2016 年度 推薦入試【11 月 21 日 現代社会学部 国語基礎学力型】 設問一 ア へんぼう イ ちゅうよう エ あっしゅく オ ひんぱん a 冒険 b 挑 d 波及 e 網 4 B 2 C 7 D 5 E 3 F 2 ウ いた c 念頭 設問二 設問三 A 設問四 設問五 例 地理上の発見と交通機関の飛躍的な発達とがあいまって、ヒトやモノの移動に要する時間と距離と が圧縮された。こうしてはじめて「平ら」で「広大な」地球が「丸く」て「小さい」地球へと変化した。 空間の行き来が容易になると、ヒト・モノ・情報の流通も活発になり、 「小さい」地球大の社会交流圏が 成立する。つまり地球が縮小化する。それに伴って世界と自国の認識も変容する。 この認識の変容は西洋世界の世界的拡大を意味する。 「初期的」なグローバリズムも現代のグローバリ ズムも、西洋的な価値観や制度や文物が非西洋世界へ浸潤する現象である点で共通する。前者と後者と の相違は、後者ではますます進化した技術的手段を通じて時間や空間の障壁が極小化されて、西洋的な さまざまなものが非西洋世界へ大きな影響を与えるようになっていることである。 今日ではオンライン上であれば、ほぼ地球全域のどことでも瞬時に繋がることができる。それゆえ、 安定して、定期的で、しかもスピーディな地球上のコミュニケーション網が成立する。インターネット がこれほど普及することがなければ、たとえばアメリカ公文書館に所蔵されている資料を閲覧したけれ ば、どういう手続きが必要で、どれほどの時間と期間と費用とを要するのか。過去には実際に渡米して 訪問していたのだろう。それが今日ではオンライン上で膨大な資料が参照できる。 航空網が発達して空間移動が容易になったという以上に、情報網が飛躍的に発達して、オンライン上 では地球はますます「小さく」なっているという実感は、おそらく誰もが共通して抱いているのではな いだろうか。(666 字)
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