上小トピックス 平成28年7月2日 No.39 夢をかなえる方法 ~七夕に願いをこめて~ 脳科学者の茂木健一郎さんの『脳をやる気にさせるたった一つ の習慣』(ビジネス社刊)を読みました。自分の夢をかなえるため に、一番確実な手段は、「書くこと」だと述べています。 脳は本来怠け者で、ふだんは車のアイドリングのような状態になっているそうです。こ れをやる気にさせるには、「私は〇〇になりたい!」というように自分の夢や目標を書き だすことを習慣化することが大切だというのです。 夢や目標を書き出すと、脳はあたかもそれが本当に実現したものであると認識し、報酬 物質であるドーパミンを放出するため、人は心地よい思いが得られるのです。その心地よ さをさらに得ようとして、夢や目標を実現するための行動が強化されます。これが「夢を 書くと、夢がかなう」というメカニズムなのです。 文字はその人の思いを写す鏡のようなものです。ふだん私たちは鏡を見て自分の姿を確 認しているように、脳は文字を書く(見る)ことによって自分の願いを確認します。それ を続けていくことで、自分はこんな願いを持った人間なんだと認識し ていくのです。対象となる事柄や期限、数量などが具体的になればな るほど夢や目標の実現に近づいていきます。 さて、7 月 7 日は七夕です。お子さんはどんな夢や希望を持ってい るのでしょうか。願いを短冊に書いてみることで、前向きな姿勢を高 めていってほしいと思います。 心のコップを上向きに ~7月の放送朝会~ 1 学期の学校生活もあとわずか。この 1 学期の成長を振り かえる上で、自分の「やる気」を心のコップにたとえて話を しました。 この1学期、自分はどれだけ成長できたでしょうか? 学習面、授業の姿勢はどうでしょう? 「あいさつ」はどうでしょう?「そうじ」はどうでしょう? 「時間を守る姿勢」はどうでしょう? 体の成長は、身長を計ったり体重を計ることで成長を確認することができます。しかし勉強やあ いさつなど前向きにがんばろうという『やる気(心) 』は目に見えません。しかし、やる気にあ ふれた人は、どんどん成長します。成長している人の心には共通点があります。 この心の中には、さまざまなことを受け止めるコップがあります。このコップが上を向いている とさまざまなことが自分に入ってきて、頑張ろうとするわけです。たとえ失敗しても、また人から 注意されても、コップが上を向いていると、同じ間違いをしないように意識するのです。心のコッ プが下を向いている人、ななめに傾いている人は、せっかくの話をしっかり受け止めることがで きないのです。心が大きく成長する人は、心のコップが上を向いています。私も意識して心のコ ップを上にして自分を成長させたと思っています。 さぁ、みなさんの心のコップはどうでしょう? 担任の先生のお話を聞くときに、心のコップは上を向いているでしょうか? お父さんやお母さん の話を聞くときはどうでしょう。ぜひ自分で確認してほしいと思います。
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