平成27年度消費生活相談の概要 資料2

資料2
平成27年度消費生活相談の概要
平成27年度中に大津市消費生活センターに寄せられた相談の概要は、以下のとおりです。
1
相談受付件数
相談の受付件数は、年間で2,795件であり、前年度の2,904件と比較すると
109件、約4%の減少となったものの、相変わらずその件数は2000件から300
0件の間で高止まり状態が続いています 。
[ 図 1] 全 体 ( 5 年 間 の 推 移 )
3,500
3,000
2,500
2,000
1,500
1,000
500
0
H23
2
H24
H25
H26
H27
男女別相談件数
男性の相談件数は1,263件(約45%)、女性は1,376件(49%)で、
若干、女性の数が男性を上回っていますが、男女比はほぼ同じと考えられます 。
[図2]男女別(5年間の推移)
1,800
1,600
男性
1,400
1,200
女性
1,000
800
600
400
200
0
H23
H24
H25
H26
H27
3
年代別相談件数
年代別では、引き続き 70 歳以上が全体の 1/4 を占め(25.4%)、次いで 60 歳代(15.0%)、
40 歳代(14.4%)、50 歳代(13.4%)、30 歳代(9.4%)、20 歳代(6.1%)、20 歳未満
(3.1%)と続く。相変わらず高齢者からの相談件数が多いが、その中にあって 50 歳
代において若干の増加が見受けられます。
[図3]年代別(前年度との比較)
800
700
600
500
400
300
200
100
0
4
H26
H27
販売・購入形態別相談件数
販売形態、購入形態においては、「通信販売」に係るトラブル が引き続き相談件数の
トップ(822 件/29.4%)であり、インターネットの普及などの高度情報化社会を象徴
しています。それに続くのが「店舗購入(656 件/23.5%)」、「電話勧誘販売( 242 件/
8.7%)」、「訪問販売(233 件/8.3%)」でありますが、平成25年度に大幅な増加が見
られた「電話勧誘販売」は平成26年度に続いて減少傾向が見られます。
(対前年度比△
19.6%)
[図5]主な販売・購入形態別(前年度との比較)
900
800
700
600
500
400
300
200
100
0
H26
H27
5
内容別相談件数
相談内容において高い割合を占めるのが、
「契約・解約」に係る相談の 1,831 件(36.6%
と「販売方法」に係る相談 の 1,289 件(25.7%)で、この2つで相談全体の 2/3 を占め
ています。これは、
『販売・購入形態相談件数』とも深い相関関係があり、インターネッ
トや電子決済などの発達で消費行動がさらに複雑多様化していることがその背景にある
と考えられます。
[図6]主な相談内容別(前年度との比較)
H26
2,000
1,800
1,600
1,400
1,200
1,000
800
600
400
200
0
6
H27
相談処理状況
消費生活相談員による 相談の処理状況は、相談者に対する「助言」と「情報提供」に
よって相談件数の約8割 近くが解決しています。処理期間の「即日処理」がほ ぼ同じ割
合であることから、消費者が消費や契約に係る正しい知識を持っていれば、自己解決や
自ら消費トラブルを回避すること が十分に可能であることがわかり、さらなる消費者教
育の必要性が感じられます 。
その一方で、消費生活相談員による「あっせん」や「他機関紹介」、さらには同一案件
に長期に関わっていくこと や処理不能となるケースでは、個々の問題が複雑化してきて
おり、こうした問題解決には弁護士等の専門家の支援が必要不可欠になってきています。
[図7]相談処理結果
0.8% 1.3% 2.9%
11.7%
5.3%
45.1%
0.9%
助言(自主交渉)
その他情報提供
あっせん解決
33.4%
他機関紹介
[図8]相談処理期間
19.2%
0.9%
即日処理
81.2%
継続処理