生活保護のあらまし

生活保護のあらまし
生活保護とは
健康で暮らしよい生活、これはすべての人々の願いです。しかし、私たちが生活し
ていくうえで、高齢や病気で仕事ができなくなったり、離別や死別で働き手を失った
りして、生活費や医療費などに困る場合があります。
そんなとき、最低限度の生活を保障するとともに、一日も早く自分の力や他の方法
で生活できるよう支援するのがこの制度です。人間が人間らしい生活をおくることは、
私たち国民に認められた当然の権利で、国の責任として憲法にも規定されています。
生活保護を申請するにあたって
生活保護制度は世帯単位を原則としており、あなたの世帯のすべての人が、生活を
支えるためにあらゆる努力をしてもなお生活ができないときに、最低限度の生活に不
足する分を扶助していくものです。
□ 働ける人は、能力に応じて働いてください。
□ 不動産や自動車などの動産、預貯金、生命保険の解約返戻金などの活用を図っ
てください。
□ 親や子供、兄弟姉妹から援助を受けるよう努めてください。
□ 年金や雇用保険、児童扶養手当など、他の法律によって受けられるものはすべ
て受けてください。
生活保護制度のしくみ
生活保護制度は、国が定めた保護基準(最低生活費)とあなたの世帯の収入を比べ
て、収入が最低生活費を下回る場合に、その不足分が保護費として支給されます。
収入には、稼働収入や援助、年金、児童手当、資産の売却で得たものなども含まれ
ます。
最
収
低
生
入
活
保
費
護
費
生活保護の申請から決定まで
生活保護を受けるには、本人や家族などの申請が必要です。原則として申請日から
生活保護が開始されます。申請書に必要事項を記入し、提出してください。
申請されますと、家庭訪問による調査、扶養義務者や金融機関などへの照会、求職
活動への取組状況などを踏まえて、生活保護の要否や程度を判定し、概ね2週間程度
(最長30日)で生活保護の開始又は却下を決定します。
なお、困っている事情が変わったなどにより生活保護の申請を取りやめたい場合は
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申請の取り下げをすることができますが、その場合、審査請求などの不服申立てがで
きませんので、ご留意ください。
決定に疑問があるときは、直接福祉事務所に説明を求めてください。決定に不服が
ある場合は、知事に対して審査請求をすることができます。知事の裁決にも不服があ
る場合は、厚生労働大臣に対して再審査請求をすることができます。
※ 詳しいことをお知りになりたい方は、秋田市福祉事務所(保護第一課、保護第二
課)にお越しください。係員が生活相談に応じています。
なお、病気などのために来所できない場合は、扶養義務者やお住まいの地区の民
生委員、身寄りの方からの連絡も受けております。
生活保護の支給および種類
生活保護費の支給は、原則として毎月3日に、1か月分を金銭で支給しています。
なお、医療費や介護費、家賃について福祉事務所が、直接、医療機関や介護機関、
貸し主などに支払う場合があります。
生活保護には、次の8種類の扶助があります。
1 生活扶助・・・・・衣食、光熱水費その他日常生活に必要な費用
2 教育扶助・・・・・小・中学生の給食費や学用品の費用
3 住宅扶助・・・・・家賃や地代、住宅補修などの費用
4 医療扶助・・・・・病気やけがの治療に必要な費用
5 介護扶助・・・・・介護保険サービスなどの利用に必要な費用
6 出産扶助・・・・・出産に必要な費用
7 生業扶助・・・・・技能を身につけたり、仕事に就くための費用
8 葬祭扶助・・・・・葬儀などに必要な費用
ご注意ください
□
暴力団員は、原則として、生活保護を受けることができません(急迫した状態に
ある場合などは除く)。
□ 居住用不動産の評価額が概ね500万円以上で、所有者とその配偶者が65歳以上の
世帯などは、要保護世帯向け不動産担保型生活資金の貸付を利用していただきます。
□ 原則として、自動車は保有できず、他人名義のものであっても、生活用品として
使用することはできません(特段の事情があるときは、保有を認める場合もありま
す)。
□ 事前の承認がない借入金は、収入とみなされます。
□ 過去の借金の返済は、最低限度の生活を脅かすため、市民相談センターや法テラ
スなどに債務の整理を相談してください。
□ 不実の申請その他不正な手段により保護を受け、又は他人をして受けさせた者は、
3年以下の懲役又は100万円以下の罰金、もしくは刑法の規定により罰せられます。
□ 資力がありながら生活保護を受けた場合は、生活保護費を返していただくことが
あります。
秋 田 市 福 祉 事 務 所 保 護 第 一課 ・ 保 護 第 二 課
電話番号 888-5669・888-5670
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