Message 自 然 豊 か な 富 山で 環 境 問 題 を 考 え る 。 どのようなことを学び 研究しますか。 どのような人材育成を 目指していますか。 本学科では、化学や物理をベースに、大 まずは理工系の基礎ができている人 気、水質、廃棄物処理など環境工学を学び 近年は、土木職の採用が増えている 材です。その基礎の上に、環境化学・土 ます。また、土木工学について複合的、総 こともあり、公 務 員 へ の 就 職 が 多く 木工学の技術をしっかりと身に付け 合的に学びます。本研究室では大気や水に なっています。土木系の授業内容は て、自分のスキルとなるようにしてほ ついて研究していますが、富山県は大都市 そのまま公務員試験の問題にもつな しいと思います。また、コミュニケー 部と異なり、地域的な汚染の影響が比較的 がりますし、公務員試験対策も行って ション能力は、他人と協力して仕事を 少ない場所です。そこに中国などアジア大 います。民間についても建設・土木系 する上で非常に大切な力であり、高め 陸から、大気汚染や黄砂などいろいろな物 の求人が多く、就職率は高くなってい ていけるように心掛けています。資格 質が輸送されてくるのですが、立山連峰は ます。県内の廃棄物処理や環境調査・ の取得も可能です。企業との交流の中 それらが最初にぶつかる大きな壁となって 分析関連の企業に就職するケースも で、即戦力となれる学生の育成を目指 います。この地形があるので研究フィール 女子を中心に多くみられます。また、 しています。環境や社会基盤に関する ドとして非常に面白い地点であり、いろい 営業職に進む学生もいるなど、いろ 研究は、自然豊かな富山県で学ぶのに ろな観測が可能となっています。立山での いろです。 ふさわしい分野だと思います。 どんな就職先が 多いのでしょうか。 積雪調査をしたり、ヘリコプターに乗って 上空の大気観測を行ったりもしています。 環境・社会基盤工学科 渡辺 幸一 教授 安全・安心な社会の実現と、その先の未来の創造 平成29年4月 環境工学科から名称変更 拡充 環境・社会基盤工学科 入学定員55名 (平成29年度増) 環境工学と土木工学の専門知識を、体系的に。 提案力と実行力のあるエンジニアの育成を目指します。 講座紹介 環境工学講座 社会基盤工学講座 私たちの生活と健康を守り、快適な生活環境をつくるための水 自然生態系と調和し、自然災害に強い社会環境の創造に向け 環境の保全に関して研究します。それに加え、地球由来の天然 て、河川や地盤、道路、エネルギー施設など、私たちの生活に関 資源から人工資源である廃棄物までの効率的な循環利用に関 わる社会基盤を計画・建設・メンテナンスするための施策と技術 する研究も行います。 を研究します。 環境・社会基盤工学科の取り組み 今まで行ってきたことを更に拡充していくことと思います。ですから、 「ドンドン マスマス、コツコツやります」 というところでしょうか。当学科は、国際的に論文 を発表している教員もおり、研究レベルは国立大学にも決して劣りません。ま た、富山という世界的にも貴重な研究フィールドや地元企業との強い連携があ ります。この魅力をドンドン伝え、マスマスたくさんのやる気のある優秀な学生 さんに来てもらいたいですね。 災害廃棄物の発生・処理に関する研究 11 タイ国チャオプラヤー川における超音波ドップラー多層流向流速計 (ADCP) を用いた流速と河床形状の観測 12
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