インドについての海外安全情報 - デリー日本人会ホームページ

在留邦人の皆様
2016年7月29日
在インド日本国大使館より
インドについての海外安全情報(危険情報)の発出(改訂)
外務省では,7月29日付でインドの海外安全情報(危険情報)を改訂しましたので,お知らせ
いたします。
下記情報掲載リンク先(外務省海外安全ホームページ)
http://www2.anzen.mofa.go.jp/info/pchazardspecificinfo.asp?id=001&infocode=2016T126#a
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以下に,概要を掲載しますので,詳細は上記ホームページをご覧ください。
(以下危険情報本文一部抜粋)
●ジャンム・カシミール州
・管理ライン付近
:「レベル4:退避してください。渡航は止めてください。(退避勧告)
。」
(継続)
・スリナガルとその近郊及びラダック地域を除く地域
:「レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)」
(継続)
・スリナガルとその近郊
:「レベル2:不要不急の渡航は止めてください。」
(継続)
・ラダック地域
:「レベル1:十分注意してください。」
(継続)
●北東部諸州
・マニプール,アッサム,ナガランド,トリプラ,メガラヤ各州
:「レベル2:不要不急の渡航は止めてください。」
(継続)
●中・東部諸州
・マハーラーシュトラ州東部地域ガドチロリ県,ゴンデア県及びチャンドラプル県
:「レベル2:不要不急の渡航は止めてください。」
(継続)
・アンドラ・プラデシュ,テランガナ,オディシャ,チャッティースガル各州の高原奥地,ジャ
ールカンド及びビハール両州の農村地域
:「レベル2:不要不急の渡航は止めてください。」
(継続)
●上記以外のインド全域(デリー,コルカタ,チェンナイ,ムンバイ,ベンガルール等の大都市
を含む)
:「レベル1:十分注意してください。」
(継続)
1.概況
(1)インドは着実な経済発展を遂げており,社会情勢は全体的に安定していますが,多民族,
多宗教等の複雑な国内事情もあり,各地でテロ事件等が発生しています。また,デリー,コルカ
タ,チェンナイ,ムンバイ,ベンガルール等の大都市では,イスラム過激派等によるテロに関す
る脅威情報を受け,治安当局が高度な警戒態勢を取る事案もあります。
(2)ジャンム・カシミール州の管理ライン付近においては,2003 年に,インド・パキスタン
両軍の間で停戦が合意されましたが,それ以降も両軍間で銃撃戦等が散発的に発生しており,治
安は不安定な状況です。また,同地方の管理ライン付近とラダック地域を除く地域では,1980
年代から,カシミール地方のインドからの分離独立等を目指す過激派の活動が続いており,テロ
事件が多発しています。インド内務省のまとめによれば,2014 年に同州で発生したテロは 200
件を超え,死者は一般市民を含め 70 名を超えています。
(3)北東部諸州のうちマニプール,アッサム,ナガランド,トリプラ,メガラヤ各州において
は,インドからの分離独立等を目指す過激派が多数活動しています。
(4)中・東部諸州のうちマハーラーシュトラ州東部(ガドチロリ県,ゴンデア県及びチャンド
ラプル県)地域,アンドラ・プラデシュ,テランガナ,オディシャ,チャッティースガル各州の
高原奥地,ジャールカンド及びビハール両州の農村地域
マオイストと呼ばれる武装集団による治安部隊や公共施設等への襲撃事件が続いており, 2014
年には年間 1,000 件を超える事件が発生し,300 名以上の死者が出ました。2014 年においても,
総選挙を妨害する目的で,チャッティースガル州において警察や軍を襲撃する事件が連続発生し,
多くの死傷者が出るなどしています。
(5)インドにおいては,日本人・日本権益を直接標的としたテロ事件は確認されていませんが,
近年,シリア,チュニジア及びバングラデシュにおいて日本人が殺害されたテロ事件や,パリ,
ブリュッセル,イスタンブール,ジャカルタ等でテロ事件が発生しています。このように,世界
の様々な地域でイスラム過激派組織によるテロがみられるほか,これらの主張に影響を受けた者
による一匹狼(ローンウルフ)型等のテロが発生しており,日本人・日本権益が標的となり,テ
ロを含む様々な事件の被害に遭うおそれもあります。このような情勢を十分に認識して,誘拐,
脅迫,テロ等に遭わないよう,また,巻き込まれることがないよう,海外安全情報及び報道等に
より最新の治安・テロ情勢等の関連情報の入手に努め,日頃から危機管理意識を持つとともに,
状況に応じて適切で十分な安全対策を講じるよう心がけてください。