別紙1 仕様書(PDF文書)

別紙1
下関市立豊田中央病院及び下関市立豊田中央病院殿居診療所医事等業務仕様書
1
業
務
名
下関市立豊田中央病院及び下関市立豊田中央病院殿居診療所
医事等業務
2
業務場所
下関市豊田町大字矢田365番地1(下関市立豊田中央病院)
下関市豊田町大字荒木51番地2
(下関市立豊田中央病院殿居診療所)
3
業務の目的
本業務は、病院事業特有の専門的な医療事務等の円滑な運営を確保し、患者
サービスの向上と適切な収益の確保を図るため、専門知識と経験を有する事業
者に業務委託することにより、専門的かつ効率的に病院事業を推進することを
目的とする。
4
契約期間
契約締結日から平成31年9月30日まで
契約締結日から平成28年9月30日までの期間は、準備期間
とし、この期間にかかる経費は受託者の負担とする。
5
履行期間
平成28年10月1日から平成31年9月30日まで(3年間)
6
下関市立豊田中央病院及び下関市立豊田中央病院殿居診療所の概要
(1)下関市立豊田中央病院の基本理念
ア
基本理念
①
地域住民のニーズに対応した適正な医療の提供を行う。
②
高齢化社会における保健・医療・福祉の連携、統合を図る地域ケアシス
テムの拠点としての役割機能をもつ。
イ
基本方針
①
山間へき地等過疎地における病院として、地域住民が安全で安心できる
医療体制の確立に努める。
②
自らの職務に責任を持ち、常に学習・研鑽に励み、地域医療水準の向上
に努める。
③
安定した病院経営に努め、健全で自立した経営基盤を確立する。
-1-
(2)施設概要
ア
下関市立豊田中央病院(以下「病院」という。)
①
②
所
在
地
郵便番号
750-0424
所 在 地
下関市豊田町大字矢田365番地1
電話番号
083-766-1012
施設構造等
敷
③
④
病
地
敷地面積
10,410,01 ㎡
建物構造
鉄筋コンクリート2階建て
延床面積
4,518.94 ㎡
床
71床
数
診療科目
一般病棟
45床
療養病棟
26床(内、地域包括ケア病床
8床)
内科、外科、泌尿器科、整形外科、脳神経外科、
小児科、眼科、リハビリテーション科、
⑤
⑥
看護体制等
一般病棟入院基本料
10:1
療養病棟入院基本料
25:1
施設基準等
入院時食事療養(Ⅰ)、脳血管疾患等リハビリテーション料(Ⅲ)、
コンタクトレンズ検査料Ⅰ、検体検査管理加算(Ⅱ)、薬剤管理指導料、
在宅時医学総合管理料ならびに特定施設入居時等医学総合管理料、が
ん性疼痛緩和指導管理料、療養病棟入院基本料、医科点数表第2章第
10部手術の5及び6に掲げる手術、一般病棟入院基本料、呼吸器リ
ハビリテーション料(Ⅰ)、運動器リハビリテーション料(Ⅱ)、CT
撮影及びMRI撮影(16列以上のマルチスライスCT使用)、外来リ
ハビリテーション診療料、感染防止対策加算2、小児科外来診療料、
診療録管理体制加算2、データ提出加算1、地域包括ケア入院医療管
理料2
⑦
施設指定等
保険医療機関指定病院、救急告示病院、労災保険指定病院、公務災
害指定医療機関、生活保護法指定医療機関、被爆者一般疾病医療機関、
特定疾患治療研究委託機関、小児特定疾患治療研究委託医療機関、結
核予防法指定医療機関、全国健康保険協会管掌保険生活習慣病予防健
診実施医療機関
-2-
⑧
イ
受付時間
午前
8時30分
∼
午前11時30分
午後
1時00分
∼
午後
4時00分
下関市立豊田中央病院殿居診療所(以下「診療所」という。)
①
所
②
在
地
郵便番号
750-0404
所 在 地
下関市豊田町大字荒木51番地2
電話番号
083-768-0009
施設構造等
敷
地
997.40 ㎡
敷地面積
建物構造
木造平屋建て
延床面積
159.82 ㎡
③
診療科目
内科、外科
④
施設基準等
明細書等発行加算
⑤
施設指定等
保険医療機関指定病院、生活保護法指定医療機関、被爆者一般疾病
医療機関、特定疾患治療研究委託機関
⑥
ウ
受付時間
共
午後
1時00分
∼
午後
4時00分
通
電子メールアドレス
[email protected]
ホームページ
http://www.city.shimonoseki.yamaguchi.jp/toyotabyoin/index.html
(3)基礎数字
①
職員数
医
師(常勤医師)6名
看護師
43名
総職員数
②
(内科4名、外科1名、眼科1名)
患者数
104名
平成25年
平成26年
平成27年
入
院
21,039人
21,519人
18,344人
外
来
30,181人
30,020人
27,967人
1,887人
1,752人
1,734人
診療所外来
-3-
③
レセプト件数
区
7
分
外
来
入
院
診療所
平成25年4月
1,603件
98件
161件
平成26年4月
1,534件
120件
110件
平成27年4月
1,562件
108件
120件
平成28年4月
1,447件
94件
122件
業務内容
業務の内容は以下のとおりとする。
ただし、以下に記載されていない業務であっても、業務を遂行する上で必要
と思われる事項及び契約の趣旨に照らし、下関市が業務の提供を求める事項に
ついては、その都度、下関市と受託者協議のうえ誠意をもって対処することと
し、その際に生ずる費用については委託料に含むものとする。
(1)下関市立豊田中央病院医事業務
ア
総合外来受付業務
病院の外来カルテは電子カルテシステムで運用しているが、別途外来診
療録を作成し紹介状等を綴り込んでいるので、留意のうえ次の業務を行う
こと。
①
外来初診受付
新患登録、診察券作成、外来診療録作成、健診(事業所健診・特定健
診、生活習慣病予防健診、人間ドック並びに各種予防接種を含む。)、受
付、急患受付
②
外来再診受付
月1回の保険証確認、診察券再発行、他科初受診の時は外来診療録作
成、年1回の住所及び電話番号確認
③
診療、健診及び介護保険主治医意見書記入時の診療録出し及び診療録収
納(入院中の患者は、外来と同じ対応となる。)
④
受診票交付
⑤
予防接種の予約受付
⑥
来客の応対及び担当職員への引き継ぎ
⑦
各種証明書の受付及び対応
⑧
診断書、証明書及び書類が作成されたときの電話連絡
⑨
入院患者の受付
⑩
患者数の集計
-4-
⑪
患者台帳の更新
⑫
郵便物の対応(引き取り、引き渡し等)
⑬
拾得物等の一時管理及び返却
イ
入院業務
病院の入院カルテは電子カルテシステムで運用しているので、留意のう
え次の業務を行うこと。
①
入院登録及び入院診療録の作成
②
入院患者台帳の更新(入院誓約書の綴じ込みも含む。)
③
病室別入院患者表示器の更新
④
入院私費請求の確認修正及び入力
⑤
特室料金請求の確認修正及び入力
⑥
特別食患者の確認修正及び入力
⑦
診療報酬明細書発行前の診療行為検索発行、確認修正及び入力
⑧
輸血伝票受付、確認修正及び入力
⑨
部屋移動の確認
⑩
入院入力チェック表の作成
⑪
保険証確認お願い用紙及び選定療養費該当患者への用紙の配布
⑫
退院後の診療録整理
⑬
入院診療報酬明細書主病名の入力
⑭
入院診療報酬算定内容の点検及び修正
⑮
入院診療報酬明細書発行処理
⑯
特定入院患者一覧の発行
⑰
選定療養費算定患者一覧の発行
⑱
退院証明書の発行
⑲
退院報告の管理
⑳
減額認定書及び国民健康保険標準負担額認定書の確認修正
21
○
入院、退院及び転院時の必要書類の確認及び未提出書類の催促
ウ
会計業務
病院の医事会計システムは電子カルテシステムと連動したシステムと
なっているため、留意のうえ次の業務を行うこと。
①
外来診療会計入力並びに請求書の交付及び領収書の出力
②
入院診療会計入力並びに請求書の交付及び領収書の出力
③
健診会計入力並びに受診者負担があるときの請求書の交付及び領収書
-5-
の出力
④
処方箋と診療録の内容照合
⑤
検査報告書及び照射録の内容確認
⑥
後日請求分検査の費用入力、診療録綴じ及び電話連絡
⑦
各指導料の算定患者の確認修正
⑧
日本体育・学校健康センターの災害共済給付金の支払請求書に使用する
「医療等の状況」(第1号様式別紙3(1))の記入
⑨
医事会計システムの収入日計表の出力及び整理
⑩
医事会計システムの締め処理
⑪
他院でのCT、MRI検査及び他院からのCT、MRI検査予約に関す
る会計処理
⑫
業務終了時の各科外来への確認
⑬
新しく採用する医薬品及び医療材料のマスタ登録
⑭
時間外受診者及び転送患者の保険証及び支払方法の電話確認
⑮
訪問看護指示書一覧表の確認修正
⑯
月末の同月内算定不可の確認修正
⑰
月末の診療所との同月内算定不可の確認修正
⑱
外来診療報酬算定内容の点検及び修正
⑲
外来診療報酬明細書発行処理
⑳
施設入所者の請求一覧表の作成
21
○
返戻依頼書の作成
エ
外来クラーク業務
(内科、循環器内科(月2回)、外科、眼科、泌尿器科(週1回)、整形
外科(週2回)、脳神経外科(月2回)、小児科)
病院の外来カルテは電子カルテシステムで運用しているが、別途に外来
診療録を作成し、紹介状等を綴り込んでいるので、留意のうえ次の業務を
行うこと。
①
受付票による到着確認(予約患者の受付含む。)
②
患者への問診票の記入案内とその受理
③
患者からの問診票の内容聞き取りと代替記載
④
体重測定、体温測定、自動血圧測定機による血圧測定の案内と問診票へ
の測定値記載
⑤
複数科受診患者への受診順序の相談と案内
⑥
診察前検査・レントゲン撮影のある場合の場所案内と誘導
-6-
⑦
患者呼び込み及び誘導
⑧
他部署との連絡調整
⑨
電話応対等(予約受付、変更受付含む。)
⑩
オーダー以外の検査伝票の起票と提出
⑪
伝票等をファイルにセット、患者への引き渡し
⑫
診療情報提供書の封筒宛名書き
⑬
診断書、証明書等のコピー
⑭
診断書等の文書のスキャナ取込
⑮
診察医師表札変更
⑯
薬品請求及び薬品受け
⑰
日報作成
⑱
予約外来患者の検査・健診の伝票等の準備
⑲
帳票類の搬送と受領(郵便物を含む。)
⑳
検体ラベル印刷、検体搬送、検査容器、検査結果伝票の受領
21
○
検査データ貼付・整理
22
○
診断書、証明書、診療情報提供書控えの貼付
23
○
入院時必要様式のセットと記載内容案内
24
○
外来自動血圧計の用紙交換
25
○
洗濯だし
26
○
白衣の選別と配布
27
○
シーツ交換、リネンたたみ
28
○
院外機関からの検査予約のオーダー入力
29
○
月報作成
(2)下関市立豊田中央病院殿居診療所医事業務
ア
受付業務
殿居診療所の外来カルテは電子カルテシステムで運用しているが、医事
会計システムは電子カルテと連動したシステムとなっているため、留意の
うえ次の業務を行うこと。
①
外来初診受付
新患登録、診察券作成、外来診療録作成、健診(特定健診並びに各種
予防接種を含む。)受付
②
外来再診受付
月1回の保険証確認、診察券再発行、外来診療録作成、処方箋発行、
年1回の電話番号確認
-7-
③
外来電話の応対及び担当職員への引き継ぎ
④
来客の応対及び担当職員への引き継ぎ
⑤
各種証明書の受付及び対応
⑥
診断書、証明書及び書類が作成されたときの電話連絡
⑦
患者数の集計
⑧
郵便物の対応(引き取り、引き渡し等)
⑨
拾得物等の一時管理及び返却
⑩
外来診療会計入力並びに請求書の交付及び領収書の出力
⑪
健診会計入力並びに受診者負担があるときの請求書の交付及び領収書
の出力
⑫
処方箋と診療録の内容照合
⑬
処方箋処理
⑭
検査のチェック一覧記入
⑮
日請求分検査の費用入力及び電話連絡
⑯
各指導料の算定患者の確認修正
⑰
日本体育・学校健康センターの災害共済給付金の支払請求に使用する
「医療等の状況」(第1号様式別紙3(1))の記入
⑱
医事会計システムの収入日計表の出力及び整理
⑲
医事会計システムの締め処理
⑳
新しく採用する医薬品及び医療材料のマスタ登録
21
○
訪問看護指示書一覧表の確認修正
22
○
月末の同月内算定不可の確認修正
23
○
月末の診療所との同月内算定不可の確認修正
24
○
診療報酬算定内容の点検及び修正
25
○
診療報酬明細書発行処理
26
○
施設入所者の請求一覧表の作成
27
○
返戻依頼書の作成
(3)労災・公務災害・自賠責・捜査・裁判・公費負担医療請求業務
ア
労働局、損害保険会社、警察署、検察庁、裁判所、福祉事務所等からの依
頼に関する業務
①
医療照会対応
②
診断書・証明書・疾病手当金・身体障害者診断書・医師意見書等の医師
への依頼、問い合わせ・照会・追記・訂正等対応
③
請求書・請求明細書作成
-8-
④
返金等対応(還付請求書の記載依頼等)
⑤
電話対応
(4)訪問看護指示書、介護保険主治医意見書作成補助業務
ア
訪問看護指示書、介護保険意見書に係る業務
①
書類受付
②
医師への作成依頼・回収
③
書類の提出前の点検・修正依頼
④
請求書作成
⑤
意見書送付
⑥
保険者からの問い合わせの対応
⑦
障害者自立支援法医師意見書作成依頼の処理及び意見書送付
⑧
返金等対応(還付請求書の記載依頼等)
(5)診療報酬明細書点検・処理・請求業務
ア
診療報酬明細書(レセプト)点検と管理業務
①
入院及び外来のレセプトの点検
②
医師への点検依頼、修正
③
社会保険、国民健康保険、後期高齢者医療保険、労災、労災アフターケ
ア、公費、福祉医療別の整理と支払基金及び国保連合会等への請求書作成
④
返戻レセプトの再点検・管理
⑤
審査機関等からのレセプト照会対応
⑥
その他当該業務に必要と考えられる事項全般
(6)使用料及び手数料の徴収業務の内容は次のとおりとする。
ア
受託者は、病院及び診療所の使用料及び手数料を下関市病院事業会計規則
に規定する要領で調定し、納入義務者に納入を通知し、徴収し、善良な管理
者の注意をもって保管し、当該徴収日の翌日(その日が金融機関の休業日で
あるときには、その日以後に最初に到来する金融機関の営業日)までに、下
関市が指定する納付書により、病院の出納取扱金融機関に払い込むこと。
イ
受託者は、使用料及び手数料を徴収したときは、直ちに納付者に対して領
収書を交付すること。
ウ
受託者は、当該業務に使用する印鑑の印影を、契約締結後、速やかに下関
市に届け出ること。
エ
受託者は、徴収した使用料及び手数料について精査し、下関市の公金であ
-9-
ることを確認し、記録するものとし、そのための帳票を整備し保管すること。
(7)電話応対業務
ア
外線電話の応対
①
イ
電話交換
①
8
病院の業務案内を含む
担当職員又は病院内に配置されている他業務の従業員への引き継ぎ
本業務の基本的運用方針
ア
病院運営の効率化
①
確実な診療報酬請求業務(レセプト業務)を行うこと。
②
適正な請求を行い、請求漏れを防止すること。
③
査定・返戻の防止、削減に努めるとともに、査定・返戻の原因を分析
し、その結果に基づいて査定・返戻の防止、削減及び請求精度の向上を
図り、病院職員への提案を行うこと。
④
算定方法や診療報酬明細書(レセプト)点検が的確に行われているかを
定期的にチェックすること。
⑤
病院経営健全化に繋がる収益増を図る提案を行うこと。
⑥
未収金対策については、病院職員と協力・連携のもと未収金の削減に努
めること。
⑦
未収金発生の予防に努めること。
⑧
病院職員が策定する未収金対策への協力を行うこと。
⑨
業務内容については、常に分析し、改善に努めること。
⑩
業務内容について、統計や患者からのクレームを活かし、常に分析し、
改善を行うこと。
イ
患者サービスの向上
①
患者等に対し、親切・丁寧な接遇態度で接すること。
②
患者等を待たせないことを原則とするが、応援体制の確立により患者等
の待ち時間を減らすよう最大限努力すること。
③
患者等からのクレーム及び相談には、主体性をもって真摯かつ的確に対
応すること。
④
患者等の要望を吸収し、最善の対処方法を下関市と協議のうえ実行する
こと。
- 10 -
ウ
病院事務の質の向上
①
診療報酬改定や医療保険制度についての情報を事前に収集し、適正かつ
確実に対応すること。
②
多様な診療行為に対し、患者や保険者への請求可否を明確にし、病院職
員に情報提供すること。
③
業務に必要となる院内システムを理解し、患者データ入力等のデータ処
理を迅速かつ正確に行うこと。
9
業務日、業務時間及び従業員の配置
(1)医事業務、使用料及び手数料の徴収業務及び電話応対業務
受託者は、受託者の従業員を次のとおり配置し、当該業務を行うこと。
ただし、あらかじめ業務日及び業務時間について下関市と受託者との協議
がある場合は、当該業務日及び業務時間とする。
(健診受付のための早出の対
応等)
なお、定められた業務等を規定の業務時間内に完了が見込めない場合は、
業務時間を延長し業務を完了しなければならない。その際に生ずる費用につ
いては委託料に含むものとする。
また、労働基準法に定める休憩時間等は業務に支障が生じることが無いよ
う配慮して、受託者側で調整を行うこと。
ア
病院
原則8時30分から17時15分までとする。
ただし、日曜日及び土曜日、国民の祝日に関する法律(昭和23年法律
第178号)に規定する国民の祝日、年末年始(12月29日から翌年1
月3日まで)を除く。
イ
診療所
原則13時00分から17時15分までとする。
ただし、水曜日(休診日)、日曜日及び土曜日、国民の祝日に関する法律
(昭和23年法律第178号)に規定する国民の祝日、年末年始(12月
29日から翌年1月3日まで)を除く。
なお、診療所に配置する従業員と病院に配置する従業員が兼任する場合、
病院から診療所の往復の移動中に発生した事故については、受託者が責任
を負うものとする。また、往復の移動に係る費用についても、委託料に含
むものとする。
- 11 -
(2)診療報酬明細書点検・処理・請求業務
受託者の従業員のうち、病院及び診療所に配置する従業員(以下「院内配
置従業員」という。)を除く従業員を、受託者が必要とする時期に病院へ配置
する場合は、事前に下関市に報告し、当該業務を行うこと。
(3)院内配置従業員及び業務責任者
ア
受託者は、迅速かつ円滑な業務遂行のため、必要な人員を配置すること。
イ
受託者は、院内配置従業員の半数以上の者を、厚生労働大臣が許可した医
療事務教育機関で実施する医科の医療事務技能審査試験合格者又はそれ
と同等以上の医療事務知識・技能を有する者を選任し配置すること。
ウ
受託者は、院内配置従業員の内、業務を総括し、管理するため業務責任者
1名を置くものとする。
エ
受託者は、院内配置従業員を選任又は解任若しくは配置換え等する場合は、
新たに選任する者にあっては、経歴(資格認定書等の写し)を添えて、事前
に書面により下関市へ報告するものとする。
オ
下関市は、業務の履行に関する指示については、業務責任者に行うものと
する。
カ
業務責任者は、業務を円滑に履行するため、又は業務や経営の向上を図る
ため、下関市へ業務改善策を提案できるものとする。
キ
診療報酬明細点検業務にあたる従業員は、診療報酬明細点検業務に係る実
務経験年数3年以上の者を半数以上とすること。
ク
受託者は、院内配置従業員の健康を保持するため、労働安全衛生法(昭和
47年法律第57号)に従い、所定の健康診断を実施すること。
ケ
受託者は、院内配置従業員の教育指導に万全を期すと共に、秩序規律及び
風紀の維持に努めること。
コ
受託者は、院内配置従業員に対し本業務に従事するにふさわしい服装等を
着用させ、各人名札を付けさせること。
10
業務の報告
(1)乙は、1月の業務の実施を完了したときは、遅滞なく処理状況等報告書を
甲に提出するほか、次の項目ごとに報告書を提出すること。
ア
総合外来受付業務及び外来会計業務にあっては、診療後、電子カルテシ
ステムから出力された受診票を回収のうえ会計処理し、会計処理した者と
は別の者が確認処理したうえで、休日を除く月曜日から金曜日までをまと
め、概ね翌週末までに当該受診票を添えて報告すること。
- 12 -
イ
入院業務にあっては、入院患者チェックリストを別途作成のうえ業務を
行い、入院カルテ、伝票のほか必要な書類を照合のうえ会計処理し、会計
処理した者とは別の者が確認処理のうえ当該リストの写しを添えて報告
すること。
ウ
診療報酬明細書点検業務にあっては、支払基金及び国保連合会等へ請求
する前に院外処方した医薬品等も登載した確認用の診療報酬明細書を手
書き修正及び追加記入を行うと共に病院職員による内容確認を実施後に
確認処理の当該確認のために使用した明細書を添えて報告すること。
エ
本業務により作成した診療報酬明細書と医事会計システムから出力さ
れた診療月報の内容が異なっているときは、原因を分析し、対処法を含め
て下関市へ報告し、改善すべき事項があるときは併せて提案すること。
オ
支払基金及び国保連合会等から査定減があったときは、原因を分析し、
対処を含めて報告すること。
11
経費の負担区分
(1)次の経費は受託者が負担する。
ア
受託者の従業員の労務費、法定福利費、法定外福利費、保健衛生費、被服
費、健康診断費及び受託者及び下関市が実施する研修又は会議に受託者の従
業員が参加するための費用
イ
直接及び間接管理費
ウ
つり銭
(2)次の経費は下関市が負担する。ただし、業務遂行上、最小限に努めること。
ア
病院及び診療所(以下「施設」という。)内で使用する光熱水費及び用紙等
の事務用品
イ
施設内で業務に使用する電話又はFAXの通信費
ウ
施設内での業務場所の確保に要する経費
エ
施設内で業務に使用する機器の確保、保守及び消耗材の提供に要する経費
オ
その他、施設内の電話機、FAX、コピー機、医療事務システム及び電子
カルテシステム等、業務で使用する機器は無償で使用を認める。
12
受託者の変更等に伴う引き継ぎ等
本業務を履行期間開始日から混乱なく履行するために、準備期間中に本業務
を現在受託している者(以下「現受託者」という。)から業務の詳細について引
き継ぎを受け、履行期間開始日から円滑に業務を実施できるよう配慮すること。
- 13 -
なお、引き継ぎの日程調整は、現受託者と調整を図ること。
また、契約期間の満了または契約の解除等により、受託者でなくなる場合に
は、受託者は次に本業務を受託した者に対し、誠実かつ懇切丁寧に十分な引き
継ぎを行うこと。
13
法令上の責任
受託者は、業務の遂行にあたって院内配置従業員を指揮監督し、労働基準法、
労働者災害補償保険法、最低賃金法、職業安定法、その他関係法令を遵守する
とともに、これら法令上の事業主または使用者として全ての責任を負うものと
する。
14
守秘義務
(1)受託者は、院内配置従業員に対して、業務上知り得た個人情報について、他
人に漏洩することのいよう適切な措置を講ずること。又、院内配置従業員が異
動又は退職若しくは一時的な応援派遣等についても同様に扱うこと。
(2)受託者は、院内配置従業員に対して、業務上取得した資料等について個人的
に施設外に持ち出すことのないよう適切な措置を講ずること。
(3)受託者は、院内配置従業員に対して、就業中及び就業後の個人情報、資料等
の取り扱いについて必要な措置を講ずること。
15
秘密の保持、個人情報の保護及び安全管理
受託者は、秘密の保持、個人情報の保護及び安全管理に関する法令並びに
下関市が定める諸規定を遵守するとともに、院内配置従業員に対し、必要な
研修を行うものとする。また、これらに関する事故が発生した場合、受託者
は、下関市が定める方法により速やかに報告すること。
16
トラブル発生時の対応
受託者は、本業務の履行中にトラブルが発生した際は、速やかに下関市へ
報告し、下関市の指示を受けるとともに、最善の対応を行いトラブルの早期
収束を図ること。
17
損害賠償責任
業務の遂行及び引き継ぎにおいて、業務怠慢、故意又は重大な過失等、受
託者の責めに帰すべき事由により、施設又は第三者に損害を与えたときは、
受託者は直ちにその旨を下関市に届け出るとともに、損害を賠償しなければ
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ならない。
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その他
(1)本仕様書に定めのない細部の事項については、下関市の指示を受けるものと
する。
(2)再委託の禁止
本業務を一括して第三者に再委託することは禁止する。また、事前に下関
市の承諾を受けた場合を除いて、本業務の一部を第三者に再委託し、又は請
け負わせることはできません。
(3)支払方法については、
「5
業務の報告」に規定する処理状況等報告書を確認
後、契約金額の36分の1の額を毎月支払うものとする。
(4)当該業務は、地方自治法(昭和22年法律第67号)第234条の3に規定
する長期継続契約とする。これにより、平成29年度以降において、歳出予算
の当該金額について減額又は削除があった場合、下関市は当該契約を変更又は
解除することができる。
なお、変更又は解除となった場合においても、下関市は損害賠償の責めを負
わないものとする。
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