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Study Abroad Report
留学体験記
ボランティア校にて
(白い服)
表紙解説
教育学部卒業生
経済学部社会システム学科
真木 優美
4回生 小倉
ま き ゆ み
留学で学んだこと
友人宅にて
(右から2番目)
お ぐら さ お り
早央里
宇田川準一『物理全志』明治8年(1875)(本学附属図書館教育学部分館所蔵)
写真は、宇田川準一著『物理全志』の1
韓国留学体験記
ページです。空中に投げられた物体が、放
物線を描いて落下する様子を示していま
す。著者の宇田川準一(1848-1913)は物理
学者で、東京師範学校や群馬県師範学校
私は、オーストラリアの理科教育を学びたいと思い、2015年1月
私は2015年9月
に勤めていました。この本は、アメリカ人
から約1年間、ディーキン大学に交換留学をしました。
まず、附属
から4ヶ月間、韓国
カッケンボス著の物理学教科書(1873年
の語学学校で英語を習得し、その後、教育学部で学びました。
の 大 邱 に ある 啓
版/写真右)と、フランス人ガノー著の教科
書(1872年の英訳版)とを折衷して、明治8
明大学に交換留
年(1875)から訳述・刊行されたものです
ディーキン大学
学をしました。啓
学部では3つの科目を履修しました。2つは子どもの健康
明大学では、多様
いられ、滋賀県大津師範学校の師範学科
や幸福について、1つは理科教育に関するものです。前者で
な分野の講義が
でも物理の教科書に用いられました。
は、オーストラリアの多文化社会で暮らす子どもの背景や多
開講されており自
様性について学びました。後者では、理科の授業において、子
分 の 興 味 の ある
どもが自ら課題を見つけ、それを解決する力を身に付けられ
分野を勉強するこ
るような授業づくりについて勉強しました。
とができました。また、様々な国から留学生が来ているので、
1科目につき、1時間の講義と2時間のセミナーがありま
韓国に居ながらにして多くの国の文化や言語を学ぶことがで
「琉球貿易図屏風」
(経済学部附属史料館蔵)
す。セミナーは、先生による講義とは違い、学生間で意見交換
きました。
クラスや寮も多国籍なので様々な国の友人ができ
かつて南西諸島には、
「琉球」
と称する独立した
や討論などをします。始めは英語の壁が高く、授業についてい
ました。その友人たちと毎晩のように寮で語り合い、休日には
王国が栄えていました。琉球の中心は沖縄本島に
く事が大変でした。自分の考えを上手く表現できず、悔しい思
市内でショッピング、旅行など共に様々な経験を通じて、かけ
あり、首里に王府が置かれました。
この屏風には
(全10冊)。師範学校用教科書として広く用
大津師範学校は、はじめは現職教員の研修機関(伝習所、後に6ヶ月制の伝習学科)でしたが、明治10年6月に教員養成の
ための師範学科(2年制)が新設されます。師範学科では基礎教養科目が重視されており、1年目は物理学のほかに、数学、
地理学、史学、文学の計5科目を週6時間ずつ学びました。
啓明大学校 正門
馬場 義弘(教育学部准教授)
19世紀、日本で言えば江戸時代後期頃の時期の
いをすることもあ
がえのない存在となりました。
りました が、それ
私が留学をして最も感じたことは、友人となることに国籍は
が 良 い ば ねとな
関係ないということです。それぞれ、言語や育ってきた環境は
那覇港には、中国(清朝)から帰ってきた進貢船
り、諦めず頑張る
異なりますが国名
や、琉球の公船である楷船、日本の船(大和船)や
こと が 出 来 まし
ではなく1人の人
薩摩藩の武士が乗る船など、
さまざまな船が見られます。楷船は、琉球王家である尚氏の家
た。
また、優しい先
間として真に向き
生やクラスメイト
合えば個性を捉え
に恵まれ、非常に
ることができ仲を
とが明らかになっています。屏風の画面からは、琉球が歩んだ独自の歴史と、その豊かで独
White Nightメルボルンシティでのイベントに参加
良い学びを得るこ
深めることができ
特な文化のあり様が伝わってきます。
語学学校の友達(2列目右から3人目)
とが出来ました。
ます。
琉球の姿が描かれ、ことに、琉球の主要な港で
あった那覇港のにぎわいが眼を引きます。
しん こう せん
かい
やまと
ひだりみつどもえ ひじゃいぐむん
紋である左三巴(左巴御紋)の旗などを掲げています。
進貢船と薩摩藩の船が象徴するように、当時の琉球は中国と日本の間で「従属的二重朝
貢」
とも表現される状態にありました。
この屏風についても、薩摩藩が関与して製作されたこ
青柳 周一(経済学部附属史料館長)
最後に、このよ
ボランティア活動を通して得たもの
うな経験をさせて
学部の講義後、現地の小学校でボランティアをしました。実
頂けたのは周りの
際に先生や子どもと関わりながら、現場で理科教育を見ること
方のサポートのお
ができ、学部で勉強したことを更に深めることが出来ました。
かげです。本当に
それが今、教師として働く中で、
とても良い糧となり、自信へと
ありがとうござい
繋がっているように感じます。
様々な国の友人と(後方の左から2番目)
ました。
留学を通して、色んな国の人と出会いがありました。様々な
価値観や考え方に触れ、自身のあり方や生き方について見つ
め直す機会となり、人生がより豊かになったと感じています。
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