油津ポンプ場 沈砂池 機械設備工事 特 記 仕 様 書 (機 械 設 備) 平成 28 年 6 月 宮 崎 県 日 南 市 目 第1章 総 次 則 .....................................................................3 第1節 一般事項 ...................................................................3 §1. 概 要 ..................................................................3 §2. 試験及び検査 ..............................................................3 §3. 施工責任 ..................................................................3 §4. 一般仕様書の遵守 ..........................................................3 第2章 機器仕様 .....................................................................4 §1. No.3、4 沈砂掻揚機 .........................................................4 第3章 複合工 .......................................................................9 §1. 基礎工 ...................................................................10 第4章 撤去工 ......................................................................11 §1. 撤去機器 .................................................................11 §2. 撤去基礎 .................................................................12 第5章 仮設工 ......................................................................13 §1. 配 管 .................................................................13 §2. 撤去配管 .................................................................13 第1章 総 則 第1節 一般事項 §1.概 要 本設備は油津ポンプ場の更新工事にかかわる機械設備1式を設置するものとする。 §2.試験及び検査 本工事に関する試験及び検査を実施し、請負業者はその結果を報告し承認を受けるもの とする。また、屋内天井クレーンを使用する際は、請負業者にて自主検査を実施し、かつ 使用前点検を励行するものとする。 §3.施工責任 本工事は、請負業者における責任施工とし、特に本仕様書に明記していない部分につい て運転管理上及び設備上必要なものについては一切請負業者の負担とし、責任をもって施 工すること。 また、試運転の結果不備な点があれば、全て本町の指示通りの補修及び取替を行うもの とする。 §4.一般仕様書の遵守 本仕様書に記載していない事項については「機械設備工事一般仕様書」(日本下水道事業 団)に規定しているので、これを遵守しなければならない。 3 第2章 機器仕様 §1.No.3、4 沈砂掻揚機 1.使用目的 バケットコンベヤ沈砂掻揚機は、沈砂池に沈殿した砂を連続してかき揚げるのを目的とす る。 2.仕 様 項 目 (1) 型 (2) 池 仕 式 寸 法 様 備 エンドレスダブルチェーン式 バケットコンベヤ 水路幅 2,400 ㎜×深さ 3,800 ㎜ ×長さ 8,500 ㎜ (3) 掻 揚 速 度 3m/min (4) バ ケット寸 法 長さ 1,500 ㎜×容量 0.036m /1固 (5) 駆 動 装 置 2.2kw 200V×60Hz (6) 数 考 3 量 電動機参考 2 台 3.詳細仕様 3-1 構造概要 バケットコンベヤ沈砂掻揚機は、本体フレーム、駆動装置、Vバケット付エンドレスチ ェーン、軸、スプロケットホイール、Vバケット、洗浄装置よりなるもので、沈砂池に沈 降した砂を連続的に掻き揚げ、床面上の沈砂搬出用コンベヤに落とすものである。 3-2 製作条件 (1) 本装置の各部の強度は、十分な安全率をとるものとする。 (2) チェーンの強度計算には全負荷荷重が片側に掛かったものとする。 (3) 装置各部の強度は十分であっても、腐食及び摩耗のおそれがある部分は肉厚を考慮す る。 3-3 各部の構造 各部の構造は次による。 (1) 駆動装置 1) 駆動装置は電動機直結サイクロ減速機又は遊星歯車減速機を使用し、駆動軸への伝 動はローラチェーン掛で行うこと。 2) 駆動装置用減速機は、フレームカバーの外側に置き必要に応じ周囲に点検台を設け ること。 3) 駆動装置据付部には、伝動ローラチェーンの緊張用として、スライドできるベース を設けること。また、ローラチェーンにはオフセットリンク(2リンク分)を取り付け る。 4) 屋内設備の場合、伝動ローラチェーン露出部に、ステンレス製(エキスパンド等) 4 にて点検・給油に便利な点検窓を設けた体裁のよいカバーを取り付ける。ただし、室 内設備の場合にはチェーンカバーのみとし、屋外に設置する場合には減速機部及びチ ェーン露出部にはステンレス鋼板製のカバーを取り付け換気を考慮すること。 5) 駆動装置の出力軸側スプロケットホイールは、鋳鋼、ダクタイル鋳鉄又は機械構造 用炭素鋼とし、従動軸側はダクタイル鋳鉄又は鋳鋼とし、いづれも歯は精度の高い機 械切りで歯数は出力側で最小17枚、従動軸側はそれ以上とし、歯面には高周波焼入れ を施した耐摩耗性に優れたものであること。 減速機排油弁には、ビニルホース等の接続が可能な短管をとりつけ、常時はキャッ プ止めとしておく。 (2) フレーム 1) フレームは、形鋼及び鋼板製とし、溶接及びボルトで強固に組立て、溶接歪、曲り 等のない構造とする。 2) 装置上部フレームは、砂の落下位置、全体の強度及び運転管理が便利なよう十分考 慮した構造とし、前面、後面、上部に点検口を設ける。 3) 装置上部フレームには厚さ4.5mm以上の鋼板製カバーを設けるか、又は装置のフレー ムとカバーを兼ねたユニット構造とする。 4) ユニット構造の場合は、特に分解組立及び点検手入等が容易にして適当なる点検 扉(厚3.2mm以上)等を設けるとともに十分なる強度を有するものとする。また、点検扉 の内側には取外し容易な保護用格子等を取りつける。 5) 点検台床及びタラップ踏板には床用縞鋼板(4.5mm以上)を張ること。 6) 点検架台には鋼製階段を設け昇降が容易に出来る構造とし、危険防止用の鋼管製手 摺を設けるものとする。 7) 沈砂池の池数が複数の場合フレームはそれぞれ独立して設け、点検架台等は他の池 のフレームと連絡できるようにする。ただし、補修時には分解できる構造とする。 8) カバー内に沈砂が付着しないよう、各リブには60゜以上の傾斜板をとりつける。 9) 扉用蝶番は全てステンレス製とする。 10) 扉等から洗浄水の漏水がない構造とする。 11) 扉にはストッパを取付ける。 (3) かき揚げ用チェーン・スプロケットホイール 1) かき揚げ用チェーンは、ブシュドチェーンとする。チェーンの強度は全負荷荷重が 片側に掛けられた場合にも安全なものとし、保証(最低)破断強度は226kN、又は31 4kNとする。 材質はステンレス鋼とし、熱処理を施したもので、ピッチは152.4mmとする。 2) かき揚げ用チェーンのスプロケットホイールは、耐摩耗性の高いステンレス鋳鋼又 は、ダクタイル鋳鉄製(歯面ステンレス製)とし歯数は11枚以上とする。なお、歯 面には高周波焼入れを施すこと。 3) 従動用スプロケットホイール軸は、機械構造用炭素鋼とし、軸には、ステンレス鋼 製のスリーブを挿入し(共廻りのないこと)、また、軸受には強靭な軸受を使用し内 部には土砂等が入らない構造とする。 4) 軸受台は、鋳鉄製又は鋼製とし、軸の取りはずしが容易な構造とする。 5 5) かき揚チェーンの緊張はテークアップで行うものとする。テークアップネジは台形 ねじとし、おねじはステンレス鋼(SUS304)で、メネジは青銅製とする。 6) 水中軸取付本数は、池長10m未満の場合には3本、池長10m以上の場合には4本とする。 7) テークアップ軸を池内に設けるときは、端部の沈砂堆積が極力少なくなる位置に設 置する。 (4) Vバケット 1) かき揚用Vバケットはチェーンの全長にほぼ等間隔(約1.5mピッチ)に取付けること。 2) Vバケットは鋼板製とし摩耗、腐食代を十分に見込んだ板厚(6mm以上)とし、効率 よく砂をかき取るとともに確実に砂を排出できる構造とする。 3) Vバケットはガイドレール上を走行するため、レールに接する部分にはシューを取付 けること。 なお、シューは鋳鉄製又はダクタイル鋳鉄製とし、摩耗した場合には容易に取替え られる構造とする。 (5) シュート 1) シュートは、フレーム内に設け、Vバケットでかき揚げ反転排出する際ほかにこぼす ことなくスムーズに搬出用コンベヤへ導く構造とすること。 2) シュートは、厚さ6mm以上の鋼板製とし、裏面に必要に応じて鋼製支持材を設け、歪 みのないものを強固にフレームへ取付けるものとする。 3) シュートの角度は砂がシュート内にたまることのないよう十分考慮し決定する。ま た落ち口は沈砂搬出用コンベヤに適合させること。 (6) ガイドレール 1) ガイドレールは、池底及び池内側壁部に設けるものとし、15kg/m以上の軌条を使用 する。 池底部に設けるガイドレールは、池底コンクリート仕上後、コンクリート仕上面と バケット面とのすき間が約30mmとなるよう池底床面仕上げ用コンクリート(仕様は機 械設備工事一般仕様書による)で埋込み、金ゴテにて正確に仕上げる。 2) 池底以外のガイドレールは、必要に応じ池内側壁にブラケットを設け、ブラケット のアンカーボルトは側壁の主筋に強固に溶接する。 (7) 給油装置 1) かき揚げ装置各部の軸受には給油配管をする。 2) 給油方式は、原則として集中給油方式とし、給油は手動グリースポンプによるもの で、必要数量の分配弁を設ける。グリースガンによる場合は、給油しやすい位置にグ リースニップルを設けること。 3) 給油口から各軸受までの配管は、分配弁の1次側をステンレス管(SUS304 TP Sch40)、 2次側は水中部ステンレス管(SUS304)その他は被覆銅管(CuT)および耐圧ゴムホー スとする。 4) 配管は、必要箇所を堅固に支持固定し、支持材を防食処理する。テークアップ等移 動する軸受にはできる限りフレキシブル管を使用する。 (8) Vバケット洗浄装置 かき揚げられた沈砂等をVバケットから完全に排出するために、注水し洗浄することに 6 よって除砂効率を高め、また点検、整備が確実に行われることができるものであること。 洗浄装置はノズル、洗浄管よりなり、洗浄管はSUS304 TP(25A、Sch20)とし、バイパス 付自動弁を設けるものとする。母管との接続はユニオン継ぎとする。 3-4 使用材料 使用材料は次による。 (1) フレーム 形鋼及び鋼板 (SS400) (2) チェーン 1) 動力伝導用 ローラーチェーン (特殊鋼) 2) 掻揚用 ブシュドチェーン (SUS) (3) スプロケットホイール 1) 動力伝導用 機械構造用炭素鋼、 鋳鋼又はダクタイル鋳鉄 2) 掻揚用 (S35C以上、SC450 FCD600以上) ステンレス鋳鋼、ダクタイル鋳鉄 (SCS2以上、FCD600以上) (歯面ステンレス鋼) (4) 軸 機械構造用炭素鋼 (S35C以上) (5) Vバケット 鋼 板 (SS400) (6) シュー 鋳鉄、ダクタイル鋳鉄 (FC250以上、FCD600以上) (7) ガイドレール 軌 条 (8) ブラケット 鋼 板 15kg/m以上 (SS400) 3-5 保護装置 (1) 電気的保護装置 過負荷防止用過電流検出器(電気設備工事) (2) 機械的保護装置 過負荷防止用減速機内蔵トルクリミッタ 3-6 運転・操作概要 (1) 操 作 中央 自動・手動 現場 単独(正転・停止・寸逆) 連動 (2) 自動運転 起動指令 タイマー 起動条件 搬出装置運転 保護継電器不動作 連動機器 搬出装置・洗浄水弁 3-7 試験検査 機械設備工事一般仕様書による。 3-8 塗 装 機械設備工事一般仕様書による。 3-9 据 付 機械設備工事一般仕様書に準拠するほか、次の点に留意する。 7 (1) カバー内スラブは、沈砂が付着しないようまた排水を考慮して傾斜板あるいはモルタ ル仕上げを行う。 (2) 基礎部は、漏水のないよう充分モルタル充填を行う。 3-10 他工事との区分 (1) 土木、建築工事との区分 1) コンクリート躯体にアンカーボルトにて固定する機器の、アンカーボルト用穴明は つり及びその他復旧工事は本工事に含む。 2) 本体据付け部モルタルとアンカーボルト埋込モルタルは本工事に含む。 3) 沈砂池底部のコンクリート仕上げは本工事に含む。 (2) 電気設備工事との区分 機械設備工事一般仕様書による。 3-11 標準付属品 (1) Vバケット洗浄装置 1式 (機側給水用配管、元弁、及び電動弁共) (2) アンカーボルト 1式 (3) 照明器具(防水形、ガード付)(本体上部用) 1式 3-12 その他付属品 (1) Vバケット(アタッチメント付)(1台につき) 1個 (2) Vバケット用シュー 使用総数の10% (3) 油脂類 グリース 16kg 1缶 ギャオイル(必要な場合)20L 1缶 4.選択項目及び範囲 (1) 駆動装置屋外カバー a) 有 b) 無 (2) かき揚げ用チェーンの保証(最低)破断強度 a) 226kN 以上 b) 314kN 以上 5.特記事項 ・施工前に工事に支障となる植栽撤去、移設を行うこと。また、機器の撤去・据付時に電柱の 支線が支障となる場合は、関係者と十分に協議を行い支線の移設等を行うこと。 8 第3章 複合工 §1.鋼製加工品類 1.鋼製加工品仕様および施工範囲 名 番号 (1) 称 沈砂掻揚機階段 設置場所 主 寸 法 屋外 図示による 2.特記事項 (1) 詳細は、機器配置図、添付図による。 9 材 質 SS400+Zn 数量 1 備 考 §2.基礎工 1.基礎工仕様および施工範囲 名 番号 称 設置場所 主 寸 法 数量 (1) 沈砂掻揚機開口部 基礎 屋外 図示による 2 (2) 沈砂掻揚機軸部基礎 〃 〃 1 (3) 沈砂掻揚機ガイドレー ル部基礎 〃 〃 1 (4) 階段基礎 〃 〃 1 2.特記事項 (1) 詳細は、機器配置図、添付図による。 10 備 考 (防食塗装,防水等) 第4章 撤去工 §1.撤去機器 機 器 名 型 式 仕 様 数 量 No.3 沈砂掻揚機 V バケット付 ダブルチェーン式 処理能力 3.8m3/時 2.2kw 1 No.4 沈砂掻揚機 フライト式 ダブルチェーン 処理能力 3.8m3/時 2.2kw 1 1.特記事項 (1) 詳細は、機器配置図、添付図による。 11 §2.撤去基礎 1.基礎工仕様および施工範囲 番号 名 称 設置場所 主 寸 法 数量 (1) 沈砂掻揚機開口部 基礎撤去 屋外 図示による 2 (2) 沈砂掻揚機軸部 基礎撤去 〃 〃 1 (3) 沈砂掻揚機ガイドレー ル部基礎撤去 〃 〃 1 (4) 階段基礎撤去 〃 〃 1 2.特記事項 (1) 詳細は、機器配置図、添付図による。 12 備 考 (防食塗装,防水等) 第5章 §1.配 仮設工 管 1.配管仕様および施工範囲 番号 配 管 名 (1) コンベヤ排水 配管 材 質 SGPW VU 施工範囲 施工範囲 200A No.1 沈砂搬出コンベヤ ~取合点 備 考 (配管被 覆等) 復 仮 旧 設 2.特記事項 (1) 詳細は、機器配置図、添付図による。 §2.撤去配管 1.配管仕様および施工範囲 番号 配 管 名 (1) コンベヤ排水 配管撤去 材 質 SGPW VU 施工範囲 施工範囲 200A No.1 沈砂搬出コンベヤ ~取合点 2.特記事項 (1) 詳細は、機器配置図、添付図による。 13 備 考 (配管被 覆等) 既 仮 設 設
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