誰にでも使える簡易キットで水環境管理

PRESS RELEASE
独立行政法人国際協力機構
関西国際センター
2016 年 7 月 20 日
誰にでも使える簡易キットで水環境管理
~滋賀県企業が水質計測・データ収集技術をベトナムへ~
国際協力機構(JICA)は中小企業海外展開支援事業~案件化調査~」においてオプテックス株式
会社(滋賀県大津市、小林徹取締役会長兼代表取締役社長)が提案する「流域水環境管理能力向
上のための簡易水質計測キットとデータ収集自動化技術の導入案件化調査」(ベトナム)を採択しま
した。
ベトナムでは我が国が経験したように経済成長に伴う都市化、工業化により特に都市部において
生活排水や産業排水の流入による河川の水環境汚染が大きな問題になっています。モニタリングを
担当する部局では予算・人員の不足から十分な水質モニタリングができていない状況で、同社は世
界最小・最軽量の多項目吸光度センサーと水質測定のパックテストを組み合わせ、誰にでも扱いや
すく、自動でデータベースに入力されるシステムを首都圏(ハノイ、ホーチミン)の河川に導入しようと
する計画です。これは水質データの転送・テータベース作成までを自動化した業界初の技術です。
この調査では滋賀県の琵琶湖水質改善の経験を活かすと共に、また京都大学とも協力し、現地
での適正な測定方法を検討します。
この調査は、我が国の中小企業を対象とした「中小企業海外展開支援事業~案件化調査~」
として実施されます。 案件化調査は、途上国の開発ニーズと日本の中小企業の優れた製品・技
術等とのマッチングを行い、製品・技術を ODA 事業に活用するための 情報収集・事業計画立案
等を支援することを目的としたもので、2012 年度から実施されており、2016 年度第 1 回分は本
年 2 月に公示を行いました。117 件の応募のうち 35 件が採択され、今後の契約交渉を経て契約
に至ったものから、順次調査を実施します。
参考:(プレスリリース)案件化調査 2016 年度第 1 回公示の採択結果について
URL:http://www.jica.go.jp/announce/notice/investigation/index.html
【本件に関する問い合わせ先】
JICA 関西 業務第一課 塩野
TEL 078-261-0397
e-mail: [email protected]