小出特別支援学校川西分校 学校だより5 平成28年7月7日(木) 現場実習を終えて 普通学級主任 佐藤正高 3週間の現場・校内実習が終了しました。始めに、地域の企業・事業所様のご理解とご協力のお かげで、充実した実習を行うことができましたことを感謝いたします。本当にありがとうございま した。また、実習期間中、保護者の皆様からは、実習に望む生徒たちを支え励ましていただき、あ りがとうございました。 実習明けの4日(月)には、各学年・学級で振り返りをして実習の成果や課題を確認しました。 全校での報告会では、自らの実習の振り返りを基に「これからの学校生活で練習し身に付けなけれ ばいけない力」について話し合いました。自分の頑張りや成果、成長を自信や次への意欲につなげ、 課題から次の目標を考え、実習後の生活の中で実践していきます。 「これを知る者はこれを好む者に如(し)かず。これを好む者はこれを楽しむ者に如(し)かず。」 孔子(『論語』岩波文庫 117-118 頁) この言葉は孔子 (紀元前 552~紀元前 479)の学問に対する基本的な考え方や態度を表したもので、 要約すれば、「物事を理解し知っている者は、それを好んでいる人には及ばない。物事を好んでい る人は、それを心から楽しんでいる者には及ばないのだよ。」ということになります。 川西分校では、校内実習、現場実習、ふれあいジョブ等の実習を繰り返し行っています。実習等 を繰り返すことで、働くためのスキルや態度を高めるとともに、生徒が自分の特性や適性(得意・ 不得意、好き・嫌い、できる・がんばって練習すればできる・できない等)を知り、自分に合った 仕事や職場を選べるように取り組んでいます。もちろん、実際働く際には、好きな仕事や楽しい仕 事ばかりではありませんし、全員が自分の望んだ仕事に確実に就けるとも限りません。しかし、自 分の仕事に漫然と取り組むだけよりも、自分の好きな仕事や楽しみながらできる仕事をする方が、 やりがいを感じることができます。また、成長するスピードも速かったりしますし、何より離職す ることなく働き続けることができます。 学校では、実習の振り返りや職業生活の授業、教育相談等を通じて、生徒の自己理解や職業理解、 職業観・勤労観の育成に取り組んでいきます。ご家庭でも、親としてだけではなく社会で働く一先 輩として、仕事のやりがいや楽しさ、何でその職業を選んだか等、「働くこと」についてお子さん に話していただければと思います。
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