2016 年度前期 有機化学2 第27回 「酸化と還元 (2)」復習問題 ※他人の

2016 年度前期 有機化学2 第27回 「酸化と還元 (2)」復習問題
※他人の解答を丸写ししない。
「なぜこの答えになるのか」自分で説明できるようになること。
学籍番号___________ 氏名___________
1. 次の変換を行うのに適した試薬を書きなさい。必要な反応条件(溶媒、光照射、加熱など)
があれば明記すること。なお、今週の講義で学んだ反応とは限らない。また、1本の矢印
に対して二段階以上が必要な場合もある。 (1)
Br
Br2, hv
Br
(2)
KOtBu
NaNH2: 可能だがちょっと大げさ
H2O: 塩基として弱すぎて不可。
–
(1) O3
(2) H2O2
(3)
COOH
OH: 可能だが、SN2 と競争する
OsO4
NMO
(4)
OH
OH
COOH
KMnO4: 可能(この方がいいかも) 「(1) OsO4 (2) NMO」 は不可
(1) OsO4, NMO (2) KMnO4 は可能だが、
(1) が余分(OsO4 は極めて高価)
(5)
(1) mCPBA
(2) NaOH
OH
OH
RCOOOH: R を特定しないと「試薬」を
指定したことにならない
RCOOH: O は3つだよ!
O
(6)
Br
NaO
O
NaOH
OH
O
CH3COOH: 不可能ではないが、求核性
LiAlH4: 可能だが、この反応は「エステル
が弱いので反応遅い
をアルコールに還元する」反応ではない
(1) Mg (2) CH3COCl (3) mCPBA:(1)(2)で
H+: 加水分解なので「水」が必要
Br → アセチル基に変換する意図だろうが、
H3O+: 可能だが、アルカリ加水分解の方が
ケトンと Grignard が反応するためうまく
100% 進行させやすいので確実
いかない
H2O: 中性の水では加水分解は遅すぎる
(7)
OH
H2CrO4
O
O
(8)
O
mCPBA
O
PCC: 可能だが、わざわざ高価な試薬を使う
ことはない
(9)
Br2, FeBr3
(1) Mg
(2) CO2
(3) H3O+
Br
COOH
Br2, hv: ラジカル反応では無理。Sp2 炭素
(1) CH3MgBr (2) KMnO4: 有機ハロゲン
と水素の結合は強いので、Br• では引き抜
化合物と Grignard の反応は難しい
けない。
(特別な触媒が必要)
O
(10)
Cl
, AlCl3
O
(1) Br2, NaOH
(2) H+
COOH
CH3–C+=O: この形では入手できない
(1) Br2, (2) NaOH は不可
ので、「試薬」を指定したことにならない
O2: アルデヒドと勘違いしている
KMnO4: できそうだけど、あまり使わない
(1) mCPBA (2) NaOH:フェニル基が転位
するのでフェノールになってしまう
(次の問題参照)
(11)
O
mCPBA
O
NaOH
OH
CH2OH
O
(12)
CH3
Br2, hv
CH2Br
NaOH
PCC
CHO
CH2=PPh3
(13)
CH2OH
CH=CH2
DMSO, ClCOCOCl (Swern): 可能
イリドの書き方に注意。C と P の間に
H2CrO4: カルボン酸まで行ってしまう
二重結合を書くか、C––P+ かどちらか。