COPAL ELECTRONICS デザインノートDN6 デジタルポテンショメータDPの電源起動と電源遮断の特性 チャック・ウォスロー著 摘要:このデザインノートでは、応用回路においてデジタルポテンショメータの Vcc 電源起動時や遮断時に何が起こるか について説明しています。 電源起動とパワー・オン・リコール(POR)について:DP7111-7114 電源起動は、バイアス用の供給電圧が DP の Vcc ピンに供給され、0V から最終値までに立ち上がることを意味します。 Vcc の動作範囲は、2.5V から 6V までとなっています。電源起動時には、内部のパワー・オン・リコール(POR)回路は、 不揮発性メモリに保存されたワイパー設定をワイパーコントロールレジスターに転送します。産業用の幾つかの電子ボ リュームのパワー・オン・リコール(POR)動作は、Vcc 電圧の傾きが直線的で連続的な時にのみ開始され、ある最小と 最大値の間で降下するように設計されているだけです。 デジタルポテンショメータ(DP7111-7114)の POR 回路は、固定された電圧(1.2V 最大)で開始し、立ち上げレイトや傾き には依存していません。 良好な電源起動のためには、Vcc は 100mV 以下から立ち上げる必要があります。 Vcc が 1.2V に達した時に DP のパワーオンリセット条件(1ms)が開始され、その間に不揮発性メモリの内容がワイパー コントロールレジスターに転送されます。 Vcc が 2.5V に達し、かつ、Vcc が 1.2V になってから 1ms 経過した場合には、DP は十分に機能的であり、データシート の全ての規定を満足します。 電源起動時には、Vw,VL,VH は Vcc 以下となっていること。 電源遮断とブラウンーアウト:DP7111-7114 (a) もし、Vcc が規定値(2.5V-6V)より低下し、1.2V 以上に留まり、その後に規定値に戻った時には、デバイスは十分に機 能的で、すべての仕様を満たします。 (b) もし、Vcc が規定値から 0.1V∼1.2V に低下し、再度、規定値に戻った場合には、DP のワイパーは以前の条件や状態 には戻りません。 (c) 良好な再起動や、新しい条件での電源起動を保障するためには、遮断時には Vcc を 100mV 以下にする必要があり、 その後に、再起動する必要があります。 2002 日本電産コパル電子株式会社 文書番号 6017 改訂 A
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