研究課題名 上咽頭腫瘍の放射線治療計画における FDG-PET/CT シミュレーターおよび放射線治療計画支 援装置の有用性に関する検討 (受付番号 先進第 1382 号) 研究の目的と意義 PET/CT を用いれば病変の広がりを正確に把握することができるといわれていますが、診断用 の PET/CT と放射線治療計画に用いる CT では体位が異なるため、放射線治療計画に診断用の PET 画像を直接用いることができません。診断用と放射線治療計画用に 2 回 PET/CT を撮像するこ とができれば理想的ですが、患者様にとって様々な負担となります。診断用の PET/CT を治療 計画に用いることによって病期診断とより精密な放射線治療計画を同時に行うことができる 可能性があります。また、将来的に放射線治療計画支援装置の有用性が証明できれば、既に診 断用に撮像されている PET/CT の画像を放射線治療計画に用いることができる可能性がありま す。本研究では、上咽頭腫瘍の放射線治療計画における FDG-PET/CT シミュレーターおよび放 射線治療計画支援装置の有用性を検討します。 研究の対象 生検で組織的確定診断が得られた上咽頭癌の患者様のうち、放射線治療を希望された患者様 です。 研究の方法 あらかじめ、放射線治療計画用にプラスチック製放射線治療用固定具を作成します。病期診 断を目的とした PET/CT を行いますが、1 回目は通常の撮像、2 回目はプラスチック製放射線治 療用固定具と放射線治療計画用天板を用いて撮像します。同日に放射線治療計画用 CT の撮像 も行います。放射線治療計画用 CT 画像と 2 種類の PET 画像、および放射線治療計画支援装置 を介在させた PET 画像で融合画像を作成し、融合画像精度の評価や画像の違いが観察者の病変 評価に及ぼす影響の評価を行います。 研究への参加と個人情報の保護について 本研究への参加を拒否されても何ら不利益は生じません。画像データは院内サーバーおよび 治療計画装置へ転送し、保管します。プライバシーの保護および人権保護には最善を尽くしま す。 研究機関・問い合わせなどの連絡先 熊本大学医学部放射線治療科 担当者 東家 亮 平日(9:00~17:00):096-373-5755(放射線治療科外来) 夜間(17:00~9:00)・休日:096-373-7057(放射線治療科病棟)
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