抗議文 週刊文春編集部 御中 東京都知事候補である鳥越俊太郎について、明日発売の週刊文春 が 、『 疑 惑 』 と 見 出 し を 打 っ た 記 事 を 掲 載 す る こ と が わ か っ た 。 記事にある『疑惑』と称する案件については、事前にFAXによ る取材があり、本人に確認の上、弁護団から事実無根であると文書 で明確に否定する回答をするとともに、無責任に記事化すれば選挙 妨害になると強く警告した。しかしながら、記事は、一方的な証言 だけに基づき、 『 疑 惑 』が い か に も 真 実 で あ る か の ご と き 印 象 を 与 え るものとなっている。 記事は、 『 疑 惑 』が 事 実 で あ る と は 断 定 せ ず 、一 方 的 な 証 言 と 思 わ せぶりな記述だけで、あたかも『疑惑』が真実であるかのような印 象を与えるものとなっている。こうした手法で有権者に事実と異な る印象を与えようとする行為は、明確な選挙妨害であり、公職選挙 法 148 条 1 項 但 書 に よ っ て 禁 止 さ れ る「 虚 偽 の 事 項 を 記 載 し 又 は 事 実を歪曲して記載する等表現の自由を濫用して選挙の公正を害」す る 行 為 に 他 な ら ず 、同 法 235 条 の 2 に 規 定 す る 罰 則 の 対 象 に も な り う る 行 為 で あ る 。 ま た 、 刑 法 230 条 1 項 の 名 誉 棄 損 罪 を 構 成 す る 。 弁護団は、週刊文春に対し、強く抗議する。また、明日にも東京 地検に刑事告訴すべく準備を進めていることを申し添える。 な お 、本 件 に 対 す る 問 い 合 わ せ な ど の 一 切 は 、弁 護 団 が 対 応 す る 。 くれぐれも、鳥越本人の選挙運動に対し、これ以上の妨害とならな いよう、求める。 2016年7月20日 弁護士 弘中 惇一郎 弁護士 藤田 謹 也
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