Q31.最近、カンボジアの工場でのストライキ発生を

ウーリ会計事務所
FAQ
Q31.最近、カンボジアの工場でのストライキ発生をよく耳にしますが、労働法上、労働組合
とストライキはどのように規定されていますか?
A31.カンボジア憲法上、労働に関連して性別に関係なく、カンボジアの国⺠は労働組合を結成したり、
その組合員になる権利があり、労働組合の構成と活動は、労働法に基づいて決定される、と規定し
ています(憲法 36 条)
。またカンボジアの労働法では、労働者と雇用者はいかなる差別もなしに、
どのような形であっても、それぞれの選択に応じて相互に排他的で⾃⼰の権利と集団的または個別
に、その組織に属する個⼈の道徳的および⾦銭的な利益を研究し、利益を増進し、保護するための
専門的な組織を構成する権利をもっています。労働者の専門的な組織を「労働組合」といい、雇用
者のための専門組織を「雇用者組合」といいます。
労働法上、雇用主と雇用者(労働者)が双方を含む労働組合は禁止されています(第 266 条)
。
また、少なくとも 8 ⼈以上の労働者を採用している企業は、正当な議決権を持っているすべての労
働者の代表となる労働者代表を選ぶことができます(第 283 条)
。
労働組合や雇用者組合は、ストライキのときに工場に入ることができる権利が保障されています。
仲裁判断の場面でどちらか一方が同意をしていない場合は、どちらか一方が紛争を起こすことがで
きるストライキや工場閉鎖の⾏為も権利が保障されています(第 319 条)
。万が一、仲裁委員会が
労働法に定められた期限内に仲裁判断ができない、または通知できない場合、ストライキをするこ
とができる権利も保障されています。また、労働者を代表する労働組合が団体協約や法律によって
ストライキ権が強く必要とされる場合にも、ストライキが⾏われることがあります。
または一般的な方法で、経済的、社会的職業上の利益を守るためのストライキが⾏われることも
あります(第 320 条)
。ストライキは、少なくとも 7 営業日前までに事前通知をして、会社にその
内容が提出されたあとでのみ⾏うことができます。事前通知は、労働担当大臣にも送付する必要が
あります(第 324 条)
。
ストライキは平和的に⾏う必要があります。ストライキ中に暴⼒⾏為が⾏われた場合には、重要
な違法⾏為として⾒なされ、懲戒による解雇だけでなく、法によって処罰されることになります。
(第 330 条)
。そして、ストライキに参加せず、仕事をする⾃由は、いかなる形の強要や脅威から
も保護されます(第 331 条)
。
(注)ここに記載するコメントは、個別の事例ごとにより適用されるもので、当該記
載をもとに行われた意思決定や行為に対して当社は一切の責任を負いません。
必ず個別の確認は別途みなさまにおいて実施いただきますことをお願いいた
します。
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このようなことからも、仕事を前向きにする経営者側の努⼒と、給料だけや待遇だけのような形
だけではない勤務上の条件設定や、やる気を刺激することが必要になってくるといえるでしょう。
【参考】
労働カンボジア法の日本語サイト
JETROカンボジア事務所 「ビジネス関連法〜労働法」
http://www.jetro.go.jp/world/asia/kh/law/pdf/labor_jp.pdf
(注)ここに記載するコメントは、個別の事例ごとにより適用されるもので、当該記
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必ず個別の確認は別途みなさまにおいて実施いただきますことをお願いいた
します。
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