家庭用電気マッサージ器による危害

士別地域消費者被害防止ネットワーク
士別地区!くらしねっと情報 第 279 号 (H28.6.24)
家庭用電気マッサージ器による危害
体の疲れを癒すための『家庭用電気マッサージ器』ですが、全国の消費生活
センターには、「電気店でマッサージ器を買って 3 日目に圧迫骨折した」など
といった相談が寄せられています。
危害事例とアンケート調査の結果、被害者の6割が 60 歳以上の女性が多く、
神経・脊髄の損傷や骨折も発生していることが分かりました。
【事例1】80 歳代・女性
腰痛持ちで腰に良いと宣伝されていたマッサージ
チェアを家電量販店で購入した。1日に 1、2回初
期設定のまま8日間使用したら腰が痛くなった。
診察を受けたところ、骨がもろくなっているのに
マッサージ器で背骨をグルグルこすったため骨が削
れていると言われ、その後入院し寝たきりとなった。
取扱書と別の紙に「腰が痛い場合は気をつけてく
ださい」とあったが、購入時に何の注意事項もなか
った。
【事例2】30 歳代・女性
インターネット通販で足の電気
マッサージを購入した。使ってみ
たところ、揉む力が強く、きつく
締めつけられ足が痛かったため、
停止ボタンを押した。しかし、直
ぐには止まらず、しかもきつく締
めつけられた状態で止まった。今
も足がしびれたような状態だ。痛
くて使えないので返品したい。
【ひとこと助言】
○使用が禁止されている疾病があります。そのこと
についての表示や説明があるとは限らないため、
購入や使う前には販売店や医師に確認しましょう。
○店舗等での体験でも事故が発生しています。まず
機器の操作方法を販売員に訊ねるなどして理解し
て使う必要があります。
○安全のために、使用する際は最初『弱』の強さか
ら始めましょう。また、カバーの破れやズレなど
外観上の異常がないか点検することも大切です。
【イラスト:独立行政法人国民生活センター】
○使用中に異常や危険を感じた際に直ちに停止でき
るよう必ずリモコンを手に持つもしくは手の届く範囲に置きましょう。
○上記事例のような危害が発生した場合、下記消費生活センターにご連絡下さい。
消費生活相談専用ダイヤル
(0165)23-3820
事業者と消費者間の契約に関するトラブルや、消費生活で悩んでいる方専用
直通電話 ●午前 8 時 30 分~午後 5 時 15 分(土・日・祝日・年末年始を除く)