環境長期ビジョン - 大和ハウスグループ

環境長期ビジョン
大和ハウスグループでは、2011年に
「環境中長期ビジョン2020」
を策定しましたが、私たちを取り巻く外部環境が
大きく変化
(COP21、SDGs等)
しており、また一部の指標で2015年度に前倒しで目標を達成したことから、中長期
ビジョンを見直しました。新しい
「環境長期ビジョン」
は、大和ハウス工業の創業100周年にあたる2055年を見据え
て、グループ経営ビジョンである
「人・街・暮らしの価値共創グループ」
としてサステナブル
(持続可能な)
社会の実現
を目指し、3つの段階を通じて4つの環境重点テーマ
(地球温暖化防止・自然環境との調和・資源保護・化学物質によ
る汚染の防止)
に関して、環境負荷ゼロへ挑戦します。
環境長期ビジョン“Challenge ZERO 2055”
大和ハウスグループは、人・街・暮らしの価値共創グループとして
サステナブルな社会の実現を目指し、環境負荷“ゼロ”に挑戦します。
調達・自社活動
地球温暖化
防止
開発・設計
戸建住宅
材料調達
工場生産
物流
現場施工
解体・
リサイクル
“Challenge ZERO
2055”
環境負荷
"ゼロ"に挑戦
商品・サービス
賃貸住宅
自然環境
との調和
環境活動
重点テーマ
マンション
資源保護
リフォーム
商業施設
化学物質
による汚染
の防止
事業施設
環境エネルギー
【地球温暖化防止(エネルギー・気候変動)】
Challenge1
Action1
脱炭素社会の実現に向け、徹底した省エネ対策の推進と再生可能エネルギーの活用により
ライフサイクルCO2 排出ゼロを目指します。
2025年までに戸建住 宅、2030年
までに建築物において、平均的な新
築建物の使用時CO2 排出量のネッ
ト・ゼロを目指します。
併せて、再生可能エネルギーによる
発電や低炭素電力の供給を推進し、
CO2 排出ゼロ(エネルギーゼロ)の
街づくりを推進します。
■ 居住・使用段階CO2 排出量
(2013年時仕様を100とした場合)
環境報告書 2016
戸建住宅以外(オフィス・店舗など)
2020年
CO2 排出量
半減
75
50
2030年
CO2 排出量
ゼロ
2025年
CO2 排出量
ゼロ
25
0
5
戸建住宅
100
2013
2020
2025
2030 (年度)
Action2
全施設・全事業プロセスにおけるCO2排出量
(売上高あたり)
を、2005年度比で2030年に1/3とし、2055年
には1/5を目指します。さらに、2030年には全グループの電力使用量を上回る再生可能エネルギー発電の供給
により電力のネット・ゼロを実現し、2055年にはグループ全体のCO2排出量のネット・ゼロを目指します。
■ 売上高あたりCO2 排出量
■ 購入電力に対する再生可能エネルギー発電割合※
(%)
100
(%)
100
100
80
▲50%
60
▲67%
▲80%
50
50
40
20
0
0
2005
2015
2030
2055(年度)
2015
2018
2030 (年度)
※ 当社グループの再生可能エネルギーによる発電量÷当社グループの電力使用量
【自然環境との調和(生物多様性保全)】
Challenge2
Action1
自然資本の保全・向上に向け、材料調達による森林破壊ゼロの実現と
緑あふれる街づくりによる緑のノー・ネット・ロスを目指します。
開発に伴う自然資本の損失を最小限に抑えるとともに、お客さまと協働して、住宅・建築・街づくりにおける緑
の量と質の向上を図り、緑のノー・ネット・ロス※を目指します。
※ノー・ネット・ロス:開発する地域で失われる生物多様性を別の場所で補償
(オフセット)
することで影響がないものとする考え方
Action2
住宅・建築物における建材において、2030年までに森林破壊につながる木材調達をゼロ、2055年には全事業
において材料調達に伴う森林破壊ゼロを目指します。
【資源保護(長寿命化・廃棄物削減・水資源保護)】
Challenge3
資源循環型社会の実現に向け、住宅・建築物の長寿命化と廃棄物のゼロエミッションを通じて、
資源の持続可能な利用を目指します。
Action1
新築住宅・建築物の長寿命化や可変性の向上を図るとともに、良質で安心な住宅・建築物が適正に評価され、
流通する市場の形成を目指します。
Action2
2030年までに、サプライチェーンを含む、住宅・建築物のライフサイクルにおける廃棄物のゼロエミッション
(循環利用)
を実現し、2055年にはその他全事業において廃棄物のゼロエミッションを目指します。
【化学物質による汚染の防止】
Challenge4
住宅・建築物のライフサイクルを通じた化学物質の適正管理に取り組み、
人や生態系に著しい悪影響を及ぼすリスクの最小化
(ゼロ)
を図ります。
Action1
住宅・建築物のライフサイクルにおける化学物質リスクの把握に努め、予防的観点から有害化学物質の削減・
代替・適正管理を進め、リスクの最小化
(ゼロ)
に取り組み続けます。
Action2
自社保有地はもとより、土地取引から建設プロセスまで、調査・対策を含む土壌汚染リスクの厳格な管理に
より、リスクの最小化
(ゼロ)
に取り組み続けます。
環境報告書 2016
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