平成25年度 1 目指す学校 東京都立片倉高等学校 学校経営計画 「友と学び、創り、明日を拓く学校」 本校は、今年度、普通科は創立42周年、普通科造形美術コースは創立22周年を迎える、23 学級規模の高等学校である。 校訓は「開拓 創造 協力」であり、 「高校3年間が充実し、将来に渡って、生きていくための力 を身に付けられる学校」を具現化するために、教職員が一致団結し“チーム片倉”として、これま での成果を踏まえ、引き続き以下の5項目を柱として、学校全体で生徒の心身の成長に寄与する教 育活動を進めていく。 (1) 豊かな人間性を育み、人と人との信頼の絆を高めるとともに、生命尊重の心を培う学校 (2) 一人一人の生徒の基礎学力を高めるとともに進路の実現をかなえる学校 (3) 個人と社会の関係を正しく捉え、社会人としての基礎を培う学校 (4) 文化やスポーツなどの活動に親しみ、生涯にわたって健康で豊かに生き抜く力を育てる学校 (5) 家庭や地域社会とパートナーシップを築く、開かれた学校 2 中期的目標と方策 教職員は、若手教職員へのOJTを日常実践し、各教科・領域、各分掌等において創意工夫し、 様々な教育活動を組織的・計画的に密接に連携させることで、生徒に片倉高校への帰属意識を高め させ、さらに本校の「学校としての力」を高める努力を行っていく。 (1) 豊かな人間性を育成するために ホームルームや部活動の仲間とともに信頼関係を深め、協力・活動することで、社会貢献など の思いやりの「こころ」を育成する。 ア 「奉仕」の授業などをとおして、地域社会と連携して、社会的なボランテイア活動など、よ り広い人々との関わりを推進する。 イ 平成21・22年度の人権尊重教育推進校としての取組みを踏まえ、人権に対する理解を深 め、実践できる力を育成する。 (2) 進路保障のために ア ホームルームや総合的な学習の時間を利用して、 進路ガイダンスを計画的・組織的に推進する。 イ 授業を中心として「生徒自らが主体的に学ぶ力」を育成し、基礎学力を身につけさせる。 ウ ICT機器を活用するなどして、学ぶ喜びを高める指導方法を工夫する。 エ 学力を伸ばしたい生徒への指導を推進する。 (3) 造形美術コースを充実させるために ア 本校教育活動の中軸の一つとして、コース全体で教員と講師との連携をより一層深め、生徒 一人一人の創造的な能力の向上を図る。 イ 生徒・保護者のニーズを把握し、教育課程に反映させていく。 (4) 規律ある高校生活を過ごさせるために ア 基本的な生活習慣を身に付けさせる。 イ 部活動において、 「文化・スポーツ等特別推薦」や、平成18~21年度の部活動推進指定校 としての実績を踏まえ、活動の充実を図り、学校全体で加入率を高める。また、部活動委員会 や生徒部などが組織的な対応を行い、部活動に関する広報などの充実を図る。 (5) 健康教育や安全教育の推進を図るために ア 衛生面の保持から「捨てない・汚さない」などのマナー教育を推進し、校舎内外の美化活動 に努める。 イ 心身の健康づくりの観点から、スポーツ教育推進校(平成20~24年度)としての取組を 踏まえ、体罰のない「スポーツ教育」を系統的・組織的に実践する。 (6) 保護者・地域社会との連携を図るために ア 様々な進路指導、学習指導、生徒指導に関する情報をタイムリーに提供する。 イ 部活動や行事などで、学校を支援してもらう活動の工夫を図る。 ウ 地域行事への生徒・保護者・教職員の参加 - 1 - 3 今年度の取組目標と方策 重点目標と方策 (数値目標) 教育活動の目標と方策 ア 基礎学力を向上させる教科指導の改善と充実を図る ①新学習指導要領への対応 平成25年度からの完全実施のため進行管理と検証。 ②学力スタンダード推進校事業の取組み 学力スタンダード推進(学力向上推進)委員会が、生徒の学力 ○授業評価を年2回実施 の現状を計画的に把握し、効果的な学習指導の開発を進める。 ○学力調査 特に、各考査やスタディサポートなどから生徒の学力及び学習 実態等を把握し、各教科が各学年と連携して、基礎学力の向上 に努める。本校の学力スタンダードの作成・評価をする。 ③指導方法の工夫 ICT機器を活用したり、体験的な活動を取り入れたりした授 ○ICT機器を活用した授 業を全ての教科で実施 業、図書室を活用した指導等、生徒が積極的に授業参画する指 導方法の工夫を進める。また、習熟度別授業など個に応じた指 導に関する体制の研究を行う。 ④講習・補習の実施 学力向上を目指した講習、補習を各教科に応じて、組織的・ ○講習・補習を35講座以上 実施 計画的に進める。特に大学など上級学校への進路実現や基礎 ・基本の充実を目指した講習を、学年を問わず、放課後や長 期休業中のほか、週休日にも行う。 ⑤大学入試等への対応 大学入試センター試験に対応する教科指導の充実を図るとと ○大学入試センター試験受 験者60名以上 もに、センター試験を利用した大学受験対策を充実させる。 また、AO入試、推薦入試等に対応する小論文指導を進める。 ○英検:2級2名、準2級10名以上 ⑥資格取得 英語検定や漢字検定、数学検定の資格取得を生徒の学ぶ意欲の ○漢検:2級10名、準2級30名以上 ○数検:2級1名、準2級 6名以上 目標と位置づけ、各教科で組織的に実施する。 ⑦自習室の整備 自主的な学習に取り組む学習環境として図書室などを整備し ていく。 イ 部活動や特別活動での自発性の喚起とその活性化を図る ①生徒会活動の活性化 生徒会活動の活性化を促し、特に生徒会行事の運営に関し、 ○通学路清掃年3回以上 学校生活のルールを遵守していく中で生徒の自主性が育成で きるよう、継続的な指導体制を進める。また、生徒会主催に よる通学路清掃を生徒全員で実施したり、美化委員会などを 中心に校内の美化清掃活動を推進したりして、自ら学ぶ教室 等の環境整備を行う。 ②部活動の振興 学校教育活動の重要な一環として部活動を位置づけ、部活動 ○部活動の加入率77%以上 の活性化を一層強める。そのために、文化・スポーツ等特別 推薦制度の活用なども含め、体罰のない、生徒の立場に立脚し た部活動の意義と楽しさを広め、部活動への生徒の参加を促 し、生徒が学校への帰属意識の証として部活動に積極的に取り - 2 - 組む指導を、学校全体で進める。また部活動の活性化を地域連 携の視点から進める。 ③中学校との連携 中学校との部活動交流を組織的に行い、部活動における中・ 高連携を進める。 ウ 進路指導の改善を図り、生徒のニーズに応える ①系統的な進路指導計画の実践 生徒の生き方・在り方に関して、3カ年にわたる系統的な進 ○大学・短大への進学率60% 路指導計画に基づき、本校独自の進路資料を用いるなどして、 以上 学年と進路部が連携して、ホームルーム活動や総合的な学習 ○就職希望者の決定率100% の時間を効果的に活用し進める。また、保護者会などの機会 ○進路未決定者3%以下 をとらえ、保護者への情報提供に努める。 ②小論文・面接指導の実施 小論文・面接指導を組織的・計画的に行い、生徒の進路目標 に関わる指導の徹底を図る。特に3学年の生徒には、1学期 の早い段階から実施する体制を築く。 エ 生徒指導の改善と充実を図る ① 遅刻、服装及び頭髪等について生徒部を中心に、学校として の基準に従って、教職員全体で指導の徹底を図るとともに、 保護者に協力を求めていく。 ② 人として、高校生として守るべきマナーや規範意識に関して、 ホームルームや総合的な学習の時間などで指導を徹底する。 ③ 学校生活や社会生活において、あってはならないものに対す る毅然とした行動や態度がとれる生徒を育成する。特に授業 を妨げる生徒に対する指導を学校全体で行う。 ④ 青尐年地区対策委員会や警察署等の地域社会との連携を強化 ○生活安全講話・セーフテ し、外部指導者を招聘して生活安全講話やセーフティ教室な ィ教室の開催 どを行う。 ⑤ 平成21・22年度の人権尊重教育推進校としての取組みを 踏まえ、ホームルーム活動や各教科・領域などで、生徒に人 ○中途退学者8名以下 (学校全体の1%以下) 権尊重の理念を啓発していく。特に、情報モラルに関する指 導で、携帯電話などによるいじめなど人権を損なう行為を防 止する指導の取り組みを進める。その際警察など外部機関と の連携を行う。 オ 学校における健康や体力、安全に関する指導の徹底を図る ① 思春期健康委員会を校内体制に位置づけ、生徒の心身の健康 ○年2回開催 に努める。 ② 専門医による講演など、性に関わる指導や薬物乱用防止など ○専門医による講演会年2 の健康教育を組織的に行い、生徒及び保護者への啓発を行う。 回 ③ 担任等との面談を通し、生徒の心身の発達状況に応じた教育 ○SCとのケース会議(教 員研修会)開催 相談を進める。特にスクールカウンセラーの活用を図り、ケ ース会議などを開催する。 ④ 施設の有効活用の検討や学年ごとの球技大会の開催など、学 校内で運動に積極的に取り組む指導を進め、生徒の身体活動 への充実感を深める。 ⑤ スポーツ教育推進校の成果を踏まえ体力テストなどを通し、体 ○体力向上に向けた取組み 力に関する自己認識を深め、体力を高める態度を育成する。 - 3 - ⑥ 学校内や学校周辺の安全性を損なうものの実態把握に努める とともに、ホームルーム活動や各集会において、登下校を含 めた学校生活の安全対策を進める。特に、自転車による交通 事故防止や駐輪指導など、交通安全教育を恒常的に取り組む。 ⑦ 特別支援教育コーディネーターを中心として、特別支援教育 への理解を深める。 カ 造形美術コースの充実を図る ① 造形美術コースの在るべき姿について、指導方法及び学習内容 について検討し、開発を進める。 ② 美術系大学等への進学を含めた進路指導を充実させるため、 ○造形美術コース生徒の大 多摩美術大学などの美術系大学との高大連携(単位認定に関す 学・短大への進学率50% る協議など)を進める。 ③ 学内展、学外展及び卒業展等に向けた作品の充実を図る。また、 ○中学校美術科教員対象の 各種展覧会に積極的に出品するための指導をより一層進める。 研修会の開催 ④ 小・中学校との連携を視野にいれた活動に取り組む。特に、 ○土曜デッサン講習会など 中学校美術科教員と連携し、美術に興味ある意欲ある中学生へ の参加者300名 の働きをより一層強める。 キ 学校紹介を多様な方法で実施し、本校を希望する中学生をより一層増やす ○アクセス数:250回/日 ② 中学校訪問、授業公開、学校説明会等を通して、本校の教育 活動を積極的にPRする。 ③ 小・中学校と連携した授業や教育活動(出前授業等)を進め る。 ④ 総務部を中心に募集対策を一層組織的かつ効果的に進める。 ○説明会参加者850名以上 ○文化祭来校者1600名以上 ⑤ 「文化・スポーツ等特別推薦」など入試に関する実施内容や方 法について、より本校の在るべき姿に即したものとしていく。 ○普通科:推3.5倍、一次1.3倍 ク ① 学校ホームページの時機を得た作成を通して、小・中学校や 地域社会への情報発信を迅速に効果的に行う。 ○部活動交流年4回以上 ○中学校訪問150校以上 ○造形美術 :推薦2.3倍、一次1.2倍 地域社会とのパートナーシップを確立する ① 八王子市ボランティアセンター等地域社会の各組織と連携し、 ○地域社会と連携した社会 体験活動への参加6回以 地域社会への生徒の参加を促して社会性を高めるとともに、 上 生徒が地域社会の中で学習する意欲を高めていく。特に、「奉 仕」の授業において、地域とのかかわりを重視し、生涯を通 じて地域社会に貢献する意欲と態度を育てる。 ② 学校から発信する教育活動を生涯学習の一環として位置づけ、 ○公開講座年2回実施 公開講座を実施する。またPTA対象の教養講座も実施する。 ③ 保護者による学校行事への参加や協力を依頼し、生徒の健全 ○体育祭、文化祭などで生 育成の支援を高める。 徒を支援 ケ 学校経営・組織体制の充実を図る ① 創立50周年記念式典へ向け、正確な記録と資料の収集を進め る。 ② 教職員との連携をより一層深め、経営企画室の機能の円滑化 をさらに図る。 ③ 予算の計画的・効果的な執行と、不要・不急物品の購入見直 しに努める。 - 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