図書館から始まる情報の循環 ~特別区協議会のとりくみ 平成28年6月24日 専門図書館協議会 平成28年度全国研究集会報告 第6分科会 まちづくりと専門図書館 特別区協議会 中嶋茂雄 梶原静香 1.はじめに 特別区協議会は、特別区の自治の発展に 寄与することを目的に設置された団体で、 東京大都市地域の基礎的な自治体である 東京23区と密接にかかわりながら、 専門図書館としての活動を行っています。 2.特別区協議会のあゆみ 昭和22(1947)年 特別区協議会設立 昭和26(1951)年 財団法人化 昭和55(1980)年 資料室設置 平成17(2005)年 現在地に移転 「特別区自治情報・交流センター」へ 平成22(2010)年 公益財団法人へ移行 3.収集資料・情報の特徴 東京23区を中心とする行政資料 東京大都市地域の歴史的資料 自治制度・大都市制度に関する資料・情報 東京23区の統計データ 4.専門図書館としての現状 「特別区自治情報・交流センター」とは 特別区協議会が公益事業を展開する拠点の総称 専門図書館としての役割を担うほか、 特別区の自治に関する調査研究や講座開催などの 普及啓発事業が行われています。 平成27年度実績 蔵書数 85,870冊 年間来館者数 19,311人 レファレンス件数 1,548件 カウンター業務は委託、専門員、職員 5.資料・情報を核とした事業展開 特別区協議会では、一般の利用者の関心を引き出 し、特別区について知っていただくために、収集した 資料・情報を核として、事業部の組織力を活用して、 研究・教育機能と連携を図りながら事業を展開して います。 <機能> <組織> 研究 教育 事業推進課 事業部 調査研究 調査研究課 情報 資料・統計 5-1 センター資料から始まる事業 ■教育機能との連携 事例① センター資料・情報の活用 一般向け「特別区紹介講座」の企画 講座「風俗画報」にみる東京23区 H26.10.30 日本初のグラフィック誌、全518冊(原本)を所蔵 ポスター展「風俗画報」にみる東京23区 協議会が所蔵する同時代の古地図もあわせて展示 1階ロビーにて H27.3.12~4.23 情報機能 教育機能 5-1 センター資料から始まる事業 ■教育機能との連携 事例② センター開設10周年記念講演・対談 第1部 H27.9.15 講演「坂が育てた雑多性」 -東京23区の隠れた魅力- 第2部 対談「未来に向けた魅力ある地域づくり ~東京23区のまちづくり」 センター資料をはじめとする協議会事業の紹介 まちづくりは調べるところから始まる センターには、特別区に関する情報が蓄積されている 情報機能 教育機能 5-1 センター資料から始まる事業 ■研究機能との連携 事例③ 「基本テキスト」シリーズの編集・発行 特別区のことを知り・理解してもらうために、センター資料か ら分かりやすい冊子を作成/研修のための講師用ガイド開発 東京23区のおいたち(歴史) 平成23年3月 東京23区のふしぎ(特徴) 平成24年3月 東京23区のしくみ(共通制度と特例) 平成25年5月 東京23区のわくぐみ(法令中心) 平成27年3月 情報機能 研究機能 情報機能 教育機能 5-2 事業から生まれた新たな情報 センター資料を核とした研究機能・教育機能との連携により 新たな情報が生まれ、センター資料の一部となっていく 6.情報の循環に向けての課題 情報の蓄積からさらなる活用へ 行政資料の体系的な整理 センターのコア情報となる行政資料 情報 どのようなものか?どんな種類があるか? 研究 利用者の視点に立った情報発信 行政資料利用者ガイド作成 情報 何がわかるのか?どのように活用できるのか? 情報・研究・教育の連携を進めていく人材の育成 ご清聴ありがとうございました。 特別区協議会HP http://www.tokyo-23city.or.jp/ 特別区・自治に関する資料検索 http://www.research.tokyo-23city.or.jp/ とくべつクマR特別区協議会
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