ユウアイネット - ユニベール財団

Univers Volunteers Tokyo
ユウアイネット
ユニベールボランティア(UV)東京
2016.7.25 No.155
高齢者の想いに耳を傾けるシニアボランティアグループ
定例ミーティングを開催
“自分流”にならないように
6 月 22 日、新宿歴史博物館講堂にて、定例ミーティ
ングを開催しました。斎藤正彦先生(都立松沢病院
院長)の講義ビデオ『高齢者の心と身体を理解する』
の後半部分を視聴した後、グループディスカッショ
ンをしました。
◆講義ビデオの視聴
斎藤先生の講義については、 「素晴らしくて何
度でも視聴したいと思いました。 『ボランティアに
行かせてもらえる所があるからボランティアができ
経験者と新メンバーが一緒にディスカッション
る』 とは、 本当にそうだなと。 慣れにならないよ
うにしたいです」 「大切なのは謙虚さだと感じまし
だけ共感して聴けるかだと思いました」 等の感想
た。 相手の心の底は分からないということを心し
が聞かれました。
ていかなければいけないと気づきました。 友愛訪
また、 「先生の講義はとても良かったです。 定
問で前回と様子が違う方もいますが、 一期一会
例ミーティングで講義を聞くことで、 活動での課
の思いで寄り添っていきたいです」 「お話の通り、
題を消化して次の活動に入れます。 定例ミーティ
自分も衰えて初めて相手を理解できます。 どれ
ングに参加していないと、いつの間にか “自分流”
になってしまい、相手に寄り添うことができなくなっ
てしまいます」 と、 活動と学びを反復する大切さ
ユニベールボランティア心得 7 カ条が
私たちの基本姿勢です
1.相手の立場に立って活動しましょう。
2.秘密を守りましょう。
を話すメンバーもいました。
◆グループディスカッション
3.約束を守りましょう。
グループディスカッションでは、 経験豊富なメ
4.情報の収集と提供に心がけましょう。
ンバーと新メンバーが同じ輪に入りました。 先輩
5.関係者とよく連携しましょう。
メンバーが友愛訪問の様子を話すと、 興味深く
6.自分が専門家でないと自覚しましょう。
7.息の長いボランティア活動をめざしましょう。
耳を傾ける新メンバーもいて、 どのグループも話
し合いが進むにつれて活発になっていきました。
1
新メンバーの 「話しかけても反応がないと戸
もいるようで、 責任者の選定は大切だと感じまし
惑う」 との声には、 「体調もその日によっていろ
た。 また、 なかなか活動報告書には書きにくい
いろ。 あまり話したくない日もあると思う」 「今は
こともあるようです。新メンバーも増加している今、
話したくないんだなと思って沈黙を受け入れる」
メンバー同士のコミュニケーションを深めるため
と経験者がアドバイスをおくる等、 相手の気持ち
のフォローを、 心して実行していく必要性を感じ
に寄り添う大切さを確認し合いました。
ました」 と振り返っていました。
代表の友田さんは、 「新メンバーの不安や戸
惑いの声に対して、 経験者が体験したことを話
そのほか 「久し振りに出席し、 先生の講義を
していたので、 新メンバーにとっては新鮮だった
聞けて良かったです。 友愛訪問は楽しく、 感動
ようです。 最後にはどんどん質問が出てきて時
することが多いです」 「活動では戸惑うこともあり
間が足りないくらいでした」 と話していました。
ますが、 定例ミーティングで勉強しながら活動し
別のグループでは、 新メンバーに活動内容を
ていきたいです」 との声も聞かれました。 私た
伝えるリーダー (責任者) の重要性やメンバー
ちは、 100 名以上の仲間とともに、 ボランティア
へのフォローの大切さが話題となりました。 進行
活動をしています。 毎月の定例ミーティングで、
役だった顧問の臼倉さんは、 「皆さん熱心に前
一人ひとりが自分を見つめ直し、 基本姿勢や基
向きに活動されていることが伝わってきました。
本ルールを共有 ・ 確認しながら、 高齢者の皆
ただ、 『責任者の役割』 が慣れになっている方
様に喜ばれる活動を目指してまいりましょう。
ちょっといい話
∼心の声を聴く∼
2
今日のデイプログラムは、 脳トレやぬり
したが、 色を選ばれたり、 塗る順番を指示
絵でした。 職員の方から 「Y さんのところ
されたりしました。 時には、 私自身がぬり
でぬり絵を手伝ってください」 と言われまし
絵を楽しんでしまって、 思いがけず、 やり
た。 Y さんは、 以前の活動の時に、 急に
直しを要求されたりしました。
大きな声を出されたりして、 私はビックリし
でき上がった時、 Y さんも一緒にぬり絵
てしまいました。 そのことがあったので、「ど
をしている感覚だったのかなと思いました。
うしよう…」 と一瞬思いましたが、 Y さんの
なぜなら、 Y さんの表情からは、 何か達成
ところへ挨拶に行きました。
感のようなものがあり、 次のぬり絵を選ぶほ
ご病気のため、 お話をされることはあり
どでした。 ふと、 私たちが目指す心のケア
ません。 手も不自由なため、 そばにいて、
『寄り添って、心の声を聴き、自立を見守る』
私が一方的にお話をしているのですが、
の言葉を思い出しました。 Y
私の言うことに笑顔を返されたり、 声を出し
さんのお話を聴くことはでき
て笑われたり、 とても気持ちが安定されて
ないけれど、 心の声をほん
いるようでした。 Y さん自身が、 色えんぴ
の少し聴けたのかなと思い
つを持ってぬり絵をすることはありませんで
嬉しくなりました。 (T.M)
新メンバー紹介
横山 恵美子
友愛訪問日誌
よこやま えみこ
- 活動報告書から訪問の様子を紹介します -
東京都出身
趣味 : アロマセラピー
● 母の介護で悩んで
いた時にメンバーの
方 か ら、 勉 強 を し て
●Aさん:18 回目の訪問。懸命に生き
ボランティアをすると、 母を受け入れやすくなると
てきたのとは裏腹に、現状が切なく、
「ど
教えていただきました。 つたない経験が皆様の
うしようもない」
「死にたい」と仰る。
お役にたてたら嬉しいです。
私も娘に心配される年になり、色々で
きなくなっていくのを認める辛さ、周
大木 秀春
おおき ひではる
神奈川県出身
趣味 : 園芸
囲に世話にならなければいけない申し
訳なさがわかります。同じ思いでお話
を聴かせていただきました。
(N,N)
● B さん:10 回目の訪問。今日は個
●メンバーの方に紹
人的なお話もたくさんしてくださり、
介され入会させてい
少しずつ心を開いてくださっているの
た だ き ま し た。 話 は
かなと感じました。帰り際「また来月
苦手ですが、 新しい出会いを重ね、 その方々
必ず来てね。待っているから」と嬉し
に喜んでいただけたと思えるよう、 努力してまい
い言葉もいただき、ほっこりした気持
ります。
ちになりました。
(O,A)
第 46 回勉強会開催のお知らせ
2 年ぶりに、米国ミシガン大学ヘルスシステムのフォーク阿部
まり子先生を講師にお招きして、勉強会を開催します。大変貴
重な機会ですので、ふるってのご参加をお待ちしております!
日時:9 月 25 日(日)13 時 30 分 ~ 15 時 30 分
講師:フォーク阿部まり子先生(ミシガン大学ヘルスシステム / 臨床ソーシャルワーカー)
場所:TKP 品川カンファレンスセンター 5 階 ルーム 5C(品川駅高輪口 徒歩 1 分)
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Infomation
(4) 2016年 8月の活動日程
(1) 手話コーラス
8 月 31 日の午後、 武蔵村山市高齢者在宅サー
活動内容
活動場所
日程
友愛訪問
在宅訪問先
訪問先毎に調整
(主に立川市内)
デイサービス
お話し相手
武蔵村山市
月曜日の午前
高齢者在宅
火 ・ 木 ・ 土曜日
サービスセンター の午前午後
ビスセンターにて、うたごえクラブを中心に手話コー
ラスのデイプログラムの活動を行う予定です。
(2) 小地域ケア会議
友愛訪問プロジェクトチームのメンバーは、 7 月
に立川市内 6 地区で行われる小地域ケア会議す
べてに出席する予定です。
ボランティア事務所での予定
8 月 03 日 (水) 11 時
編集会議
【友愛訪問】
8 月 03 日 (水) 13 時半
運営委員会
‣ 件数 47 件 : 6月訪問 34 件(新規 2 件)
8 月 17 日 (水) 13 時半
入会説明会
(3) 2016年 6月の活動記録
:お 休 み
2件
:連絡待ち 06 件
‣ :終 了
フォローアップ研修 6 件 (うち訪問 1 件)
‣ 活動メンバー延べ人数 66 名
日 時
8 月 17 日 (水) 13 時半 ~ 15 時半
会 場
ボランティア事務所
内 容
講義ビデオ視聴 「高齢者の心と身体を理解する」 後半 斎藤正彦先生 (都立松沢病院院長)
【武蔵村山市高齢者在宅サービスセンター】
‣ 活動日数 14 日
‣ 活動メンバー延べ人数 53 名
【ボランティアメンバー】
※一度研修を終えた方もぜひご参加ください。
定例ミーティング
‣ 登録メンバー数 156 名
日 時
8 月 24 日 (水) 13 時半 ~ 15 時半
会 場
新宿歴史博物館講堂 (四谷)
(入会者 0 名 / 退会者 0 名 / 休会者 1 名)
編集後記
ぬり絵は、 単純な作業だからこそ無心になることができ、 現代人の 「考え過ぎ」 に陥った脳がスッ
キリするそうです。 そして、 丁寧に色を塗ることで、 呼吸が一定のリズムになるとのこと。 また、 子
どもの頃に戻ったような懐かしい感情も自律神経を安定させる効果があるそうです。 気持ちが優し
くなったら、 その優しさをそばにいる方に分けてみませんか。 (S.T/ 編集チーム)
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会報誌はユニベール財団のホームページ(www.univers.or.jp)にも掲載しています!
※ホームページでの閲覧により、紙面での配布が必要ないメンバーは、ボランティア事務所までご連絡ください。
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