提案説明書

冬季オリンピック・パラリンピック
持続可能性評価に係る企画提案業務
提案説明書
平成 28 年(2016 年)7 月
札幌市スポーツ局招致推進部
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業務名
冬季オリンピック・パラリンピック持続可能性評価に係る企画提案業務
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業務の背景・目的
札幌市は、平成 26 年(2014 年)12 月に日本オリンピック委員会に対し 2026 年冬季オ
リンピック・パラリンピックの招致を表明しており、招致に向けた取り組みとして、今
後日本オリンピック委員会へ提出する予定の冬季オリンピック・パラリンピック開催概
要計画案(以下「開催概要計画案」という。)の作成を行った。
大会の招致・開催にあたっては、オリンピック・アジェンダ 2020 の提言に鑑みて、こ
の開催概要計画に基づき、大会に必要なすべての施設及びインフラの整備、あるいは大
会運営等が社会・経済・環境に与える様々な影響に適切に対応していく必要がある。
本業務は、大会の実現に向けて、これらの持続可能性評価に係る企画提案を行うもの
である。
当該業務
開
催
概
要
計
画
案
持
続
可
能
性
ガ
イ
ド
ラ
イ
ン
の
作
成
2019年招致決定
初
期
段
階
持
続
可
能
性
指
針
の
作
成
2026年大会開催
実
施
段
階
持
続
可
能
性
指
針
の
作
成
初
期
段
階
持
続
可
能
性
評
価
立候補ファイルへ反映
実
施
段
階
持
続
可
能
性
評
価
IOCへ報告
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画
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作
成
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報
告
書
の
作
成
IOCへ報告
図:持続可能性評価の流れ
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業務の概要
本業務では、札幌らしい持続可能なオリンピック・パラリンピックを実現するととも
に、大会を契機に社会・経済・環境の各領域における持続可能性を向上させるための冬
季オリンピック・パラリンピック持続可能性ガイドライン(以下「持続可能性ガイドラ
イン」という。)策定に向けて、情報収集、調査、分析を行い、案の作成を行う。さらに、
1
この持続可能性ガイドラインに沿って行われる初期段階持続可能性評価を実施するため
の手法等を示す冬季オリンピック・パラリンピック初期段階持続可能性評価指針(以下
「持続可能性評価指針」という。)策定に向けた情報収集、調査、分析を行い、案の作成
を行う。
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業務の内容
本委託業務の内容は以下のとおりとする。
(1) 計画・準備
業務を円滑に進めるために、実施計画書及び全体スケジュール案を作成する。また、
現地踏査等により会場候補地の現地状況を事前に把握する。
(2) 情報収集整理
開催概要計画案や開催地の概況を熟知した上で、国際オリンピック委員会(以下
「IOC」という。)の要求や過去事例等について情報収集、整理を行い、当該業務の検
討資料とする。
(3) 持続可能性ガイドライン(案)の作成
持続可能性ガイドライン(案)は、札幌らしい持続可能なオリンピック・パラリン
ピックの実現及び大会を契機とした社会・経済・環境に関する持続可能性の向上を目
的とし、これらの持続可能性評価を行う上での方針や目標を定めるものである。この
持続可能性ガイドライン(案)は、北海道・札幌市の既存の施策や計画、目標と IOC
が求める事項を整理し、よく照らし合わせた上で作成する。作成にあたっては、以下
を基本的な考え方とする。
① 既存資料の収集や現地踏査によって得られた情報をよく分析し、IOC の要求水準を
満足し、国内外にアピールできるものとする。
② 北海道・札幌の特性や施策を生かしたものとする。
③ 大会の施設整備と運営に限定せず、大会に係るあらゆる主体の行動を検討対象とす
る。
④ 招致期間、大会準備期間、開催期間中、開催後を考えたものであること。
⑤ 実現可能で実効性のあるものであること。
⑥ 図表等を用いて表現をわかりやすく工夫すること。
2
⑦ 札幌市が定める札幌市まちづくり戦略ビジョン、第 2 次札幌市都市計画マスタープ
ラン、札幌市環境基本計画等の既存計画を参考にすること。
⑧ その他、北海道や札幌市が掲げる環境施策や計画、目標等と整合がとれていること。
(4) 持続可能性評価指針(案)の作成
持続可能性評価指針(案)は、冬季オリンピック・パラリンピックの開催にあたっ
て必要となる初期段階持続可能性評価を実施するための評価対象、評価項目、評価手
法を具体的に示すものである。これの作成にあたっては以下の点を考慮する。
① 既存資料の収集や現地踏査によって得られた情報をよく分析し、IOC や世界にアピ
ールできる評価を行うための指針であること。
② 社会・経済・環境の各領域を包含する評価を行うための評価項目を選定し、具体的
手法について検討を行うこと。
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成果品
① 持続可能性ガイドライン(案)
・出力稿(紙媒体)
各 20 部
・電子データ(CD-R 等)
一式
② 持続可能性評価指針(案)
・出力稿(紙媒体)
各 20 部
・電子データ(CD-R 等)
一式
※出力稿(紙媒体)は可能な限り古紙再生率 100%とする。
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環境への配慮について
本業務においては、本市の環境マネジメントシステムに準じ、環境負荷低減に努める
こと。
(1)
電気、水道、油、ガス等の使用にあたっては、極力節約に努めること。
(2)
ごみ減量及びリサイクルに努めること。
(3)
両面コピーの徹底やミスコピーを減らすことで、紙の使用量を減らすよう努めるこ
と。
(4)
自動車等を使用する場合は、できるだけ環境負荷の少ない車両を使用し、アイドリ
ングストップの実施など環境に配慮した運転を心がけること。
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(5)
業務に係る用品等は、札幌市グリーン購入ガイドラインに従い、極力ガイドライン
指定品を使用すること。
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特記事項
(1)
受託者は、業務の着手に当たって、実施のための執行体制及びスケジュールを委託
者に提示し、了承を得ること。
(2)
受託者は、委託者と密接な連絡を取るとともに、定期的に進捗状況を報告し、委託
者の確認を得ること。また、進捗状況に関する委託者の指示を遵守すること。
(3)
履行期間完了前においても、委託者からの指示があった場合、必要な資料等を提出
すること。
(4)
受託者は、本業務の遂行にあたり知り得た一切の事項について、外部に漏えいがな
いようにし、目的外に使用しないこと。なお、この契約が終了し、または解除された
後においても同様とする。
(5)
定められた期間内に業務を完了するよう、作業の円滑化に努めること。
(6)
業務の実施にあたり誠実に履行するとともに、契約図書及び委託者の指示等に従い、
本業務の意図、目的を十分理解したうえで、最高の成果を得るように努力すること。
(7)
本業務に関して生じる問題点及び疑義等は、委託者及び受託者の双方が誠実に協議
し、処理する。
(8)
承諾及び協議は、原則として書面により行うものとする。また、委託者の行う指示
についても同様とする。
(9)
本業務の成果であるデザイン、意匠権、版権、印刷物及び提出された原稿・データ
に関する権利は全て札幌市に帰属し、札幌市の許可なく無断で使用、情報提供等を行
うことを禁じる。
(10) 本業務に関する事故等は、委託者に速やかに報告するとともに受託者の責任により
適正に処理すること。また、事故等により生じた損害一切は受託者の負担とする。
(11) 本業務の遂行にあたり、関係法規、規則諸法令を順守すること。
(12) 今後 2026 年冬季オリンピック・パラリンピック募集要項が提示された場合等、委
託者が必要と認め指示した場合には、その内容等についても反映させること。
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参考資料
(1)冬季オリンピック・パラリンピック開催概要計画案
(2)札幌市環境影響評価制度
(http://www.city.sapporo.jp/kankyo/assessment/seido/index.html)
(3)オリンピック・アジェンダ 2020(2014 年 12 月 IOC 総会採択)
(http://www.joc.or.jp/olympism/agenda2020/)
(4)2024 年夏季オリンピック・パラリンピック募集要項
(http://www.olympic.org/Documents/Host_city_elections/Candidature_Question
naire_Olympic_Games_2024.pdf)
(5)IOC スポーツと環境マニュアル(和訳版:2005 年 3 月改訂版)
(6)IOC スポーツと環境・競技別ガイドブック(和訳版:2008 年 12 月、英語版:2006
年 6 月 IOC 策定)(http://www.joc.or.jp/eco/)
(7)持続可能な開発のための 2030 アジェンダ(2015 年 9 月国連総会採択)
(http://www.unic.or.jp/activities/economic_social_development/sustainable_
development/2030agenda/)
※その他、北海道や札幌市が掲げる環境施策や計画、目標等についても参考のこと
※(1)、(5)については下記スポーツ局招致推進部 HP を参照
(http://www.city.sapporo.jp/sports/olympic/syochi_keikaku.html)
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契約の概要
(1) 契約方法
公募型企画競争により選定された委託候補業者との随意契約
(2) 告示日
平成 28 年 7 月 28 日(木)
(3)履行期間
契約締結日から平成 29 年 3 月 31 日(金)まで
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企画提案を求める項目
(1)
過去の類似業務実績について
(2)
業務の執行体制について
5
(3)
業務スケジュールについて
(4)
効果的に業務を遂行するための各情報の収集方法や収集先、現地の状況把握の方法
について
(5)
北海道・札幌の特性や施策を考慮し、IOC や国内外にアピールできる持続可能性ガ
イドラインとするための方向性と具体例について
(6)
効果的かつ実現可能であり、社会・経済・環境の各領域を不足なく評価できる持続
可能性評価指針とするための評価項目や評価手法の検討方法と具体例について
(7)
本業務を実施するにあたり、提案者が上記(1)~(6)以外に必要、効果的と考える事
柄について
※(4)~(7)については「8
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参考資料」に示す資料の内容を熟知した上で提案すること。
予算規模
7,000 千円程度(消費税及び地方消費税を含む)。
上記金額は規模を示すものであり、契約は別途設定する予定価格の範囲内で行う。
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参加資格
以下の要件すべてに該当するものに限る。グループ等で応募する場合も、構成員全
てにかかる要件である。なお、契約の相手方はグループ等の代表者とし、他の構成員
は協力者となる。
(1)
法人であること。
(2)
地方自治法施行令(昭和 22 年政令第 16 号)第 167 条の 4 の規定に該当しない者で
あること。
(3)
札幌市競争入札参加資格者名簿(以下「名簿」という。)に登録されている者又は
名簿への登録がない者において平成 28 年 8 月 15 日までに登録申請を行い平成 28 年
9 月1日までに名簿登録がなされる予定である者の内、以下の要件を満たす者。
ア 同一の企画競争において、事業協同組合等の組合と当該組合員とが同時に参加
していないこと
イ
会社更生法による更生手続開始の申立てがなされている者又は民事再生法に
よる再生手続開始の申立てがなされている者(手続き開始決定後の者は除く。)
等経営状況が著しく不健全でないこと
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ウ 札幌市競争入札参加停止等措置要領(平成 14 年4月 26 日財政局理事決裁)に
基づく参加停止措置を受けていないこと
(4)
平成 27・28 年度札幌市競争入札参加資格者名簿(物品・役務)において、業種が
「役務(建設関連サービス業)」の「建設関連調査サービス業」または「役務(一般
サービス業)」の「情報サービス、研究・調査企画サービス業」に登録されているこ
と。
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参加手続きに関する事項
(1) プロポーザルの日程(予定)
・企画提案の公募開始
平成 28 年 7 月 28 日(木)
・質問書の提出期限
平成 28 年 8 月 09 日(火)※
・質問書に対する回答
平成 28 年 8 月 17 日(水)
・参加意向申出書及び企画提案書の提出期限
平成 28 年 8 月 24 日(水)※
・一次審査(書類審査)
平成 28 年 8 月 26 日(金)
・最終審査(ヒアリング)
平成 28 年 8 月 30 日(火)
※提出期限については17時必着とする。
(2) 企画競争の参加に必要な書類の入手方法
18 問合せ先(事務局)のHPアドレスにアクセスし、必要な書類のデータをダウン
ロードすることにより入手すること。
(3) 質問書の提出について
質問は提出期限までに質問書(様式1)を事務局へ持参すること。なお、郵送、FAX
及び電子メールによる提出(提出期限までに必着)も可能とするが、その場合は、提
出前に電話により事務局に確認すること。(口頭による質問は受け付けない。)
質問に対する回答は、文書により質問書の提出者に回答の上、ホームページ上に掲
載する。
(4) 参加意向申出書及び企画提案書の提出について
ア 参加意向申出書
提出期限までに参加意向申出書(様式2)を事務局へ持参又は郵送(簡易書留)
により提出すること。
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イ 企画提案書
提出期限までに別紙1「企画提案書等の作成について」に基づき作成し、事務局
へ持参又は郵送(簡易書留)により提出すること。
ウ 提出された書類等は返却しない。
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企画提案の審査
企画提案は、札幌市の関係部局の職員などからなる「冬季オリンピック・パラリンピ
ック持続可能性評価に係る企画提案業務に係る企画競争実施委員会」(以下、「実施委員
会」という。)の審査において、最も優れた企画提案者(以下「入選者」という。)を選
定する。
なお、評価の方法は、別紙2「評価項目及び評価基準表」により総合的に評価する。
(1)
一次審査
・提出書類による書類審査を行う。
・一次審査通過の企画提案は、5 件程度とする。
・一次審査の結果は、確定後直ちに企画提案者全員に文書で通知する。
・応募件数が 5 件程度以下の場合は一次審査を省略する。この場合は、提出者全員に
別途連絡する。なお、応募者が 1 件の場合、最終審査において最低基準点を超えて
いれば最も優れた企画提案者として選定する。
・最低基準点は、実施委員会各委員の持ち点(100点)を合算した値(満点)の7
割とする。
・実施委員会による採点が同点の場合、評価項目における「3.企画提案書」の評価
点が高い者を入選者として選定する。
(2)
最終審査
・一次審査を通過した企画提案に対し、ヒアリングを実施する。
・出席者は総括責任者を含む最大3名までとする。
・ヒアリングは1社(者)約 20 分(準備2分、説明 10 分、質疑8分)を想定し、順
次個別に行う。
(一次審査の通過数により、1社(者)あたりのヒアリング時間は変
わる可能性がある。)
・説明については、企画提案書に基づいて行うこととし、資料の配布及びプロジェク
タ等の機器の使用は認めない。
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・ヒアリングの詳細については、別途通知する。
(3)
委託の相手方の選定及び契約について
本業務の委託は、原則として入選者に対して行うこととし、その手続きについては、
札幌市契約規則による。ただし、プロポーザル方式の性質上、企画提案のあった内容
をもって契約するものとは限らない。
入選者が、
「12
参加資格」のいずれかに該当しないこととなった場合、契約を締結
しないことがある。
(4)
選定結果の通知方法、結果に対する質問方法等
選定の結果は、企画提案者全員に対して文書により通知することとし、選定の結果
に対する質問については、原則として、文書にて事務局に提出すること。
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失格事項
次のいずれかに該当した者は失格とする。
(1)
提出書類に虚偽の記載をし、その他不正の行為をした者
(2)
本説明書に定める手続以外の手法により、実施委員会の委員及び市職員から助言、
援助その他審査の公平を疑われるような行為を受けた者又は当該行為を求めた者
(3)
本プロポーザルの手続期間中に指名停止を受けた者
(4)
提出書類の提出期間、提出場所、提出方法、記載方法等が、本説明書及び各様式の
留意事項に適合しなかった者
審査の公平性を害する行為を行った者
(6)
その他、本説明書等に定める手続、方法等を遵守しない者
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(5)
著作権に関する事項
(1)
企画案の著作権は各提案者に帰属する。
(2)
札幌市が本件企画競争の実施に必要と認めるときは、企画案を札幌市が利用(必要
な改変を含む。)することに許諾するものとする。この場合は、あらかじめ提案者に
通知するものとする。
(3)
提案者は、札幌市に対し、提案者が企画案を創作したこと及び第三者の著作権、著
作人格権及びその他特許権、商標権を含むいかなる知的財産権を侵害するものでは
ないことを保証するものとする。
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(4)
企画案の利用について、第三者から権利侵害の訴えその他の紛争が生じたときは、
提案者は、自己の費用及び責任においてこれを解決するものとし、かつ委託者に何
らかの損害を与えたときは、その損害を賠償するものとする。
(5)
提出された企画案その他本件企画競争の実施に伴い提出された書類について、札幌
市情報公開条例(平成 11 年条例第 41 号)に基づき公開請求があったときは、同条
例の定めるところにより公開する場合がある。
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その他留意事項
(1)
本プロポーザルに係る一切の費用については提案者の負担とする。
(2)
提出期限後の提出、差替え、変更、再提出及び追加は認めない。
(3)
業務従事者一覧に記載された総括責任者は、市長が特別の理由があると認めた場合
を除き、変更することができない。
(4)
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札幌市が提供した資料は、札幌市の了解なく公表、使用することができない。
問合せ先(事務局)
〒060‐0002
札幌市中央区北 2 条西 2 丁目 STV 北 2 条ビル
札幌市 スポーツ局
電話:011-211-3042
招致推進部 調整課
FAX:011-211-3046
HPアドレス: http://www.city.sapporo.jp/sports/olympic/menu.html
電子メールアドレス:[email protected]
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