医療用の酸素は医薬品として医療者の使用に制限されていますが、ダイビング( 作 業、 レジャー、潜函作業など)や水辺活動(プールやシュノーケリング)での事故では、その 酸素使用が非医療者にも緩和されることになります。このような緊急事態での酸素は非常 に有効である一方で、その副作用はほとんどないことから、非医療者への使用拡大の要望 が以前からあったものです。 この解決に向けた検討を関係者間で繰り返し、法解釈の改正案が本年 5 月 27 日(金) に厚生労働省に受理されました。この改正作業には、比嘉奈津美衆議院議員、大見正衆議 院議員さらに琉球大学病院職員も関係しており、その詳細の説明会が 6 月 16 日(木)に 関係者を集めて当院で開催されました。 この改正によって、水辺活動の事故での救急医療がさま変わりして、傷病の重症化や悪 化が少なくなると同時に、現場での初期対応が重視されると考えられます。しかし、これ からの課題も明らかになり、両議員を交えた関係者間での検討会を続けることになりまし た。 高気圧治療部 6 月 16 日(木)に開催された説明会の様子 (場所:琉球大学医学部) 合志 清隆
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