校外学習に出かけました。

総合学科 3 年 地域振興 「千酌ジオサイトで、くにびきジオパーク化構想 part2」
島根大学大学院総合理工学研究科地球資源環境学領域 入月俊明 先生と大平寛人 先生から
前回の惣津海岸に続き、今回は千酌海岸 牛切層(うしきりそう)について解説していただきまし
た。
ここの 1,400~1,500 万年前の牛切層は、日本海拡大から日本列島形成の時代であり「タービダ
イト」、「スランプ構造」、「海食台・波食棚」、「化石(クジラ、深海性二枚貝、巣穴)」など多くの
見どころがあります。
この地層帯で見られる地質と生物たちこそが、「出雲神話や古代出雲人」発祥につながる所以で
あり、島根の自然と歴史や文化と深くつながり、今に息づいているととらえることができます。
辺りには、砂岩泥岩互層、粗粒玄武岩、地層が終結し礫状になったスランプ構造
20mはあろうと推定されるクジラの脊椎の化石
エビの仲間の巣くつ、通った方向までわかる…
場所をいろいろ変え、繰り返し観察することで野外学習の楽しさがわかります。
磁石が引っ付く玄武岩。鉄分が多いとカルシウム分も多く存在することを検証…
関係付け、推論、科学を学ぶ楽しさを実感しました。
〈 レポートより 〉
・今日は、牛切層、海食棚を見たときに、広くてびっくりしました。
・ここでも褶曲、先端では礫となって崩れていることがよくわかった。
・ホタテガイに似た深海性二枚貝の化石、見つけた。
・ここの海岸は 1,400 万年前。人類は20万年前。
・海食棚、波食棚、波の作用は冬に強くなる。出っ張っている白い部分が礫、砂。
(粒が粗い)
くぼんだ黒い部分が泥岩(粒が細かい)。
・クジラの化石は、よく見ないとわかりにくい。網の目状、スポンジ状(骨粗しょう症)になっている。
・海底地すべりは、今でも起きている。地層が斜めだから、地層がずり落ちる。
・思っていたより、たくさんの岩や石があるところでした。ゴツゴツした岩石、歴史を感じました。
海食台がつらなると、階段のようなおもしろい形になるんだと思いました。
・クジラの背骨は印象的で、自分たちがいるところに、クジラ。何か変な感じでした。
・こんな機会は滅多にないのでとてもいい経験になりました。お二人の先生に感謝し、今後に活かしたいです。
・いろんな化石が発見できました。また行きたいなと思いました。
・とても楽しい学習でした。地層については、前回に続いてなのでより深く学べたと思います。