一般質問答弁 平成28年6月議会

平成 28 年 6 月議会 成川正幸
1.「ひきこもり」施策について
(1)市内小中学校において現在、不登校になっている児童生徒数と対応につ
いてどうか。
(答弁)
不登校の定義を年間の欠席日数 30 日以上とし、昨年度末時点で昨年度は小学
校 2 名、中学校 24 名。今年度は、5 月末時点で小学校 0 名、中学校 8 名。
カウンセリング指導員やスクールカウンセラー、スクールソーシャルワーカ
ーとの面談、適応指導教室ほっとスペースに通う子どもたちへの学習・生活指
導、担任の継続的な家庭訪問などをおこなっている。
(2)本市では、現状をどのように認識し、これまでどのような支援を行っ
てきたのか。
(答弁)
これまで、健康増進課・福祉課等では家族等からの相談に対し、必要に応じ
て保健師が訪問して対応している。また、相談後はその方の状況により新川厚
生センターの「ひきこもり等家族相談会」や精神科等の医療機関、就労支援と
して「にいかわ若者サポートステーション」等の専門機関につないでいる。
(3)生活困窮自立支援法も施行され、全国では「ひきこもり」実態調査を行
う自治体がでてきたが、本市も実施してはどうか。
(答弁)
市としての「ひきこもり実態」の把握は、生活困窮者への自立支援を行う
上でも必要であると思われるが、今後、実態調査については、その手法や方法
等も含めて、県と協議していきたい。
(4)今後の支援として、市の担当部署を明確にし、本市の課題として位置付
けられないか。
(答弁)
「ひきこもり」は、広い行政分野にまたがる問題であり、児童・生徒であれ
ば学校教育課、青少年の健全育成や女性に関することであれば生涯学習課、高
齢者の生活や生活困窮においては福祉課、心の健康に関しては健康増進課や医
療機関というように、それぞれの専門分野で相談に応じ、課題に対応する体制
としている。
「ひきこもり」に苦しむ本人と家族のサポート、回復後のケア体制、就学・就
労支援など、関連する行政分野や県等と効果的に連携していく部署が必要であ
り、中心的な役割を担うことができるのは市民生活部である。
(5)
「ひきこもり」が本市の課題の一つだという認識の下、計画を策定できな
いか。
(答弁)
次期計画策定においては、
「休養の必要性を理解し、こころの健康づくりをす
すめよう」という基本的方向に沿って、
「うつ」や「ひきこもり」について正し
く理解できるよう普及啓発を行い、保険・医療・福祉・教育・就労等の関係部
署と連携しながら、精神保健対策に取り組んでいきたい。
2シティプロモーション施策について
(1)本市の対外的な認知度、魅力度、移住意欲度などの総合的なまちのブラ
ンド力の現状について
(答弁)
「魅力度」という側面においては、全国的には、
「行ってみたい」と評価され
ることも多いが、それも「黒部ダム」などのイメージが先行した者であること
が少なくないと思われる。
極めて高い「黒部」の「認知度」を最大限に活用し、さらには「居住意欲」
に結び付けていくことにより、
「総合的なまちのブランド力」が高まっていくも
のと考えている。
(2)平成 28 年度予算説明資料の中において、平成 23 年度から CI 戦略と併
せて本格的に実施しているとある。昨年までの 5 年間でどのような事を実施し
て、その成果はどうだったか。
(答弁)
「まっすぐ黒部」の CI デザインを平成 24 年度に制作し、黒部宇奈月温泉駅
の開業を PR してきた。また、首都圏主要駅構内やトレインチャンネルでの新幹
線開業プロモーション CM を放映し、昨年度は、黒部進さんを起用した PR ポ
スターを作成し、首都圏を中心にプロモーション活動を実施した。
新幹線開業後の主要観光地の入込者数は大幅に増加しており、新幹線開業効果
を、一定程度、後押しする効果はあったのではないかと考えている。
今後は、本市の魅力を最大限 PR できるよう、新しい視点でインパクトのある
シティプロモーションを考え、民間活力も生かしながら、効果的な事業の推進
に努めていく。
(3)大自然のシンフォニー 文化・交流のまち 黒部」をどうイメージさせ
るのか、今後、本市を正確に伝えるために、分かりやすく統一的なキャッチフ
レーズが必要だと考えるがどうか
(答弁)
次期総合振興計画の将来都市像については、これからの黒部市の目指すべ
き姿としてふさわしい、崇高なものとなるよう、現行フレーズの承認も含めて
検討したい。
また、本市の姿をイメージさせ、市外の方からは「行ってみたい住んでみた
い」と思われるような、また、市民には「郷土愛を導き住み続けたくなる」よ
うなキャッチフレーズにつきましては、他市町村の事例やこれまでの CI 戦略の
実績等も参考にしながら、検討していく。
3.「食品ロス」施策について
(1)本市においてゴミ。一般・事業系ごみの現状・推移はどうか。
また、どのように考えているのか。
(答弁)
本市における一般廃棄物の現状として、平成 27 年度の実績では、家庭からの
排出量は 9,952t、事業所からの排出量は 3,382t となっている。また、一般廃棄
物の排出量は共に微増の傾向にある。排出量の微増と言う傾向を真摯に受け止
め、更なる廃棄物の減量化に取り組んでまいりたいと考えております。
(2)食品ロス削減のための 30・10 運動などの啓発運動を進めてはどうか。
(答弁)
現在、市単独での食品ロス削減のための啓発運動は行っていない。
本年 5 月に開催された G7 富山県環境大臣会合において採択された「富山物質循
環フレームワーク」を受けて、富山県では「食品ロス削減庁内プロジェクトチ
ーム」が設置されており、県全体として食品ロス削減への取り組みが活発にな
っていくことが予測される。
今後は、県との連携を図りながら、啓発運動を推進していく。
(3)フードバンク事業運営、または、フードバンク事業支援を検討してはど
うか。
(答弁)
企業等から無償で提供される販売期限切れ等のいわゆる食品ロスにあたる食
品を、食べ物を必要としている団体に提供するいわゆるフードバンク活動は、
食品ロス削減に有効な取り組みであると考える。フードバンク事業の運営や支
援については、その中の一つとして慎重に検討していきたい。
(4)「食品ロス削減」の具体的な取り組みを市の計画に盛り込んではどうか。
(答弁)
現在本市では、特筆すべき「食品ロス削減」の具体的な取り組みを行ってい
ないため、黒部市一般廃棄物処理基本計画にも食品ロス削減に特化した項目や
記載はない。
食品ロス削減に関する取り組みはこれから本格的に開始されるので、必要に
応じて遅滞なく諸計画に取り組みを反映していく。