丹野公認会計士・税理士事務所 丹野経営会計株式会社 ― 事務所・会社概要 ― 事務所概要 [事務所名] 丹野公認会計士・税理士事務所 丹野経営会計株式会社 [設立] 平成 19 年 8 月 [代表] 丹野勇雄 [資本金] 1,000 万円 [所在地] 972-8316 福島県いわき市常磐西郷町銭田 106-26 [連絡先] TEL 0246-84-7456 FAX 0246-84-7457 メール [email protected] トピック ・経営革新等支援機関の認定(20121016 東北第 1 号)を受けています。 ・復興特区、サンシャイン観光推進特区、復興特区農林水産業版の指定・認定に積極的に取り組んでいます。 ・グリーン投資減税(太陽光の即時償却)等の制度適用にも積極的に取り組んでいます。 代表 Profile 丹野勇雄(たんのいさお 昭和 39 年 11 月生) 公認会計士・税理士 昭和 63 年 3 月 横浜国立大学教育学部数学科卒業 昭和 63 年 4 月 いわき市役所 平成 5 年 10 月 大原簿記学校(公認会計士第 2 次試験合格) 公認会計士コース専任講師 簿記・特殊会計担当 平成 6 年 12 月 明治監査法人 証券取引法監査、商法監査、各種コンサルティング業務に従事 平成 14 年 4 月 ひまわり信用金庫 本部経営支援室長として融資先の経営改善・資金繰り支援業務に従事 平成 19 年 8 月 丹野公認会計士・税理士事務所代表 事務所 History 平成 19 年 8 月 丹野公認会計士・税理士事務所をいわき市錦町に開設 平成 20 年 6 月 丹野経営会計株式会社設立 平成 20 年 10 月 いわき市鹿島町久保に事務所移転 平成 24 年 4 月 資本金を 1,000 万円に増資 平成 24 年 11 月 経営革新等支援機関に第 1 号認定 平成 25 年 9 月 いわき市常磐西郷町銭田に事務所移転 経営理念 全所員の物心両面の幸福を追求するとともに、質の高い会計サービスを提供していくことを通して中小企業の健全経営に 寄与し、もって地域の発展に貢献する。 当事務所の目指すもの 1.税務顧問という貴重な立場の意味を十分に理解し、顧問先の状況に応じて一般的な会計・税務業務を一歩踏み込ん だ、プラスαのサービスを提供していける事務所となること。 経営者は孤独です。また、経営者が直面する経営課題について信頼のおける方に相談をしようとしても、計数情報まで 含めた自社の状況を正確に理解してもらい話を聞いてもらうことは大変困難です。 その点、さまざまな経営判断のベースとなる計数情報をすでに共有しており、金融機関等と違い利害が対立することがな い顧問税理士あるいは会計事務所という立場は経営者にとって本来大変貴重な存在であるはずです。 ですので、その顧問税理士が、狭義の会計・税務サービスのみならず、例えば資金調達のノウハウや原価管理手法など 財務面あるいは人事労務面等に、より専門的な知識と経験をもち、またさらに正しい経営観を持ち、経営全般に関してよ き相談相手になることができれば経営者にとって大きな助けになるはずです。 私たちの業務の基本は会計・税に関するサービスの提供であり、その基本業務をしっかりとこなしていくことが第一義であ ることを認識しておりますが、日々研鑽を怠らずそうしたプラスαの経営に資するサービスを提供していける存在になれるよう 努力していきます。 2.顧問先が直面する会計・税に関する課題であれば、どんなに高度で特殊な事象であっても対応していける事務所となる こと。 地方の会計事務所はオールラウンドプレーヤーでなくてはならないと思っています。一方会計・税の領域は年を追うごとに 高度化細分化を続けています。大都市にあるような巨大事務所や専門特化した事務所にはなりえませんが、言い訳をせ ずにそれが顧問先にとってベストな手法であるのならば、専門的に高度なもの、特殊なものであっても逃げずに取り組んでい き、提供していく努力をし続けていきます。 3.人材の教育に力を入れ、自らがプロフェッショナル集団たる会計事務所となるとともに、地域にプロフェッショナルな会計人を 輩出していくことにも貢献していくこと。 所員の職業会計人としての成長と顧問先に対するサービスの向上はイコールです。所員には例外なく、日々自らのスキ ルアップに励んでもらい、事務所はそれをバックアップします。 当事務所の業務 [基本業務] 所内の税理士、社会保険労務士により日常発生する会計・税、人事労務関係業務はワンストップで対応いたします。 ●税務サービス 法人税務顧問を基本としますが、オーナー企業の場合常にオーナー個人の所得税、相続税も一体と捉え業務に当ります。 税務申告業務を含む税理士法に基づく税理士専属業務は、責任をもって代表が担当致します。 ●記帳代行・決算代行サービス ・月次試算表作成、総勘定元帳作成、補助元帳作成、固定資産台帳作成 ・決算報告書作成、勘定科目内訳書作成 ●給与計算サービス ・給与明細他各種給与計算資料の作成、年末調整 ●各種保険手続代行サービス 社会保険、労働保険関係の各種書類作成については、提携社労士が担当致します。 [マネジメント・アドバイザリー・サービス] 開業当初よりコンサルティング業務に力を入れています。 会社の財務内容改善、資金繰り相談、企業再生、会社の分割・合併や企業価値評価、M&Aに取り組んできました。 地方においても専門性の高いサービスを身近なスタンスでしっかりと提供していきたいと考えています。 ●企業再生、再建のためのコンサルティング 収支改善計画を策定し金融機関の支援をいただき、当面の資金繰りを確保するとともに、経営者のさらなる経営努力に よる営業展開、商品・サービス力の向上~売上伸長をベースとしながら、不採算事業・取引の見直しやコスト削減、個人資 産を活用した財務内容強化等を実施していき、早期の経営改善、再建のためのサポートを行っています。 会社分割による過大債務の切り離しやサービサーからの事業の買い取り等特殊なスキームによる再生・再建も手掛けてい ます。 ●財務内容評価~改善、借入の状況評価~金融機関との関係改善 不良債権の処理、含み損益を有する資産の活用、税効果会計、個人資産や関係会社の活用等によりBSを改善して いく方策を提案します。 また、借入金の状況を精査し、メインとサブのバランス、長期短期の構成、借入期間や年間返済額の妥当性、その他担 保の設定状況、金利条件等金融機関との取引についてトータルに状況を評価し改善提案します。 ●組織再編のための会社分割・合併、M&A 通常の事業の分割のための会社分割以外に、大型の不動産移転や過大債務の切捨て等にも会社分割を活用し、不 動産移転コストの大幅な圧縮や企業再生手法としても活用しています。 また、M&Aのための企業価値評価、デューデリジェンス(財務調査)も行っています。 ●事業承継 相続税対策 経営者の不断の努力により大きく成長発展を成し遂げた会社であればある程、自社株式の評価が予想以上に大きく、 手だてを講じなかった場合には多額の税負担が生じ、事業継続に大変大きな障害となってしまう場合があります。 伝統的な株価対策から近年法整備された非上場株式等に係る納税猶予、いわゆる事業承継税制までスキームを幅広 く検討し、承継していく会社の状況とオーナー様のご意向にかなう対策を実施してまいります。 (1) オーナー会社における株価シミュレーション・対策 (2) 事業承継シミュレーション・対策 (3) 相続税シミュレーション・対策 (4) 相続税申告 ●人事労務関係のコンサルティング 最近、経営者の認識と従業員の意識のずれが大きな問題に発展することも多く労務管理の重要性が増しています。労 務チェックを通して会社の現状を把握するとともに、会社に即した仕組みを構築、就業規則等の社内規定に落とし込み、運 用面のサポートも行いながら、あらゆる労務に関するリスクを未然に防止していきます。 ●起業支援サービス 定款作成・設立登記までの手続、設立直後の金融機関、税、保険に関する手続等実務上の手続から起業・独立時に 直面する事業計画、資金調達やビジネススキームの検討等に関することまで、様々なパターンを経験した実績に基づいてア ドバイスします。 [サービスネットワーク] 当所所属社労士の他に、W&Lコンサルティング社労士事務所が同じ事務所内で業務を行っており、当所のアライアンス パートナーとなっています。 その他法務関係については、提携している弁護士、司法書士、行政書士の各アライアンスパートナーとともに総合的なサ ービスの提供に努めています。 当事務所の研修制度 [定例研修] 最も土台となる研修で、会計・税・コンサルティングのための知識を幅広く習得をしていくために毎月 1 回以上実施していま す。 [ウィークリー研修] 毎週、週初めのミーティング時に各自持ち回りで通常業務の中でぶつかった事象について発表し合い全員で共有するとと もに、理解をより深める場としています。 [税務調査事例研修] 税務調査の都度、指摘事項を全員で共有します。 [外部研修] 法人税の基礎の習得等から、制度改正関係、専門特殊な領域に関するものまで、それぞれのメンバーの必要に応じ、随 時実施しています。 [新人研修] OJT で学んでもらうとともに、弥生会計・弥生給与の操作方法等を外部研修にて学習してもらいます。 [盛和塾] 所長が稲盛和夫氏の主宰する盛和塾に入塾し、毎月福島塾及び全国での例会に出席し、経営者のあるべき姿勢や考 え方について学んでいます。 税理士受験支援制度 [受験支援体制] 繁忙期の一時期を除き定時に終業できるよう、年間を通した担当業務量について配慮をしています。 [試験直前休暇] 税理士試験日直前 5 日間休暇(無給)を取得できます。また有給休暇も上手く活用しながら直前期の追い込みに向けて 体制を整えられます。担当業務に支障をきたさぬよう事務所全体としてバックアップしています。 私が学んできたこと ●公認会計士の仕事と資質 監査実務が会計人たるスキル・経験、姿勢を培ってくれたと考えています。 私が最もかかわらせていただいたある上場企業の話です。監査は年に数回、数人で入り 1 回 2 週間前後かけ実施していま したが、その最終日には会社側は経理担当役員、監査役から部課長クラスまで 10 人前後、監査法人側は担当メンバー数 名が長テーブルに対面し、是正すべき指摘事項を各々一発勝負で発表していくという場をもっていました。 会計士にとっては監査期間中どれだけの成果を上げたかを発表する場であり、会社側はそれを受けて立つという真剣勝負の 場です。 会社の経理部はエリート集団でした。主計第 1 部長は東大出の生粋のエリートでしたし、その他の部課長級の方々も基本 的に優秀な大学を出たプライドをもった方々です。 ですので、事実誤認は勿論、詰めの甘い不十分な指摘をしようものなら会社側からその場で即座に反論されます。一面的 な情報や事実による指摘、状況証拠だけの推測、少ない事実で誇大な普遍化をすること等はすぐやっつけられ、こっぴどく恥を かかされることになります。 指摘事項が何もないというのが一番簡単で恥をかくこともありませんが、そこはこちらにもプライドがあります。監査期間中の限 られた時間の中で必死に売上高 1 兆円、100 以上の子会社を有する企業グループの巨大な組織の中で膨大な取引資料を 捜しまわり、聞き取りをし、必ず不適切な会計事象を発見し何かしらの指摘をするということを自らに課していました。 事実関係を固めていくために機会を逃さず各事業部の工場や営業部に出向き生産管理や資材担当、設備担当、営業 担当に話を聞いてまわりました。人がいれば人、物があれば物、現場があれば現場に必ず足を使って出向き、見る、聞く、という ことが習い性になりました。「現場・現物・現実」(我々は「現実」を「現金」と置き換えて言っていました)は三現主義といわれます が、まさにこの繰り返しでした。 その結果必要な情報のあるところまでたどり着く、必要な情報を十分に引き出し確実に事実関係をつかんでくる、そしてそれ らをジャッジするといったことが早く正確にできるようになっていったと思います。限られた時間の中で最大限効率よく作業を進め、 成果を出すというトレーニングをさせていただいたと思っています。 さらに発見した事象が組織全体の中でどこにどのような影響を及ぼしているか、当該事象を引き起こしている根本的な原因 は何なのか等を深く多面的に考察し、統合整理した上で会社に理解が得られるよう説明をするといった、思考能力や説明能 力が高められていったと思います。 一般的に会計・税の世界で重要なことは、それらに関する「知識」が豊富にあることと考えられているかもしれません。しかし 本当に重要なのは事実関係をどれだけ正確につかむか、その上でその事実関係を会計事象や税務事象としてどうとらえ判断 していくのかという点であり、これが経験を積んでいくべきところであると考えています。またその判断や改善案について、会社側が 納得をしてくださるよう説明がうまくできるか、説得力があるかということも非常に大切です。 公認会計士にしか認められていない「監査業務」はまさにそうした経験を密度濃く積ませてもらうことのできる大変貴重な場 であったと思っています。 蛇足になりますがもし会計士になる方であれば、一度きちんと監査を経験すべきだと思っています。税務から入るという道もあ りますが、私は税務に興味のある方でもできれば最低 3~4 年は監査をやったほうがいいと思うのです。その後どのような業務に 携わることになろうとも、そうしたトレーニングを積んできたか否かはその後の仕事の質に少なからぬ違いをつくっていくと思うからで す。監査実務は公認会計士の公認会計士たる存在を作りあげていくと思っています。 ●金融機関でのキャリア 本部、経営支援室という新設部署の室長として働かせていただきました。そこでの業務経験は自身の会計人としての幅を大 きく広げてくれ、かえ難い財産となっています。 当時はバブル崩壊後の長引く景気低迷に加え、不良債権処理と金融ビックバン、護送船団方式から自己責任方式へと金 融制度が激変した時期でした。資産査定制度が導入され、短期間に多額の引当を求められ業績の悪化した多くの金融機 関は自己の存続をかけて大同合併や大規模なリストラに奔走していました。 また資産査定により貸出先の業績の悪化が即金融機関の業績悪化を招くようになり、何とか貸出先の業績の悪化に自ら 歯止めをかけていこうと金融機関はコンサルティング機能を充実させていこうとしておりました。 室の業務は信用金庫にとって重要な先の管理業務、業績が悪化している先の業績改善のためのコンサルティング、金融庁 への対応を含め貸出先の債務者区分がランクダウンしないような対策を打っていくことでした。 業績が悪化している大口先に出向き、会社とともにさまざまなコスト削減策、資金繰り改善策を検討し、それを収支改善 計画書にまとめあげ、必要に応じ条件変更や最小限のリスク負担で新規融資を実施しその後モニタリングをしていきました。 そのような部署でしたので、ぎりぎりの状況でなんとか資金繰りをつないでいるような会社を数多く見せていただきました。業況 が急激に悪化し、毎月毎月何千万と資金が不足していくという背筋が凍るような厳しい状況にも直面しましたし、倒産も何社 も間近で体験しました。 逆に数字的には無理としかいいようがない会社がその後も長く生き続けるようなケースも見てきましたし、奇跡的な復活を遂 げる会社にも出会うことができました。 財務内容の良い会社から厳しい会社まで数多くかかわらせていただく中で、また厳しい会社に対してギリギリの要求や対策を とっていく中で「金融機関とは」、「中小企業とは」、「中小企業の経営者とは」、「経営とは」等の命題をいやおうなしに突き付け られ、考えさせられました。 また、業績改善の方策に真剣に取り組み、貸出先の状況に応じた様々な財務的な処方箋も作り上げていきました。 何百社という会社の決算分析をしていく中で、様々な業種・規模・ステージの会社の決算書を見る目が養われていきました。 金融団を組成し協調して貸出先を支援することもありましたが、そうした作業を通し金融機関ごとの支援のスタンスの違いを 経験し、金融機関ごとの特徴も現場で学びました。 金融という世界の仕組みを勉強させていただきました。本部と営業店の関係、金融機関と監督官庁である金融庁、日銀と の関係がよくわかりました。 融資実務についても当然のことながら習熟させていただきました。 さまざまなことを学ばせていただきましたが、大変不用意・無配慮に作成されている、軽率としか思われないような決算書に 出くわすこともしばしばありました。融資を受ける際にマイナスの評価になってしまったり、明らかに税金を損しているであろうケース があり、同じ会計人として義憤の念を覚えました。 また、取引先の業績や資金繰りに全く無頓着な会計事務所、金融機関が会社への支援をしていくための作業に協力しな い(できない)会計事務所が少なからずあることにも驚かされました。 こうした金融機関での経験は、現在の会計事務所経営にも直接大きな影響を与えています。 ●盛和塾での学び JALの再建でさらに有名になられた稲盛和夫氏(以下「塾長」)が主宰する経営塾である「盛和塾」で毎月勉強をさせていた だいております。 以前より塾長の著書に大変影響を受けており、震災直後の平成 23 年 6 月、福島に盛和塾が開塾すると同時に入塾をさ せていただきました。 会計事務所という経営の脇役的な役回りを担っていて感じることは、私たちがどんなに良いアドバイスをさせていただいたとし ても、結局のところ会社の浮沈、良し悪しは言うまでもないことですが、100%経営者にかかってくるということです。 そこで何とか、私自身が経営の正しい考え方を身につけ、経営者を正しい方向に導くことができるように、道を誤らせることが ないようにという思いで、毎月塾に通い、日々経営の王道の勉強をさせていただいています。
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