Visual Studio2015
(2)既存の環境設定の選択
※この画面が表示されない場合は,次の(3)
へ進んでください.また,Visual Studio の
バージョンが古い場合(2013 以前)は,②で
「Visual C++」を選択します.
①
「後で行う」をクリック.
②
「全般」を選択.
③
「Visual Studio の開始」をクリック.
*
設定をやり直したい場合,変更したい
場合は 9 ページの「開発環境の設定変
更」へ.
(3)新しいプロジェクトの作成
左上にある「新しいプロジェクトボタン」
をクリック.
*または,
「ファイル」メニュー
↓
「新規作成」
↓
「プロジェクト」
でも作成可能
Visual Studio 2015 での課題プログラム作成方法
(4)新しいプロジェクトの設定
①
画面のように「Visual C++」を選択す
る.
②
ここで右画面のように「Win32 コンソ
ールアプリケーション」が表示された
場合は(5)と(6)の作業を省略し,(7)へ
進む。
③
「Win32 コンソールアプリケーショ
ン」が表示されない場合は(5)へ進む.
(5) 新しいプロジェクトの設定
①
画 面 の よ う に 「 Visual C++ 2015
Tools for Windows Destop をインス
トール」が表示されていたら,これ
をダブルクリックする.
※表示されていない場合は(4)の作業
に誤りがある可能性があるため,
(4)に戻る.
②
画面のように「インストール」を選択
する.
③
「セットアップ警告」のウィンドウが
表示され,
「ここで Visual Studio を閉
じて下さい。
」と書かれていたら,
この警告画面は閉じないで,
「Visual Studio 2015」を閉じて(終
了して)から,この警告画面の「再試
行」をクリックする.
3
4
(6) 新しいプロジェクトの設定
①
右画面と同様に(チェックされている
項目などは変更せず),「次へ」→「更
新」と選択していく.
②
「ユーザーアカウント制御」のウィン
ドウがあらわれた場合は,画面のよう
に「はい」を選択する.
※この画面は表示されずに次の「セッ
トアップが完了しました」画面に進む
場合もある。
③
「セットアップが完了しました」とい
うウィンドウがあらわれら「閉じる」
を押し,右下のように再度「 Visual
Studio 2015」を起動し(3)に戻る.
Visual Studio 2015 での課題プログラム作成方法
(7)新しいプロジェクトの設定
①
左で「Visual C++」が選択されている
ことを確認する.
②
右から「Win32 コンソールアプリケ
ーション」を選択する.
(↑ 重要)
③
「名前」欄にプロジェクト名を設定す
る.図の例では enshu0401_01 として
いる.なお,来週以降の授業では,下
の例のように「わかりやすい名前と日
付」にすると良い。
例)enshu0401_01
意味:「演習 4 月 1 日の 1 番目」
④
「場所」欄には自分の保存しい場所を
記述する.この際,参照ボタンを押せ
ば,手入力せずに場所を選択すること
もできる.
記述例)→→→→→
c:¥Users¥<ユーザ名>¥documents¥visual studio 2015¥Projects
※<ユーザ名>の欄は、ユーザ名が jun であれば次のようになる.
c:¥Users¥jun¥documents¥visual studio 2015¥Projects
⑤
「OK」ボタンを押す
*
[場所]で指定したフォルダには,プ
ロジェクト名と同じフォルダが作成さ
れる.
(8)Win32 アプリケーション
ウィザード
①
「アプリケーションの設定」をクリッ
クする.
5
6
(9)Win32 アプリケーション
ウィザード
①
「コンソールアプリケーション」に選
択されていることを確認.
②
「空のプロジェクト」にチェックを入
れる.
③
「 Security Development Lifecycle
(SDL)チェック」のチェックマークを
外す.
④
「完了」をクリックする.
(10)新しい項目の追加-1
(ソースファイルを作成する)
①
「プロジェクト」メニューから「新
しい項目の追加」を選ぶ.
(11) 新しい項目の追加-2
(ソースファイルを作成する)
① 左から「Visual C++」を選ぶ
② 右から「C++ファイル」を選ぶ
③ ファイル名を書く.
*C 言語では,右図のように
ファイル名には
enshu0401_01.c
と末尾に .c を付ける.
例)enshu0401_01.c
④ 「追加」をクリックする.
Visual Studio 2015 での課題プログラム作成方法
7
(12)ソースプログラムの入力
①
ソースプログラムを入力する.
※ソースプログラムを書く欄が隠
れてしまった場合は「ソリューシ
ョン エクスプローラー」ウィンド
ウの中で(11)で記述したファイル
名をダブルクリックすれば良い.
②
入力できたら保存する.
(13)ソリューションのビルド
①
「ビルド」メニューから,
「ソリュ
ーションのビルド」を選ぶ.
*Ctrl + Shift + b を押してもよい.
(14)ビルド結果の確認
・
「ビルド:1 正常終了、
・・・」とな
っていれば OK.
* エラーがあれば,(12)に戻り修正す
る.
ここにプログラムをかく
8
(15)プログラムの実行
① 「デバッグ」メニューから「デ
バッグなしで開始」を選ぶ.
*Ctrl + F5 キーでも可.
(16)実行画面とプログラム終了
①
プログラムの実行が開始されて,
黒い画面が(実行画面)が現れる.
*この画面を「コンソール画面」
と呼ぶ.
②
プログラムが終了したならば,
適当なキーを押すと,ウィンドウ
が消える.
(17)VisualStudio2015 の終了
①
「ファイル」メニューの「終了」
を選択する.
Visual Studio 2015 での課題プログラム作成方法
*実行結果の貼り付け方法
*実行結果の貼り付け(1)
実行結果(の内容)を別のファイルな
どに貼り付けるには、
①
「実行画面」の上のバーの部分で
マウスを右クリック
②
「編集」→「範囲指定」を選ぶ
③
マウスの左ボタンを押した状態
で,コピーしたい領域を指定する.
指定できたら Enter キー.
これで指定した領域の記憶完了.
④
コピー先で「貼り付け」
.
※貼り付け作業は次の(2)で説明.
*実行結果の貼り付け(2)
実行結果を保存したい場合は,ソース
ファイルの末尾に貼り付けることを推
奨する.
①
実行結果をコピーする((1)参照)
②
ソースファイル(作成プログラム)
の末尾で「貼り付け」する.
※「貼り付け」は Ctrl + v で可能.
③
貼り付けた「実行結果」のすべて
の行には、左端に // を付けて(入
力して),コメント文にする(緑色
の文字になる)
.
※この作業をやらないと,プログ
ラムを実行できなくなる.
(右図参照)
9
10
*(補足説明)複数のプロジェクトを作る(プロジェクトを増やしていく)
新しい問題毎に全く新しいプロジェクトを作るのではなく,プロジェクト(正確にはソリュー
ション)に次のプロジェクトを足していく方法もある(画面は Visual Studio2015 ですが、Visual
Studio2013 なども同じです)
. この方法は知ると便利だが、作業に慣れてから試すと良い。
(1)新しいプロジェクトの追加
①
②
ソリューションのところで右クリ
ック.
「追加」
↓
「新しいプロジェクト」
を選択する
(2)プロジェクトの設定
①
②
新しいプロジェクトの設定画面が
出てくるので,いつものように設
定.
*プロジェクト名は今までのもの
と別の名前にすること.
ソリューションエクスプローラに
新しいプロジェクトが現れる.
*いつものようにソースファイル
を追加してプログラムの入力.
(3)スタートアッププロジェクトの変更
①
ソリューションのところで、実行
したい対象プロジェクトを見つけ
て右クリック.
「スタートアッププ
ロジェクトに設定」を選択.
※ビルドや実行をする際は、ここで設
定したプロジェクトが自動的に選択さ
れるようになる.
Visual Studio 2015 での課題プログラム作成方法
11
*(補足説明)開発環境の設定変更 (画面は Visual Studio2010 のものですが、Visual
Studio2013 も同じです)
・Visual Studio2015 の開発環境の
設定変更を行うには,「ツール」メ
ニューから「設定のインポートとエ
クスポート」を選ぶ.
・「すべての設定をリセット」にチ
ェックし「次へ」をクリック.
・
「はい、現在の設定を保存します」
にチェックし「次へ」をクリック.
12
・「Visual C++」を選択し「完了」
クリック.
・「閉じる」をクリック.
・新しいプロジェクトを作成する時
にテンプレートが Visual C++にな
っていれば設定は変更完了です.
Visual Studio 2015 での課題プログラム作成方法
13
練習問題
・プログラムの意味は分からなくて良いので,練習問題の内容の通りに入力すること.ただし,
学籍番号および氏名は,各自のものを記入すること.
練習問題1
次のプログラムを入力して,実行しなさい.緑文字 や 赤文字 以外は半角文字で入力する.
プロジェクト名:enshu0401_01
ソースファイル名:enshu0401_01.c
/* 練習プログラム1
*/
/* 学籍番号 1222150
*/
/* 名前
○○ △△ */
#include<stdio.h>
int main(void){
printf("C Language\n");
printf("練習プログラム\n");
return(0);
}
練習問題2
次のプログラムを入力して,実行しなさい.緑文字 以外は半角文字で入力する.
プロジェクト名:enshu0401_02
/* 練習プログラム2
*/
/* 学籍番号 1222150
*/
/* 名前
○○ △△ */
#include<stdio.h>
int main(void){
int sum, a, b;
/* 値の設定 */
a = 10;
b = 20;
/* 計算
*/
sum = a + b;
/* 画面出力 */
printf("sum = %d\n", sum );
return(0);
}
ソースファイル名:enshu0401_02.c
14
練習問題3
次のプログラムを入力して,実行しなさい.緑文字 以外は半角文字で入力する.
プロジェクト名:enshu0401_03
ソースファイル名:enshu0401_03.c
/* 練習プログラム3
*/
/* 学籍番号 1222150
*/
/* 名前
○○ △△ */
a=10
#include<stdio.h>
int main(void){
int sum, a, b;
/* キーボードからの値の読み込み */
printf("a=");
scanf("%d", &a);
printf("b=");
scanf("%d", &b);
/* 計算
*/
sum = a + b;
/* 画面出力 */
printf("sum = %d\n", sum );
return(0);
}
10(または 20)を
キーボードから入力
して Enter キー
b=20
sum = 30
実行画面