第1回 ガイダンス・資源科学とは何か 1.1 本講義(資源科学・環境科学)の目的 1)現状を正しく把握し,認識すること 2)環境への対処の方法を知り,考え,正しい環境倫理を確立する 3)自らの専門性,技術力を生かして行動し,実践する 「過去を知り,現在を把握し,未来を予想して対策を立てて行動する」 「人類を含め,すべての生物の幸福のために・・・」 「持続可能な(Sustainable)社会の構築」 「豊かな社会」 「豊かな物質文明」 「人類と自然の共生」 「21世紀をいかに生きてゆくべきかを考える」 「3E(Economy, Energy, Environment)の調和」 環境科学(資源科学)は 「人文科学」と「自然科学」の両方の要素をもっている。 1.2 人間の活動と環境 環境の変化 → 人間の過剰な活動 「過剰でない節度ある産業活動・経済活動による 環境との調和,共生」 「調和ある経済活動」「持続可能な経済活動」「過剰を戒める 産業活動」「新しい環境対策技術」 などを求めて努力するこ とによって,自分の周囲の環境や地球との共生を目指す。 1.3 環境問題とは何か 環境問題とは 「地球を取り巻く環境が好ましくない状況になること」 環境問題を解決していくには… 対症療法的対策のみではなく, 根治療法的対策を施すことが重要 1.4 環境問題解決のために必要な思想,倫理 1) 現状の正しい把握と認識 誤解,偏見,誇張などの排除 2) 価値観,価値基準の転換 利便,機能優先,経済発展至上主義から資源保護, 環境優先主義への転換 3) 新しい環境倫理の確立 自然,地球との共生思想 4) 新しい文明の創設 物質文明からの開放,心の豊かさへの回帰 5) 技術の改良,開発 省資源,省エネルギー,環境保全・回復技術 「環境に対する思想,倫理の問題」 「環境影響評価(環境アセスメント)」 ・・・種々の人間活動が環境に及ぼす影響を事前に検討 するシステム 1) 企画,計画の段階から実施する 2) 第三者などに委託し実施する 3) 関係者が等しく参加し,冷静な議論を行う 4) アセスメントの内容を常時,十分に公開すること
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