元気いっぱい!8月号

ほけんだより
今年度は、ヒトメタニューモウイルス感染症の報告が見受けられます。咳、高熱、
平成28年8月
福井市子育て支援室
鼻水と風邪のような症状が出ますが、検査をすることで診断されます。
本格的な夏がやってきました。小さい子どもたちは、汗をかくだけでも体力を消
耗します。また、暑い日が続くと、食欲不振、睡眠不足など体調を崩しやすくなり
ます。抵抗力が落ちないよう、規則正しい生活、食生活、体力づくりに心がけましょう。
ヒトメタニューモウイルス感染症は、小児の呼吸器感染症の 5~10%を占めます。
悪化するとゼイゼイ(ヒューヒュー)という呼吸、呼吸困難などが起きることがあり
ます。潜伏期間は 4~6 日くらいで 1 週間程度症状があります。ウイルス排泄は 1~2
週間続きます。飛沫感染、接触感染によってうつるため、手洗い、うがい、マスクの
着用を励行しましょう。
疾患名
手足口病
ヘルパンギーナ
プール熱
症状
登園の目安
~夏季食中毒注意報が発令されています~
手・足・口に米粒ほどの水泡が出る。37~38
発熱がなく(解熱後 1
度の熱が出ることもある。水泡は 1 週間程度で消
日以上経過し)、普段
える。
の食事ができること
一方で、高温多湿のこの時期は食中毒の原因となる細菌が増えやすく、一年中で最も食中毒
39 度以上の熱が急に出て、続いて喉の奥に 1
発熱がなく(解熱後 1
が発生しやすいと言われています。この時期、特に鶏肉や牛肉に付着するO157、O111 等
~2mm の水泡ができる。水泡が破れると唾液を飲
日以上経過し)、普段
の「腸管出血性大腸菌」や「カンピロバクター」による食中毒に気をつける必要があります。
夏のレジャーとして、バーベキューなどで肉を口にする機会が多くなる時期となります。
むのも辛くなる。熱は 2、3 日で下がり、その後、 の食事ができること
☆食肉は生や加熱不足で食べると、食中毒になる危険性があります
喉の痛みもおさまる。
☆子どもが食肉を生で食べると、特に危険です
39~40 度の熱が 3~7 日続く。喉が赤く腫れて
痛み、白目が赤く充血し、目やにも多くなる。感
症状が消退した後 2 日
を経過するまで
「腸管出血性大腸菌」の合併症で重症化したり、
「カンピロバクター」は特に免疫力が低
い幼い子どもや高齢者で重症化のリスクが高いといわれています。
染力の強いウイルスである。
溶連菌感染症
とびひ
のどの痛み、38~39℃の高熱、嘔吐、頭痛を起こ
抗生薬内服後 24~48
すことがある。手や足に発疹などが出始め、舌は
時間経過しているこ
イチゴのようにブツブツになる。
と
あせもや虫さされ等を掻いてできた傷に細菌
皮疹が乾燥している
がついて化膿する。感染した部位に水泡ができ、 か、乾燥していなけれ
激しいかゆみが伴う。つぶしてしまうと中から分
ば覆うことができる
泌物が出てきて、他の部位に広がる。感染力が強
程度のもの
1 年中見られるが、プールに入る夏は特に気を
つける必要がある。3~10mm 程度の赤みを帯びた
豆粒大のいぼが体の様々な場所に出る。つぶすと
中から白いものが出てきてそれが他の部位につ
くと広がる。
1.細菌をつけない
食品にはいろいろな細菌が付いています。細菌を食品同士で付けないように区別して
容器に保管すること、調理器具の使い分け(焼く箸と食べる箸を区別する等)や調理の
際の手洗いをよくすることが大切です。
2.細菌を増やさない
食中毒細菌の中には、少量の菌で発病する細菌もありますが、多くは食品中で大量に
増殖します。そこで「増やさない」ことが大切です。冷蔵庫で 10℃以下、冷凍庫で-15℃
い。
水いぼ
食中毒予防の3原則
浸出液が出ていると
以下での保存が細菌が増えにくいといわれています。また、細菌を増やさないため室温
きは覆うこと
で長時間放置しないようにしましょう。
3.細菌をやっつける
一般的に食中毒を起こす細菌は熱に弱く、加熱(75℃、1 分以上)すれば死にます。ま
た、冬場に多いノロウイルスは 85℃、1 分以上の加熱で感染性を失います。食器・ふき
んを煮沸したり、次亜塩素酸ナトリウム溶液につけることも効果的です。