地域再興政策コンテスト 応募用紙 1.応募者情報の入力 地域再興政策コンテストに応募する会員会議所の内容を下記にご記入ください。 ブロック名 郵便番号 TEL 記入者役職 活動エリア 鹿児島ブロック 899-0205 0996-62-1459 副委員長 一般社団法人さつま出水青年会議所 LOM名 鹿児島県出水市本町7番16号 住所 メールアドレ [email protected] 浜田 一平 ス記入者名 出水市 2.地域情報の調査と主な課題 地域の情報を調査し、地域の課題を抽出してください。 ※別紙「地域情報入力シート」に記入し、応募用紙と合わせて提出すること 主な地域課題 人口減少 交流人口の減少 地域ブランドの新たな活用法の模索 3.政策の名称とカテゴリー 政策名 政策カテゴリー STAY!! SAMURAI RESIDENCE ~武家屋敷に泊まろう~ 滞在型観光を活かした交流人口の拡大 地域資源の新たな活用 4.政策立案の背景 鹿児島県の観光統計によると平成24年の鹿児島県の延べ宿泊者数は前年度比から1.1%増 にも関わらず、出水を含む北薩地区は前年度に比べて8.0%の減になっています。これは離島 を除いた鹿児島の地域の中で最も低い数字となっており、北薩地区の観光客の減少すなわち交 流人口の減少という問題点が露呈した結果となっています。 出水は出水ツル渡来地として国の特別天然記念物である鶴が飛来する有名な場所でありま す。また薩摩藩主として有名な島津家の発祥の地でもあり、出水は薩摩と肥後との国境になる ため、薩摩最強の武士団(郷士)が組織されていた麓町には、今も数多くの武家屋敷が残ってい ます。 ここで、武家屋敷に着目してみると、出水麓武家屋敷群は面積約44ヘクタールもの広さの 中に約150戸の武家屋敷が残っており、今もなお人が住んでいる屋敷もあります。しかし内 部まで一般公開されている屋敷は2戸のみで、空家のままの屋敷もあり武家屋敷群を体感する には乏しい状態です。一方、鹿児島の他の地域にある武家屋敷は18ヘクタールの広さだが7 つの庭園はしっかり保存管理・活用されており国の「名勝」に指定されるほど有名で、それを 見に来る観光客も多く知名度があります。出水麓武家屋敷群は保護することを主目的としてお り地域を活性化するほど活用が出来ていないのが現状です。 交流人口の拡大は地域を活性化させる要素を大きく含んでいます。今ある地域ブランドの新 たな活用法を見出し、継続的発展を見据えた政策を打ち出すことで、観光客や移住者の増加と いった交流人口を拡大させる必要があります。 5.政策の目的 全国的に武家屋敷の活用は建物の内部の見学、外を散策するのが一般的です。海外の観光客を ターゲットとした武家屋敷に宿泊するといった新たな活用で、地域の人たちの力が合わさった歴 史と人の融合した新たな地域ブランドとして確立を目指す。 現在は内部まで一般公開されている屋敷が2戸、庭園を公開している屋敷が1戸である。 その他の屋敷を体験型の宿泊施設として活用していき、将来的には100戸以上もの屋敷を宿泊 施設として活用されることとなれば、出水武家屋敷は宿泊施設から、出水武家屋敷群を一体とし た『SUMURAI VILLAGE』として、400年前の日本を体感できる『村』として出水の新たな観 光の目玉となる。その効果として以下の4つが挙げられる。 ①歴史的価値のある、伝統的建造物である武家屋敷を活用した新たな地域ブランドの創出 ②滞在型観光における交流人口の増加による経済活性化 ③海外の観光客に、武道・禅などの日本の精神に触れることによる日本の魅力の伝播 ④地域住民と一体となることによる歴史の伝承 6.政策立案・実行に関わる関係者(団体) 【主催者】 【協力者】 武家屋敷に関与している団体 ・武家屋敷の保護・活用をする組織 出水市、出水市観光協会、出水麓街なみ保存会、宿泊プラン実施組織 ・宿泊プランでの協力組織 観光牛車、感応禅寺、地域住民(外国語教師など)、地元の高校生 (地元の高校生はまち娘役でありながら案内も行う。地元の若い世代に出水 の歴史の受け継ぐ効果もある。) ・宿泊プランのPR組織 出水市、出水市観光協会、旅行代理店 7.政策内容の詳細 政策内容の画像やイメージを用いて、具体的な政策の内容を下記 にご記入ください。 ※補足資料がある場合は、あわせてご送付ください。 ※ 補足資料は20MBを超えないようご注意ください。 【対 象 者】 海外の観光客 【実施開始時期】建物・庭の修繕後すぐ実施 【実施期間】 通年 【場 所】 出水麓武家屋敷群 【参加員数計画】1棟につき一か月に4組(1週間1組) 【参加動員計画】インターネットを利用しHPからの申し込みを行い、旅行 代理店とも提携。 その他に利用客にはフェイスブック、インスタグラムなどに投稿をお願い する。日本の文化に興味を持つ人たちは世界中に数多く存在し、人から人 への情報の拡散を行うことで同じ趣味・興味をもつ人にピンポイントで魅 力の発信を行う。主催者側の情報発信だけではなく、人から人への情報の 拡散を行い、世界中の観光客に利用者の体験した口コミを発信する。ま た、現在、宿泊が可能の屋敷は2戸と少ないことから、宿泊したくてもな かなか宿泊できないプレミアム感も狙う。 政策の詳細 【政策の内容】 海外の観光客に伝統的建造物である武家屋敷に宿泊してもらい、日本の 伝統と文化を肌で感じていただきます。 地域の方と一体となり出水の地域ブランドを確立させ、武家屋敷を起点 としたその他の地域産業(ご当地グルメや鶴の観察・お祭りなど)へ波及 していくことにより、さらなる交流人口の増加を目指します。 ◎宿泊プラン以外の設え ・出水の鶴にかけて、各部屋に折鶴を各部屋に飾る。 ・宿泊した人が、折り紙に願いを書いて折鶴を作成。 ・宿泊した人が折った鶴を千羽鶴にようにし、宿泊者が千人になったら、 千羽鶴が完成となり、願いがかなうかも!?といった願掛けをする。 ・千羽鶴が今何羽になっているかをHP上にて随時投稿する。 ・海外の観光客が宿泊をするので、通訳ができるコーディネーターを配置 し出水、そして日本の魅力を伝える。 武家屋敷体験型宿泊 【宿泊プラン(タイムスケジュール)】 1日目 9:00 10:00 11:00 13:00 15:00 18:00 22:00 武家屋敷に到着 日本文化、行儀作法の説明 散策 昼食 茶道・書道体験 夕食 就寝 着物に着替える 2日目 8:00 10:00 12:00 14:00 16:00 18:00 22:00 朝食 日本の伝統的精神修行の体験 昼食 武道体験 フォトブラン(写真撮影) 夕食 就寝 座禅の体験 日置流・示現流体験 3日目 8:00 9:00 11:00 12:00 朝食 フォトブラン(写真撮影) 折鶴作成 宿泊体験終了 地域の行事に参加 【宿泊プラン詳細(2泊3日)】 ・1日目 ◎武家屋敷に到着後、着物や浴衣に着替える。 (協力いただく民間の方も服装は洋服ではなく着物か浴衣で接客) ◎牛車に乗って武家屋敷群の観光・散策 ※出水市観光協会HPより ◎散策から戻ってきたら、茶道・書道の体験 茶道を通して、日本特有の「わび・さび」を感じていただき、 芸術作品と言っても過言ではない和菓子を堪能していただく。 ※http//205.co.jp より 茶道教室~表千家流~より 書道体験において、 ・「出水兵児修養の掟」から気に入った漢字を書く。 ・自分の名前を漢字に置き換えた文字を書く。 (それぞれを額に入れてプレゼントする) この武家屋敷の地で行われていた精神教育「出水兵児修養の掟」、 歴史を学び意味を理解し、出水兵児修養の掟の中から気に入った漢字 一文字を選び、筆を使って書く。 ・出水兵児修養掟の原文のコピーを額に入れてプレゼントする。 ・その裏側にはその人の国の言葉の訳を記載し、帰国しても出水の 地の精神教育を伝えられるようにする。 (実際には楷書体の文を使用する) 最後に自分の名前を日本の漢字にあて、自分の名前を漢字で書く。 書き終わったら額に入れて持ち帰える。 ◎夕食 スタッフ指導のもと、斧で薪を割 り、火をおこし、かまどでお米を 炊く。 囲炉裏を囲んで地元の食材を使っ た料理を堪能しながら地元住人の 方々やスタッフと交流し観光客の おもてなしをする。 ◎お風呂 ◎就寝 1日目終了 五右衛門風呂に入浴 ・2日目 朝食 ◎日本の朝ごはん(精進料理など)を提供 ◎お寺(感応禅寺)にて座禅体験 お坊さんの話に耳を傾け、禅をと おした日本独自の自分自身を見つ める方法を体験する ※感応禅寺の HP より ◎武道体験(日置流・示現流) 市の指定文化財である日置流腰矢指矢(へきりゅうこしやさしや) や示現流を実際に鎧を着て体験することで日本の歴史を体感する。 ※弓道日置流腰矢指矢の演武 より http://kimotsuki.info/pages/ know/report/post1549.html より 【フォトプランの提供】 ◎フォトプラン1 基本プラン。宿泊料の中に含まれており、観光客が滞在中に体験してい る姿を写真に撮りフォトブックにして提供するサービス。 (宿泊中に体験したことをフォトブックにする) ◎フォトプラン2 日本の伝統の結婚式スタイルである神前式で新郎が紋付羽織袴、女性が白 無垢を着て二人だけのプライベートな空間し思い出を作成。 (宿泊中に体験した内容に加えて日本の伝統的スタイルの衣装を着て記念 撮影) ◎フォトプラン3 新婚カップル、結婚して20周年など結婚の節目の夫婦にとっての記念旅 行に際し、日本という異国の地で2人だけの結婚式(神前式)を行う。 (宿泊中に体験した内容に加えて日本の伝統的結婚式である神前式での挙 式を行う) ◎グループプラン グループで来た方を対象に好きな衣装を選んでもらい写真をとり旅の思い 出を作成。 http://www.jinjakekkonshiki.jp/shinzenshiki/01.html より ・3日目 ・フォトプラン撮影予備日 ・折鶴 宿泊者が折り紙に願いを書き、その折り紙を使用して鶴を折る。 折った鶴を千羽鶴にように飾り、宿泊者が千人になったら、千羽鶴が 完成となり、願いがかなうかも!?といった願掛けをする。 ◎その他地域行事への参加 武家屋敷宿泊体験した後に、節分・雛祭り・夏祭り・鶴の越冬など 地域イベントの行事への参加することにより、出水の風土・地域住 民との更なる交流が深まり日本のおもてなしを肌で感じることがで きる。 日本の文化・ライフスタイルは「クールジャパン」として海外から高い評価 を受けている中で、日本でも珍しい武家屋敷を観光のみに限らず、自分の国に 政策のポイント ない施設に宿泊し、文化を体験できることが魅力につながる。 日本の精神である、武道・禅に触れ、歴史的建造物に宿泊することで出水の 文化そして日本の文化の魅力を伝えることが最大の狙いである。 活用する制度・ 税制優遇、特区申 請など (必要に応じて) ◎重要伝統的建造物群保存地区保存事業国庫補助 重要伝統的建造物群保存地区の保存のために行う建造物及び伝統的建造物 群と一体をなす環境を保存するため特に必要と認められる物件の管理、修 理、修景又は復旧に要する経費についての補助 補助事業の申請:修繕期間を考慮して6月までに申請 補助事業の期限:補助金交付を受けた年度の3月31日までに完了 補助金の額:補助対象経費の2分の1 国の重要伝統的建造物群保存地域だからこその制限がある。 ・この保存地域に住んでいる住民でないと食事・宿の提供ができない。 ・古くなって今にでも壊れそうな古民家も保存地区だからという理由で 解体ができない。(景観を損ねている) 地域資源としての魅力や可能性を秘めているが、保護地域ということでこの 資源が十分に活かせてないのが現状である。 政策実現に向け 地域住民は地域の財産を活かしたいという気持ちがあるが、行政においては 維持管理を行うといった、行政と住民との温度差が感じられる。 ての課題 今回の政策における解決策として この政策を行う団体の人の常駐(住人)が必要。 常駐することで宿泊と食事のサービスが提供可能となる。 ◎コーディネーター役の通訳をする人材の確保・育成が必要となる。 地域の外国語教師などの協力をお願いし、数カ国語を話せる人材を 雇い入れるような形で人材の確保が必要である。 現在、宿泊可能な武家屋敷は「三原邸」と「志賀邸」の2軒。 この2軒は所有者から出水麓街なみ保存会に管理が条件で無償貸与されてい る。したがって出水麓街なみ保存会と提携して事業を行うと、事業実現にか かる費用は武家屋敷の修繕費のみとなる。 政策実現にか かる費用と財 政計画 古民家修繕費・・・1,500万円 庭の修繕費・・・・ 500万円 資金調達方法として、武家屋敷群は国の重要伝統的建造物に指定されている こともあり、市の予算・国の補助により行う必要がある。 武家屋敷の修繕は、宿泊を行う事業という面を考えると、現状のままだと隙 間風がとおり寒さと暑さに耐え難い、古民家の雰囲気を残しつつもエアコン などの近代的な物は見えないような工夫(床暖房など)をし、気密性の高い 家屋にする必要がある。また、五右衛門風呂や各部屋、庭園に関しても日本 の風情を感じられる部屋にする必要がある。 【事業費】 2人1組で2泊3日した場合 科目 宿泊費 NPO法人 出水麓街なみ保存会 観光牛車 感応禅寺 座禅体験 茶道・書道体験 弓道・示現流体験(衣装代) 食糧・飲み物代 人件費 その他 宿泊費 寄 付 使用料 寄付 体験料 体験料 使用料 人件費 雑費 合計 収入 100,000 100,000 支出 1,000 2,000 1,000 2,000 20,000 30,000 20,000 4,000 80,000 〔明細〕 NPO法人 出水麓街なみ保存会 寄付 1,000円/1組 観光牛車 1,000円/人 感応禅寺 座禅体験 寄付 500円/1人 茶道・書道体験 1,000円/人 弓道・示現流体験(衣装代込)10,000円/人 食糧・飲み物代 10,000円/人 収益 100,000-80,000=20,000円 1棟に月に4組宿泊した場合、月に80,000円の利益 1棟の年間の利益は960,000円となり 1棟の修繕費2000万円を約20年でまかなえる。 ◎将来性 現在は2棟であるが、まだ空家の武家屋敷は数棟ある。 海外観光客の口コミ、SNS等で需要が増えた場合においても事業を拡大 できる可能性がある。 また、観光客が増加することで、飲食店・通訳その他関連の職種が活性化 する。また、地元を離れた人たちも戻って来る契機となる。 事業が拡大していくことにより、将来的には100戸以上もの屋敷を宿泊 施設として活用できれば、出水武家屋敷群は『SUMURAI VILLAGE』とし て、400年前の日本を体感できる『村』として出水の新たな観光の目玉と なる。 観光におけるまちづくりによる地域活性化 地域参加型の観光まちづくり 各分野の連携により生み出された地域の新たな魅力を訪れる観光客に体感していただくこ とで、感動を生み出し、地域ブランドの創出につながる。 地 域 歴史文化 産業 地域住民 観 地域行政 光 観光・産業 様々な地域主体との連携による 観光まちづくりの推進 商店街の 活性化 地域文化の 伝承 産業の活 性化 観光産業 の活性化 交流人口の増大 地域ブランドの創出・地域産業の活性化 その他補足 資料 【出水麓武家屋敷群】 出水麓は、出水郷に赴任する薩摩藩士の住宅兼陣地として、中世山城である出水城 の麓の丘陵地帯を整地して作られたところです。その整地には、関ケ原の戦いの前 年(1599年)、本田正親が初代地頭に着任してから、3代地頭の山田昌巖の治世 下まで、約30年かかりました。出水麓は、薩摩藩内で最も規模が大きく、藩内の ほかの麓は、出水に倣ったといわれています。出水は、肥後(現在の熊本県)と薩摩 の国境の町として、藩の防衛上重要な町であることと、一国一城制度下の薩摩藩の 外城制度(島津氏による、藩体制強化のための政治制度)により、出水には数多くの 薩摩藩士を郷士として住み着かせ、藩境の防衛の任に当たらせました。武家屋敷と そのまち並みは、当時からの薩摩藩士の気風を今に伝えるかのように、整然とした 趣と閑静な佇まいを感じさせます。 (出水市HPより抜粋) ◎出水兵児 出水の地は薩摩藩の北端にあり、熊本との国境であるため最も「尚武(しょ うぶ)の地」と言われた。薩摩藩最強の武士団を育てた裏側にはたくましい 青少年を育てるために、「出水兵児修養の掟」が作られていました。 いずみへこしゅうようおきて 出水兵児修養掟(原文) し せつぎ たしな そうろう 士ハ節義を嗜み申すべく候。 せつぎ たしな いつわ わたくし かま こころすなお さほう 節義の嗜みと申すものは口に偽りを言ハず身に私を構へず,心直にして作法 かみ へつ あな かんなん 乱れず,礼儀正しくして上に諂らハず下を侮どらず人の患難を見捨てず, おの やくだく たが か い たのも かりそめ しもざま いや 己が約諾を違へず,甲斐かいしく頼母しく,苟且にも下様の賎しき物語り はし たとえはじ くびは おのれ な 悪口など話の端にも出さず,譬恥を知りて首刎ねらるゝとも,己が為す ひとあし そのこころてつせき おんわじあい まじき事をせず,死すべき場を一足も引かず,其心鐵石の如く,又温和慈愛 あわ なさけ もつ せつぎ たしな なり にして,物の哀れを知り人に情あるを以て節義の嗜みと申すもの也。 [口語訳] 人は正しいことをしないといけない。 正しいこととは,うそを言わないこと,自分よがりの考えを持たないこと, 素直で礼儀正しく,目上の人にぺこぺこしたり目下の人を馬鹿にしたりしないこと, 困っている人は助け,約束は必ず守り,何事にも 一生懸命やること, 人を困らせるような話や悪口などを言ってはいけないし, 自分が悪ければ首がはねられるようなことがあっても弁解したりおそれたりしては いけない,そのような強い心を持つことと,小さなことでこせこせしない広い心 で,相手の心の痛みが わかるやさしい心を持っているのが,立派な人と言えるの です。 ◎日置流腰矢指矢(へきりゅうこしやさしや) 古武道としての弓道において、軍陣(実戦)の射法を今に伝えているもの は薩摩日置流の腰矢指矢だけである。奇数偶数交互に矢を放ち、両翼は左 右後方まで制圧しながらじりじりと前進する。射法は、膝射ち以下の低い 姿勢で、間断なく矢の雨を浴びせて敵陣に突入するものである。東京オリ ンピックでも披露された出水の誇るべき文化財である。 (出水市HPより抜粋) ◎示現流 剣術流派の一つ。江戸時代,薩摩(鹿児島県)地方に伝承された。その攻撃一 本の実戦性と,丸棒で立木に向かって稽古する〈立木打ち〉の基本技法な ど,薩摩に保守的に存続した地域性は特異な存在である。流祖は,島津氏の 家臣東郷藤兵衛重位(しげたか)(1561‐1643)。重位の剣の師は京都天寧寺 の禅僧善吉和尚といわれる。善吉は神道流系統の天真正自顕流であったが, 重位は修練と思索を重ね〈示現流〉とその名を改めた。薩摩では藩士はもち ろん,士分以外の庶民にも示現流を習わせ,幕末の動乱のなかで多くの剣士 が輩出し,薩摩示現流はその名を高めた。 (コトバンクより抜粋) 神前式のはじまり その他補足 資料 今日のような神前式が始まったのは、明治33年に大正天皇のご成婚を記念し て日比谷大神宮で行った結婚式からと言われています。結婚式の源流はという と、もっと古く室町時代の武家の結婚式までさかのぼります。室町時代には陰 と陽の二つの式で構成されており、まず陰の式では花嫁は花婿の家へ行き、そ こで合杯の礼をしました。式に参列するのは花嫁とその付添人、花婿、式をつ かさどる人だけで、花嫁は白無地の着物を着用。三日後の陽の式では一転して 色物のあでやかな姿で式に臨み、そのあと親族固めの杯を交して式は終わると いうものでした 。 白無垢(しろむく)とは、神前挙式の場合に着る 白い花嫁衣裳。打掛、掛下(打掛の下に着る着 物)、帯、足袋、小物など、全てを白一色で揃 え、 角隠しまたは綿帽子を被ります。挙式で白無 垢、披露宴で色打掛けに掛け替えるのは「嫁ぎ先 の家風に染まる」という意味合いを持ちます。古 来日本では、白は太陽の光の色と考えられ、神聖 な色とされており、平安朝以来、花嫁衣裳に純白 が貴ばれるようになりました。 室町時代に、足利幕府により礼道教育が始まり、小笠原流、伊勢流などの礼 道が確立。婚礼の法式や衣裳が定められます。幸菱文様(小花で型どった菱 形の幾何学的な文様)の表着に白打掛が着用され、これが白無垢の起源とな ります。その後、外出の際に小袖を頭から被く(かづく)ようになり、この 習慣が婚礼のしきたりにも定められ、白の小袖を被くようになる。これが次 第に江戸時代の綿帽子、今の角隠しへと変容していきました。 内側に着用する着物より一回り長めの丈に仕立 てられ、すそには「ふき」といわれる綿をいれ て厚みを出した部分があります。裾周りに厚み の有る部分を作ることで足に衣装がまとわりつ くのを防止する目的があります。また「ふき」 を特に厚く仕立てることで、強化遠近法の応用 で実際よりも身長を高く見せる効果もあり、刺 繍や絞りのほか摺箔、縫箔などをあしらって、 衣装全体に絵画を描くように模様をあしらった 日本の伝統技法の粋を極めた日本を代表する着 物の一つ。 その他補足 資料 【修正・加筆箇所のポイント】 1.「4.政策立案の背景」 当該地域に特有の構造、具体的な政策の課題を加筆しました。 2.「5.政策の目的」 地域の課題を解決した後の地域の姿を加筆しました。 3.「7.政策の詳細」 参加動員計画を加筆しました。 4.「7.活用する制度税制優遇特区申請など」 補助金制度を追加しました。 地域再興政策コンテスト ブロック名 記入者役職 鹿児島ブロック協議会 地域情報入力シート LOM名 記入者名 一般社団法人さつま出水青年会議所 内田一樹 ※応募シートとあわせて、メールにてご送付ください。 ※地域経済分析システム(RESAS(リーサス) )などを使用した、客観的なデータの活用を推奨します。 地域の人口推移 国勢調査及び日本の地域別将来推計人口による出水市の人口推移としては、戦後すぐの昭和25年に7 1,893人の最大人口を記録し、その後は減少しています。昭和50年以降、一時増加しましたが、近年 は減少傾向にあります。 平成52年(2040年)には、平成27年速報値の24.3%の人口減が見込まれています。 実績値 総人口(人) 備考 推計値 総人口(人) 備考 昭和25年 71,893 平成12年 58,460 RESAS 昭和30年 71,355 平成17年 57,907 RESAS 昭和35年 67,483 平成22年 55,621 RESAS 昭和40年 61,723 平成27年 53,778 国勢調査 昭和45年 56,289 (速報値) 速報値 昭和50年 55,006 平成32年 50,707 RESAS RESAS 昭和55年 57,279 RESAS 平成37年 48,170 RESAS 昭和60年 58,402 RESAS 平成42年 45,664 RESAS 平成 2年 57,962 RESAS 平成47年 43,199 RESAS 平成 7年 58,655 RESAS 平成52年 40,695 地域の産業構造とその変化(見通し) 産業別特化係数(付加価値額)では、2012年において1.00以上が、食料品製造業10.16、飲 料・たばこ・飼料製造業2.67、プラスチック製品製造業1.22、電子部品・デバイス・電子回路製造 業7.04となっています。 地域の産業としては、鶏卵・鶏肉業(マルイ農協グループ)が最も特化した産業となっています。 電子部品・デバイス・電子回路製造業については、2009年にパイオニア鹿児島工場とNEC液晶テク ノロジー鹿児島工場が閉鎖された経緯があります。 この2工場跡地は、156,652 ㎡あり現在、出水市が企業誘致を実施しています。この跡地の活用により新 たな産業が地域の産業となる可能性があります。 主要産業とその変化(見通し) 出水市は、日本を代表する鶏卵・鶏肉の生産地(生産額では日本第2位)となっています。 2015年12月19日には、出水市で初めてとなる南九州西回り自動車道の野田ICが開通しており、 今後も随時、市内に3つのインター(高尾野IC、出水IC、出水北IC)の開通を予定しています。ま た、この南九州西回り自動車道が全線開通すると、北部は熊本県八代市や熊本市、福岡県等と、南部は鹿児 島市等と高速道路で直接結ばれるため、今後、流通や人の流れが大きく改善する予定です。 財政状況 2013年度、一人当たりの地方税は91千円となっており鹿児島県内では39市町村中15位、一人当 たりの市民税法人分は6千円、県内10位、一人当たりの固定資産税は46千円、県内17位となっていま す。 2013年度の財政力指数は、0.37(類似団体平均0.63)、経常収支比率は、90.5(類似団体 平均89.6)となっています。 地域の強み(地域資源、観光資源、伝統、文化など) 出水市は「鹿児島県のツルおよびその渡来地」として国の特別天然記念物である日本一の鶴の飛来地があ り、冬季には多くの観光客が訪れています。高速道路の段階的な開通に併せて、半日旅行・日帰り旅行の範 囲が、近隣市町から鹿児島市や熊本県、福岡県といった九州内の遠方地域に延伸するため更なる観光客の増 加が見込まれています。 出水市には、重要伝統的建造物群保存地区にも指定されている武家屋敷や旧薩摩藩の三大関所の一つであ る野間之関(のまのせき)のほか、江戸時代後期に、その頃の青少年をたくましく育てるために作られたと いわれている「出水兵児修養掟(いずみへこしゅうようおきて)」が残っており、多くの伝統や文化が残され ています。 2004年度に全線開通した九州新幹線の出水駅は、2005年度の1日平均乗車人員が736人となっ ており、その後、増加を続け、2013年度は1,236人となっています。 地域の弱み 出水市は、熊本県との県境にあり、大都市である鹿児島市と熊本市のちょうど中間地点に位置しているた め、それぞれの地域から遠い現状があります。 観光客の動向について着目してみると、鹿児島県の観光統計において平成24年の鹿児島県の延べ宿泊者 数は前年度比から1.1%増にも関わらず、出水を含む北薩地域は前年度に比べて8.0%減になっていま す。これは離島を除く鹿児島の他の地域の中で最も低い数字となっており、交流人口の減少という問題点が 露呈した結果となっています。 また、2009年に閉鎖されたパイオニア鹿児島工場とNEC液晶テクノロジー鹿児島工場の2工場跡地 が未利用のままとなっています。 また、特攻跡地や主要農産物のそら豆、スナップエンドウの知名度が低く、その活用などが課題となって います。JA鹿児島いずみ銘柄牛推進協議会により平成17年に商標登録された銘柄「鹿児島いずみ華鶴 (はなづる)和牛」ついてもさらなるPRが必要と認識しています。 主な地域課題 平成16年にJR九州から経営分離され、熊本・鹿児島両県及び沿線市町等が出資する第三セクターが運 営する肥薩おれんじ鉄道があります。積極的な活用、経営改善が大きな課題となっています。 日本創成会議が発表した消滅可能性都市に該当しているか □ 該当している ■ 該当していない □ 一部地域が該当している
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