(仮称)高知広域連携中枢都市圏ビジョン策定支援業務仕様書 (Ⅰ)総則 1 業務目的 本市は,高知県の人口の約46%を有し,県内市町村の中核として,高知県の社会・経済に おける重要な役割を果たしてきた。 今後,人口減少・少子高齢化が更に進行していく中,人口や都市機能が集中・集積する本 市を中心とし,地方の強みや特色を活かした魅力ある都市圏を形成することにより,人の流 れを生み出し,人口減少に歯止めをかけるとともに,将来に向け持続可能な地域社会を構築 することが必要となっている。そのため,本市が高知県及び近隣市町村と連携し,コンパク ト化とネットワーク化による「経済成長のけん引」 ,「高次都市機能の集積・強化」及び「生 活関連機能サービスの向上」に取り組む都市圏を形成することを目的とし,県全域を対象と した各種基礎調査・分析による,地域特性や連携可能性分野の抽出などを踏まえ,圏域の範 囲,将来像などを盛り込んだ「 (仮称)高知広域連携中枢都市圏ビジョン」 (以下「ビジョン」 という。 )を策定する。 (仮称)高知広域連携中枢都市圏ビジョン策定支援業務(以下「本業務」という。 )は, 基礎調査による圏域の現状分析,圏域範囲の検討に関する支援や,ビジョン策定にあたって の助言・提案等の業務を行うことを目的とする。 2 仕様書の適用範囲 (1) 業務は,本仕様書に従い施行しなければならない。 (2) この仕様書に定めのない事項については,委託者と受託者が別途協議するものとする。 (3) 契約書に記載された事項は,この仕様書に優先するものとする。 3 受託者の義務 受託者は,契約の履行に当たって,次の事項に留意の上,業務を行わなければならない。 (1) 関係法規,規則等諸法令を遵守すること。 (2) 業務に伴い知り得た秘密について他に漏らさないこと。 (3) 定められた期間内に業務を完了するよう作業の円滑化に努めること。 (4) 業務の実施に当たり,契約書及び委託者の指示に従い,業務の意図・目的を十分理解 した上で,最高の技術を発揮するように努めること。 (5) 公募型プロポーザルにおいて提案した企画提案書等の内容を遵守すること。 4 統括責任者の配置 受託者は,業務の実施に当たり,業務の全般にわたり技術的管理及び工程管理を行う専任 の統括責任者を配置しなければならない。 1 5 提出書類 受託者は次の書類を作成し,定められた期日までに委託者に提出するものとする。なお, やむを得ない理由で提出した内容を変更するとき,又は委託者が変更を求めたときは,あら かじめ書面によって委託者に変更の届出をし,承認を受けなければならない。 (1) 着手届 業務名,契約金額,契約締結日,着手年月日,完了期限,受託者名等を記載し,業務着手 日までに提出すること。 (2) 統括責任者届 業務名,統括責任者の職・氏名等を記載し,業務着手日までに提出すること。 (3) 工程表 業務名,契約期間を通しての業務の予定等を記載し,業務着手日までに提出すること。 (4) 業務月報 各月に実施した業務について,業務内容及び担当者を明記し,各月末(契約期間の最終月 においては,契約期間終了日)までに提出すること。 (5) 業務完了報告書 業務名,契約金額,契約締結日,着手年月日,完了年月日,受託者名,契約期間内に実施 した業務内容等を記載し,業務完了後速やかに提出すること。 6 打合せ 受託者は,業務の実施に当たって,委託者と随時打合せを行い,密接な連携のもとに業務 を行うものとする。 7 検査 (1) 業務が完了したときは,速やかに業務完了報告書を提出するとともに,検査を受ける こと。検査を受ける際は,成果品その他の関係資料を整えておくものとする。 (2) 部分完了について検査を受ける場合も上記(1)を準用する。 8 手直し 受託者は,業務が完了したとき,受託者の責めに帰すべき理由による成果品の不良箇所が 発見された場合は,速やかな訂正補足その他必要な措置を採らなければならない。 9 関係官庁の手続等 受託者は,関係官公庁と協議を必要とするとき,又は協議を受けたときは,誠意を持って これに当たり,この内容を遅滞なく報告しなければならない。 10 参考資料の貸与 委託者は,業務に必要な資料等を所定の手続によって受託者に貸与するものとする。 2 11 参考文献等の明記 受託者は,委託業務に文献その他資料を引用した場合は,その文献資料名を明記するもの とする。 12 疑義の解釈 この仕様書に定めている事項について疑義を生じた場合及び委託業務の細目については, 委託者と協議を行い,その指示を受けなければならない。 3 (Ⅱ)業務内容 1 業務対象地域 高知県全域 2 業務概要 本業務の受託者は, (仮称)高知広域連携中枢都市圏の形成におけるビジョンの策定作業 において,各種基礎調査・分析,提案等の支援業務を実施するものとする。以下に,ビジョ ン策定支援に概ね必要と思われる事項を列記する。なお,受託者の企画提案又は委託者が設 置する連携中枢都市圏ビジョン懇談会(以下「ビジョン懇談会」という。)等の審議結果等 により,内容の変更又は追加を求める場合がある。 ①基礎調査による圏域の現状分析,圏域範囲の検討支援 (1) 圏域の人口動向・経済状況・都市機能等について,各種統計等を用いて現状整理・分 析等を行うこと。 (2) 県内自治体の主要事業の実施状況について,分野ごとに整理・分析を行うこと。 (3) 県全域を対象とした圏域の範囲についての検討や,県全域を圏域とする都市圏を形成 する場合の効果の検討について,提案等の支援を行うこと。その際,高知県との連携方策 や役割分担の検討についても,提案等の支援を行うこと。 ※(1),(2)の分析等に必要な各種データは,基本的には,委託者が情報収集し提供する予定。 ②ビジョン策定にあたっての助言・支援 (1) 圏域の将来像の検討において,現状分析に基づき提案・助言を行うこと。 (2) ビジョン策定のため,有識者で構成するビジョン懇談会を設置することとしており, 会議への出席を通じて情報収集を行うこと。 (3回程度の会議出席。議事録作成を含む。 ) (3) 圏域の中長期的な将来像,具体的取組内容の整理・検討及び成果指標(KPI;Key Performance Indicator)の検討について,現状を踏まえた提案等の支援を行うこと。 (4) ビジョン原案のとりまとめを行い,ビジョンに掲載する原稿としての整理を行うこと。 整理方法等については,委託者と受託者で別途協議するものとする。 ※(3)において圏域の市町村が連携して推進していく取組事業案については,基本的には, 委託者が情報収集し提供する予定。 ③その他関連する業務 本業務は,本市が総務省との委託契約に基づき実施する事業であることから,上記以外の 項目について,業務の円滑な遂行に必要がある場合は,委託者と受託者で協議の上,変更又 は追加等を行うこととする。また,高知県及び県内市町村の総合計画,総合戦略,産業振興 計画等との整合性の確保に配慮することとする。 4 3 成果品 成果品の仕様等については次のとおりとする。 ①検討資料のデータ一式(CD-Rで3部) 検討資料とは,圏域の現状分析資料及び圏域の範囲の検討支援に使用した資料並びにビジ ョン懇談会の議事録等をいう。議事録については,原則として,会議開催後一週間以内に提 出するものとする。 ②ビジョン原案のデータ一式(CD-Rで3部) ビジョン原案については,連携中枢都市圏の圏域,圏域の将来像や基本的な方向性,本市 と連携する市町村とが取り組むべき具体的な内容及び KPI を盛り込んだ内容とする。 (Ⅲ)ビジョン策定スケジュール(予定) ビジョン策定までのスケジュール(予定)は次のとおりとする。 平成 28 年 10 月を目途にビジョン原案を作成し,第1回ビジョン懇談会に提示する。有識 者からの意見を踏まえ,修正等を行い,第2回ビジョン懇談会に提示する。その後,パブリ ックコメントの実施による意見等を踏まえ,最終案を第3回ビジョン懇談会へ諮り,平成 29 年3月のビジョン策定を目指す。 平成 28 年 10 月 ビジョン原案作成 平成 28 年 11 月 第1回ビジョン懇談会 平成 28 年 12 月 第2回ビジョン懇談会 平成 29 年 1月 パブリックコメント実施,第3回ビジョン懇談会 平成 29 年 3月 ビジョン策定・公表 (Ⅳ)著作権及び版権 (1) 本業務で作成された成果品の著作権及び版権は,委託者が所有するものとする。 (2) 本業務の履行に当たり生じたもの,写真データやデジタル情報等一式については委託 者に譲渡すること。 (3) 委託者が前号の規定により引き渡しの請求をしたときは,委託者の指定する方法に従 い,指定期日までにこれらを引き渡さなければならない。 5
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