糸魚川都市計画 都市計画区域の整備

糸魚川都市計画 都市計画区域の整備、開発及び保全の方針 新旧対照表 (5/9 現在)
改正後
改正前
都市計画区域の整備、開発及び保全の方針について
本文のみを都市計画決定することとし、参考図面(附図、参考図)は都市計画決
定の対象としない。
なお、本文中の参考図面についての記述は、参考のため掲載するものである。
目
次
都市計画区域の整備、開発及び保全の方針について
本文のみを都市計画決定することとし、参考図面(附図、参考図)は都市計画決
定の対象としない。
なお、本文中の参考図面についての記述は、参考のため掲載するものである。
【略】
目
次
【略】
糸魚川都市計画
都市計画区域の整備、開発及び保全の方針
糸魚川都市計画
都市計画区域の整備、開発及び保全の方針
Ⅰ 都市計画の目標
Ⅰ 都市計画の目標
1 基本的事項
1 基本的事項
(1)目標年次
(1)目標年次
糸魚川都市計画区域の整備、開発及び保全の方針の目標年次は平成42年とする。
糸魚川都市計画区域の整備、開発及び保全の方針の目標年次は平成32年とする。
(2)範囲及び規模
(2)範囲及び規模
本都市計画区域は、新潟県の西南端に位置し、糸魚川市の一部によって構成され
本都市計画区域は、新潟県の西南端に位置し、糸魚川市の一部によって構成され
る単独の都市計画区域である。
る単独の都市計画区域である。
本都市計画区域の範囲及び規模は次のとおり。
本都市計画区域の範囲及び規模は次のとおり。
都市計画区域名
糸魚川
都市計画区域
計
(削除)
市町村名
範 囲
規 模
糸魚川市
行政区域の一部
9,529 ha
都市計画区域名
糸魚川
都市計画区域
9,529 ha
市町村名
範 囲
規 模
糸魚川市
行政区域の一部
9,529 ha
計
2
-1-
新潟県における都市づくりの方針
9,529 ha
改正後
改正前
(1)新潟県の都市づくりの課題
人口や産業が都市に集中し、都市が拡大する「都市化社会」から、産業や文化な
どの都市活動が豊かに展開する成熟した「都市型社会」への移行が進みつつある現
在、都市づくりには次のような課題があり、適切な対応が求められている。
【課題表 略】
(2)新潟県の都市づくりの目標
新潟県では、県内の各都市が共通に目指す都市像を、持続的な発展が可能な「コンパ
クトな都市」とする。
【コンパクトな都市イメージ表 略】
また、これからの県土づくりの骨格となる基本的な考え方として、「ネットワークによる県
土づくり」を提示し、「交流」と「連携」の基本的考え方のもとで、県土形成を推進していく。
【ネットワークによる県土づくり表 略】
2
当該都市計画区域における都市づくりの方針
(1)当該都市計画区域の概況
①都市の形成状況
本都市計画区域の南部には丘陵地、山地が広がっており、能生川、姫川、青海川
といった河川が北側の日本海へと流れている。
市街地は、区域内を流れる河川の河口付近や、糸魚川駅、能生駅を中心とし、海
岸線と並行して走る国道8号沿いに形成されている。
能生川、姫川などの河川沿岸の平坦部に水田地帯が広がり、その中に集落が形成
されている。
②都市の成り立ちと近年の動向
本都市計画区域は、世界最古のヒスイ文化や日本海と太平洋を結ぶ「塩の道」の
起点であることなどをはじめとして、多くの貴重な歴史・文化資源を有している。
江戸時代には、本区域は、加賀街道と松本街道が交差する宿場町として栄えた。
主な産業としては、農林漁業のほか、黒姫山一帯の良質な石灰石を活かした総合
的な鉱工業や化学工業が発展してきた。
平成17年に、糸魚川市、能生町、青海町の1市2町が合併し、現在の行政区域と
なっている。
3
当該都市計画区域における都市づくりの方針
(1)当該都市計画区域の概況
①都市の形成状況
本都市計画区域の南部には、飛騨山脈、頸城連峰へと連なる丘陵地、山地が広が
っており、区域内には能生川、早川、海川、姫川、青海川といった河川が北側の日
本海へと流れている。
市街地は、区域内を流れる河川の河口付近や、JR糸魚川駅、能生駅を中心とし、
海岸線と並行して走る国道8号沿いに形成されている。
能生川、早川、海川、姫川沿いの平坦部などに水田地帯が広がり、その中に集落
が形成されている。
②都市の成り立ちと近年の動向
本都市計画区域は、世界最古のヒスイ文化や日本海と太平洋を結ぶ「塩の道」の
起点であることなどをはじめとして、多くの貴重な歴史・文化資源を有している。
主な産業としては、農林漁業のほか、黒姫山一帯の良質な石灰石を活かした総合
的な鉱工業や化学工業が発展してきた。
本区域では北陸自動車道や国道8号、148号、JR北陸本線、JR大糸線などによ
って、上越市や富山県、長野県方面との広域的な交通ネットワークが形成されてい
-2-
改正後
改正前
本区域は北陸自動車道や国道8号、148号、鉄道では平成27年3月に開業した北
陸新幹線、日本海ひすいライン、JR大糸線などによって、上越市や富山県、長野
県松本市方面との広域的な交通ネットワークが形成されている。また、海上輸送の
物流拠点である姫川港を有している。
北陸自動車道糸魚川IC周辺では、港湾に近接するなどの恵まれた交通条件を活
かした工業、流通業務地が形成されている。また、豊かな自然環境を活用した能生
海洋公園、美山公園などが整備され、海洋性レジャーと山岳丘陵型レジャーの観光
が展開されている。糸魚川市は、貴重な地質資源や文化・歴史が評価され、平成21
年8月に日本で初めて「世界ジオパーク」に認定されその価値が注目を集めている。
また、世界ジオパークは、平成27年11月にユネスコの正式プログラムとなり、「糸
魚川ユネスコ世界ジオパーク」は、さらなる交流資源としての期待が高まっている。
今後、北陸新幹線の開業及び地域高規格道路松本糸魚川連絡道路の整備により、
交通結節点としての優位性がさらに高まることが予想される。
本区域を構成する糸魚川市の人口は、本県人口のピークであった平成7年におけ
る国勢調査結果の約55千人と比較し、平成22年では約48千人となり、人口減少に転
じている。また、高齢化率(65歳以上の高齢者人口が総人口に占める割合)は、約
23%から約33%に推移している。今後、人口減少や高齢化の進行が想定されること
から、生産年齢人口や税収の減少により、将来、都市機能の維持が困難となってい
くことが懸念される。
参考図面
る。
また本区域は、松本方面と日本海を結ぶ物流拠点である姫川港を有している。
近年、北陸自動車道糸魚川IC周辺では、港湾に近接するなどの恵まれた交通条
件を活かした工業、流通業務地が形成されつつある。さらに、豊かな自然環境を活
用した能生海洋公園、美山公園などが整備され、海洋性レジャーと山岳丘陵型レジ
ャーの観光が展開されている。
今後、北陸新幹線の整備及び地域高規格道路松本糸魚川連絡道路の整備により、
交通結節点としての優位性がさらに高まることが予想される。また糸魚川駅周辺で
は、新幹線駅の開業にあわせて、商業・業務機能の活性化を目指している。
参考図面
附図-1:都市構造図
-ネットワークによる県土づくり-
附図-1:都市構造図
(2)当該都市計画区域の都市づくりの目標
(2)当該都市計画区域の都市づくりの目標
本県の都市計画は、県政運営の基本である「新潟県『夢おこし』政策プラン」
地域の状況を踏まえ、本都市計画区域では、都市の健全な発展のため、環境基準
に基づき、「将来に希望の持てる魅力ある新潟県の実現-住んでみたい新潟、行
及び災害に対する安全性に配慮しながら、次の方針に基づき都市づくりを進めてい
ってみたい新潟-」を基本理念とする。
く。
本県では、特に「人口減少」「高齢化」「環境保全」「防災」を今後の都市計
画における重要課題として捉え、これらの課題を踏まえ、若者が未来に夢を持ち、 ○ 豊 か な 自 然 環 境 の 継 承
本 都 市計画 区域に は、久比岐 県立自然 公園や親不 知子不知 県立自然公 園をは
誰もが安心して暮らせる豊かな新潟県の実現を目指し、今後の都市づくりの共通
じ め と し た 海 岸 や 、姫 川 な ど の 河 川 、南 側 に あ る 山 地 な ど 、多 く の 自 然 環 境 が
目標像を持続可能な「コンパクトな都市づくり」とする。
残されており、今後も保全や活用を進めていく必要がある。そ の た め 適 切 な 開
地域の状況を踏まえ、本都市計画区域では、都市づくりの目標を次のとおり定
発の誘導及び規制により、豊かな自然環境を維持、保全する。
める。
○安全に、安心して暮らせる都市の形成
本都市計画区域では、今後急速に進行すると予想される高齢化に対応した都
市づくりが必要である。そのため、災害に強く人に優しい都市機能の強化に努
め、ユニバーサルデザインの考え方に基づきながら、誰もが安全に、安心して
暮らせる都市の形成を図る。
① 都 市機能の誘導と広域交通 ネットワークを活かした交流の促進
今 後の人口減少や高齢化を 見据え、中心市街地及び拠点地域に都市機能 の 誘
導 を 進め、にぎわい の創出を目指す。また、各都市拠点や交流拠点など 、相互
の 連 携の強化を図り、圏域内 外との多様な交流の促進と産業の振興を目 指 す 。
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改正後
改正前
② 特 徴的な自然環境の保全と 活用
山 岳から海岸まで変化に富 んだ自然環境、特徴的な地質、豊かな田園や森 林 、
水 辺 空間を保全し、自然と調和した都市を目指す。また、農山漁村の歴史・産
業・文化、優れた景観などを継承 し、地域が誇れる資源として活用することを
目 指 す。
○にぎわいのある中心市街地の再生
糸魚川市中 心部で は、 人口の 減少・高 齢化や商業 の空洞化 が進行しつ つあ
る。そのため、新幹線駅の開業に伴う、都市機能の拡充や、都 市 の 中 心 部 に お
ける居住のための受け皿となる基盤づくり及び中心商業地としての機能充実
に取り組む。
③ 災 害に対して安全・安心に 暮らせる都市
地 震、水害、土砂災害 、津波、雪害 など多様な災害リスクに対して、災害の
発 生 を抑制する防災対策と、被害を最小化する減災対策を図り、安全に安 心 し
て 暮 らし続けることのできる 都市を目指す。
○地域に根ざした産業の発展促進
青海地域を中心に、石灰岩の採掘による鉱工業が中心産業となっており、今後
も産業の活性化を促していく必要がある。また、 「ひと」「 もの」「情報」が
交 流 す る 基 盤 づ く り を す す め る な ど 、都市機能の強化を図り、地域に根ざした
産業の発展を支援、促進する。
○適切な開発誘導による田園環境の保全
能生川、早川、海川、姫川沿いなどに広がる 優 良 な 農 地 に 囲 ま れ た田 園 環 境 に
ついては、今後も保全していく必要がある。そのため、開発に当たっては適切
な誘導を行い、田園環境との調和を図る。
Ⅱ 区域区分の決定の有無及び区域区分を定める際の方針
Ⅱ 区域区分の決定の有無及び区域区分を定める際の方針
1
区域区分の有無
1 区域区分の有無
本都市計画区域は区域区分を定めない。
本都市計画区域は区域区分を定めない。
本都市計画区域は、これまで区域区分を定めておらず、かつ今後著しい人口増加
本都市計画区域は、これまで区域区分を定めておらず、かつ今後著しい人口増加
などに伴う市街地拡大の可能性が低い。このため、区域区分を行う必要性が低いこ
などに伴う市街地拡大の可能性が低いため、区域区分を行う必要性が低いことから
とから区域区分を定めない。
区域区分を定めない。
Ⅲ 主要な都市計画の決定の方針
Ⅲ 主要な都市計画の決定の方針
1
1
土地利用に関する主要な都市計画の決定の方針
(1)市街地の土地利用の方針
土地利用に関する主要な都市計画の決定の方針
(1)市街地の土地利用の方針
①基本方針
本都市計画区域では、都市機能や生活利便性の維持・向上を図るため、今後は、
無秩序な市街地の拡大は抑制し、防災面や環境面にも配慮した計画的な土地利用
を行う。また、道路、下水道、河川、公園などの既存の都市施設、空き家や空き
地などを有効に活用するとともに、公共公益施設等の再編を行うなど、市街地の
規模や役割に応じた効率的な土地利用を図る。
①基本方針
市街地(用途地域)では、道路、下水道、河川、公園などの既存の都市施設を
有効に活用し、またその機能に支障をきたすことのないよう計画的な土地利用を
行う。そのため、市街地の方向性を明確にし、必要な土地利用の規制、誘導を行
う。
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改正後
改正前
さらに、商業、医療、福祉などの都市機能の誘導と公共交通の効果的な連携に
より、移動しやすく環境負荷の少ない都市構造の形成に資する土地利用を行い、
コンパクトな都市づくりを目指す。
②主要用途別の土地利用の方針
ア 商業地
商業地は、多様な商業施設が集積し、都市のにぎわいの中心となる地区である。
個性があり魅力的な市街地の形成とにぎわいの創出を図るとともに、新たな商業機
能の適正な立地を誘導しながら、都市全体の商業の動向や、鉄道、道路などの交通
ネットワークを考慮し、都市に必要な規模を配置する。
糸魚川駅北口地区は、都市機能の誘導とともに、求心力の向上やにぎわいの創出
を目指す。
能生駅周辺地区は、地域住民のための日常的な買い物の拠点として活性化を図
る。
イ 工業地
工業地は、地域の工業生産活動の中心となる工場、事業所などが集積する地区で
ある。産業構造の変化へ対応しながら、原則として工業生産活動を妨げるおそれの
ある用途の混在を防止するとともに、周辺の居住環境への影響に十分配慮し、道路
や緑地等の都市基盤との整合を図り配置する。
糸魚川IC周辺は、北陸自動車道や姫川港に隣接した立地条件を活かした産業の
集積を図る。
その他既存の工業地域では、引き続き産業の拠点として維持・増進を図る。
ウ 流通業務地
流通業務地は、流通業務施設を集積させることにより、都市内交通の混雑緩和及
び物流の効率化を目的とした、広域的な物流の拠点となる地区である。広域交通網
を有効に活用した基盤整備を推進し、流通業務機能の強化を図るとともに、周辺の
居住環境への影響に十分配慮し配置する。
姫川港周辺地区は、海陸双方の交通利便性を活かして、流通業務機能の充実を図
る。
エ 住宅地
②主要用途別の土地利用の方針
ア 商業地
商業地は、多様な商業施設が集積し、都市のにぎわいの中心となる地区である。
商業の動向や、鉄道、道路などの交通ネットワークを考慮し、都市に必要な規模を
配置する。
JR糸魚川駅北口地区は、恵まれた立地条件や地域固有の資源を活用し、新たな
商業拠点施設の整備を図る。また、空き店舗、空き家、空き地の有効活用などを進
め、中心商業地としてのにぎわいの再生を図るとともに、ゆとりのある生活空間の
確保と、活気のある市街地形成を図る。
JR能生駅周辺地区は、能生駅から糸魚川市能生事務所までの県道能生インター
線沿いの地区整備を進め、商業施設の立地を優先した土地利用により、商業機能の
充実を図る。
JR青海駅周辺地区は、未利用地の増加などにより空洞化しつつあるため、細街
路の解消、空き店舗、空き地の有効活用などにより商業機能の維持、にぎわいの再
生を図る。
イ 工業地
工業地は、地域の工業生産活動の中心となる工場、事業所などが集積する地区で
ある。産業構造の変化へ対応しながら、原則として工業生産活動を妨げるおそれの
ある用途の混在を防止する。また、周辺の居住環境への影響に十分配慮する。
セメント製造の工場などが立地している青海地区、田海地区や、糸魚川IC北側
の工業地域及び工業専用地域では、交通利便性の向上を図るなど工業機能の維持・
増進を図る。
糸魚川インターチェンジ土地区画整理事業区域内は、北陸自動車道、姫川港に隣
接した立地条件を活かした、新たな企業の誘致、住宅地内に混在する工場の移転の
受け皿として、広域都市圏における工業拠点としての機能充実を図る。
ウ 流通業務地
流通業務地は、流通業務施設を集積させることにより、都市内交通の混雑緩和及
び施設集積による物流の効率化を目的とした、広域的な物流の拠点となる地区であ
る。広域交通網を有効に活用した基盤整備を推進し、流通業務機能の強化を図ると
ともに、周辺の居住環境への影響に十分配慮する。
姫川港周辺地区は、広域的な交通の要衝に位置する交通利便性を活かして、流通
業務機能の充実を図る。
エ 住宅地
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改正後
改正前
住宅地は、地域の特性を踏まえながら、良好な居住環境の維持及び形成を図る地
区である。居住環境の悪化をもたらすおそれのある建物用途や建築形態の混在の防
止を考慮して住宅地を配置する。また、住宅の安全性、耐久性、快適性、エネルギ
ー効率性の向上等を目指し「新潟県住生活マスタープラン」に基づき、良質な住宅
の供給を促進する。
まちなかにおいては、高齢者や子育て世帯など多様な世代が安心して暮らせる利
便性の高い居住地として、居住環境の改善を図りながら、多様なニーズに対応した
住宅の供給を促進する。
住宅地は、地域の特性をふまえながら、良好な居住環境の維持及び形成を図る地
区である。居住環境の悪化をもたらすおそれのある建物用途や建築形態の混在を防
止する。
③特に配慮すべき課題等を有する市街地の土地利用の方針
ア 土地の高度利用に関する方針
糸魚川駅北口地区は、駅周辺の整備にあわせて既存の商業機能の充実を図るとと
もに、地域の核となる集客性のある施設など、多様な都市機能集積と、土地の高度
利用を図る。
イ 居住環境の改善又は維持、保全に関する方針
糸魚川駅南口地区は、既存の居住環境の維持・改善を図る。
ウ 用途転換及び用途純化又は用途の複合化に関する方針
横町・寺島地区及び南押上2丁目地区は、工業系の用途地域が指定されているが、
一部で住宅の混在が進んでいることから、居住環境を維持・保全する土地利用への
転換を図る。また、須沢北部地区は、工業系の用途地域が指定されているが、工業
の土地利用が進まず住宅地化が進行していることから、居住環境を保全する土地利
用への転換を図る。
エ 低・未利用地の積極的な活用に関する方針
土地区画整理事業が完了した糸魚川IC周辺地区については、恵まれた交通利便
性を活かした工業・流通拠点としての整備を進める。
糸魚川駅南東部地区は、住宅地の供給を基本とした土地利用を図る。
今村新田東部地区、田海西部地区の工業地域については、交通利便性を活かした
工業拠点としての整備を基本とした土地利用を図る。
③特に配慮すべき課題等を有する市街地の土地利用の方針
ア 土地の高度利用に関する方針
糸魚川駅北口地区は、駅周辺の整備にあわせて既存の商業機能の充実を図るとと
もに、地域の核となる集客性のある施設の誘致を進めることにより、中心商業地と
して、また多様な都市機能を備えた広域都市拠点としての機能集積、土地の高度利
用を図る。
イ 低・未利用地の積極的な活用に関する方針
土地区画整理事業の行われた横町西部地区、栄・桜木地区については、良好な住
宅地の供給を進める。
土地区画整理事業が完了した糸魚川IC周辺地区については、恵まれた交通利便
性を活かした工業・流通拠点としての整備を進める。
東寺町、南寺町などの糸魚川駅南東部地区については、住宅地の供給を基本とし
た土地利用を図る。
今村新田東部地区、田海西部地区の工業地域については、交通利便性を活かした
工業拠点としての整備を基本とした土地利用を図る。
参考図面
参考図面
附図-2:市街地の土地利用方針図
参考図-1:市街地の土地利用現況図
附図-2:市街地の土地利用方針図
参考図-1:市街地の土地利用現況図
(2)白地地域の土地利用の方針
(2)白地地域の土地利用の方針
①基本方針
白地地域(用途地域の指定のない地域)では、次の方針により良好な環境の形成
①基本方針
白地地域(用途地域の指定のない地域)では、次の方針により良好な環境の形
-6-
改正後
改正前
または保全を図る。
ア 守るべき自然環境や農地を保全し、継承する
・森林や湖沼などのすぐれた自然や生態系の保全を図る。
・優良な農地を保全し、良好な営農環境の確保を図る。
・美しい田園風景や自然景観を地域の財産として継承する。
イ 良好な集落環境の維持及び形成を図る
・地域固有の特徴ある集落環境を保全し、継承する。
・コミュニティの総意による計画的な里づくりを支援する。
・地域の農業や文化・景観を活かした都市と農村との交流の場づくりや連携の強
化を支援する。
ウ 地域特性に応じた計画的な土地利用により土地の有効利用を図る
・水害、土砂災害、津波、雪害などの自然災害により被害の危険性のある区域で
の開発を抑制するなど、計画的な土地利用を図る。
・土地利用の混在や環境悪化のおそれのある土地利用を抑制し、良好な居住環境
の形成を図る。
・将来の都市づくりに支障とならないよう、計画的な開発誘導を図る。
成または保全を図る。
ア 守るべき自然環境や農地を保全し、継承する
・森林や湖沼などのすぐれた自然や生態系の保全に努める。
・優良な農地を保全し、良好な営農環境の確保を図る。
・美しい田園風景や自然景観を地域の財産として継承する。
イ 良好な集落環境の維持及び形成に努める
・集落環境に支障を与える用途の建築物や、大規模な建築物の立地を抑制する。
・町屋など地域固有の特徴ある集落環境を保全し、継承する。
・コミュニティの総意による計画的な里づくりを支援する。
ウ 地域特性に応じた計画的な土地利用により土地の有効利用を図る
・土地利用の混在を抑制し、良好な居住環境の形成に努める。
・土地利用計画と基盤施設との整合を図る。
・将来の都市づくりに支障とならないよう、計画的な開発誘導を行う。
②地域区分別の土地利用の方針
土地利用の状況及び将来の方向性を踏まえた地域区分別の土地利用の方針を次
に示す。
ア 自然地域
区域南部のほとんどを占める森林地帯は、重要な自然資源及び貴重な景観資源と
なっている。これらの良好な自然環境を、生態系に配慮しながら将来にわたり保全
する。
また、能生川や姫川、田海川などの周辺は、良好な水辺の景観や豊かな生態系に
配慮しながら保全する。
イ 農業地域
市街地の南側に能生川、早川、海川、姫川などの河川沿いに広がる農用地は、食
料生産のほか、国土の保全、水源のかん養、自然環境の保全、うるおい空間の提供、
良好な田園景観の形成などの多面的機能を有していることから、将来にわたり保全
する。
ウ 集落地域
白地地域内には、自然や田園環境と調和した、低層戸建住宅を主体としたゆとり
ある集落地が形成されている。これらの地域においては、適切な開発の規制、誘導
を行い、周辺環境と調和したゆとりある居住環境の維持、形成を図る。
②地域区分別の土地利用の方針
土地利用の状況及び将来の方向性をふまえた地域区分別の土地利用の方針を次
に示す。
ア 自然地域
区域南部のほとんどを占める森林地帯は、優れた景観や生態系などの自然環境を
将来にわたり維持、保全する。
区域を流れる能生川や姫川、田海川などは、水と緑豊かな地域の自然環境を特徴
づける河川として、生態系や親水性に配慮した水辺空間を形成するとともに、良好
な景観を維持、保全する。
イ 農業地域
市街地の南側に能生川、早川、海川、姫川などの河川沿いに広がる優良農地は、
食料生産をはじめ、保水機能、田園風景の形成などの多様な役割を有している。こ
れらの優良農地を将来にわたり保全し、営農環境の向上に努める。
ウ 集落地域
海川と早川に挟まれた地域は、近年市街化が進んだ地区であり、低層住宅を中心
に業務施設の立地もみられる。今後は、大規模店舗、風俗営業関連施設、工場など
の規制を行いながら住宅の立地を誘導する。
海岸線沿いに形成された集落のうち、国道8号沿道には業務系施設の立地がみら
れる。今後は、海岸の自然環境を保全しながら、生活環境の改善を図る。
その他の既存集落では、自然環境及び景観と調和した低層戸建て住宅を主体と
し、集落内の環境整備によりゆとりある居住環境の維持、形成を図る。
エ 混合地域
-7-
改正後
エ 混合地域
用途地域の隣接部や幹線道路の沿道などにおいて、住宅、業務施設や店舗等の混
在がみられる。また、海川と早川に挟まれた地域は、近年市街化が進んだ地区であ
り、低層住宅を中心に業務施設の立地もみられる。これらの地域では、環境の悪化
防止及び改善を促進するため、農林漁業との調整を図った上で特定用途制限地域や
地区計画を活用することなどにより、開発の適正な規制、誘導を図る。
オ 特定地域
既に工業団地として整備されている工業団地について、今後とも周辺環境との調
和に配慮しながら、計画的な土地利用を行う。
参考図面
改正前
糸魚川地域の用途地域の隣接部や幹線道路の沿道において、住宅、業務施設とい
った建物用途の混在がみられる地区では、周辺の農地や集落などの環境と調和を図
りながら、業務環境の維持と居住環境の改善を図る。用途地域東側の国道8号沿い
に形成される既存の密集した集落については、大規模店舗、風俗営業関連施設、工
場などの規制を図り、居住環境の改善を進めていく。
能生地域の南部の島道川沿いの大沢地区周辺は、市道島道大沢線沿道において、
福祉施設や事業所、小規模店舗、住宅などが混在した土地利用がなされている。こ
れら地域については、周辺の営農環境と調和を図りながら、商業業務環境の維持と
居住環境の改善を図る。
青海地域の須沢東部地区は土地利用が混在しながら一定程度の土地利用がなさ
れている。将来において、軽工業や市街地内の不適格工場の移転地など、工業系の
土地利用を図るべき地区であり、土地利用の規制、誘導により、工業業務環境の改
善を図る。
田海・須沢海岸地区は、一部の住宅を除き、大部分は車庫、倉庫及び商工業施設
として利用されている。今後もこの土地利用の継続が見込まれるため、土地利用の
規制、誘導により居住環境の改善を図る。
オ 特定地域
一団の開発済み地である糸魚川地域の大野地区、青海地域の石曽根地区、芹川地
区、能生地域の能生地区、地場産業の拠点である能生漁港地区などについては、今
後も周辺環境と調和を図りながら、計画的な土地利用を行う。
附図-4:自然的環境の整備又は保全に関する方針図
参考図面
参考図-2:白地地域の土地利用現況図
③計画的な開発誘導の方針
白地地域において新たな開発を行う場合は、農林漁業と調整を行い、用途地域内
の土地利用の状況、都市の発展の動向、自然条件及び交通条件、既存の都市基盤施
設の有効利用などに配慮した適正な規制、誘導を図る。
④災害防止のための開発抑制の方針
白地地域には、水源のかん養や溢水、湛水、土砂流出防備、急傾斜地の災害防止
及びなだれ防止の機能を持つ林地や、水害を予防する機能を持つ農地が存在してい
ることから、これらの区域を積極的に保全する。
また、災害の発生するおそれのある土地については開発許可制度の運用により新
規の開発を抑制するとともに、土砂災害防止法等と連携して、既存建物の区域外へ
の移転・誘導を検討する。
参考図-2:白地地域の土地利用現況図
③計画的な開発誘導の方針
白地地域において新たな開発を行う場合は、農林漁業と調整を行い、用途地域内
の土地利用の状況、都市の発展の動向、自然条件及び交通条件、既存の都市基盤施
設の有効利用などに配慮した適正な規制、誘導を図ることとする。
大規模な開発が見込まれる地域については、用途地域指定、地区計画策定などの
規制誘導策を用い、一体的かつ計画的な市街地形成を図る。
また、農林漁業などによる土地利用規制がなく、都市的土地利用が発生する可能
性が高いと判断される地域については、用途地域や特定用途制限地域の指定などに
より、開発の規制、誘導を図る。
-8-
改正後
2
改正前
都市施設の整備に関する主要な都市計画の決定の方針
2
(1)交通施設の都市計画の決定の方針
都市施設の整備に関する主要な都市計画の決定の方針
(1)交通施設の都市計画の決定の方針
①交通体系の整備の方針
ア 基本方針
a 人にも環境にもやさしい都市交通の実現
コンパクトな都市づくりを進めるため過度に自動車に依存しない都市交通を目
指す。具体的には、公共交通の利便性の向上などにより持続可能な交通ネットワ
ークの形成を目指し、人にも環境にもやさしい都市交通の実現を目指す。
b 暮らしと命を守る道路ネットワークの整備
冬期間における円滑な交通の確保や災害時における避難路や緊急輸送道路等の
確保など、住民の暮らしと命を守るため、雪や災害に強い道路ネットワークの整
備を目指す。
イ 本都市計画区域における整備の方針
a 交通ネットワークに関する方針
本区域は、北陸自動車道糸魚川IC、能生ICを有し、国道8号、148号をはじ
め、県道西中糸魚川線、橋立青海停車場線、能生インター線などにより骨格となる
道路網が形成されている。また、長野県方面と交流促進を図る地域高規格道路「松
本糸魚川連絡道路」も計画されている。
今後は国道8号糸魚川東バイパス等の整備を促進し、各地域間の連携強化を図る
とともに、鉄道路線が走る糸魚川市街地南北のアクセスや、鉄道駅、港湾、高速I
C等交通拠点へのアクセス向上を図り、円滑な交通ネットワークの形成を図る。
b 公共交通に関する方針
主要な鉄道駅やバス停では、パークアンドライド施設の整備を進めるなど交通
需要に応じた総合的な施策を展開し、都市交通の円滑化を図る。
公共交通の利便性、快適性の向上を図るため、バス乗り場などの交通結節点の
整備や利用環境の改善などを推進する。
c 全ての人にやさしい交通に関する方針
今後、自動車を運転できない高齢者の増加が見込まれることから、市街地では、
徒歩や自転車、バス、鉄道等により円滑に移動できる都市構造を目指す。そのた
め、高齢者や児童、障害者、外国人など全ての人が安全で容易に移動できる、ユ
ニバーサルデザインの考えに基づいた施設整備を推進する。
また、まちづくりと連携して歩行者及び自転車の移動空間の確保やネットワー
ク化を図ることにより、にぎわいと魅力ある移動環境の創出を目指す。
d 防災性の向上に関する方針
都市における道路は、災害時の延焼遮断帯となるとともに、避難路や救助活動・
物資輸送路となることから、地域防災計画と連携した計画的な配置を行う。特に、
①交通体系の整備の方針
新潟県においては、人にも環境にも優しい円滑な都市交通の実現を目指す。具体
的には、道路相互の機能分担と連携強化による効率的なネットワークを形成するた
め、広域幹線道路や都市内幹線道路などの計画的、重点的な整備を推進する。また、
二酸化炭素等の排出抑制など環境負荷軽減や高齢者の活動などにも配慮し、自動車
交通から公共交通への利用転換を促進するとともに、交通結節点の機能充実を図
る。
さらに、冬期間における円滑で快適な移動の確保や誰もが安心して通行できる歩
行者空間のネットワーク化を図るとともに、都市づくりと連携して、にぎわいと魅
力ある街路空間の創出や歩いて暮らせる都市づくりの実現に努める。
本都市計画区域は、北陸自動車道糸魚川IC、能生ICを有し、国道8号、148号を
はじめ、県道西中糸魚川線、橋立青海停車場線、能生インター線などにより道路網
が形成され、また、長野方面と交流促進を図る地域高規格道路「松本糸魚川連絡道
路」も計画されている。
しかし、国道8号は、朝夕の通勤時には能生地域と糸魚川地域の境界付近から海
川橋付近まで交通渋滞が生じている。また、糸魚川地域の市街地についてはJR北
陸本線により南北に分断され、円滑な交通が確保されていない状況にある。
今後は国道8号糸魚川東バイパス等の整備を促進し、各地域間の連携強化を図る
とともに、糸魚川地域のJR北陸本線により分断された南北市街地のアクセス向上
や、JR糸魚川駅、青海駅、姫川港、糸魚川IC、能生ICなど利便性の向上を図るた
め、拠点間を連絡する道路交通ネットワークを構築する。
また、現在整備が進められている北陸新幹線により、JR糸魚川駅は長野、首都
圏や北陸、関西圏と連絡する広域的な交通結節点として重要性が一層高まるため、
その機能充実を図る。
-9-
改正後
改正前
緊急輸送道路等の重要な道路については、耐震化やネットワーク化を推進する。
さらに、高度経済成長期に建設された多くの交通施設の高齢化が進んでいるこ
とから、計画的かつ効率的な維持管理・更新により、交通ネットワークの安全性・
信頼性の確保を図る。
e 道路ネットワークの再編に関する方針
社会経済情勢の変化に応じ、長期にわたって未整備となっている都市計画道路
の見直しを行っている。今後も必要に応じ、将来都市像の実現に向けた道路ネッ
トワークの再編を行い、効率的・効果的な整備を推進する。
②主要な施設の配置の方針
ア 広域幹線
高速交通体系の一翼を担う広域幹線として、北陸自動車道を位置付け、松本糸魚
川連絡道路を配置する。また、広域的な交流や連携の促進を図る広域幹線として、
国道8号、148号を位置付ける。
イ 都市内幹線
都市内幹線として、本都市計画区域内の交通の円滑化を図るとともに広域幹線を
補完し、本区域内を有機的にネットワークする県道能生インター線などを位置付け
る。
ウ 交通結節点
交通結節点である糸魚川駅、バス乗り場などは、駐車・駐輪場、駅前広場、自由
通路、アクセス道路、パークアンドライド施設や待合施設など周辺環境の整備・改
善を進め、公共交通の利用が促進されるよう利便性向上を図る。
参考図面
附図-3:交通ネットワーク図
③主要な施設の整備目標
本都市計画区域において、都市計画決定している国県道のうち、現在整備中の箇
所は次のとおり。
路線名
3.4.3 糸魚川大和川線
(国道8号)
②主要な施設の配置の方針
ア 広域幹線
広域幹線として、高速交通体系の一翼を担う北陸自動車道を位置付け、松本糸魚
川連絡道路を配置する。
また、広域的な交流や連携の促進を図る国道8号、148号を広域幹線として位置
付ける。
イ 都市内幹線
都市内幹線として、本都市計画区域内の交通の円滑化を図るとともに広域幹線を
補完し、本区域内を有機的にネットワークする県道西中糸魚川線、湯之河内梶屋敷
停車場線、橋立青海停車場線、能生インター線などを位置付ける。
また、青海地域やJR北陸本線で分断されている糸魚川地域の市街地内について
は、都市計画道路を中心に都市内幹線として位置付ける。
ウ 交通結節点
JR糸魚川駅では駅前広場・南北自由通路の整備を進め、能生駅では駅前広場の
整備を進め、交通結節点としての機能充実を図る。
また、主要な鉄道駅や高速道路バス停では、パークアンドライドなど地域の実態
に即した有効なTDM施策を推進する。
市町村名
整備区間
整備理由
糸魚川市
早川橋~海川
橋
広域交通の円滑化
参考図面
附図-3:交通ネットワーク図
③主要な施設の整備目標
本都市計画区域において、都市計画決定している国県道のうち、現在整備中の箇
所は次のとおり。
路線名
3.4.3 糸魚川大和川線
(国道8号)
(平成28年4月現在)
- 10 -
市町村名
整備区間
整備理由
糸魚川市
早川橋~海川
橋
広域交通の円滑化
改正後
改正前
3.4.4 中央大通り線
(県道西中糸魚川線)
糸魚川市
南押上~大和
川
都市内交通の円滑化
(平成19年3月現在)
参考図面
(2)下水道及び河川の都市計画の決定の方針
参考図-3:都市計画道路の整備位置図
(2)下水道及び河川の都市計画の決定の方針
①基本方針
ア 下水道
水環境や生活衛生環境の保全・改善、都市環境の向上を図るため下水道の計画的
な整備を促進する。また、災害に強い都市づくりを展開するため、河川管理者とも
連携し、雨水排水の強化により浸水被害の防止・軽減を図る。
本都市計画区域では、公共下水道や特定環境保全公共下水道の事業を進めてい
る。今後も土地利用の動向や人口分布状況と十分に整合を図り、事業効果の高い地
域から順次整備を進める。また、集落排水施設、合併処理浄化槽などの汚水処理施
設との整合を図りながら計画的な下水道の整備を促進する。さらに、将来の人口減
少を見据えて、効率的・効果的な維持・更新を図る。
イ 河 川
本都市計画区域には姫川、能生川、青海川をはじめとする河川が流れており、各
河川では、洪水による浸水被害から地域の安全を確保するために整備を進めてい
る。また、本区域の雨水排水において重要な役割も果たしており、引き続き流下能
力の向上などに努める。また、整備途上段階での施設能力や計画規模を上回る洪水
に対し、被害を軽減するため、必要な河川については、洪水ハザードマップの作成・
周知などにより住民の防災意識の向上を図る。
なお、農地や山林などの開発については、開発区域からの流出増による下流域の
洪水等の被害を避けるため、土地利用計画に基づき適正に誘導し、流域が本来有す
る保水、遊水機能が損なわれないよう配慮する。
治水面での対策とあわせて、都市におけるうるおいとやすらぎの場や、多様な動
植物の生息・生育・繁殖の場として、自然環境の保全や景観に配慮しながら住民に
親しまれる川づくりを推進する。
①基本方針
ア 下水道
下水道事業などの促進により、水環境や生活衛生環境の保全・改善、都市環境
の向上を図る。また、災害に強い都市づくりを展開するため、雨水排水の強化に
努める。
本都市計画区域では、公共下水道事業や特定環境保全公共下水道事業として糸魚
川市で整備を進めている。今後も、市設置型合併浄化槽、地域し尿処理施設などの
地域に適した汚水処理施設の整備を進める一方で、それらとの整合を図りながら計
画的な下水道の整備を促進する。
②主要な施設の整備目標
ア 下水道
②主要な施設の整備目標
ア 下水道
イ 河 川
姫川をはじめとする河川では、洪水による浸水被害から地域の安全を確保するた
めの整備が進められ、重要な役割を果たしており、引き続き流下能力の向上などに
努める。また、整備途上段階での施設能力や計画規模を上回る洪水に対し、被害を
軽減するため必要な河川については、洪水ハザードマップの作成などにより地域住
民の防災意識の向上を図る。
なお、農地や山林などの開発を土地利用計画に基づき適正に誘導することにより
流域が本来有する保水・遊水機能が損なわれないように配慮する。
治水面での対策とあわせて、都市におけるうるおいとやすらぎの空間を創出する
ため、都市河川の水辺空間の整備を促進し、地域住民に親しまれる川づくりを進め
る。
前川水系については河川整備基本方針、河川整備基本計画をふまえて整備を推進
する。また、その他の河川においても必要に応じ効果的かつ計画的な整備に努める。
- 11 -
改正後
改正前
新潟県汚水処理施設整備構想に基づき、計画的・効率的な整備を促進する。
本都市計画区域において整備中、または着手を予定している箇所は次のとおり。
種 別
下水道
名
本都市計画区域において整備中、または着手を予定している箇所は次のとおり。
称
種 別
糸魚川市公共下水道
糸魚川市特定環境保全公共下水道
下水道
名
称
糸魚川市公共下水道
糸魚川市特定環境保全下水道
(平成28年4月現在)
参考図面
イ 河川
姫川水系及び前川水系河川整備計画など、本区域に関係する河川整備計画を踏ま
え整備を推進するほか、その他の河川においても必要性に応じ効果的かつ計画的な
整備を図る。
本都市計画区域における一級・二級河川のうち、整備中、または着手を予定して
いる箇所は次のとおり。
種 別
河
川
名
イ 河川
本都市計画区域における一級・二級河川のうち、整備中、または着手を予定して
いる箇所は次のとおり。
種 別
称
河
川
名
称
前川
姫川
姫川
前川
(平成28年4月現在)
参考図面
(3)その他の都市施設の都市計画の決定の方針
市街地開発事業に関する主要な都市計画の決定の方針
(1)主要な市街地開発事業の決定の方針
参考図-5:河川の整備位置図
(3)その他の都市施設の都市計画の決定の方針
①基本方針
都市における生活の高度化、多様化、住民意識の高まり及び都市活動の活発化に
対応するため、都市生活を営むうえで必要不可欠なその他の都市施設のうち、恒久
的な性格を有するものを広域的な影響や役割に配慮しながら都市計画に定める。
また、老朽化した都市施設等については、その役割や地域のニーズの変化、施設
の特性及び関連施設との連携等を総合的に勘案し、再編統合も視野に入れながら、
効率的かつ効果的な配置や維持・更新を図る。
3
参考図-4:下水道の整備位置図
①基本方針
都市における生活の高度化、多様化、住民意識の高まり及び都市活動の活発化に
対応するため、都市生活を営むうえで必要不可欠なその他の都市施設のうち、恒久
的な性格を有するものを都市計画に定める。
3
市街地開発事業に関する主要な都市計画の決定の方針
(1)主要な市街地開発事業の決定の方針
- 12 -
改正後
改正前
①市街地整備の方針
中心市街地は、多様な都市機能が集積し、都市のにぎわいの拠点となるべき地区
である。土地利用の整序や高度利用、道路や公園等の公共公益施設の整備を推進し、
魅力ある中心市街地の形成を図る。また、都市の拠点となる地区に、居住機能や医
療・福祉・商業等の都市機能を誘導し、高齢者や子育て世代にとっても安心・快適
に生活できる都市環境の形成を図る。
さらに、地震発生時に建築物の倒壊や延焼など多大な被害の発生が想定されるこ
とから、建物の不燃化及び耐震化の促進、オープンスペースの確保など、災害に強
い都市づくりを推進する。
今後、中心市街地の空洞化や空き地の増加、歴史的なまちなみの保存、時代のニ
ーズに応じた拠点づくりなど、地域の課題や特性に応じた市街地整備を推進し、必
要に応じた市街地開発事業等の活用を検討する。
①市街地の抱える課題
本都市計画区域では、昭和41年より土地区画整理事業が実施され、計画的な市
街地の形成を行ってきた。
しかし、糸魚川地域では、幹線道路や区画道路の整備が遅れていることから、用
途地域内に宅地化されていない農地が多く残る一方で、用途地域周辺部での宅地化
が進んでいる。人口の減少や郊外型大型店の進出などにより、JR糸魚川駅北側地区
では中心市街地としての活力低下が課題となっている。
能生地域では、市街地周辺で計画的に開発されなかったことにより良好な市街地
が形成されていない地域が見られる。また、用途地域内には低未利用地が多く含ま
れている。
なお、青海地域では、都市計画道路や住区基幹公園などの都市施設は他地域に比
べて整備が進んでいる。
②市街地開発事業の方針
本都市計画区域では、昭和40年代より土地区画整理事業が実施され、都市基盤
の整った良好な開発が図られてきた。しかし一方では商業を取り巻く環境の変化
や、中心部の人口減少と高齢化などを背景に、中心市街地の衰退、空洞化といっ
た問題が現れている。そのため、これからの時代のニーズに対応した活性化の拠
点づくりが課題である。また、木造建築物が密集した地域では、防災性の向上と、
まちなみの維持が課題となっている。
今後は、都市機能の更新、居住環境の向上、オープンスペースの確保などを図
るため、周辺の良好な環境に配慮しながら市街地整備を検討するとともに、必要
に応じて市街地開発事業、地区計画等の導入を検討する。
糸魚川地域では高次都市機能の集積が求められており、新たな高速交通体系の
整備やそれに関連するプロジェクトの進捗を踏まえ、都市基盤の整った質の高い
市街地の形成を検討する。
②市街地開発事業の方針
良好な都市環境の創出のため、都市施設の整備を進めるとともに、市街地内の未
整備地区については市街地開発事業を実施し、地区計画の策定などを推進して、整
備に努める。また、新市街地については、道路、公園、下水道などの基盤整備を促
進し、快適な都市環境を確保する。
既成市街地内では必要に応じて市街地再開発事業、土地区画整理事業等により土
地の高度利用や、都市機能の更新に努める。
糸魚川地域では高次都市機能の集積が求められており、新たな高速交通体系の整
備やプロジェクトの進捗を契機として、都市基盤の整った質の高い市街地を形成し
その実現を図る。
(2)市街地整備の目標
土地区画整理事業
本都市計画区域において5ha以上の土地区画整理事業で整備中、または概ね10年
の間に着手を予定している箇所はない。
(2)市街地整備の目標
①土地区画整理事業
本都市計画区域において5ha以上の土地区画整理事業で整備中、または概ね10年
の間に着手を予定している箇所はない。
地 区 名
参考図面
参考図-3:市街地開発事業に関する整備位置図
市町村名
事業主体
主要用途
面積(ha)
該当なし
参考図面
- 13 -
参考図-6:市街地開発事業に関する整備位置図
改正後
改正前
4 自然的環境の整備又は保全に関する都市計画の決定の方針
4 自然的環境の整備又は保全に関する都市計画の決定の方針
(1)自然的環境の整備又は保全の方針
(1)自然的環境の整備又は保全の方針
ア 基本方針
本都市計画区域は、能生川、早川、海川、姫川、青海川流域の平坦地とその周囲
都市における公園、緑地、河川等の自然的環境は、多様なレクリエーションや自
の丘陵地、山地によって構成され、北は日本海に面している。能生地域の能生漁港
然とのふれあいの場、動植物の生育の場、騒音・振動などの都市公害の防止やヒー
周辺が久比岐県立自然公園に指定されている。また、北アルプスの北端が日本海に
トアイランド現象など都市環境の緩和、災害時の避難地および防災拠点の役割、う
突き出した断崖絶壁は、景勝地親不知を形成し、糸魚川地域の一部が親不知子不知
るおいある良好な都市景観の形成など、都市を形づくる上で重要な役割を有してい
県立自然公園に指定されている。区域の南側には中部山岳、上信越高原の2つの国
る。またこれらは地域独自の生活や文化、歴史、気候、風土等と密接に関連してお
立公園と白馬山麓県立自然公園があり、自然環境に恵まれている。また、日本列島
り、自然と人、人と人、人と地域を繋ぐ役割も果たしている。
を分断する糸魚川静岡構造線の北端に位置している。
四季の変化に富んだ豊かな自然的環境を、かけがえのない地域資源として保全及
今後は、生態系の維持に配慮し、森林地帯や美しい海岸線、能生川、姫川、青海
び活用していくことにより、文化的で健康的な都市生活を実現するとともに、自然
川に代表される河川などの豊かな自然環境を保全するとともに、多様化するレクリ
的環境と調和した豊かな都市づくりを目指す。
エーション需要への対応、都市環境の改善、都市防災の強化、郷土景観の向上を進
イ 本都市計画区域の整備又は保全の方針
めるため、市街地及びその周辺の緑地に関して有効な活用を図る。
本区域は、河川流域の緑豊かな平坦地とこれを取り囲む丘陵地や山地の森林な
また、『にいがた「緑」の百年物語-木を植える県民運動』との連携のもと、地
ど、すぐれた自然環境を有している。また、能生川、早川、海川、姫川、青海川な
域社会において木を植え、緑を守り育て、緑といのちを育む心を育て、一層豊かな
どの大小河川が流れるほか、親不知子不知県立自然公園や久比岐県立自然公園に指
ふるさとづくりを推進する。
定される海岸など、豊かな自然環境に恵まれている。さらに、糸魚川ユネスコ世界
ジオパークに認定された特徴的な地形など、地質学的にも価値のある自然環境を有
している。
これらの市街地を取り囲む樹林地や水辺、特徴的な自然環境により水と緑のネッ
トワークを形成し、これを基幹として公園などを有機的に結びつけ、生態系の維持
に配慮しながら都市と自然の共生を目指す。
(2)主要な緑地の配置の方針
(2)主要な緑地の配置の方針
①環境保全系統
区域の大部分を占める森林地帯、海浜や能生川、姫川、青海川などの河川緑地、
月不見池、田海ヶ池などの湖沼は、地球温暖化の抑制や多様な動植物の生息地とし
て保全を図り、本区域の緑地系統の骨格とする。また、街路樹、公共空地や建物敷
地等の緑地についても保全・形成を図る。
②レクリエーション系統
広域レクリエーション需要に対応する拠点として糸魚川ジオパークを構成する
能生海洋公園(弁天岩ジオサイト)、神道山公園(神道山ジオサイト)、美山公園
(美山公園・博物館ジオサイト)、須沢臨海公園・青海シーサイドパーク(青海海
①環境保全系統
区域の大部分を占める森林地帯は、山林の持つ水源涵養、大気浄化、生態系保全
などの公益的機能を維持することを基本としつつ、本区域の骨格をなす緑地として
保全する。
景勝地親不知に代表される海岸線、海浜や能生川、早川、海川、姫川、青海川な
どの主要河川とその水辺の緑、月不見池などの湖沼は、本区域の骨格を形成する重
要な自然環境であり、今後とも保全する。
②レクリエーション系統
地域住民の休息、遊戯、運動などの総合的な広域レクリエーションの拠点として、
- 14 -
改正後
改正前
岸ジオサイト)を配置し、整備及び機能の維持・充実を図る。
住民のレクリエーション需要に対応する公園として、名引山公園を配置し、機能
の維持・充実を図る。また、市街地を取り囲む緑地として、姫川、能生川、青海川
等の河川敷の保全と活用を図る。
美山公園、名引山公園、能生海洋公園を配置し、機能の充実を図る。
水辺環境と調和した姫川公園の機能の充実を進めるとともに、森林などの豊かな
自然環境を活かした公園整備を進める。
また、レクリエーション拠点となる各緑地を有機的に結ぶ道路の緑化や河川によ
る緑地などの利用により、水と緑のネットワーク化を図る。
③防災系統
地震、火災などの災害時における安全性の確保を図るため、地域防災計画との連
携を図りつつ、都市公園などの計画的な配置に努める。また、広幅員道路や河川な
どは、火災の延焼遮断帯や災害時の避難経路として位置付け、ネットワーク化と緑
化を目指す。
海岸線沿いの樹林地は、防風、防砂の機能を果たしており、その保全に努める。
③防災系統
地震、火災などの災害時における安全性の確保を図るため、地域防災計画との連
携を図りつつ、避難地としての機能を有する公園などの計画的な配置に努める。ま
た、広幅員道路や河川などは、火災の延焼防止帯や災害時の避難経路として位置付
け、ネットワーク化と緑化を目指す。
海岸線沿いの樹林地は、防風、防砂の機能を果たしており、その保全に努める。
④景観構成系統
市街地から眺めることができる南部の森林地帯や妙高戸隠連山国立公園、白馬山
麓県立自然公園に指定されている山々や海岸線は、区域全体の空間を構成する重要
な景観要素として保全する。
区域内を流れる能生川、姫川、青海川などの河川は、都市景観の骨格を構成する
緑地と位置付け、豊かな水辺景観の形成を推進する。
市街地内及び周辺に分布する既存の公園や街路樹、住宅地の生け垣等の身近な緑
地についても、都市生活にうるおいを与える良好な景観要素として保全・形成を図
る。
④景観構成系統
市街地から眺めることができる南部の森林地帯や上信越高原国立公園、白馬山麓
県立自然公園に指定されている山々や雄大な日本海、市街地内を流れる姫川、海川
などの自然景観は、地域を特徴付ける景観として保全する。
また、市街地内及び周辺に分布する既存の緑地空間については、都市生活にうる
おいを与える貴重な景観資源として保全する。
(3)実現のための具体の都市計画制度の方針
①公園緑地等の配置方針
都市公園などの施設として整備すべき緑地の配置方針は次のとおり。
(3)実現のための具体の都市計画制度の方針
①公園緑地等の配置方針
都市公園などの施設として整備すべき緑地の配置方針は次のとおり。
種 類
配置方針の概要
種 類
配置方針の概要
住区基幹公園
主として街区、近隣住区、徒歩圏域それぞれに居住する者の利
用を想定し、必要な規模の都市公園を系統的に配置する。
都市住民全般の休息、観賞、散歩、遊戯、運動等総合的な利用
に供することを目的とする総合公園を配置する。
総合公園として美山公園、名引山公園、能生海洋公園を配置し、
住民の憩いの場及びレクリエーション拠点として機能の維持・充実を
図る。
主として都市の自然的環境の保全並びに改善、都市の景観の向
上を図るため、緑地を配置する。
姫川河川敷に姫川公園を配置し、機能の維持・充実を図る。
住区基幹公園
利用圏域人口、誘致距離、土地利用状況及び将来の見通しなどを勘
案し、適正な規模の公園緑地を配置する。
総合公園として美山公園、名引山公園、能生海洋公園を配置し、
地域住民の憩いの場及びレクリエーション拠点として機能の充実を図
る。
姫川河川敷に姫川公園を配置し、機能の充実を図る。
その他の緑の拠点として、適正に広場、運動場などを配置する。
水と緑の環境軸として、能生川、姫川などの主要な河川、及び海
岸線を位置付け、水と緑のネットワークの形成を図る。
また、海辺の海岸林などを活用した海辺の緑の遊歩道の整備を図
都市基幹公園
緑地
都市基幹公園
緑地
その他
- 15 -
改正後
その他
改正前
その他の緑の拠点として、神道山ジオサイト、青海海岸ジオサイ
トの他、適正に広場、運動場などを配置し、機能の維持・充実を図
る。
水と緑の環境軸として、能生川、姫川などの主要な河川、及び海
岸線を位置付け、水と緑のネットワークの形成を図る。
る。
(平成24年4月現在)
(平成28年4月現在)
②風致地区等の指定の方針
良好な自然的景観の保全などを図る観点から、必要に応じ風致地区を指定する。
②風致地区等の指定の方針
良好な自然的景観の保全などを図る観点から、必要に応じ風致地区などを指定す
る。
(4)主要な緑地の確保目標
(4)主要な緑地の確保目標
本都市計画区域において、10ha以上の公園緑地で整備中、または概ね10年の間に
本都市計画区域において、整備中、または概ね10年の間に着手を予定している箇
着手を予定している箇所はない。
所は次のとおり。
参考図面
附図-4:自然的環境の整備又は保全に関する方針図
市町村名
種 別
糸魚川市
都市緑地
名
称
姫川公園、名引山公園、能生海洋公園
*10ha以上の公園緑地を対象とした。
参考図面
5 都市防災に関する方針
(1)基本方針
住民の安全・安心な暮らしを実現するため、地域防災計画と連携し、災害に強い
都市づくりのための総合的な施策を展開する。
災害の発生するおそれのある土地について、被害の防止・軽減に向けた土地利用
の誘導等を行うとともに、延焼遮断帯や避難・救助活動拠点の配置、避難路のネッ
トワーク化や緊急輸送道路の整備など、災害に強い都市構造を目指す。
近年では大地震が発生したり、局地的・集中的な豪雨が多発したりしていること
から、想定を超える災害に対して生命を守る対策を推進するとともに、災害時の都
市機能の維持・継続や、速やかな復旧、支援体制の強化を図る。
木造建築物が密集し、道路が狭隘な防災上の危険性の高い市街地の防災対策の推
進や、自然災害に対する住宅の安全性の向上など、災害に対して安全・安心な住環
境を目指す。
(2)都市防災のための施策の概要
- 16 -
附図-4:自然的環境の整備又は保全に関する方針図
改正後
改正前
①災害防止のための土地利用の規制・誘導
都市及びその周辺には、水源のかん養や溢水、湛水、土砂流出防備、急傾斜地の
災害防止及びなだれ防止の機能を持った林地や、水害を予防する機能を持つ農地が
存在していることから、これらの区域を積極的に保全する。
災害の発生するおそれのある土地については開発許可制度の運用により新規の
開発を抑制するとともに、土砂災害防止法等と連携して、既存建物の地区外への移
転・誘導を検討する。特に、学校や社会福祉施設等の要配慮者利用施設の立地にあ
たっては、被害の防止・軽減のため、立地場所の安全性、避難路、避難場所等を踏
まえたものとなるよう誘導していく。
宅地造成に伴い、災害の危険がある場合は、必要に応じ宅地造成工事規制区域及
び造成宅地防災区域の指定を検討する。
②水害・土砂災害・津波・雪害の対策の推進
本区域は市街地内や周辺を河川が流れ、また海岸部に市街地や集落が形成されて
いるため、豪雨や津波による被害の発生が懸念されている。また、都市化の進展や
集中豪雨の増加など、市街地における今後の水害の危険性が高まっている。
さらに、本区域西部の青海川沿岸などには、土砂災害の発生のおそれのある地区
が多く存在している。また、本区域は、特別豪雪地帯に含まれており積雪が多いこ
とから、冬期の交通障害や雪崩の危険性も有しているとともに、区域周辺には新潟
焼山と妙高山の2つの活火山があり、火砕流や融雪型火山泥流などによる被害をも
たらすおそれがある。
このため、河川・海岸施設、下水道施設、治山・砂防施設、防雪施設等の計画的
な整備により災害に対する安全性の向上を図るとともに、ハザードマップなど避難
に役立つ情報発信により住民の防災意識の醸成に努め、災害に対して安全なまちづ
くりを推進する。
③防災拠点の整備とネットワーク形成
災害時の円滑な避難・救助活動や早急な都市活動の復旧を円滑に行うため、緊
急輸送道路等の重要な道路の耐震化やネットワーク化を推進し、防災性の強化を
図る。また災害時の避難・物資輸送・備蓄の防災拠点となる都市公園や公共公益
施設等を計画的に配置するとともに耐震化や防災機能の充実を図る。
災害時の県や他市町村との情報伝達手段の確保、相互支援体制の構築など、円
滑な復旧活動に向けた体制づくりに努める。
④安全・安心な住環境の実現
上下水道等のライフラインについて耐震化や機能補完を促進し、災害時の住民
生活や経済活動の維持・継続を図る。
- 17 -
改正後
改正前
木造建築物が密集している市街地などにおいては、建築物の不燃化や耐震化、
道路や公園等のオープンスペースの確保や緑化を推進し、災害に強い市街地形成
を推進する。
また、住宅の耐震性の確保など「新潟県住生活マスタープラン」に基づいた災
害に強い住環境づくりを推進する。
6 都市景観にかかる都市計画に関する方針
5
その他都市計画の決定に関する方針
(1)基本方針
(1)都市景観にかかる都市計画に関する方針
山並み、河川、海岸等の自然的環境や田園風景は、地域の象徴的な景観を
構成する貴重な要素である。これらを郷土の原風景として保全及び活用した
①基本方針
景観づくりを推進する。
地域に残る歴史的・伝統的建造物の保全・活用を図ると共に、屋外広告物や新築
特徴的な建造物やまちなみ、歴史的・伝統的景観、農村景観、地域の産業と
する建築物のデザイン・意匠などについて規制・誘導を行い、景観特性を生かした
関わりのある景観、各地の祭りなど個性的な景観は、地域の魅力を高め、愛
都市景観の形成を目指す。
着や誇りを醸成する要素であるとともに、来訪者に地域の文化を印象づける
また、住宅地においては住民の景観に対する意識を醸成しながら、景観協定など
重要な要素であることから、地域資源として保全及び活用を図る。
の制度を活用した個性的で魅力ある住宅地の景観形成の促進を目指す。
地域特性に応じたきめ細かな景観行政を推進するため、糸魚川市における
景観計画の策定や、行政と地域の住民・団体等の多様な主体との協働を支援
する。
(2)都市景観のための施策の概要
① 郷土の代表的な景観資源の保全
本区域からは、飛騨山脈や頸城連峰などの山々が眺望でき、市街地近郊には田園
空間が広がっている。また、能生川、姫川、青海川などの河川空間、親不知子不知
県立自然公園に指定される断崖絶壁の親不知海岸、青海海岸、糸魚川海岸などは、
都市の骨格となる水と緑の景観を構成している。これらは、郷土を象徴する景観資
源として保全するとともに、周辺の都市景観は、その景観資源との調和を図る。
国の重要文化財である白山神社本殿、登録有形文化財である谷村家住宅、高野家
住宅などの優れた文化財は、景観資源として保全するとともに、周辺の都市景観は、
その文化的景観との調和を図る。
加賀街道と松本街道が交差する宿場町として栄えたまちなみなどは、歴史文化や
風情を感じさせる郷土景観として保全及び創出を図る。
②良好な都市景観の形成のための手法
本区域の特徴的・伝統的な景観を守り、次世代へ引き継いでいくために、
都市計画法に基づく地域地区や地区計画等による規制・誘導を図る。
- 18 -
改正後
改正前
また、地域の自然・歴史・文化を活かした個性ある魅力的な景観を保全・
創出するため、景観形成に関する住民の意識醸成を図るとともに、行政や地
域の住民・団体等の多様な主体が協働して継続的に取り組める体制や仕組み
の整備、建築物や屋外広告物などの規制誘導のルールづくりなどを推進する。
さらに、景観法に基づく景観計画の策定を推進するとともに、文化財保護
法に基づく重要伝統的建造物群保存地区、重要文化的景観など、景観の保全・
形成に向けた諸制度の活用を検討する。
7 都市環境負荷の低減にかかる都市計画に関する方針
(1)基本方針
美しい県土の自然を将来に渡って守り伝えていくため、人と自然が共生し、環境
負荷の少ない持続可能な都市づくりを推進する。
交通や産業など都市活動における二酸化炭素の排出を抑制するとともに、吸収源
となる森林や緑地等を積極的に確保し、低炭素型都市の形成を目指す。
都市活動において排出される廃棄物の発生抑制、再生利用の促進を図る。また、
エネルギー使用の効率化、再生可能エネルギーの活用などにより、循環型都市の形
成を目指す。
(2)環境負荷の低減のための施策の概要
①低炭素型都市の形成
無秩序な市街地の拡大を抑制し、既存市街地内の低未利用地の活用や高度利用を
図り、計画的な土地利用を行う。また、鉄道・バス等の公共交通との連携を図り、
都市機能が集約した都市づくりを推進する。さらに、鉄道駅やパークアンドライド
施設などの交通結節点の整備や公共交通サービスの強化により、公共交通の利用を
促進する。市街地では交通混雑を緩和するため、効率的で効果的な道路ネットワー
ク整備や、歩行者及び自転車が安心して移動できる環境整備を推進する。また、パ
ークアンドライドなどの交通需要マネジメント施策を推進する。
市街地を取り巻く能生川、姫川、青海川等の河川緑地や海岸沿岸の樹林地を積極
的に保全するとともに、市街地内の公園・緑地の整備や民有地、公共公益施設の緑
化を推進する。
また、住宅等建物の耐久性の向上や省エネルギー化などにより、環境にやさしい
住宅の普及を促進する。
②資源循環型都市の形成
- 19 -
改正後
改正前
健全な水循環を維持するため、河川や下水道の整備、森林の水源かん養機能の保
全、地下水の適正利用を推進する。
下水処理場で発生する汚泥やガス、ごみ焼却場の廃熱などの有効な利活用を推進
する。
地域に存在するエネルギー資源を有効に活用し、再生可能エネルギーの普及を促
進する。
企業や家庭から排出される廃棄物の発生抑制、再生利用を推進する。
姫川港は、静脈物流ネットワーク形成のための拠点として、更なる循環資源の取
扱拡大を目指す。
③環境負荷の低減に向けた都市計画の対応
環境負荷の少ない都市構造を実現するため、地域地区の指定、開発許可制度の運
用などにより効率的な土地利用を図る。
主要な交通施設や供給処理施設を都市施設に位置付け、環境に調和し、計画的・
効率的な整備を図る。
また、都市の低炭素化の促進に関する法律に基づく低炭素まちづくり計画や都市
再生特別措置法に基づく立地適正化計画制度の活用など、持続可能な都市づくりに
向けた総合的な施策の展開を支援する。
- 20 -
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糸魚川、青海、能生都市計画区域
参考図−1:市街地の土地利用現況図
( 糸 魚 川 都市 計 画 区 域 )
能生駅周辺
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上越市
名立区
海
日本
動車道
北陸自
能生駅
線
北陸新幹
能生IC
8号
横町・寺町
川
能生
国道
糸魚川駅
北口
糸魚川駅 南押上2丁目
姫川港
港湾区域
須沢北部
北
糸魚川市
海川
幹線
陸新
今村新田 糸魚川IC
東部
川
早
車道
自動
糸魚川駅南東部
148号
国道
路
川連絡道
松本糸魚
田海西部
北陸
糸魚川駅
南口
糸魚川
IC周辺
青海駅
青海
姫川港
凡
例
商業系
工業系
流通業務系
姫川
青
海
川
J
R
大
糸
線
住宅系
配慮すべき課題
等を有する区域
新幹線
その他鉄道
高速道路
一般国道等
富山県
朝日町
0
未供用区間
scale:1/100,000
5.0km
都市計画区域界
行政区域界
糸魚川、青海、能生都市計画区域
参考図−2:白地地域の土地利用現況図
( 糸 魚 川 都市 計 画 区 域 )
(公園)
イン
いラ
す
ひ
上越市
名立区
海
(公共施設)
日本
動車道
能生駅
北陸自
線
北陸新幹
能生IC
号
道8
(工場)
川
能生
国
上
(福祉施設)
糸魚川駅
姫川港
港湾区域
(公園)
青海駅
(公園)
糸魚川IC
(公園)
川
早
(ゴルフ場)
(採掘場)
道
動車
陸自
北
(採掘場)
凡
糸魚川市
海川
線
新幹
北陸
(工場)
148号
国道
路
川連絡道
松本糸魚
(工場)
例
自然地域
農業地域
集落地域
歴史集落地域
姫川
青
海
川
混合地域
J
R
大
糸
線
特定地域
用途地域
新幹線
その他鉄道
高速道路
一般国道等
富山県
朝日町
0
未供用区間
scale:1/100,000
5.0km
都市計画区域界
行政区域界
参考図−3:市街地開発事業に関する整備位置図
( 糸 魚 川 都市 計 画 区 域 )
上越市
名立区
栄・桜木土地区画整理事業
9.0ha 組合 H4~H6
上
イカリ土地区画整理事業
8.8ha 組合 S41~S43
須沢東部土地区画整理事業
42.6ha 組合 S60~H1
大和川南土地区画整理事業
10.3ha 組合 H10~H15
横町西部土地区画整理事業
11.5ha 組合 H6~H10
糸魚川インターチェンジ
土地区画整理事業
53.5ha 組合 H7~H15
名引土地区画整理事業
8.9ha 組合 S44~S46
源太屋敷土地区画整理事業
5.5ha 組合 S62~H1
寺島大黒土地区画整理事業
9.5ha 組合 S57~S60
ぬな川土地区画整理事業
33.5ha 組合 S46~S50
高畑土地区画整理事業
5.8ha 組合 S56~S58
小本土地区画整理事業
10.4ha 組合 H11~H12
糸魚川市
凡
例
市街地
新幹線
凡
富山県
朝日町
0
scale:1/100,000
例
その他鉄道
高速道路
事業実施済区域
一般国道等
整備中区域
未供用区間
概ね10年以内
整備予定区域
5.0km
都市計画区域界
土地区画整理事業(面積5ha以上)
または市街地再開発事業のみ表示
行政区域界